2020.06.15
「ありがとう」の気持ちは大切だって知っている。
感謝の言葉は言われたら嬉しいし、私だってたくさん伝えたい。
でも、どうやって伝えればこの気持ちは相手によく伝わるのだろう。
「大げさ」って思われない?
「いつも同じ言葉」って定型文認定されない?
そんな風に悩んでいるうちに、伝えるタイミングを失ってしまう…。
サラッと言いたいだけなのに、「ありがとう」の伝え方が分かりません。
感謝の言葉を上手に使いこなして、自分の気持ちをもっと相手に伝えたい。
私たちの毎日には、「ありがとう」と伝えたくなるような出来事が溢れています。
なかなか感謝の言葉を伝えられなくても、心の中で「ありがたいな」と感じることもたくさんあるでしょう。
にもかかわらず、上手に感謝の気持ちが表現できないのはなぜなのか。
ここでは、私たちが「ありがとう」を上手に伝えられない理由を4つご紹介します。
自分の気持ちを分析し、相手に素直な感情が伝えられるようになりましょう!
「ありがとう」と感謝の言葉を上手に伝えられない原因1つ目は、恥ずかしい気持ちが生じてしまうからです。
「感謝の気持ちを伝えることは大切。」
そうは分かっていても、いざ伝えようと思うとなかなか素直になれないものです。
「恥ずかしいから今度でいいや」とつい先送りにしてしまうこともあります。
「ありがとう」と感謝の言葉を上手に伝えられない原因2つ目は、どうやって相手に気持ちを伝えるべきか悩んでしまうからです。
状況や伝える相手によっては、ただ「ありがとう」と伝えるわけにはいかない場合もあります。
もう少し固い表現を使うべきなのか。
文面で伝えるとしたら、どのような表現が適切なのか。
変な伝え方をして、相手に嫌がられるなら言わない方がいいのかも…。
どのように伝えようかと悩んでいるうちに、諦めてしまうこともあるでしょう。
「ありがとう」を感謝の言葉として上手に伝えられない原因3つ目は、タイミングが分からないからです。
感謝の気持ちを伝えたいとは思っていても、良いタイミングを見つけることに必死になり、結局タイミングが分からず、何もできずじまいになってしまうことがあります。
親しい人に対してであっても、「違和感がないタイミングで伝えたい」と思うことで言い出しづらくなってしまうこともあるのです。
そもそも感謝の気持ちを伝えるのに正しいタイミングはありません。
しかし、私たちは「良いタイミング」を伺うことばかりに気を取られてしまうのです。
「ありがとう」を感謝の言葉として上手に伝えられない原因4つ目は、難しい言葉を使おうとして不安になるからです。
感謝の気持ちを伝える相手が目上の人である場合には、どのような言葉を使用すればいいのか考え込んでしまいます。
簡単な言葉で伝えたら失礼にならないかと悩んだ結果、行動に移すことができなくなります。
「ありがとう」と伝えたくても、「ありがとう」と言うだけでは済まない。
ラフな言葉を使えない相手に対しても、感謝の気持ちを伝えたい場面はたくさんある。
そんな時、どんな表現を使って「ありがとう」と言えばいいのでしょうか?
「この言葉、合ってる?」
「この人に対しては、もっと固い表現を使うべきなのかな…。」
色々考えているうちに、感謝の気持ちを伝えることが面倒に思えてくる。
もっと簡単に「ありがとう」の気持ちを伝えられる表現が知りたい!
「ありがとう」の気持ちを伝える時、身近な存在の相手であれば、ただ「ありがとう」と伝えるだけです。
しかし、目上の相手やビジネスパートナーなど、気を遣う相手の場合には、どのような言葉を使うべきが悩んでしまうものでしょう。
ここでは、感謝の言葉として使用できる表現を5つご紹介します。
迷った時には、これらの表現を使用し、相手にあなたの気持ちを伝えましょう。
感謝の言葉として使える表現1つ目は、「心より感謝しております」です。
「感謝しています」、「感謝しております」の表現は、相手に対して「ありがとう」の気持ちを丁寧な言葉で伝えたい時に使える言葉です。
その表現に「心より」と付け加えることで、より深く感謝の気持ちを伝えることができます。
感謝の言葉として使える表現2つ目は、「深謝申し上げます」です。
「深謝」とは、相手に対して感謝や謝罪の気持ちを深く抱いている時に使用する言葉です。
文面で相手に対する感謝を伝えたい時。
特に、目上の相手や、気を遣う相手に対して、使用しやすい表現です。
感謝の言葉として使える表現3つ目は、「嬉しく存じます」です。
「存じます」とは「思います」の謙譲語で、敬語表現として使える言葉です。
目上の相手やお客様などに「嬉しく思っています」と伝えたい時には、この表現を使用してください。
感謝の言葉として使える表現4つ目は、「胸がいっぱいです」です。
「胸がいっぱいになる」という表現は、悲しさや嬉しさで心が埋め尽くされているような気持ちを意味します。
とにかく嬉しい時。
喜びで気持ちが高揚している時。
「今、嬉しさで胸がいっぱいです」と相手に伝えましょう。
あなたが喜びに溢れている状態を相手に伝えることができます。
感謝の言葉として使える表現5つ目は、「感激しております」です。
「感激する」とは、何らかの事柄に対して強い感情を抱き、気持ちが高揚することを指す言葉です。
強い感謝の気持ちを抱いた時にも「感激する」の表現を使うことができます。
ただし、感激するほどの感謝の気持ちとは、常日頃から感じるものではありません。
むやみやたらと「感激した」とは伝えずに、本当に強い感謝の気持ちを抱いた時にだけ使うのがおすすめです。
「ありがとう」の気持ちは、小さいものから大きいものまで、その全てが大切です。
しかし、大きな物事や出来事に対する感謝の気持ちは、それだけ大きくなります。
感謝の表現にも強弱をつけて、相手に自分の気持ちをより鮮明に伝えましょう。
「ありがとう」の気持ちを相手に伝えたい時、意識したい点があります。
どうすれば相手に自分の気持ちが伝わるのかと悩んだ時には、ここでご紹介する7つのポイントに注意しましょう。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント1つ目は、同じ言葉を何度も何度も繰り返し使わないことです。
同じ表現ばかりを何度も繰り返し使っていると、特にメール文面などでは「定型文かな?」と感じさせる原因になります。
あなたが本当に感謝している状況ならば、その状況ごとに言葉を使い分けましょう。
ただし、対面での「ありがとう」の言葉は、何度言われても嬉しいものです。
相手に定型文だと思われないように状況に合わせて表現を使い分ける意識が大切です。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント2つ目は、嬉しかったことを具体的に伝えることです。
ただ「ありがとう」とばかり言われても、何に対する「ありがとう」なのかが相手に伝わらなければ、気持ちを伝えることはできません。
相手のどのような行動に対して感謝しているのか。
その行動や発言を受けて、あなたの気持ちはどのように変化したのか。
感謝の気持ちの具体的な部分を伝えることで、あなたの気持ちはより相手に伝わりやすくなります。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント3つ目は、相手の目を見て話をすることです。
対面の場で相手に話を伝える場合には、相手の目を見て話をするのが重要なポイントとなります。
視線を合わせて話をすることで、相手には自分の気持ちが伝わりやすくなるものです。
どうしても目を合わせることが苦手な場合は、「苦手なんです」と一言伝えてしまうのも一つの手段です。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント4つ目は、言葉だけでなくジェスチャーも交えることです。
ありがとうの気持ちは言葉で伝えることも大切ですが、相手との距離感を物理的に縮めることで相手により強く気持ちが伝わります。
距離感のある相手なら、握手を。
近しい相手なら、ハグを。
時には相手の近くに飛び込んでいき、感謝の気持ちを体現して伝えましょう。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント5つ目は、「自分らしく伝えることを忘れない」ことです。
相手との関係性やお互いの立場はありますが、過度にかしこまったり、状況を読もうとしすぎる必要はありません。
あなたらしい言葉で、自分らしく表現することが大切です。
あまりこだわりすぎずに、自然と「ありがとう」が伝えられる方法を選びましょう。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント6つ目は、自分の素直な感情を伝えることです。
嬉しい気持ちを伝えることで、相手に対してマイナスな感情を抱かせることはありません。
「こんな風に伝えて、嫌がられないかな」と不安に感じてしまう瞬間はありますが、相手の行動によって嬉しくなった時は、素直にその気持ちを伝えましょう。
相手はきっとあなたからの気持ちに喜んでくれます。
感謝の言葉がより相手に伝わるようになるポイント7つ目は、行動や発言から時間が経たないうちに気持ちを伝えることです。
感謝の気持ちを相手に伝えられるようになるためには、伝える前に迷っている時間を減らすことが大切です。
この習慣が身につくと、「ありがとう」を言える回数が増え、自然と感謝ができるようになります。
言おうかどうしようか、と悩んだ時には、とにかく時間が経つ前に気持ちを伝えましょう。
相手に気持ちを伝えたい時には、やってはいけないことがあります。
ちゃんと伝えなければと思うがあまり、私たちがついやってしまう感謝の方法とは?
勘違いされたり、嫌な印象を与えないように、以下の3つのポイントに注意しましょう。
感謝の言葉を相手に伝える時にやってはいけないこと1点目は、粗雑に「ありがとう」と言うことです。
必要な場面だから、とりあえず「ありがとう」と言った。
本当は感謝の気持ちなんてない。
雑な伝え方で感謝の気持ちを述べても、相手に失礼な印象を与えるだけです。
とりあえず感謝の気持ちを伝えておこう、くらいの気持ちで伝えた時には、その意図まで相手に漏れてしまうものです。
感謝の気持ちを伝える時には、一つ一つの「ありがとう」にしっかりと丁寧な気持ちを込めましょう。
感謝の言葉を相手に伝える時にやってはいけないこと2点目は、過剰な表現で伝えることです。
些細なことでも過剰に感謝をしていると、相手から「この人大げさだな」と思われる可能性があります。
誰に対しても、「いつもいつも、本当にありがとう!」とずっと言っている。
「とっても嬉しい、こんな嬉しいことってない!」など、誇張すぎる表現ばかり使ってくる。
この人、誰にでもどんな時でもとりあえず「ありがとう」を伝えてるのでは…。
このように、過剰な感謝の表現は相手に不信感すら与えかねません。
相手に気持ちを伝えようとするあまり、誇大な表現を使いすぎないよう注意しましょう。
大きな表現ではなくても、細かなタイミングで定期的にありがとうの気持ちを伝えることが大切です。
感謝の言葉を相手に伝える時にやってはいけないこと3点目は、いつも他人がいるタイミングで感謝を伝えることです。
自分では無意識であっても、いつも他人も見ている場所で感謝の気持ちを伝えていると、相手はその行動を恩着せがましいと感じてしまう可能性があります。
より自分の気持ちを深く伝えるためには、一対一の場面で伝えることがおすすめです。
なかなか二人だけの状況にならない相手に対しては、メールやメッセージなど、直接ではない連絡でも大丈夫です。
定期的に「いつもありがとう」の気持ちを、一対一の関係で伝えましょう。
毎日一緒にいる家族。
ずっと一緒に働いている仕事仲間。
大切な恋人、友人。
相手のことを思っているのに、感謝の言葉を伝えるのは躊躇してしまう。
私たちは、「ありがとう」の一言にためらってしまうことがあるものです。
だからこそ、恥ずかしがらずに、自分の中で湧いてきた「ありがとう」を素直に伝えましょう。
「ありがとう」を伝えることで、相手からの「ありがとう」も返ってくる。
その繰り返しが、二人の関係をより深く、強い信頼関係へと変えてくれます。
毎日のどこかに、「ありがとう」が散りばめられるように。
意識的に感謝の気持ちを人に伝えていきましょう。
その言葉は、きっとあなたにも返ってきます。
感謝の気持ちを伝えたい時には、感じた時すぐに伝えることが大切です。
感謝の言葉は、躊躇している間に「まあいっか」と忘れ去ってしまうこともあります。
一つ一つの「ありがとう」を相手に伝えるか。
それとも、「まあいっか」とそのままにしてなかったことにしてしまうか。
小さな感謝も、継続して相手に伝えることで相手の心を動かします。
ためらう気持ちが出てきたら、あまり考え込まずにあなたの言葉で伝えましょう。
何と言えばいいのか分からない時は、「ありがとうございます」とシンプルに伝えるだけで大丈夫。
感謝の言葉を伝える習慣ができた頃には、あなたらしい伝え方が見つかっていることでしょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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