2020.05.08
あの子の髪の毛の香りに、異常な興奮を覚えた。
あの人の腕の血管を見て、無性に感情が昂ぶった。
「僕は、髪の毛フェチだ」
「私は、血管フェチだ」
人は誰しも、いろんなフェチを持っている。
君も僕も、そしてあの人も…。
中には、人に言えないようなマニアックなフェチがある人もいる。
ねぇ、こんなフェチがあるなんて変なのかな。
そんなことないよ。フェチは誰にだってあるものだから。
みんな口に出して言わないだけで、心の中にフェチを抱えて生きている。
じゃあ自分以外の人は、どんなフェチがあるの?
自分のフェチと上手く付き合っていくためには、どうすればいいの?
奥深いフェチの世界をもっと知っていこう。
ふとした会話の中で、「何フェチ?」という話になることがあります。
人によってさまざまなフェチがありますが、フェチそのものの意味については曖昧な人も多いでしょう。
フェチとは「フェティシズム」を略した言葉です。
意味としては、ある特定の分野に対して強いこだわりを持ったり偏愛を示したりすることを指します。
例えば脚フェチがありますが、脚のラインや細さなどに異常な執着を感じるのです。
人に対してだけでなくマネキンやぬいぐるみ、アクセサリーなど物体に対してフェティシズムを感じる人も少なくありません。
また「フェティシスト」とは、フェティシズムを持つ人のことです。
人によってさまざまなフェチを持っています。そして男女によって、異なるフェチがあるものです。
あなたは、自分が何フェチだと思いますか?
フェチには定番のものから、マニアックと呼ばれるものまでさまざま種類があります。
フェチの話をする時は恥ずかしさもありますが、話してみると共感し合えることも案外多いです。
まずは男性編ということで、男性に比較的多いフェチをご紹介していきます。
男性の中でも、フェチとして捉える人が多いのが「ストッキングフェチ」です。
女性のストッキング姿を見ると、性的魅力を感じる人もいることでしょう。
ストッキングを穿いている女性の姿だけでなく、脱ぎたてのストッキングを見ると興奮するという男性も多いです。
ほかにも穿いているストッキングを破る行為が好きという男性もいます。
さらに、ストッキングのデニールにこだわる方も珍しくありません。
フェチの中でも定番といえるのが「声フェチ」です。
人によって、異なる声質を持っています。
男性の中には、女性らしい高い声が好きという人も多いです。
また、少しかすれたようなハスキーボイスに惹かれることもあります。
普段話している時に心地良く感じたり、カラオケなどで聴いた歌声にに魅力を感じたりすることも。
ほかには、電話越しの声を聞いて性的関心を持つケースも珍しくありません。
男性の中で、特に多いのが「脚フェチ」でしょう。
女性のスラッと伸びた美脚に、性的関心を抱く人はとても多いです。
全体的に見た時の脚のラインに惹かれる人もいれば、太ももやふくらはぎなど部分的に魅力を感じる人もいます。
また細く長い脚やムチッとした肉付きのよい脚など、人によってフェチの傾向はさまざま。
ほかにもストッキングを穿いた脚が好きなど、脚フェチといっても非常に幅広いフェチがあります。
女性の鎖骨を見ると性的な魅力を感じる男性も少なくありません。
鎖骨は、女性の華奢なボディラインをイメージしやすい部位です。
また鎖骨を含むデコルテにも、男性がエロスを感じる魅力が詰まっています。
デコルテは首から肩周りのことをいいますが、デコルテは女性らしさを感じやすい部位です。
細い首や小さな肩、胸元そして鎖骨など女性らしい曲線からフェチとして挙げる男性がたくさんいます。
「匂い(臭い)フェチ」も、男性が女性に抱くフェチとしては非常に多いです。
香水などのいい匂い以外に、髪の毛から香るシャンプーの匂いが好きという男性もいます。
さらには脱いだ服の匂いや女性の身体そのものの臭い、つまり体臭のような匂いがフェチという人も。
よりディープなフェチになると女性の脇や足、汗の臭いそして身につけていた下着の匂いなどに性的興奮を覚える男性もいます。
女性のほくろに興奮するという「ほくろフェチ」男性も存在します。
特に口元のほくろは、セクシーぼくろといわれるように魅力を感じる部分。
女性の魅力的な唇や口元に、ほくろがあるとその魅力がさらに増します。
また女性の目もとても魅力的ですが、泣きぼくろがあると目元の表情が豊かになり魅力を感じやすいです。
胸元のほくろも、男性にとっては非常に性的欲求が掻き立てられるでしょう。
男性にさまざまなフェチがある一方で、女性も同じように男性に対してフェチを抱きます。
女性にはない、男性特有の部分に対してフェチを感じることがあるのです。
例えば、多くの女性が感じるフェチとしては「男性の血管フェチ」などがあります。
ほかにも男性のヒゲやロン毛に対して、フェチを感じる女性も多いです。
では女性が抱くフェチとは、どういったものがあるのか見ていきましょう。
女性にも「匂い(臭い)フェチ」の人がたくさんいます。
良い匂いの男性が好きという人もいますが、女性の場合は好きな人の体臭が好きという人も多いでしょう。
男性特有の汗臭さや獣臭さといった部分に、フェチを感じることもあります。
たとえば、頭皮や耳の裏の匂いが好きといったこともあるのです。
一般的には臭いと思われる香りに対して、無性に性的関心を抱くことも珍しくありません。
最近は、男性も脱毛する人が増えています。
そのため、ツルツル肌の男性が好きという女性も非常に多いです。
ヒゲは不潔に見えるから好きじゃないという女性がいる一方で、ヒゲフェチという人も多く存在します。
ヒゲそのものに男らしさを感じるため、ヒゲの生えた男性に惹かれるのです。
またヒゲが濃い人は男性ホルモンが多いといわれており体型もがっしりしているため、その男らしさに魅力を感じます。
「男性といえば短髪」というイメージを持つ人も少なくありません。
短髪は、爽やかで清潔感もあり人気の高いヘアスタイルといえます。
しかしあえてロン毛にしている男性に惹かれる女性もいるのです。
ロン毛の男性には、どこかセクシーさを感じます。
例えば、昔の木村拓哉さんやオダギリジョーさんなど男らしくてセクシーな人は非常に魅力的です。
ロン毛で中性的なルックスの男性に魅力を感じる女性もいます。
女性の中でも特に多いのが「腕や足の血管フェチ」です。
浮き出た血管を見て、性的魅力を感じる人はたくさんいるでしょう。
身体を鍛えている男性は、特に血管が浮き出ています。つまり血管から鍛え上げられた身体を想像して、惹かれるというわけです。
もちろん血管そのものに対して、フェチを感じる女性もいます。
そういった女性は、男らしい腕に守られたいという心理があるといえるでしょう。
女性の中には、男性の「耳や鼻などのパーツフェチ」の人もいます。
鼻であれば、大きな鼻やスラッと高い鼻など自分好みの鼻の形があります。
耳に関しても大きさや凹凸、耳たぶの柔らかさといったこだわりを持っているのです。
また耳や鼻以外にも人によって、目や口そして指などさまざまなパーツにフェチを持つ女性がいます。
一度、好きな人のどのパーツが好きか考えてみてはいかがでしょうか。
女性によっては、男性が身につけている装飾品に魅力を感じる「アクセサリーフェチ」の人もいます。
「男性はあまりアクセサリーをつけていない方がいい」という人がいる中で、ピアスやネックレスを身につけている姿にグッとくるという女性もいるのです。
他にも男性のゴツゴツした指に付けられたシルバーリングや、普段コンタクトレンズや裸眼の人がメガネをかけた姿に惹かれる人も多くみられます。
フェチとは、誰にだってあるものです。
できることなら、フェチを曝け出せる恋愛をしたいところ。
しかし「フェチを曝け出すと引かれるのではないか」と不安に思う人もいます。
匂いフェチや脚フェチといったような定番ともいえるフェチなら、曝け出しても関係性に深い溝ができることはありません。
マニアック過ぎるフェチを持っている場合は、相手の関係性を見ながら曝け出すべきか検討する必要があるでしょう。
フェチを隠し通すことで辛い思いをするなら、勇気を出して伝えることも一つの道です。
とはいえ相手との付き合いで大切なのは、フェチだけではありません。
フェチにこだわりすぎないようにしましょう。
人によって「自分のフェチが特殊なのでは」と感じることもあるでしょう。
しかし特殊なフェチだからといって、自分を偽る必要はありません。
この世にはいろんな人がいて、フェチを受け入れてくれる人もいます。
今付き合っている相手も、言わないだけで何かしらのフェチを持っているものです。
ここからは自分のフェチに悩んでいる人に向けて、自分のフェチとうまく付き合う方法をご紹介します。
一般的にマニアックとされるフェチを持っている人もいます。
例えば、「臭い足のにおいを嗅ぐと興奮する」「洗っていない下着を見るとムラムラする」といった人もいるでしょう。
中には、もっとマニアックなフェチがあるという人もいます。
こういったマニアックすぎるフェチに関しては、無理に伝えなくてもよいです。
バレないところでフェチを満たしたり、フェチ以外のことで心を満たしましょう。
パートナーにフェチを隠しながら欲求を満たすのは、時に辛くなります。
しかしそれは、恋愛をするうえでフェチにこだわりすぎているからです。
恋愛において大切なことは、フェチだけではありません。
価値観や考え方のほかにも笑うツボや食の好みなど、恋愛をするうえで大切なことにはさまざまなものがあります。
フェチにとらわれずに、相手と過ごす時間を楽しむように心がけてください。
相手に嫌われないように、取り繕って恋愛をするのは苦しいです。
どうしても自分のフェチを相手に知ってほしいなら、それとなくフェチの話をしてみましょう。
最初はジャブを打つ感覚で「匂いフェチ」など、定番のフェチを伝えてみるとよいです。
相手のフェチも聞き出しながら、受け入れてくれそうなら少しずつ曝け出してみましょう。
とはいえ受け入れてくれなさそうなら、無理に伝える必要はありません。
パートナーに対して、無理に自分のフェチを伝える必要はありません。
その代わりパートナーで満たせない場合は、SNSなどを活用して満たす方法があります。
今の時代、SNSではさまざまなことを発信している人がたくさんいるのです。
中には、自分のフェチを満たしてくれるような投稿をしている人もいます。
他にもAVなどの中にはフェチ動画も多いので、検索してみるのも一つの手です。
誰にだって、人には見せていない自分がある。
誰にだって、人には言えないフェチがある。
だけどそのフェチに後ろめたさや恥ずかしさを感じる必要はないよ。
何に魅力を感じたり惹かれたりするのかは、あなたの自由だから。
あなたが心から好きだと思えるものを好きでいればいい。
そしてその「好き」は、必ずしも人と分かち合わなくてもいいんだ。
自分の心を満たすために楽しむことが大切。
だけどこの世には、人知れずいろんなフェチを抱えている人がいる。
もしも、あなたのフェチを受け入れてくれる人が現れたなら曝け出せばいい。
大切な人がフェチを満たしてくれるなら、それ以上の幸福はない。
その出会いを大切にしよう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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自分のフェチくらいは、自由に楽しめばいいよ。