2020.04.30
「私たち、親友だよね。」
お互いのことを何でも話せる。私の彼氏や友達とも積極的に仲良くしてくれる。
これからずっと大切にしたい親友が見つかった、そう思っていた。
でも、一緒に過ごす時間が増えていくうちに、私の心の中に違和感が芽生え始めたんだ。
「彼氏にプロポーズされちゃった。」そう報告すると、「結婚はやめといた方がいいよ。だって前にこんなことしてたでしょ?」と、彼の悪いところを挙げて心配してくれた。
SNSにいっぱい私との写真を載せてくれる。たまに不意打ちや半目のものがあるけど、親友だから映りなんて関係ないんだよね。
どれも私のことを大事に思ってくれてるからだって、信じたかったけど…。
友達の顔をした敵がいるって本当? もしかしたらあの子…フレネミーなのかも。
フレネミーって友達とは違うの? どんな関係をフレネミーって言うの?
フレネミーとは、フレンド(友達)・エネミー(敵)を合わせた造語。
「友達のフリをした敵」を意味しています。友達として接するにも関わらず、揚げ足を取ったり影で悪口を言ったりと、相手を陥れようとすることが特徴です。
一見感じがよく”いい友達”のように見えますが、実際は相手のためを思っておらず、自分にとって都合のいいようにコントロールしようとします。
ターゲットには笑顔で近づき、情報を入手した上で言葉巧みに弱みにつけ込んでくるのです。
フレネミーとは、直接的に嫌がらせをする人とはまた違う、じわじわと攻撃をしてくる”見えない敵”のような存在だといえます。
もしかして、あの子ってフレネミー?
「友達だから信じたい、大切にしたいとは思うけど…。私はあの子から大切にされていない気がしてしまう。」そう感じたら、フレネミーの可能性があります。
ご紹介する“フレネミーに共通する6つの特徴”を、友達の行動と照らし合わせてみてください。
本当の友達とは、お互いがお互いの幸せを願うもの。そうでない関係に気がついたら、そのまま見過ごしてしまうのは危険です。
フレネミーには、自分が一番でないと気が済まない特徴があります。
自分より幸せそうにしている人・うまくいっている人を見ると、不快感を抱くのです。常に自分と他人を比較して、自分が一番になるように仕向けます。
フレネミーのあらゆる行動には「誰にも負けたくない」という心理が隠されているのです。
嬉しい報告をすると、喜んでくれているようで傷つくような一言を放ったり、裏で陰口を叩いたり。人の幸せを阻害して優位に立とうとします。
フレネミーには、承認欲求が強すぎる特徴があります。
人から認められて「嬉しい」と感じるのは自然なこと。しかしフレネミーは、周りに鬱陶しく思われてしまうほどの強い承認欲求を抱えているのです。
注目を集めるために、本当のような作り話をする。
SNSで友達の写りが悪い写真をアップして、自分を良く見せようとする。
認められたいがあまりに嘘をついたり、友達を貶めてでも自分の評価を上げようとします。
フレネミーと友達として付き合っていると、自分勝手な性格に振り回されがちです。
フレネミーにとって、友達は大切にしたい人ではなく「自分にとって都合のいい存在」。そのため、相手の気持ちを思いやる行動をとりません。
合わせることを強制される。知らないうちに彼氏と連絡先を交換していた。
このような配慮のない行動は、フレネミーに見られる特徴です。
友達らしく色々と話を聞いたり、長い時間を一緒に過ごしたりすることもありますが、その接し方にフレネミーの態度が表れます。
フレネミーは、友達に対してあからさまな攻撃をしません。そのため、付き合い始めは「感じのいい人」「大事な友達」と思われることが多いです。
しかし、付き合いが長くなるほどにフレネミーとしての顔が見えてきます。
あなたが「何かおかしいかも」と違和感を持ったように、今までにもフレネミーであることに気がついて離れていった人がいる可能性は高いです。
長い付き合いの友達が少ないのは、フレネミーに共通する特徴といえます。
何かとすぐ嫉妬心むき出しになるのは、フレネミーに見られる特徴です。
友達が褒められていると「私はこう思うけどな」とアドバイスを装って貶めたり、「あの子は褒められたくてやってる」と悪口を言ったり…。
友達がうまくいっているとき、新しいことを始めたときには、特に嫉妬心を燃やします。
嫉妬をプラスのエネルギーに変えられればいいのですが、フレネミーは「ムカつく」「気に入らない」といった感情から攻撃的になりがちです。
フレネミーには、本人のいないところで手を回して成功を阻害する特徴があります。
仲の良い友達や恋人に近づいて、噂話を吹き込むことで嫌われるように仕向けるのです。
普段から”友達のフリ”をして熱心に情報収集しているので、リアリティのある噂話で周囲を納得させてしまいます。また、内緒でしたはずの恋の相談を、本人に告げ口していることも。
もし身近な人が「こんな話してたけど本当?」と教えてくれたら、フレネミーの危険信号として受け取りましょう。
フレネミーは常に「自分が一番でありたい」と願い、承認欲求を満たすために友達を利用します。
そのため、自分と立場が違いすぎる・コントロールできなさそうな人は狙いません。
相手から見向きもされないようでは、攻撃している自分が惨めになってしまうだけだからです。
標的として選ばれるのは、フレネミーにとって身近に感じられる存在。
“同じくらいの立場だけど自分より幸せそうな人”には、嫉妬心を抱きやすいです。
また優しい人やちょっと隙のある人など、反撃しなさそうな人を狙う傾向にあります。
そんなタイプの相手なら、フレネミーにとっては「自分の方が上だ」と誇示しやすいのです。
“フレネミー”とは、都合のいいターゲットを見つけることで満たされたい心理を表しています。
フレネミーの存在に頭を悩ませている。
フレネミーから被害を受けず、自分らしく毎日を過ごしたい…。
ここからは、フレネミーに有効な6つの撃退法をご紹介します。
あなたのことを大切に思っていない人に対して、自己犠牲をしてまで付き合う必要はありません。
しかし、フレネミー自身も感情を持つ一人の人間です。同じように悪意を持って攻撃するのではなく、冷静な対応を取ることでうまく撃退しましょう。
フレネミーにはいつでも褒めまくることが有効な対処法となります。
フレネミーの心理として”承認欲求を満たしたいがために誰かを攻撃する”といった特徴があるので、褒めて承認欲求を満たすことは極めて効果的なのです。
さらに”いつでも”褒めることを意識すれば、相手からの攻撃を防ぎながらうまく付き合っていけます。
ただし、褒めているからといって「仲良くなれたみたい」と過剰な期待は持たないようにしましょう。あくまでも適度な距離を置きながら、身を守る手段の一つです。
フレネミーに自分の話をすると、どんな内容でも利用されてしまう可能性があります。
良い話であればフレネミーの嫉妬心を煽ってしまいますし、そうでなくても揚げ足取りの良い材料になるのです。
フレネミーは相手を貶めるために、どんな小さな話でもネタにします。内容をずっと覚えていて、ここぞというタイミングで「あの子がこんなこと言ってた」と爆発させてくることも。
フレネミーの前では自分の話は絶対せず、自然な流れで相手の話へ持っていくようにしましょう。
直接の会話だけでなく、グループライン・グループトークなどのSNSでの発言にも注意です。
フレネミーは何かと話題を収集したがる特徴を持つので、気軽に送信した些細な一言からトラブルを引き起こす可能性があります。
もしグループ内にフレネミーがいる場合には、発言を控えたほうが賢明です。
目をつけられると噂話のネタにされたり、酷い場合はスクリーンショットを撮られて悪い印象作りに使われてしまうことも。
フレネミーの耳に入る・目につくところでは、自慢話や失敗談を語らないこと。
そうすることで、フレネミーが承認欲求を満たすための”都合のいい存在”から脱せます。
相手を攻撃する方法が見つからなければ、フレネミーにとっては”必要のない人”となるのです。
ネタのない期間を長く続けることで、諦めを持ってもらう。静かに待つことでフレネミーを撃退する、冷静かつ有効な対処法といえます。
恋人や友達など、信頼できる人との間で情報共有しておくことがフレネミー対策になります。
フレネミーは、ターゲットの身近な人たちに噂話を吹き込んだり、嫌われるように仕向けたりすることが特徴です。
そのため、大切な人にはあらかじめ”フレネミー”であることを共有しておきましょう。また「フレネミーがこんなことを言っていた」という情報交換をすれば、はっきりした事実を掴めます。
自分一人で抱え込まず、信頼できる人に協力してもらうことも大切です。
フレネミーと付き合うのはもう限界。精神的に辛すぎる。
そう感じたら、相手に合わせて我慢し続ける必要はありません。攻撃を受けている立場なのだから、「我慢できないのが悪い」と自分を責めたりしないこと。
周りの人からの協力を得つつ、フレネミーが裏で何をしているのかを把握しましょう。その事実を冷静に伝え、「がっかりしたよ」と連絡を絶ってもいいのです。
自分を守るためには、時には関係を絶つ勇気を持つことも必要になります。
大事な親友だと思っていたのに、あの子は私の幸せを喜んではくれなかった。
そっか。あの子は自分の気持ちを満たすために、私を利用していただけだったんだ。
友達が「フレネミー」だったと気がついたら、どうしても受け入れがたい気持ちはある。
本当はいい子なのかもしれない。友達の一人として、向き合えるのなら向き合いたい。
そう思っても、フレネミーとはその優しさにすら”弱み”としてつけ込んでくる存在なんだ。
優しいあなたは心苦しく感じてしまうかもしれない。
でも、フレネミーには毅然とした態度で接することが何よりも大切。
フレネミーに振り回されず、自分自身を守るために。意思を強く持って対処していこう!
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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