2020.04.27
友達や職場の同僚に、「付き合いにくい」そう思われている気がする…。
自分でも、そんなことわかっているんだ。
わかっているのに、時々現れる私じゃないみたいな自分。
感情というレールから大きく外れてから、ハッと気づく。「あれは誰…?」
落ち込んでは自分を責めて、自己嫌悪を繰り返す。
明日は感情を抑えて、自分をコントロールして過ごすんだ。
そう決めて、一日をスタートする。
なのに、どうしてだろう。
どうしても、感情のコントロールができない。
繰り返す負のループ。
いつでも私に付きまとうイライラや嫉妬、呆れ、悲しみ、怒り、焦り…。
一時的な感情に支配されて抑えきれずに、後悔することばかり。
感情に振り回されて、できないことを嘆くことから抜け出したい。
どうしたら、感情のコントロールができるようになりますか?
人間の感情は、主に二つから成り立っています。
愛情・喜び・希望・安らぎなどの「ポジティブな感情」
悲しみ・怒り・嫌悪・不安などの「ネガティブな感情」
これらの感情は、自分が対峙する出来事によって引き起こるもので、誰もが持つ当たり前の感情です。
しかし、それらの感情に支配され、感情をむき出しにしてしまう人は生きづらさを感じるでしょう。
感情をコントロールできなくなってしまう理由、それはあなた自身に潜んでいます。自制が利かない感情をコントロールするためにはまず、その原因を知ることから始めましょう。
感情が溢れ、自分の全てをさらけ出してしまいそうになる感覚。誰もが一度は経験することでしょう。
湧き起こる感情を自己完結すること、それは簡単にできることではありません。
感情のコントロールが苦手な人は、膨れ上がった感情を自己処理できず、一人で抱え込んでしまうのです。
しかし、その都度感情をあらわにしてしまってはトラブルを招いたり、生きづらさを感じる原因となってしまいます。
人は、日常的に何らかのストレスを感じているもの。
人間関係や家庭内、学校や職場など、ストレスが生まれるポイントは人によってさまざまです。
ストレスは自分でも気がつかないうちに蓄積されていきます。特に、普段から我慢する癖がついていたり、ささいなこともやり過ごすことができない人はストレスを発散しきれず溜まって行く一方。
普段からストレスを溜め込むことで、感情の起伏が激しくなってしまうことがあるのです。
自分のことは自分がよくわかっている。
人は、自分自身のことは自分が一番の理解者と思いがちです。その思い込みが固執した考えを生んでしまいます。
感情のコントロールが効かない理由の一つに、”本当は自分に非があることも、他人に原因があると思い込んでいること”が挙げられます。それでは、周囲や相手に八つ当たりのような印象を与えてしまいかねません。
自分自身の感情がどんなことに過剰に反応してしまうのか、変化していくのか、自分を俯瞰して見れないことも原因となっているのです。
自分に自信がないと、感情をコントロールできるような心の余裕は生まれてきません。
これまでの失敗や不安なども重なり「どうせ私は…。」といった自分自身を否定する力が働いてしまうことも原因でしょう。
何事においても自信を持てないことが慢性的になっているため、余裕がない自分に気づいてあげることもできずにいます。
周りの行動や状況には過敏に反応しますが、自分自身への関心は低いためなかなか心の余裕を作れず、心のキャパオーバーを起こしてしまうのです。
コントロール不可能な自分の感情。それは、時に自分自身でも歯止めが効かず、衝動的に起こることがほとんどです。
自分自身の感情をコントロールできずに悩む理由は、改善する方法がわからないから。
自分の感情に左右されずに生きる人は、状況判断が冷静であったり、自分自身の弱さや感情への認知が早いといった、共通して見られるポイントがあります。
上手に感情をコントロールしている人に共通するポイントをチェックして、あなたが「これなら真似できるかも!」と思うポイントからトライしてみましょう。
自分自身がどんな事に対して弱さを感じ、強くいられるのかを理解しています。自己分析ができているともいえるでしょう。
苦手なことが何かを理解していれば、その局面に立たされたとしても、他でカバーしようと考えることができます。
得意なことをアピールすれば、ストレスを感じることも少なく、ネガティブな感情を抱くこともありません。
自分の感情をコントロールするためにまず必要なことは、自分の向き不向きや、得意不得意について理解を深めておくことが大切です。
今悩んでいるあなたと同じように、感情のコントロールが効かず苦しんだ経験をしているからこそ、高ぶる感情の対処法を知っています。
いくつかの失敗や後悔を繰り返すことで、人は改善策を学ぶもの。悩みや戸惑いを感じたことで、「変わりたい」と行動に移しコントロールする術を見出したといえます。
自らが体感したことによって強く「次からはしない」と心に決めることができるのです。
自分自身の感情が、どんなことに反応し変化してしまうかなど、自分の感情に対する理解が深いことも共通するポイントの一つ。
自分の感情の変化に敏感なため、コントロールが利かなくなる前にセーブすることができるのです。
怒りや不安、悲しみといった感情がどこから湧き上がるのか、その正体が何かを知っていることで、慌てずに対処することが可能になります。
自分自身の感情の動きに素早く反応できることは、何が起きても大丈夫だと思える強さにもなります。
TPOに沿って、的確に物事を判断する。今置かれている自分の立場を理解する。いずれも、冷静でいなければできないことです。
冷静な判断ができなければ言い争いに発展したり、無意味な感情をさらに引き起こす原因にもなります。
その時々の状況を冷静に把握することで、感情のコントロールはしやすくなるものです。感情のコントロールができる人は、常に平常心を保つ努力をしているといえます。
イライラや不満、深い悲しみなどの感情は、自分本位の一方的な気持ちが強い時に現れやすいものです。
相手が自分の思い通りにならないことや、思っていた結末とは違う出来事が日常には溢れています。ですが、それをどう受け取るかは自分の心の持ちようであることがほとんどです。
相手がどんな思いで行動したのか、どんな気持ちでいたのかを理解しようと努力すれば、感情的になることを抑えることができる。そのことを自制が利く人はわかっています。
「失敗は誰にでもあるもの。」そう思っていても、失敗すれば心は沈み、なかなか立ち直れずに落ち込んでしまいます。
上手に感情のコントロールをする人は、「くよくよしない」の精神を持ち合わせているもの。起きてしまった失敗を自分の中に留めておくことは、感情の起伏に影響します。
失敗をしたからこそ得られる気づきがあるのを知っているため、引きずらずに気持ちの切り替えができるのです。
目の前で起こる出来事や相手に対して過度な期待を寄せてしまうと、そうでなかったときに感情を爆発させる引き金となってしまいます。
育ってきた環境が違えば、ライフスタイルもさまざまです。仮に自分がこなせる事であっても、必ずしも誰もがクリアできることではないと理解することが重要です。
感情をコントロールする力がある人は、自分の感情を軸に考えたりしないため、相手に過剰な期待を向けるような考えに至らないのです。
人間は、誰もが至らない部分や欠点を持ち合わせている生き物です。
人間である以上、完璧であるのは不可能。ときには失敗もするでしょう。完璧を目指せば目指すほど、そうなれない自分のことが嫌いになっていくもの。
自分の不完全さを受け入れることは、感情を安定させる源にもなります。
感情のコントロールが上手な人は、100%じゃなくていいと自分に許しがあるため、イレギュラーなことが起きても慌てず対処することができるのです。
自分が関わる相手と、ある一定の距離を持てることは、自分に自信がある人の特徴ともいえます。
精神的に自立しているため、周りと違った意見や考えであっても、不安を感じず意見がブレることもありません。
また、「人と同じじゃなくていい」という考え方を持つことは、相手と自分が違っても責めない心に繋がります。
他人との間に適度な距離感を保つことで、必要以上に感情を揺さぶられることがなく日常を過ごすことができるのです。
職場での上下関係や友人との間に、自分の意見や考えを一方的に当てはめてしまうと偏った判断が生じます。それによって、関係性にヒビが入るなどのトラブルも少なくありません。
感情のコントロールを図れる人は、どんな状況においてもフラットに物事を判断することができます。対等な関係性を大切にしているので、自分が優位な立場でありたいとは考えていないのです。
公平性を持った考え方を持つことで、周囲の人と信頼関係が生まれます。その結果、攻撃されることがなくなり、負の感情が膨れ上がる出来事を避けることに繋がっています。
感情に振り回されて、思い通りの自分になれない…。
突然起こるタイムスリップのように、気づいたら感情の渦の中にいたと感じたことがあるのではないでしょうか?
こんな風にするつもりはなかった。そう思っても感情は自分発信でしかありません。
感情的になったときに、試してほしい5つの方法があります。一旦その場を離れて時間を空けてみたり、相手が何を伝えたいかを感じ取るなど、感情をコントロールする方法をご紹介していきます。
カッとなる、ひどく落ち込む、悲しむ。感情が大きく動いた時、自分で気づく間もなくその時は突然訪れます。コントロール不能な自分の感情に、冷静になってから後悔する場合が多いもの。
感情とは、自分自身の心の声です。しかし、振り返ってみてください。怒りや苛立ちはずっと同じ温度で保つことができるでしょうか?
急激に爆発する感情ほど、一過性であることがほとんどです。時間を空けて一旦その場を離れてみることを心がけてみましょう。
ほとんどの感情は、一度離れてみることで落ち着いていくことを感じるはずです。
感情とは、誰のものでもない自分自身だけのものです。
感情的になる瞬間とは、ほとんどの場合が自分だけの視点から物事を見ているときだといえます。
「私はこう考えているけれど、相手はどんな意見なんだろうか。」そこから始めてみるだけでも、高まる感情の濃度を薄くする効果があります。
横並びの視点ではなく、相手や第三者を捉えて、真上に視点を持っていくようなイメージを意識すると良いでしょう。
「どうせ言ってもわかってもらえない」そう思ってしまった時点で、その思いはストレスへと変わり、やがて不満や怒りへと移行してしまいます。
相手に自分の気持ちを伝えたり、状況を説明することは確かに簡単なことではありません。
しかし、言葉で伝えようとすることを諦めてしまうと、自分自身の中に不満は蓄積されるばかり。蓄積された感情は自然に消化することができず、いずれコントロール不能な状態で爆発してしまいます。
思わぬところで感情が溢れてしまうことを防ぐためにも、普段からしっかりと言葉で表現することを継続することが大切です。
感情をぶつけてしまったり、行き場のない感情を持て余すこと。それは全て相手あってのことでしょう。
いずれかの感情が突出してしまう前に、まずはじっくりと相手のことを理解することが大切です。
嫌なところは目につきやすいものですが、相手の良い側面を見つけることで感情の振れ幅を少なくすることができます。
褒める行為自体がプラスに働き、あなた自身の自己肯定感も高まります。
自分以外の人に、深い興味を示すこと。それによって、必然的に相手の話を最後まで聞こうという感情が湧きます。
「最後まで聞かなくてもわかる」といった考えは、人間関係において誤解を生む原因となってしまいます。
・どんな話題で会話をしてくれるのか
・今、何に関心を寄せているのか
相手の心に自分の感情を近づけて、そっと隣に座るようなイメージを持つといいでしょう。
相手の話に耳や心も傾けること。それは不信感を拭い、お互いの信頼へと繋がります。
「自分らしさって何?」
自分に問いても、明確な答えを出すことは難しく、またその答えも一つではありません。
他人に与える印象を気にしすぎるあまり、生きづらさを感じてしまう場合もあるでしょう。
さらに自分を追い込むこととなり、あなた自身を見失ってしまうことに。
「感情的になってはいけない」と、自分に過度なブレーキをかけることは好ましくありません。
反対に、感情を上手に表現できずに悩む人もいます。
あなたは、不安や疑問、悲しみや戸惑いといった感情をさらけ出すことができます。
自分自身の想いをキャッチできる力が備わっているともいえるでしょう。
感情はあなた自身そのもの。それは、あなたらしさでもあるのです。
感情を上手にコントロールさえできれば、あなたらしさを失う必要はないのです。
感情のコントロールがうまくできない…。
自分の感情に振り回されてから気づく。
「これまでの自分を変えたい」
学校生活で感じた居心地の悪さ。
上司や同僚と時間を共有する職場で感じた浮いてる自分。
家庭内における夫との関係性や家事、育児の両立で起こる感情の爆発。
全ての場面でいつも付いて回ってきた感情が、足かせのようだ。
そう感じて、あなたは一歩踏み出すことができないでいたのではないでしょうか?
けれど、感情は自分自身が生み出したもの。
怒りや不安、悲しみ、嫉妬…。それらの感情を取りまとめることができるのもまた、自分自身なのです。
あなたが「変わりたい」とコントロールする方法を探し始めたときから、一歩は始まっています。
自分の気持ちをコントロールすることは、感情を殺すことではありません。
ゆっくりでいい、何度繰り返しても大丈夫。
少しずつ感情に振り回されない自分らしさを取り戻していきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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