2020.04.18
「夫がいないと、私は生きていけない。」
「妻は、僕にとっての全てだ。」
一見すると、素敵なカップルのように聞こえるこの言葉。
でも、もしかしたら、それは共依存状態を表している言葉かもしれません。
夫婦だから、お互いを思い合っている。
思いがあれば、全部うまくいくって信じている。
そう信じたいものですが、現実は思うようにいくことばかりではありません。
夫婦だから。
思いがあるから。
信じたいから。
そんな強い気持ちが、二人の間を壊してしまうこともある。
あなたの行動は、本当にパートナーのためですか?
あなたは、あなたを大切にできていますか?
あなたは、一人で立っていられますか?
これからも、二人でいるために。
夫婦の関係を見直してみましょう。
夫婦の関係が共依存状態になってしまうと、共に生活していることで苦しみを感じてしまうことになります。
あなたは、パートナーとの関係で共依存になっていませんか?
ここでは、共依存に陥った夫婦に見られる特徴を7つご紹介します。
お互いの関係に当てはまるものはないか。
夫婦の状態をチェックしてみましょう。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の1つ目は、自分のことよりもパートナーの事情を優先してしまう点です。
「私よりも、夫のことの方が大切。」
「僕の事情はどうでもいいから、妻を優先しないと。」
相手に対して、献身的すぎる愛を見せてしまい、自分のことがままならない。
そんな状態になっている夫婦は、共依存の特徴を持ち合わせています。
共依存になると、一見「相手のため」のように見える献身的な行動をもって、自分自身の安定を保つことがあります。
「相手のために優先する」と見える行為も、根本の部分では「自分のために相手に依存している」状態になっている可能性があるのです。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の2つ目は、自由を欲しいと感じる瞬間があることです。
夫婦として毎日顔を合わせ、生活を共にしていれば、定期的に「自由になりたい」と感じるのは当たり前のことと言えます。
しかし、自由を欲する気持ちが実は共依存から来ていることもあるのです。
共依存状態の夫婦は、お互いを束縛しあっていることも多く、時にそれが理由で「自分は不自由だ」と感じることがあります。
他者から見れば不自由な関係であるにもかかわらず、それに気づけない共依存夫婦も多いため、判断は難しいポイントとも言えるでしょう。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の3つ目は、「彼・彼女が自分の全て」と感じてしまう点です。
いくら夫婦とは言っても、相手が自分の全てではありません。
お互いが一人の大人として立っているからこそ、お互いを支え合い、共に生きていけるのです。
しかし、共依存夫婦は「相手がいなければ自分は終わりだ」などと、相手の存在をこの世界の全てかのように捉えてしまいます。
それによって、自分らしく行動することができなくなってしまう夫婦もいます。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の4つ目は、相手に嫌われるのが極端に怖いと感じている点です。
相手の存在が全てだと感じてしまうと、相手に嫌われることに対する恐怖心は人一倍大きくなります。
そんな気持ちが先行し、本当に伝えたいことがあっても素直な気持ちを言えなくなってしまうことがあります。
自分の気持ちを伝えることよりも、相手に嫌われないことの方を優先してしまうのです。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の5つ目は、もともと依存体質である点です。
「結婚前の恋愛でも、依存しやすかった。」
「すぐに友達に依存して、嫌われてしまう。」
「自分の存在を、自分以外の誰かによって正当化しようとする癖がある。」
このような依存体質の人は、夫婦関係になった時にも共依存に陥る可能性は高くなります。
昔から依存傾向がある人は要注意です。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の6つ目は、自信のなさを互いの存在によって補完している点です。
自分に自信がない人は、自分の価値を自分で認めてあげることも苦手です。
そのため、恋愛関係にある相手や家族、深い関係の友人の存在によって、自分を高めようとしてしまいます。
「本当は自信がないけれど、この人はそばに居てくれる。」
「こんなにすごい人が自分と友達で居てくれるんだ。」
「この人は、私が居ないとダメなんだ。」
相手の存在によって自信を保っている人は、共依存になりやすい特徴を持ち合わせています。
共依存の夫婦に見られやすい特徴の7つ目は、相手の気持ちを確かめるために暴力・暴言に頼ったことがある点です。
暴力的な行為や発言をおこなうのは、当然ですが夫婦間でも許されざることです。
もしもそれが日常化しているとすれば、共依存以外にも夫婦間の問題があると考えられます。
日常的な行為ではなくても、自分が不安になった時に暴言・暴力を使ったことがある人、もしくは使われたことがある人は、共依存夫婦の可能性があります。
暴力的な行為がないと、お互いの気持ちや関係を保てない状態は、異常と言えます。
当てはまる特徴が0~2個だったご夫婦は、共依存に陥っている心配はないと言えるでしょう。
お互いがしっかりと一人で立てるからこそ、お互いを支えあえる。
夫婦として理想的な状態を体現できているのではないでしょうか?
これからも、パートナーを尊重しあいながら、二人の時間を積み重ねてください。
当てはまる特徴が3~4個だったご夫婦は、共依存に陥る危険性があるかもしれません。
「仲が悪くはないけれど、時々息が詰まるように感じる。」
「相手の存在がなければ、私は生きていけない。」
「彼も、私が居ないと生きていけない人だから。」
このように、共依存関係の時に陥る思考が頭の中に隠されているかもしれません。
今の関係について、夫婦二人で向き合う機会も設けてみると良いでしょう。
当てはまる特徴が5~7個だったご夫婦は、共依存に陥っている可能性が高いです。
認めたくはないけれど当てはまっている特徴もあったのではないでしょうか?
共依存に陥っているということは、本人たちが一番認めたくないことかもしれません。
しかし、大切なのは今の状態を見つめて、これからの二人を作っていくことです。
目を背けずに、向き合ってみましょう。
共依存に陥っているかもしれない。
そんな不安がある一方で、「それでも私たちは幸せだから」と言いたくなる人もいるでしょう。
しかし、現実を無視することは、幸せを長続きするための方法としてはおすすめできません。
すぐに解決できる問題ではないかもしれません。
時間はかかっても大丈夫です。
この機会に、夫婦の関係を見つめ直してみましょう。
実際に共依存に陥ってしまったら、夫婦でどのように解消すればいいのでしょうか。
夫婦の間だけで解決をするのが難しい場合には、友人や適切な機関などに頼ることも大切です。
まずは、夫婦間で実践できる方法を3つ試していきましょう。
共依存から脱却するために実践したい方法1つ目は、自分の強みを見つけることです。
「相手が居ないと生きていけない」と感じている人は、自分の強みを自分で作ることが必要です。
そんな人になれたら、相手に依存することも減っていくでしょう。
共依存から脱却するために実践したい方法2つ目は、お互いが干渉しあわない時間を意識的に設けることです。
夫婦であっても、相手の全てを知ることができるわけではありません。
しかし、依存してしまうと「全部把握したい」と思う気持ちが強くなってしまうものです。
そんな時には、意識的にお互いの干渉がない時間を作りましょう。
夫婦の時間以外にも、自分の空間や時間を作ることが大切です。
共依存から脱却するために実践したい方法3つ目は、定期的な連絡を減らすことです。
お互いを全て知っていたいと感じることで、無意識のうちに連絡を取り合う回数が多くなっていることもあります。
共依存を解消するためには、相手との連絡を減らしていくこともおすすめです。
あえて連絡しない時間を作って、「お互いが関与していなくても大丈夫だ」と思えるような安心感を作っていきましょう。
夫婦の在り方は、それぞれの夫婦次第です。
しかし、共依存状態に陥ってしまうと、お互いに適切な判断ができなくなってしまう可能性もあります。
二人がずっと一緒にいるために。
お互いが「一人の人」として、心地よく暮らしていくために。
夫婦の距離感を、見つめ直してみましょう。
それが二人にとっての、本当の幸せにつながっていくことを信じて。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事
久保佳奈子
二人の幸せを末永く続けていくために。一緒に向き合いましょう。