2020.04.17
明日は月に一度の恒例イベント。職場の人との楽しいランチ会の日だ。
お洒落なカフェに美味しい料理。期待に胸躍らせていたのに、少し引っかかることが…。
新メンバーが、まさかのクチャラーだった。
私はクチャラーが大の苦手。一緒に食事をしていると、食欲を失くしてしまう。
今日は気づかれないように振る舞うしかない。
気になっていても、クチャラーであることを本人に伝えることは難しい。
相手を傷つけてしまうかもしれないから。
もしかして、不快に思っているのは私だけ?
何事もなかったかのようにして、なんとか平静を装う。
でもその人がトイレに立った瞬間、目を合わせてみんな少し笑っていたんだ。
本人が無自覚だったら、それはとても酷なことに思える。
家族や友達、恋人にすら冷たい視線を向けられることがあるクチャラー。
もし自分がそうだったらと想像して、少し悲しくなった。
せっかく仲良くなれたのだから、なんとかしてそれを本人に伝えられないものか…。
クチャラーに出会ったら、どうすべき?
クチャラーという言葉の意味を知っていますか?
クチャラーとは、食事をする時に大きな咀嚼音を立てて物を食べる人たちのことです。
「クチャクチャ」、「ネチャネチャ」、「ニチャニチャ」など、湿った音を出すのが特徴です。
身近にいるクチャラーが気になる人は多いでしょう。
欧州では、クチャラーに対する批判がかなり厳しいといわれています。
日本でもクチャラーは食事のマナーがなっていないとされ、周りから冷ややかな視線を向けられることになってしまいます。
残念なことに、クチャラーは自分の咀嚼音に気がついていません。
だからこそ、平気で大きな咀嚼音を立ててしまうのです。
「イケメンでも生理的に無理だと思う男性の特徴」
という女性向けアンケートで、クチャラーは2位に該当します。
逆の立場を考えてみても、男性からの高感度を下げる原因になりうるでしょう。クチャラーへの世間の風当たりは強いのです。
「自分は大丈夫。」
そう思うあなたですが、自分はクチャラーではないと断言できますか?
クチャラーとは無自覚なもの。人に指摘されて初めて、自分がクチャラーだと気がつくケースがほとんどです。
自己中心的だとか、わざとやっているというわけではありません。
クチャラーが無自覚なのには、正当な理由があるのです。
今からご紹介する5つの原因の中で、自分が当てはまるものがないかをチェックしてみましょう。
周りが気を遣って注意してこなかっただけで、知らないうちに自分もクチャラーになっている可能性があるのです。
猫背になる癖がある人は、基本的に前かがみの姿勢です。その状態で食事をすると、最後までしっかり口を閉じにくくなるのです。
猫背の人は、背筋を伸ばして食事をする人よりも咀嚼音が発生しやすくなります。
姿勢の悪さがクチャラーを引き起こすのです。
前かがみのせいで、一度口に運んだ食べ物を噛んでいる時に口からこぼすことも…。
そうなると、見た目もあまりよくない印象を持たれてしまいます。
クチャラーとは、後天的要因によって誰でもなりうる存在なのです。
他人事と思わず、ぜひ自分の行動をチェックしてみて。
口呼吸の癖がある人は、食事の時も最後まで口を閉じることができなくなります。口を開けたままにする癖がある人も同じです。
閉じきれない口から咀嚼音が漏れ、クチャラーになってしまいます。
口呼吸の原因は様々で、花粉症や鼻炎、鼻づまりなどが挙げられます。その他にも、寝ている際のいびきなどが原因になることも…。
自分がどれに当たるのかは個人差があります。クチャラーとは、特定しにくい原因によって引き起こされるのです。
音を立てて食べることは悪いことだと、食事のマナーを誰かに教わることがなかった。
両親の仕事が忙しく、一緒に食事をとることがあまりないまま幼少期を過ごした人もいます。
咀嚼音を立てて食事をしていても注意されず、大人になった時には既にクチャラーになっていることがあります。
一度身につけてしまった習慣を変えるのはとても困難なこと。
クチャラーとは、育った環境によって生まれる場合もあるのです。
口まわりの筋肉が衰えていると、口呼吸をしやすくなります。その結果、ものを食べる時も口を開けてしまい、クチャラーになります。
舌の筋肉の衰えが影響して音を出すこともあります。これらは後天的な原因によって引き起こされます。
普段から口の筋肉を使わないで済む、柔らかい食べ物ばかり食べていませんか?心当たりのある人は要注意です。
クチャラーとは、普段の過ごし方次第で改善できる場合があるのでがっかりしないで。
歯の噛み合わせが悪い人も、クチャラーになる原因の一つです。
例えば出っ歯や、上下の噛み合わせの深さがバラバラな人が該当します。
生まれつきの骨格が影響していることもあります。上下の唇がぴったりと閉じられない場合は要注意です。
咀嚼音が唇の隙間から漏れ出す可能性があります。クチャラーとは、先天的な原因によっても生み出されるのです。
歯の噛み合わせには矯正が必要ですが高額になりやすく、目立つのでしたくないと考える人も多いのが実情です。
なぜ多くの人がクチャラーを嫌うのでしょう?
一般的に、食べ物の咀嚼音は人が不快に思う雑音に認識されます。
一度気になってしまえば、頭を離れません。クチャラーの音は楽しい食事の時間を残念なものに変えてしまうのです。
人によっては、湿った音から口の中の食べ物の状態を想像してしまい、汚く感じることも…。
美味しそうな料理に集中しようとしても、クチャラーの咀嚼音で気が散り、食事が楽しめなくなります。
また、クチャラーと一緒にいるだけで、周囲から冷たい視線を向けられることもあるのです。
注意したいのできないというストレスも加わり、結果的にクチャラーは周囲の人から嫌われがちな存在になってしまいます。
できれば自分はクチャラーになりたくない。
どうすれば防げるのでしょうか?
ここからは、クチャラーにならないための3つのポイントをご紹介します。無自覚のクチャラーも多いので参考にしてください。
自分の努力によって改善できることもあります。できることから、ぜひチャレンジしてみて。
気づいていないだけで、食事中大きな音を立ててしまっているのではないか?そんなふうに不安に思った人もいるでしょう。
その場合、自分が食事しているときの音を撮影してみましょう。携帯で簡単に録音や撮影をでき、すぐに確認ができます。
物を食べている時は噛むことに集中しているので、自分の音が耳に入ってきません。
食事後に静かな場所で食べる姿を確認してみましょう。
自分が大げさな咀嚼音を出していたら、すぐ気がつきます。
それ以降は、音に気をつけて食事をするようになるから大丈夫。
口まわりの筋肉のトレーニングをしましょう。表情筋を常に動かす癖をつけるのです。
「あーいーうー」と発音をしながら、口を大きく動かしてみましょう。また、舌を顎先のほうに思いっきり伸ばすのも効果的です。
簡単な方法ですが、十分トレーニングになります。また、普段から硬いものをかじるのもおすすめです。
おせんべいで口の筋肉を鍛えましょう。また、ガムを噛めば積極的に口の筋肉を使うことができます。
食事中、噛むごとに唇を最後まで閉じるように意識しましょう。咀嚼音が漏れるのは唇の隙間から。
きちんと閉めるように意識すれば、咀嚼音を最小限に抑えられるでしょう。
唇の形と並行して、食事中の姿勢にも気をつけましょう。後天的な原因は、気にするだけでも十分防げます。
足音がうるさいと誰かに指摘されたら、静かに歩くようになるのと一緒で、クチャラーは心がけ一つで大いに改善できます。
ここからは、無自覚のクチャラーと出会った時にどのように注意すべきかをご紹介します。
場合によっては、相手をひどく傷つけることになりかねません。言葉の選び方と伝えるタイミングに最大限注意を払うようにしましょう。
本人も悪気があってやってるわけではないのです。優しい心を忘れずに、丁寧に言葉を選びましょう。
「前よりも食べる時に音を立てているね。もしかして、最近ストレスを抱えていたりする?」
このように、相手の健康を気遣うような言い方をしてあげましょう。心配してくれた相手の言葉には、素直に耳を傾けられるもの。
虫歯の有無や、片側で噛む癖があるかどうかを尋ねてみるのもいいでしょう。そこから自然な流れで、咀嚼音へと話題をつなげます。
自分の健康を気遣ってくれる言葉に、悪い気はしません。
「音に敏感だから、くちゃくちゃしてる音が気になっちゃうんだ。ごめんね」できるだけ優しい言葉で指摘しましょう。
謝りながら本心を打ち明ければ、相手も自分の非を認めて謝り、音に気をつかって食事をしてくれるでしょう。
大切な友人であれば、今後も一緒に食事を楽しみたいと思うはず。言いにくくても、正直に伝えるべきです。
それは相手にとってもプラスになることなのです。
「ここは静かなお店だから、咀嚼音が響きやすいね。静かに食べようと思うと緊張しちゃうね」
周囲の人への配慮を促すような伝え方をしましょう。この時自分も静かに噛むように振る舞うことで、相手も合わせてくれます。
勘の良い人なら、「もしかして、私の音って目立ってる?」と察してくれることもあります。
ちょっとーそれ今話題のクチャラーじゃん。モテないぞ
クチャラーがあなたの大事な仲間であれば、弄るように軽く注意してあげましょう。
相手はそもそもクチャラーとは何かをよく知らない可能性があります。指摘した流れで、クチャラーになる原因も教えてあげましょう。
「それってもしかしたら自分のことかも…」
当てはまる項目をチェックしていくうちに、本人が危機感をもつようになります。
気になるところがあったら教えてほしいんだけど…
そんなふうに、まずは自分の欠点を尋ねてみましょう。
その流れで、相手にも直してほしいポイントを伝えるのです。「実はちょっとだけ咀嚼音が…」
申し訳なさそうに切り出せば、相手もきっとわかってくれます。互いに注意し合うから、罪悪感もありません。
もっと仲良くなるために、お互い頑張って直そうね!
前向きに接することで、相手も嫌な気はしないでしょう。
ここからは、相手を傷つけてしまうクチャラーへの注意方法をご紹介します。
親しい友人や大切な恋人、もしくは職場で出会う人など距離感は様々です。
どんな人が相手でも、言葉選びは重要です。
とてもセンシティブな話題であることを認識しておきましょう。
人間関係を破壊しかねないので、注意が必要です。
「そんな汚い食べ方でよく平気だね。育ち悪すぎ」このように、相手の人格を否定するような発言はやめましょう。
本人もクチャラーになりたくてなったわけではありません。本人のせいではなく、体質や環境などの要因があることも…。
クチャラーを、相手の身体的特徴の一つとして捉えてください。言葉を誤れば、いじめや差別に当たります。
責めるような言い方も、相手のプライドを傷つけます。自分が言われて嫌な言葉を相手に向けるのはやめましょう。
食事中に発見するクチャラー。ついその場で注意したくなりますが控えましょう。
レストランやホームパーティーなど、大勢の人がいる時は、言いたくなっても堪えるのがベター。
もし注意が周りの人に聞こえてしまったら、本人が恥をかいてしまいます。
指摘する際には、場所やタイミングに配慮してみましょう。
店内に自分と相手だけになった瞬間や、店を出て帰り道を歩いている時など、2人きりになった場所がベストです。
クチャラーがその癖を直せば、一緒に食事をする全員が幸せになります。
目の前の美味しい料理に集中して会話を楽しみながら、食事の時間を過ごせるでしょう。
最も不幸なのは、気になっているのに注意できず、嫌な気持ちを我慢したままずっと食事をすることです。
クチャラー本人は相手を不快にさせている意識がないので、あとから誰かに指摘された時、非常に申し訳ない気持ちになるでしょう。
できれば早い段階で本人が気づけるよう、促してあげるのが理想です。
クチャラーだなんて可哀想で言えない。
そう思って黙っていても、目の前の大切な人は冷ややかな視線を浴びせられ続けるだけ。
その人の将来を思うならば、言いにくくても自分が注意してあげましょう。
身近な存在の人しか伝えられないことです。
人間は誰しも、自分のことを客観的に見られません。せっかく一緒にいるのなら、本人が気づかないことを伝えてあげるといいでしょう。
言いにくいことを言える関係こそ、真の友情です。
これまで築いてきた信頼関係があるなら、2人の仲はそう簡単には崩れないから。
壁を乗り越えることで、自分に悪い所があった時には相手からも指摘してもらえるようになります。
相乗効果で良くなれるように、互いの関係を磨きましょう。
勇気を出して、一歩を踏み出してみることで、きっと変われるから。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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もしかして、私もクチャラー?