2020.04.11
「気が利くね」
そう言われる子ってどこにでもいるもの。
なのに自分は言われる側にはいつもなれない。
気が利く人はいつも輝いていて、多くの人に囲まれている。
私は相手の顔色を伺うやり方しか知らないし、加減だってわからない。
やり過ぎると不自然で、いつの間にか余計な仕事ばかりが増えたり、逆に周りに気を使わせてしまったり…。
なんだか損してる気持ちにさえなってきて、自分らしさまで見失いそうだ。
どうすれば、気が利く人になれるんだろう。
「気が利かないね」なんて言われてしまうと、自分にブレーキがかかって自然体で振舞うことすらできなくなるから。
教えてほしい、こんな私でも気が利く人になれる方法を。
「気が利く」とは一体どんなことを指すのでしょうか。
”気が利く”とは、周囲の状況を理解し先回りして判断できることを意味します。
気が利く人は、周りの人にさりげない心配りができるのです。
他人に配慮できるということは、その時の状況判断能力も求められます。その判断ができる気が利く人は、大抵の人は気がつかない細部にまで、注意が行き届きます。
それによって物事が円滑に進み、周囲が気づかないうちにいつの間にか面倒な仕事が片付いていることも。その時に何を求められているのか、見極める力が必要なのです。
その能力は、一体どうしたら身につくものなのでしょうか?
「気が利く人」と呼ばれる人達には、いくつかの共通点がありますので、見ていきましょう。
「気が利く」と呼ばれる人は、その場の空気を的確に読む力や周りの人を大切に思う優しい心など、人間関係を円滑にする様々な特徴を兼ね備えているもの。
「完璧すぎる特徴ばかりで自分とはかけ離れている…。」と物怖じしてしまいそうですが、誰しもどれか一つは持ち合わせているものではないでしょうか。
「気が利くね」と呼ばれるために、知っておくべき特徴をまとめました。
気が利く人に共通して見られる、7つの特徴をご紹介していきます。
困っている人にさりげないフォローをしてあげたり、悩んでいる人を見かけたらそっと声をかけてあげる。
気が利くと言われ慕われる人たちは、素直な心で相手を思い、行動に移すことができます。
相手にとっての最良は何かを常に考えることができるので、自分のことも難なく後回しにできてしまいます。また、器が大きく細かいことを気にしないため、包容力があることも気が利く人の特徴です。
気が利く人は、自分の周りにいてくれる人に対し感謝の気持ちを忘れません。大事に思っているからこそ相手の気持ちを優先したり、その場の雰囲気を壊さないよう心がけることができるのです。
「自分一人では仕事も人間関係も成り立たない」という考え方を持ち合わせていることが、”気が利く”行動の原点となっています。
また、一人一人と真摯に向き合う姿勢で何事にも対応するので、周りからの信頼も得やすく、頼られることも。気が利く人は、相手あってこその自分ということを謙虚に捉えています。
相手が初対面であっても、会話の糸口をすぐに見つけ出し、打ち解けることができます。
話す相手の言葉や仕草にも、しっかりと目と耳を傾け観察するため、相手が求める反応を的確に返すことが得意です。
気が利く人は、相手との会話の中で自然と共通点を引き出すことができるので、会話が弾みます。「またこの人と会いたいな」と印象づけてしまうほど、話題の引き出しが多く、人を楽しませてしまうのです。
どのような環境に置かれても、自分が求められている立場を瞬時に読むことができます。また、その場の雰囲気にあわせて、自分のキャラをシフトチェンジできるのが気が利く人の特徴の一つです。
周りの状況をよく見ているので、その時必要な言葉を選び、その場にふさわしい態度で振る舞えます。
気が利く人は、常に全体を俯瞰して見ることができているため、その時々のシーンに合わせて対応できる器用さを持っているのです。
気が利く人はいつも笑顔を絶やすことなく過ごせる、心のゆとりを持ち合わせています。
とっつきにくい雰囲気などを与えることはなく、いつもニコニコ明るい笑顔が印象的。
そのため、周囲から頼まれ事や相談事をされやすい立場ともいえます。周りに不安を与えたり、不快に感じさせることのないよういつも配慮しているため、どんな時も笑顔で対応できるのが、気が利く人の素敵なところです。
気が利く人は、他人や周囲の動きに自然と興味を持ち、自分とは違った考え方を「楽しい」と感じることができます。
相手に興味を持ち、気にかけているからこそ、変化に気づいたり必要な行動をとることができるのです。
相手に興味を示すということは、その人が求めていることを予測するために必要な材料となります。相手がどんな人間なのか知らなければ、先回りすることはできません。
他人に対する探究心が強い気の利く人は、自分以外の人への興味を欠かさないという特徴があるといえるでしょう。
気が利く人は、どんな相手にもさりげない気遣いで、接することができます。
やってあげているという気持ちを持ち合わせていないため、周りの人にも不愉快な思いをさせません。気が利く人の気の配り方は、してもらった側も気持ちよく受け止めることができるため、素直に感謝することができます。
また、自分が周囲へ気を配ることは日常的となっているため、決して見返りも求めたりしないのです。
ここで気をつけておきたいことは、気が利く人と言われることでもやりすぎてしまうと、人からお節介と感じられてしまう場合もあるということ。
気が利く人は、周りのことをよく観察し、どんなことへも心配りができているといえます。
ですが、先回りしすぎて「そんなところまでやっておかなくても」といったところまで片付けてしまうと、お節介な印象を与えてしまいます。
相手との程よい距離感を保てているか。
気配りがただの自己満足になっていないか。
相手への押し付けになってしまっていないか。
踏み込み過ぎたり、行き過ぎた心配りになってしまわないように注意しましょう。
人間関係や社会において「気が利く人」と周囲に思われることは、利点であると言っていいでしょう。
周りが行き届かなかった部分に目を配り、先回りして行動できることは、どのようなシチュエーションであっても必要とされるスキルの一つです。
自分も気が利く人と呼ばれるためには、どんなことに意識して行動すればいいのでしょうか?
まずは、気が利く人が取る行動をよく観察することから始めましょう。気が利く人が習慣づけていることや行動をご紹介しますので、「これなら自分にもできるかな」というところからトライしてみてください。
気が利く人は「おはよう」や「ありがとう」など、基本的な挨拶や感謝の気持ちを大切にしています。
感謝する気持ちや周囲への挨拶が習慣化されているため、いざという時にもスッと感謝の言葉や挨拶が出てくるのです。
当たり前のことを当たり前にできていない人は、意外といるものです。できていると思っていても、肝心なところで出来ていなかったりすることも。
普段から心がけていれば、どんな時でも挨拶や感謝の言葉が出てくるものなので、ぜひ見習いましょう。
例えば、仕事の場合。同僚や後輩、職場の皆が苦手なお客さまがいるとします。気が利く人は、率先してそのお客さまの対応を行うでしょう。
なぜならば、職場の雰囲気を壊したくないから。また、対応したお客さまが不快な思いをしないようにといった配慮からでもあります。
気が利く人は、周囲が喜んでくれるならば、人が嫌がることであっても自ら買って出ることは苦ではありません。
相手のことを優先する気持ちを持つ気が利く人は、困っている人に躊躇なく手を差し伸べることができます。
洞察力にも長けているため、どんなことで悩んでいるのか、困っているのかを汲み取ることができるのです。
周囲を常によく見ているため、不安そうにしている人を誰よりも早く見つけることができるという特徴も。気が利く人は相手の悩みや不安をさりげなく聞き出し、話しやすい環境を作りを心がけています。
相手に寄り添う気持ちが大切です。
気が利く人は「自分がされたら嬉しいことを、相手にもしてあげたい」といった気持ちで溢れています。そのため、自分のことよりも先に、相手の気持ちを優先して考えることができます。
また、相手が喜ぶ姿を見ることが自分の喜びであり、心が満たされ満足します。
そのため、相手の気持ちを優先することに苦痛を感じることはありません。
そもそも、気が利く行為とは相手の話をよく聞き、理解していなければできることではありません。周囲が求めていることに、的確に答えるためには、人の話をきちんと聞いていなければ、行動に移すことはできないのです。
また、人は話をよく聞いてくれる相手には心を開きやすく、そのことが信頼にも繋がります。
相手が望む行動を取るためには、人の話に耳と心を傾けることが大切です。
気が利く人は、周りの様子にいつも目配りをしているため、どのような状況に置かれても冷静な判断を取ることができます。
全体を見渡し、自分がすべきことを瞬時に判断するので、慌てることはありません。さらに、俯瞰して物事を見るクセも備わっているので、その次に起こることを予測することで、より落ち着きを保つことができます。
気が利く人は状況判断能力が高いため、どんなシチュエーションであっても、先を想定して行動することができるのです。
人は誰しも、自分が経験してきたことには自信があるもの。経験をしていないことよりは、していることの方が確かなものだと思っています。ですが、気の利く人は、自分自身が”見たもの・聞いたこと”が絶対的であるといった考え方をしません。
同じ経験をした人でも、人によって感じ方や経験値が変わってくることを理解しているから。
自分の経験だけで物事を判断せず、過信したりしないのです。
思い込みとは、いわゆる自己中心的な考えの押し付けともいえます。
気が利く人は、自分勝手な感情を相手に同調させようとはしません。
相手の立場や気持ちを考えて行動できるため、相手が何を求めて、今どうしてほしいかを見極めることができます。その為、気が利く人は自分の考えだけを元に行動して、相手を困らせるようなこともしないのです。
気が利く人は、自分の考えが正しいことばかりではないと知っています。また、学校や職場という組織は、それぞれ違った考えを持つ人たちの集合体です。
性別や年齢、国籍、働き方や生き方もそれぞれでしょう。それら全てを自分のものさしで測ろうとはしません。
もともと、自分の中にルールなどは設けておらず、柔軟な思考を持っています。多様性を理解しているからこそ、どんな環境であっても楽しむことができるのです。
さりげない気配りや、心づかいができる気が利く人は、時にはあえて、手を差し伸べない選択を取ることができます。自分の手助けが、いま必要なものかどうかを冷静に判断することができるのです。
相手のことを思って「ここは見守ろう」と選択できるのは、日頃から相手をよく見て気にかけているからこそ。
気が利く人は、他人を優先して考えることができるので、必要以上の手助けが時には邪魔になることも知っています。
「気が利く」とは、想像力を働かせることでもあります。
今、自分がどんな先回りをしたら物事が円滑に進むのか。相手が望む行動や、必要なことは何か。
それらをしっかりとアンテナを張って考えることは難しいことではありません。
相手をよく観察し、話す言葉や仕草に気を配る。友人関係や職場の中で、どんな場所においてもその心構えは無駄にはなりません。
相手の立場になって考えることも大切ですが、自分がされたら嬉しいことを周囲にもしてあげる気持ちが何より大切です。
気が利くことは、自分を犠牲にすることではありません。
人から求められたり褒められることは、信頼を得ることに繋がります。
それは、社会で生きやすく、自由さえ感じることができます。相手を敬う気持ちは、自分の存在さえも肯定してくれるのです。
あなたにも必ず一つは、気が利く人と同じものがあるはず。まずは、そのことにまだ気づいていないあなた自身に、耳を傾けてみませんか?
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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