2020.04.09
私には異性の友達がいる。「男女の友情は成立する」と思ってた。
でもある時、急に告白されて…。
私にとっての友情と、彼にとっての関係性は違っていたみたい。
人によって男女の友情は「成立する」「成立しない」といった意見の違いがある。
私は男女の友情はあり得ると思ってる。実際にずっと仲が良い異性の友達が何人もいるから。
だけど、「成立しない派」からすると、私の感覚は理解しがたいだろうな。
友達だと思っていた相手から急に告白されて、戸惑う人も少なくないはず。
自分は自分だし他人は他人。全ての人が私と同じ考え方をするとは限らない。
男女の友情が「成立する場合」と「成立しない場合」にはどんな違いがあるの?
そして、それぞれの意見の裏には、どんな思考が隠れているの?
まずは「男女の友情は成立しない」と考える側の意見からご紹介。
「成立しない派」の人は、異性の友達が多い恋人に対して嫉妬心を抱きがち。また、男女で親しくしている様子を見て、「きっとどちらかが好き」と判断する傾向もあります。
根本的に「男女が一緒に過ごせば好きになる」という概念があるのです。
それでは、「男女の友情は成立しない」と考える人はどんな根拠や思考を持っているのか、一つずつ見ていきましょう。
お酒を飲みすぎちゃって、終電も無かったからつい…。
何とも思ってなかったけど、デートっぽい雰囲気だから異性として見ちゃった。
その場の雰囲気に流されて、欲求のままに友達以上の関係を求めるケースがあります。
特に男性はこの傾向が強く、「酔っぱらった」「失恋直後」「辛いことがあった」などをきっかけに、ふいに人肌恋しく感じることも。
一見冷静に見えるから「男女の友情は成立する」と考えても、理性が緩んだ瞬間にどうなるかは予想できません。
今は男女の友情が成立するとしても、永遠に恋愛対象にならないとは限らない。
不意に好きになって、男女の友情が崩れるかもしれない。
このように、長い目で見て「男女の友情が続くか」を判断しています。いわば、慎重に物事を捉えて、将来のことまで予測していく真面目なタイプ。
もし親友になった後に恋愛感情が生まれ、距離を置く結果になれば、大切な人を一人失うことになります。
失う場合のリスクまで考えて、深い関係になるか決めているのです。
心のどこかで絶対「異性」として見ている。
だから、ふとした拍子に過ちを犯しちゃうことだってある。
これは「男性目線」に近い心理ともいえます。
女性は精神的な繋がりを重視するため、「男女の友情は成立する」と考えやすい傾向があるのです。ところが、男性は本能的に「相手は女性」であることを意識します。
「友達だと思ってたのに」となるのは、こうした認識のズレがあるから。中には「好きな人が恋人と別れるまで友達ポジションでいよう」という戦略の人もいます。
もともと「男女の友情は存在する」と思ってた。
でも、異性の友達といると、周りが冷やかしたり特別扱いしてくるから、変に意識して関わるのが気まずい…。
こちらは、周囲の考え方に影響されて「男女の友情は成立しない」と考えるようになるケースです。
人は環境にいる大多数の意見に賛同したくなるもの。実態はさておき、異性といると「恋愛扱い」されるのなら、自分も異性として意識しやすくなるといえます。
異性の友達はいるし、「男女の友情」を確信したことはあったよ。
でも、いつも決まって何か起きて、友情は簡単に壊れてしまうんだ。
「男女の友情」が壊れる経験を繰り返したり、他人の失敗経験を身近に見ていると、「男女の友情なんて存在しないんだな」と悟るようになります。
心のどこかでは「男女の友情は成立する」と信じている。
しかし、それに反することが続くから、もう信じられなくなっているのです。
また、経験則から至った結論であれば、簡単に価値観が揺らぐことはありません。
続いて「男女の友情は成立する」と考える人の意見に注目していきます。
「成立する派」の人は、「自分自身がそういう目で見てない」から確信が持てるもの。“異性として見てしまう人”が一定数いると理解しながらも、自分と同じ価値観の人もいると信じているのです。
また、実際に長年続いている異性の友達がいることも。実例があるからこそ、「男女の友情は成立する」と断言できます。
それでは、どんな意見があるのか一緒に見ていきましょう。
性別に関係なく友達は友達でしょ?
異性だからって「特別扱い」とか「偏見」とか向けるわけないよ。
せっかく気が合うんだから、皆平等に仲良くしたい。
異性であることに注目せず、一人の人として信頼関係を築けるのが、「男女の友情は成立する」と考える人の意見です。
特別に男扱いや女扱いをする思考はなく、フラットかつ対等に相手を見ています。
そのため「いい雰囲気になって流された」「勢いで関係の壁を越えてしまった」などの経験もほとんどありません。
好きな人は好きな人。友達は友達。
この区切りが急に変わることはないし、異性の友達とはちゃんと距離を置いてる。
「成立する派」の人は、恋愛と友情を明確に区分しています。自分の中で境界線がハッキリしているため、「あわよくば」「状況次第で」などの発想すらないのです。
そのため、仮に相手が恋愛感情を抱いたとしても、進展のしようがありません。
「男女の友情」が壊れるきっかけがないのです。
そして、好きな人には特別な対応を見せる傾向もあります。
女兄弟がいるから、女性に理想なんて抱いていない。
兄や弟を見て育ったから、「男ってこういうもの」と思ってる。
異性の兄弟・姉妹がいるかどうかで、異性への耐性や考え方が変わります。同性しかいない環境で育つと、少なからず異性を意識しやすくなるのです。
また、育つ過程で異性への接し方を知っていれば、適度な距離感を保つことができます。不用意に近づいたり、期待を抱かせたりしないため、トラブルに発展するきっかけを作りません。
友達とセックスやキスするなんて、全く考えられない。
友達とはそういうことをするものじゃないでしょ?
このように、「友達」として認識した人に対して一切の性的感情を抱かないと、「男女の友情は成立する」という感覚になります。
このタイプの人は、友達を家族のような存在として認識しており、完全に恋愛対象として見ていません。
家族との恋愛がないのと同じように、友達との恋愛もあり得ないのです。
友達を好きになっちゃったことはあるよ?
だからといって、今まで築いた「友情」を崩すつもりはない。
仮に恋愛感情が湧いたとしても、衝動的に行動せず「友達と割り切る」という判断を続けられる。こうした理性的な人であれば、男女の友情は成立するといえます。
恋愛主義の人からすると、「好きになった時点で友達じゃないよ」という意見も。
しかし、「成立する派」からすると、しっかりと友情を優先したうえで、関係性を納得しているのです。
男女の友情は成立する。男女の友情は成立しない。
どちらの意見も合っています。男女の友情が続くかどうかは“お互いの意識次第”なのです。
「成立する」と考える者同士が関われば、円満に長く友情が続くもの。そして、「成立しない」と考える者同士が関われば、ふとした拍子に関係が壊れます。
人は“自分の価値観”を基準にしたくなる性質がある。
「相手もこう思っているはず」「世間も自分と同じ考えのはず」
そう考えることで安心を得たいから。自分だけ孤立したくないから。
どちらの考えにも根拠があり、結果が伴います。もし恋人や友達と価値観が合わないとしても、真っ向から否定するのは良くありません。
相手はどんな思考の人なのか見極めて、適切な距離感を取って対応を使い分けましょう。
男女間の恋愛トラブルは絶えない。
友達だと思ってたのにショック。急に態度が変わって辛い。
そこには「男女の友情」に対する価値観の違いがあるのかもしれない。
恋愛は本能的な欲求が絡むから難しい。
上手に友情と線引きできる人がいれば、好きになると止められない人もいる。
付き合うために「まずは友達になろう」と戦略を練る人もいる。
人それぞれだから、時には価値観が一致せずに、裏切られた感覚すら味わってしまうんだ。
でも、どんな結果だとしても、二人の間で芽生えた「特別な感情」を否定する理由はない。
友情にも愛情にも、素直に向き合ってお互いの価値観を通わせ合おう。
「絶対こうでなければならない」と思うと、時に相手を傷つけてしまう。
自分の感情も相手の感情も、無駄にすることなく大切にしよう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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