2020.03.05
人と目を合わせて話せない。他人と対面するとドキドキする。話しかけられてもうまく返事を返せない。
こんな人のことをなんていうか、私は知っている。コミュ障だ。
私は自分でも、自分がコミュ障であることを知っている。
プライベートでも困るけど、もっと困るのは仕事探し。
話すのが苦手だから、接客なんてできない。
営業なんて、自分の話術で契約を取らなくちゃなんでしょう?もっとできない。
コミュ障だと損をしてばっかり。職業だって、こんなに悩む。
コミュ障な私でも、スムーズにできる仕事なんてあるのかな。
ストレスなく、自分らしく、コミュ障でもできる仕事、教えてほしい。
コミュ障とは、コミュニケーション障害を略した言葉です。日常的なコミュニケーションに困難がある人を指しており、医学的な現場でも実際に使われています。
しかし、ネット上で使われる「コミュ障」については、ネットスラングとして用いられることが多いです。主な意味では「隠キャ」「人と話すのが苦手」「根暗で人と目を合わさない」など、明るい性格の人とは反対にコミュニケーションをとることが苦手な人のことを指しています。
コミュ障は対人関係がうまく築けなかったり、スムーズにこなせなかったりすることから、時にプライペートだけではなく仕事の場でも支障をきたすことも。コミュ障であることによって、うまく話せなかったり周りの空気を読むことができなかったりと、デメリットが生まれてしまうことがあるのです。
「コミュ障だから人との関係が築けなくて、なかなか合う仕事が見つからない…」
コミュ障の人の中には仕事探しに悩んでいる人もいます。自分にあった仕事をしたいけれども、コミュ障だから人とうまく話せずになかなか見つからない。ストレスなく楽しくできる仕事に転職したいけれども、コミュ障の自分にも向いている仕事はあるんだろうか。
コミュ障であることで仕事探しを悩んでいる人に向けて、コミュ障に向いているとされる仕事を7選、紹介していきます。
ライン作業は、工場などのいわゆる流れ作業のことです。流れてくる材料に決められた別の材料を追加するなど、決められた順序で決められた手順をこなす仕事。人々の毎日の生活を支える食べ物や日用品などは、このライン作業の人の努力で作られているのです。
ライン作業は、目の前に流れてくるものに集中して行う作業のため、他人と話すことがほぼありません。そのため、コミュ障で人とあまり話したくないという人にはうってつけの仕事です。
清掃業はその名の通り、いわゆる掃除をする仕事です。駅中の掃除や病院の掃除、ホテルのルームメイクなども含まれます。清掃業の人がいなければ、様々な場所が汚れたままとなってしまうため、こちらも目立たないながら重要な仕事です。
清掃業の人は決められた場所を綺麗にすることが主な仕事。そのため、自分以外の人とコミュニケーションを取ることはほとんどなく、人と顔を合わせることが苦手なコミュ障の人でも安心して仕事をすることができるのです。
電話で話をするのを仕事とするコールセンター業も、コミュ障の人にはおすすめです。コミュ障の人の中には面と向かって話をするのが苦手、という人も多いもの。コールセンターでの仕事は電話を使った対話だけなので、コミュ障の人でも慣れやすいのです。
人の目が見られないから接客をするのが苦手、という人でもコールセンターの仕事なら、直接電話の向こうの人と顔を合わせる必要がありません。そのため、話すことが苦でない場合は、おすすめの仕事です。
絵を描いて生計を立てるイラストレーターもコミュ障の人にはおすすめの仕事です。イラストレーターに必要なのは絵を描く技術と、クライアントのニーズにあったイラストが描けるかどうか。
そこをクリアすれば継続的に仕事を受注できる可能性もあり、また打ち合わせ以外ではあまり他人と接することもないため、コミュ障であっても仕事を続けることができる可能性があるのです。
フリーのイラストレーターの場合、自分で売り込みをしなくてはいけない場合がありますが、企業に勤めているイラストレーターの場合は会社から頼まれたイラストを描けばいいため、収入の安定にも繋がります。
インターネットやパソコンの利用が広がるIT時代。メディアサイトを動かすためのプログラムを組んだり、システムを作ったりするプログラマーは今の時代には必要不可欠な存在です。
コミュ障の人の中には、昔からインターネットに接してきて、機械に強いという人もいます。プログラマーはプログラミングなどをひたすらに行う技術者であり人と接することが少ないため、機械が得意なコミュ障の人にはうってつけの仕事と言えます。
意外に思うかもしれませんが、歯科助手もコミュ障の人におすすめの仕事です。歯科助手は女性が多く従事しており、歯医者さんに来た患者さんと接する仕事。人と接する仕事ではありますが、歯科医の指示に従ったり軽い手助けをしたりする仕事のため、自分から何かを提案して動くということが少なめ。
一般的な接客業の場合、自分から積極的にお客さんに声をかけていかないということも多いですが、歯科助手にはそれがないためコミュ障の人にも向いています。
近年増加しているWEBメディアの記事を執筆するWEBライターも、コミュ障に適した仕事。WEBライターは文字を書く仕事のため、基本的に一人で行う仕事です。そのため、人と接することが少なく、コミュ障にもおすすめ。
さらにリモートワークの場合、クライアントや会社とのやりとりもメールやスカイプなどになります。他人と極力接しない働き方ができるため、コミュ障の人はWEBライター業に就くことを検討してみてもいいかもしれません。
「コミュ障の自分を克服したい!でもどんな風にすればコミュ障って治るんだろうか?」
コミュ障の人の中には自分がコミュ障であることをなんとかして治したい、と思っている人もいます。しかし、ずっとコミュ障だったという人の場合、コミュ障をどのように克服したらいいのか分からず、思い悩んでしまうことも。
一体どんな風にすればコミュ障を克服して様々な仕事ができるようになるのか、コミュ障を治すための方法について、5つ紹介していきます。
コミュ障である人が人と接する仕事についたり、誰かと話したりする場合はまず割り切る意識を持つことが大切です。仕事場の人とはプライベートでもずっと接するわけではありません。
あくまで仕事場限りの関係ということを心に留めて接していけば、「今だけ頑張ればいい」と自分の心に区切りを持つことができます。
コミュニケーションを取らなければいけないのは、その一時だけ。この時間だけは頑張ろうと割り切る意識を持つことが大切なのです。
コミュ障の人の中には他人が怖いと思っている人もいます。例えば、職場で仕事に厳しい人がいれば「あの人に怒られたら嫌だ」という気持ちから、苦手意識を持ってしまうのです。その苦手意識が強くなってしまうと、その人自体が怖い存在となってしまいます。
コミュ障を改善するためには、どんな相手であっても良い部分を見つけ、興味を持つことが大切。
「この人はこんなに良い部分があったんだ」ということに気づければだんだんと苦手意識もなくなり、仕事もスムーズに進んでいきます。
自分から話すのが苦手なコミュ障の人は、無理をして話す必要はありません。その代わりに上手な聞き手になることをおすすめします。自分から話すことができなくても、笑顔で聴いているだけで周りに自然と馴染んでいけるものです。
世の中には話し上手な人と聞き上手な人がいます。聞き上手な人は他人の悩みなどを上手に聞くことができ、仕事場で重宝されることもあるのです。コミュ障な自分であっても役立つことがある、と気づくことは大きな自信に繋がります。
コミュ障の人の中には、自分に自信がないという人も多いです。自信がないから、自分の発言で周りが気分を害さないか不安になる。自信がないから自分から行動したり、話しているときに人と目を合わすことができない…そのようなコミュ障を克服するには、少しずつ自分に自信をつけていくことが大切です。
他人と少しの時間でもいいから目を合わせて話をする努力をし、できたら自分を褒めてあげるなど、小さなことでも積み重ねていけば、大きな自信に繋がります。
もっとコミュニケーション能力を高くしなければいけない。きちんと人と話せるようにならなければいけない…そんな義務感があると、ますますコミュ障が酷くなってしまう場合もあります。「〜をしなければいけない」というプレッシャーは自分を追い詰めてしまうのです。
「コミュ障でもいい、私は私として一生懸命生きていく」「無理に話さなくたっていい」そう考え、義務感を捨てることが、自然とコミュ障を克服していく鍵となることも。
コミュ障であっても、大人になったら仕事はしなくてはいけないもの。コミュ障に向いている、人とあまり接しない仕事につくのももちろん一つの手ですが、しかし仕事をきっかけにコミュ障を克服していく、という方法もあります。
例えば、営業職などは自分から積極的に話しかけなければいけないことが多く、コミュ障には不向きというイメージを持たれることが多いです。しかし、頑張って営業をし、契約が取れたとなった時は嬉しいもの。
そして、コミュ障でも自分の力で仕事を進めることができるのだ、という自信に繋がっていくこともあるのです。
自分に自信がつけば、コミュ障の克服に近づきます。
あえて苦手な分野に挑戦しながら、その仕事にやりがいを感じられればそれがきっかけでコミュ障が治る可能性もあるのです。
初対面の人と会うとなるとどきどきして緊張してしまう、という人は多いです。コミュ障だからと言って過度に自信を失うことも、「自分はコミュ障だからダメ人間なんだ…」と思う必要もありません。
しかし、コミュ障であることが就ける仕事の幅を狭めていたり、人生の幅を狭くしたりしている場合はコミュ障の克服を視野に入れた方がいい場合もあります。
コミュ障を克服することにより、自分の人生が豊かになっていくことに繋がるからです。
すぐに克服しようと無理をする必要はありません。少しずつ自分の無理のないペースでコミュ障を改善していき、自分の新たな道のりを築いていくことが大切なのです。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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