2020.03.04
定期的に、ドライな性格だと言われます。
たしかに、「ドライな性格」には当てはまるかもしれない。
でも、ただ普通に過ごしているだけなんだ。
「どうしてそんなに冷たいの?」
「他人の気持ち考えられないわけ?」
「私のこと嫌いなの?」
どうやら、自分にとっての「普通」で居ると、人を傷つけてしまうらしい。
冷静であることの何がいけないんだろう。
自分を大切にすることは悪いことなんだろうか。
他人と自分の「普通」は違うらしく、どうすればいいのか分からない…。
冷たい印象がある人に対して使われる「ドライな人」という言葉。
ドライな性格を持っている人とは、どのような人を指すのでしょうか。
ドライな人とは、文字通り「冷たい人」を表します。
何事に対しても冷静で、感情的になることがない。
いつも客観的に物事を見ているため、周りの感情にも巻き込まれない。
他人に対して思い入れを持つことも少ない。
そのため、ドライな人は周囲から「何を考えているのか分からない」と思われることもあります。
特に、恋人や夫婦、親友など、近しい関係の人に対してもドライな人は、相手から「寂しい」などと言われ、対処に困ってしまうことも。
そう思っていても、ドライな人は他人から理解を得られずに悩んでしまうこともあるでしょう。
そう思って悩みを抱えているのなら、まずはあなた自身がドライな性格の持ち主か、診断でチェックしてみましょう。
深く考えすぎず、これからご紹介する7つの特徴に当てはまるかどうかカウントしてください。
いくつ当てはまるかによって、あなたの性格も見えてきます。
ドライな人が持っている特徴、まず最初に挙げられるのが、他人に対して興味を持っていない点です。
多くの人が他人の目を気にしたり、他人からの評価を気にしている中で、ドライな人は他人に興味すらありません。
そう感じているため、興味のない人に対しては冷たく接します。
ただ、ドライな人であっても、他人への興味のなさは人によって様々です。
大切な人に対しては自分の感情を見せる人もいます。
どんなに身近で、大事な人であっても、「そんなに興味ない…。」と感じている人もいます。
なかなか感情的になることがないのも、ドライな人が持つ2つ目の特徴です。
「普通そんなことされたら怒るでしょ!」というような出来事があっても、ドライな性格を持った人は、興味を持ちません。
ある意味では冷静で居ることに長けているため、感情的になって事を大きくしてしまうようなこともありません。
冷静に物事を判断できるのは素晴らしいことです。
しかし、それが周囲からは理解されず、「どうしてそんなにドライな人なの?」と反感を買ってしまうこともあるでしょう。
ドライな人間の良さが、なかなか周囲からは理解されづらい理由でもあります。
ドライな人は、いつも客観的に物事を見ている点も特徴的です。
自分が関わっていることなのに、いつもどこか他人事にようにしています。
周囲からはそれがドライな性格に見えますが、本人は当事者意識を持っているのです。
当事者であると認識していても、それを冷静に判断することができるのです。
自分ごとでありながら、それを客観に一歩引いたところから判断できる。
自分の感情に左右されずに決めることができる。
これは、ドライな人の長所とも言える部分の一つです。
一緒に仕事をする際などは、感情に惑わされることなく良い判断ができるため、周囲の人から評価されることもあります。
ドライな人の中には、「何よりも効率が大切だ」と思っている人もいます。
効率が悪いことをしたくない。
なるべく自分の時間を無駄にしたくない。
他人のために無駄な時間を割くのもいやだ。
このように、効率化を図るための行動をいつも考えています。
効率的になるための行動なら、惜しむことなく行います。
それが仕事だけの人もいれば、家庭やプライベートでも効率主義な人も居るでしょう。
仕事で関わっている人がドライな人の場合には、仕事においては効率だけを重視している可能性もあります。
他人に対して手を差し伸べることが億劫に感じるのも、ドライな人が持つ特徴の1つです。
ドライな性格を持っている人は、他人に対する思い入れが薄いです。
そのため、誰かが困っていても、「自分には関係ない」と面倒ごとを避けようとする部分があります。
他人から見ると、その様子が薄情な人のように映るため、「ドライな人だね」と皮肉を込めて言われることもあるでしょう。
ドライな性格の人は、ある特定の人や持ち物に対して執着を持ちません。
たとえば、お付き合いをしている人に別れを告げられても、執着しないためあっさりと承諾してしまう。
物にも執着しないため、必要がない物は買わないし、要らなくなれば捨てられる。
一緒に過ごす人からは「どうしてそんなにあっさりしているの?」と言われ、気持ちを理解されないことが多いのです。
ドライな人は、成果主義である場合も多いです。
人にも物事に対しても感情移入することが少ないため、「過程がどうだったか」を気にしません。
特に仕事では、結果が出せなければ意味がないと強く思っています。
それはある意味当然のことで、理にかなっていますよね。
しかし、人間には感情が作用してしまうものです。
周囲の人は「結果だけじゃないよ、過程だって大切だよ!」と主張することもあるでしょう。
しかし、ドライな性格の持ち主は、それすらも聞き流すことができてしまうのです。
ドライな人が持つ特徴に、0~1個当てはまったあなたは、「情熱家」タイプだと言えるでしょう。
きっとここまでご紹介してきたことに対しても、「全く同意できない」ことがあるはずです。
感情的で、熱意に溢れている。
自分の気持ちベースで動くことが多い。
そんなあなたは、ドライな人とは正反対の性格を持っているかもしれません。
時にはドライな性格の人とぶつかってきた経験もあるでしょう。
ドライな人が持つ特徴に、2~4個当てはまったあなたは、「クール」タイプだと言えるでしょう。
私たちは、感情だけで動くわけには行きません。
思うがままに行動していれば、自分だけでなく他人をも巻き込むトラブルを引き起こしてしまうことにも繋がりません。
そう理解できているのが、クールタイプのあなたが持つ特徴です。
バランスが取れているタイプとも言えます。
ドライな人が持つ特徴に、5~7個当てはまったあなたは、「ドライ」タイプだと言えるでしょう。
あなたはこれまでにも、他人から「あなたはドライな人だ」と指摘されたことがありませんか?
何事に対しても冷静に、客観的に判断ができるあなたは、他人からもドライな性格だと思われている可能性があります。
ドライな人には、その性格の活かし方次第で、メリットがたくさんあります。
あなた自身がドライな性格に多く当てはまった時。
近しい関係の人が、ドライな性格の持ち主だった時。
どのようなメリットがあるのでしょうか。
ドライな性格が持つ3つの素敵な側面をチェックしてみましょう。
ドライな性格を持っている人は、自分の感情に左右されることが少ないです。
そのため、焦ってしまうような場面でも冷静に判断を下すことができます。
感情的になってしまうと、つい自分の思いが先走って、それが原因となる問題にも繋がります。
ドライな性格の持ち主であれば、自分に関わる出来事でも、冷静に考えることができるのです。
表裏がない性格である点も、ドライな人に共通するメリットの一つです。
自分の感情が強すぎると、どうしても人によって態度を変化させてしまったり、状況ごとに使い分けてしまうことがあります。
ある意味で自分を大切にはできているのですが、感情によるトラブルが発生しやすい面もあるでしょう。
一方で、ドライな性格であれば、誰に対しても等しく興味がありません。
そのため、どんな人に対しても平等にドライな態度で居ます。
仕事仲間などからすれば、正しい判断をしたい時に頼れる存在となります。
ドライな性格を持っているからこそ、落ち着いた行動ができるのもメリットとして挙げられる点です。
感情的になりやすい人は、自分が不利な状況になりそうだったり、自分が気に入らないことがあると、つい態度を悪くしてしまうことがあります。
お互いの感情がぶつかり合って、不要なトラブルを引き起こしてしまうこともあるでしょう。
一方、ドライな性格の持ち主は、物事を落ち着いて進めることに長けています。
それが周囲にとっては、安定して見えるのです。
感情によるトラブルも少なく、一緒に居て安心できることにも繋がります。
ドライな性格の人は、それが原因で損をすることもあります。
他人から勘違いされることもあるでしょう。
物事は、表裏一体です。
メリットの次は、ドライな性格がもたらすデメリットもチェックしましょう。
感情的になりにくいドライな性格だと、強烈なまでの熱中を見せることも少なくなります。
そのため、好きでどうしようもないと思えるほどの出来事に出会えることも少ないのです。
ドライな人は、ハマることが少ないために、熱狂的な人に憧れを抱くこともあります。
ドライな性格の持ち主は、周囲から嫌煙されやすいのもデメリットの一つです。
「あの人、なんか冷たい感じがして話づらい。」
「人に興味なさそうだし、何を話したらいいのか分からない…。」
誰に対しても自分からすり寄っていくようなことがないため、他人には近寄りがたいと思われてしまいがちです。
それによって寂しく感じることもあるでしょう。
人に対してある一定の興味関心や思い入れがある人からすると、ドライな性格の人の考えは理解しづらいもの。
「なんでそんなに人に興味持たないの?」
「もうちょっと周りのこと考えたら?」
「自分のことばかりで、勝手じゃない?」
このように、周囲との考えが合わず、一方的に嫌われるようなこともあるでしょう。
それによって、「自分は普通にやってるだけなのに」と、時には寂しく感じることもあります。
ドライな性格は決して悪い部分ばかりではありません。
物事を冷静に判断できるような、良い側面もたくさんあります。
しかし、もし今あなたが自分の冷たい部分に悩んでいるのなら、今のあなた自身を活かしながら、より周囲の人と関わりやすくなる方法を試してみましょう。
全てを変えようと思う必要はありません。
あくまで、あなたが心地よく過ごせる程度に、変わりたいと願う側面を変えていきましょう。
他人から「感じが悪い」などと言われたことがある人は、反対に「感じが良い」と評価されている人の行動を観察してみましょう。
周囲から感じが良いと思われることは、関係を円滑にするために有効な手段です。
あなたが心の底では他人に興味を持てないままでも構いません。
あなたと周囲の関係を良くするために、感じが良いとされる行為を真似てみてください。
周囲との関係が円滑になると、いちいち他人に突っかかられることも少なくなります。
それは、あなたにとって効率的な時間をもたらしてくれることに繋がります。
ドライな人だと言われることで悩んでいるのなら、まずは「お疲れ様」や「ありがとう」などの挨拶を取り入れてみるのもおすすめです。
挨拶は、誰でも簡単にできる会話のキャッチボールです。
そう言うと冷たく聞こえるかもしれませんが、とても簡単に取り入れられるコミュニケーションの一つであることは間違いありません。
本当は他人に興味なんてない。
だからこそ、関係を悪化させないためにも挨拶をしてみましょう。
その気遣い一つで、相手に与える印象は大きく変わります。
ドライな人は、なんでも自分で解決しようとすることが多いです。
そのため、他人を頼る機会も少なくなります。
しかし、チームで仕事をする時や、距離が近しい恋人などは、頼られることで嬉しいと感じることもあります。
それがお互いの信頼関係を構築していくのです。
何か悩みが生じたら、積極的に人を頼ってみましょう。
ドライな人から頼られると、相手は「弱さを見せてくれた」と嬉しくなる可能性があります。
どんなことでも効率良くしたいと考えるドライな人は、自分でやった方が早いことは自分で解決してしまうでしょう。
あなた自身に物事を解決する能力があるという点では、素敵なことです。
しかし、時には他人との協力プレイによって物事を達成させることが、関係構築に良く作用することもあります。
「これは僕一人でやるよ。」
「あなたがやるより、私がやった方が早いから。」
このように、たとえ事実であっても相手を突き放すような言葉を使うのは避けましょう。
相手の心を傷つけ、あなたの印象も悪くなるきっかけとなります。
本心を伝えて相手を傷つけるより、相手の心象を悪くすることなく、気持ち良くいられる関係を築くことがおすすめです。
周囲の人から「何を考えているのか分からない」と理解されにくい、ドライな性格を持つあなた。
そんな時には、自分が興味を持っていることを積極的に周囲の人に伝えてみましょう。
最近あった嬉しかったこと。
今楽しいと感じていること。
好きなお店の話。
昨日見た映画の話。
どんなことでも構いません。
相手の好きなものを知ることは、相手の人間味に触れることにもなります。
時には、悲しかった出来事なども伝えてみるのも良いでしょう。
一見感情が見えにくい人から聞く感情的な話は、お互いを理解しあうために有効に作用してくれます。
他人に感情が伝わりにくいからこそ、自分から伝えてみることがおすすめです。
冷静な一面を兼ね備えて、落ち着いた判断ができるドライな人。
メリットもあれば、デメリットもあります。
時には他人に「傷ついた」などと言われ、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
あなたのドライな部分は、決してなくすべきものではありません。
その冷静さを活かしながら、他人とのコミュニケーションもより心地よく取れるように。
あなたらしさを失わずに、進んでいきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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