2020.03.02
他人のことを知って何が楽しいの?
他人は他人だし、自分は自分でしかない。
なのになぜか皆、他の誰かのことで頭がいっぱい。
周囲と仲良くなるためには「興味を持つことが大切」と言われた。
でも、今まで他人に興味がない毎日を送ってきたから、どうしたら興味を持てるかわからない。
他人に興味がないのって、そんなに悪いこと?
もともと他人に興味がないのに、どうやって人に関心を向ければいい?
人は“自分に興味を持ってくれる相手”のことを好意的に捉える。
会話を弾ませたり、相手の心を開くためには、他人に興味を持つことが重要。
どれも頭ではわかってる。だけど、他人に興味がないのは自分にとって自然な状態。
“他人に興味がない自分”と上手に向き合う方法を教えて。
他人に興味がない状態に慣れると、「別にそのままでもいい」「他人に指摘させるのが嫌」と感じてしまうことも。
では、他人に興味がないと具体的にどんなデメリットがあるのか?
他人に興味がない状況を抜け出すことで、どんな未来を描けるのか?
ここからは、他人に興味がないと生じるデメリットをご紹介。自分の本来の能力を活かすうえで大切な事柄なので、じっくりと振り返ってみましょう。
他人に興味がないと、周囲の人と深い関係性を構築できずに孤立しやすくなります。
社会の中でストレスなく生きるには、他人の力を借りる必要があるもの。
他人は「自分を良く理解してくれる人」に対して「支えたい」と感じるようになります。
他人に興味がない人は、困った時に他人へ助けを求めることができません。そして、「集団でより良いものを作る」という思考が薄いため、組織での連携プレーで上手く立ち回れなくなるのです。
誰かと信頼関係を築くためには、自分から相手の内面にアプローチすることが不可欠です。
他人に興味がないと誤解を招きがち。「私のことはどうでもいいのかな」「この人は自分のことばかりだな」「よくわからない人だから距離を置こう」と、マイナスに受け取られてしまうことすらあるのです。
他人に興味がない人は、相手に好意的な印象を与えるチャンスが少なくなります。他人に興味がないと自己開示が減り、どんな人柄なのかわかりにくくて、警戒心を抱かせてしまうのです。
“他人の助けなしで自分の能力を発揮する”ことは簡単ではありません。
誰しも短所があり、苦手分野を誰かに補ってもらうことで、長所を活かすことに集中できます。
一人で完璧にこなそうとしても、いずれ限界を迎えるもの。そして、他人の力を借りると限界突破が可能に。
他人に興味がないと信頼関係を構築しづらいため、人を頼るまでのハードルが高くなります。
さらに、他人に興味がないから相手の長所に気付けず、効率的なチームプレーの機会を逃してしまうのです。
他人に興味がないと、周囲との間に壁を作ってしまい評価されにくくなります。
評価されにくくなれば、能力に見合った成果が得られないことも。他人に興味がないと、自分の可能性の幅を狭めかねません。
自分の方が成果を出しているのに給料に反映されない。
あの人は自分より能力が低いのに評価されている。
こうした不平等感を味わうと、せっかくの努力や能力が報われない感覚になります。他人に興味がない人は、世渡り上手な人に比べて損をすることがあるのです。
成功する人の多くは誰かに支えられています。
あの人のためなら何でもできる。
いつも親しくしてくれるから、困っていたら助けたい。
他人からの助けはこうした思考から生まれます。
他人に興味がないと、周囲の気持ちを思いやった言動が減り、いざという時に他人の助けが得られません。
一見「生産性がない」と思えるやり取りには、“困った時に助けてもらう仕組みづくり”としての意味合いがあるのです。
他人に興味がない人には共通する言動が見られます。興味を持つきっかけを、無意識のうちに遠ざけているのです。
まずは、他人に興味がない人の特徴をご紹介。当てはまる項目が多い場合、何気ない行動が他人への興味を喪失させている可能性があります。
他人に興味がないと感じる原因を、一つずつチェックしてみましょう。行動を変えてみるだけでも、価値観を広げるきっかけが生まれます。
他人に興味がない人は、誰かと何気ない時間を過ごすことに価値を見いだせません。イベントごとに参加したがらない傾向があり、オフの状態での交流が少ないのです。
飲み会は仕事の範囲外だし、わざわざプライベートを削るほど他人に興味ない。
気の合う友達とは仲良くするけど集団での集まりはNG。
他人に興味がない人は“必要最低限の関わり”だけを維持するように。そして、とりとめのない会話で誰かと打ち解ける機会は少なくなります。
イベントごとを避けすぎると、お互いの本質を知る機会が減るのです。
他人に興味がない人は噂話や愚痴に関心を示すことがなく、「なるべく聞きたくない」と考えます。
あの2人、実は付き合ってるらしいよ。
ねぇ聞いてよ、今日上司に嫌なこと言われて…。
何気ない恋バナや愚痴は、他人に興味がない人からすると“生産性がないやり取り”といえます。
他人は他人だし自分は自分。他人に興味がない人は「他人の情報を知ったところで意味がない」と感じて、噂話をスルーしたくなるのです。
噂話をしながら共感を求める人にとって、他人に興味がない人は冷たい印象に映ることすらあります。
他人に興味がない人は、お互いの意見がすれ違ったとしても話し合いを好みません。
他人にどう思われても、自分の考えは変わらない。
話し合いには労力が要るし、頑張ってまでわかり合おうと思えない。
このように、他人に興味がない人は“誰かの価値観に触れること”に対して、プラス要素を見出せないのです。
さらに、他人に興味がない人は人間関係でストレスを抱え込みがち。深入りして傷つくくらいなら一人の方が楽だから、結果的に「他人に興味がない」と避けるようになります。
他人に興味がない人は、自分以外の誰かの領域に入り込もうとしません。そして、誰かが自分に深く関わろうとすることも嫌がる傾向に。
他人に興味がない人は、他人との摩擦を極力避けているのです。
良くいえば自立心があり、悪くいえば他人との間に壁を作る性格といえます。
他人の仕事や私生活に干渉しないと、相手とのすれ違いや衝突に発展するリスクが軽減されるもの。ところが、それと同時に深い信頼関係を築くきっかけが生まれないデメリットもあります。
何かを無我夢中で頑張っている人は、他ごとへエネルギーを割く余裕がありません。他人とコミュニケーションを取るキャパシティが残っていないから、他人に興味がない状態になるのです。
見方を変えれば“一つのことに根気よく打ち込む職人気質”ともいえます。他人に興味がないからこそ、クリエイティブな思考が生まれやすいことも。
この場合、他人に興味がないのは、それ以上に興味がある何かがあるから。「他人に興味がないからといって困らない」と感じているケースも少なくありません。
他人に興味がないと、本来得られるはずのメリットを逃してしまうことがあります。また、この社会で生きるには「助け合い」が必要です。
他人に興味がない人は「そもそもどうやって興味を持てばいいのかすらわからない」ということも。
そこでここからは、他人に興味がない状態を変える方法を5つご紹介していきます。他人に興味がない今を否定することなく、焦らずできることから取り入れてみましょう。
他人に興味が無い場合、まずは「誰かに興味を持てた」という体験を一つでも増やすことが大切。
無理に全ての人へ興味を持つ必要はありません。
そこで、どんな人なら興味を持てるかを考えてみましょう。
他人に興味がないとしても「共通の趣味がある」「仕事面で勉強になる」と思えば、モチベーションが得られます。
また、他人との衝突を避けたい場合は「まずは優しそうな人と関わろう」など、自分が気楽に感じる基準で線引きすることもおすすめです。
他人に興味を持つことで、相手の長所に気付いて褒めることができます。そして、人は自分の良い部分に気付いてくれる人を好意的に捉えるように。
他人の良い部分に目を向けてみましょう。他人に興味がないと欠点を見てしまいがち。良い部分を見つけ出す意識が大切です。
例えば、他人に興味がない時に「あの人は怒りっぽくて嫌だな」と感じた人が、実は「人情深くて一生懸命仕事を教えてくれる」というギャップを持っていた、なんてことも少なくありません。
他人への興味は“人そのもの”から生まれるとは限りません。他人の言動が生み出す影響や結果を見ることで、次第に興味が湧いて、後々その人自身への興味に変わることも。
まずは他人の趣味や仕事に目を向けてみましょう。
あの人はいつも営業成績トップをキープしている。
ジムに通っているらしくて、綺麗な体型をしている。
いったいどうすればあんな風になれるのだろう?
こうした思考が、背景にある向上心・忍耐力・行動力など、人柄からにじみ出る魅力に気付くきっかけになります。
人と関わることで一人きりでは得られない成長を遂げられます。人に興味がないと、成長する可能性すら妨げるのです。
そして、人との関わりで自分が成長するためには、ある程度の他人への興味が必要。「成長したい」というモチベーションがあれば、「人に興味を持とう」という動機になります。
自分自身を大切に育てるため、他人からたくさんのことを学ぼう。
そう思えると、他人に興味がない状態からポジティブに脱却できます。
他人に興味がない自分を変えるために、無理に全ての人へ興味を持つ必要はありません。
まずは同じ趣味や仕事を持つ、共通点がある人と話すようにしてみましょう。
共通点があれば、コミュニケーションを取りやすく、会話するうえでの気付きも増えます。また、共通点がある相手と接することで、自分により良い刺激を与えることができるのです。
他人に興味がないと感じたら、関わるうえでのハードルが低そうな人から、コミュニケーションを取ってみましょう。
他人に興味がないとしても、充分に生きていける。幸せを見出すことはできる。
だけど、“他人に興味がない人生”と“他人に興味を持てた人生”を比べると、結果は大きく変わる。
他人と関わることで化学反応が起こり、人生はいくつも枝分かれしていく。
選択肢が増えるから、結果的に「望んだ未来」に近づく可能性も増えるんだ。
人との縁が連鎖して、思いもよらない未来を招くことがある。
「あの人に話しかけよう」という一つの選択が、人生を大きく変えるかもしれない。
ちょっとした行動で、自分の可能性を広げてみない?
他人に興味がない今までを、少しずつ変えてみよう。
焦らなくても大丈夫。一度でもきっかけを掴めたら、後から変化がついてくるから。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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