2020.02.18
私には自分の居場所がない。
立ち止まって周りを見渡してみれば、たくさんの人達に囲まれている。
家・学校・職場。どんな場所にいたときも一人きりだったわけじゃない。
人と一緒に過ごしているのに、なぜか心の中はいつだって孤独なんだ。
あまりにも寂しくて、大勢の人が集まる街中へ身を置いてみた。
でも、探しているものは何も見つからなくて、ただ居場所のなさがむき出しになるだけだった。
居場所が欲しい。この孤独感を埋められる、あたたかい場所を見つけたい。
私の居場所はどこにありますか?
居場所がない苦しみから抜け出すことはできますか?
すべてをさらけ出して、お互いに守り守られて。
私と誰かが深くつながり合う。生きている喜びを感じられる。ただそんな居場所が欲しいだけなのです。
どこにも居場所がない…。自分の居場所が欲しい…。
居場所がない人には、「居場所がない」と感じる原因・心理があるもの。
ゆっくり自分の心と向き合ってみると、居場所がない辛さは永遠に続くものではなく、理由があってのことなのだと気がつけます。
ここからご紹介する”原因と心理”を参考に、今感じている思いをじっくりと見つめてみましょう。その本心が、今後自分の居場所を探していく上での手がかりになります。
「自分にできることが何もない」という気持ちを抱えながら他人と接していると、まるで誰からも必要とされていないような感覚を持ちやすいものです。
相手を喜ばせられない。ただここにいることしかできない。
そんな思いから、人間関係の中に存在意義を見出せずに「居場所がない」と感じます。
生まれたときはみんな”何もできない赤ちゃん”でした。だから、何もできないと誰からも必要とされない、というわけではありません。あなたがただ生きているだけでも素晴らしいことなのです。
自分に自信が持てないと、他人の目が気になりやすく”ありのままの自分”でいられないもの。
素が出せない関係性では「自分の居場所がない」と感じてしまいます。「きっと受け入れてもらえないだろう」という不安から、相手が求める姿を演じてしまうことも。
完璧な人間なんてどこにもいない。長所も短所もひっくるめて愛してくれる存在こそが”居場所”です。
少しずつ自信をつけていくことで、自分らしく人と関わりながら居場所を見つけられるようになります。
周りに嫌われていると感じていると、同時に「自分の居場所がない」と思うものです。
なんだかそっけない態度を取られている。遠くで自分のことを笑われていた。
このような状況では「ここが私の居場所だ」とは感じられません。ぞんざいに扱われている気がするのなら、落ち着いて自分をさらけ出すことも難しくなります。
何か思い当たる原因があれば改善して自信をつけていく、理不尽に嫌われているのなら「他にも居場所はある」と考えを変えるのも一つの方法です。
過去に人間関係で辛い思いをした。両親から大切にされた記憶がない。
対人関係における過去の苦しい経験から、自分と人との間に距離をおいてしまい、なかなか立ち直れない場合があります。人と関わるたびに「また傷つけられるのではないか」と怖くなってしまうのです。
過去の記憶を消し去るために、無理に居場所を作ろうとしても抵抗を感じるもの。居場所がないからといって焦る必要はありません。
たくさんの人で溢れている世の中で、たった一人でいることを「恥ずかしい」と感じる。
「友達がいない人」「居場所がない人」そんな風に思われるのは怖い。
恥ずかしいという理由で、一緒にいてくれるならと相手に合わせた付き合い方をしてしまうと、自分の居場所がないと感じる原因になります。
本当は思ってもいないことを口にする、行きたくもない場所に行く。そうしているうちに”人に囲まれているのに居場所がない状態”を作り出してしまうのです。
居場所とはどうやって見つけるもので、どうしたら手に入るのでしょうか。
今ここにある、家・会社・コミュニティの中? それとも、居場所は外にあるもの?
「居場所がない」という気持ちは、今ある人間関係の中で感じているもの。特定の場所以外にも、外の世界にはたくさん”居場所”となり得る場所があります。
自分の好きなこと、普段感じていること、挑戦したいと思っていること。
あらゆるきっかけを元にして、居場所は自分のペースで見つけていけばいいのです。
今「居場所がない」と感じていても大丈夫。
自分を偽るのではなく、ありのままの姿で生きること。そうして”私らしい居場所”と出会えたとき、この場所を大切に守っていこうと思えます。
自分にはどこにも居場所がないと感じたとき、一度立ち止まって考えたいことをご紹介します。
「そもそも居場所がないのは悪いことなのか。」この点についてじっくりと思考することで、自分にとって居場所がどのような意味を持ち、居場所ができるとどうなるのかを知るきっかけになるのです。
自分の居場所は、周りの人と同じように作らなくてもいい。
居場所がないことに焦らず、ゆっくりと”私らしい居場所”を見つけるために、少しだけ考える時間を作ってみよう。
人には得意・不得意があり、それぞれに違った魅力を持っています。
例えばあなたが物事にコツコツと取り組む性格だった場合。
周りの人たちが「スピード感のある人」を良しとしていたら、そこでは居場所がないと感じてしまう。一方で、他所では「丁寧につくられたもの」を求める人も存在しています。
このように、少し場所を変えてみれば”居場所”が見つかることがあるのです。
逆の性格でも同じことが言えるように、まったく同じ人がいないからこそ世の中は回っています。
グループやコミュニティの中で自分の居場所を作ろうとした時に、その輪の中にいると逆に孤独を感じてしまうことがあります。
みんなすでに仲が良さそうだから、私は必要とされていない?
私ができることなんて何もないし…。
居場所に対して寂しい気持ちを感じてしまうとき、まずは”自分が自分の味方”になることが大切です。
無理に周りに合わせるのではなく、自分らしさを大切にすることで、自然と居心地のいい場所を見つけることができます。
嫌なことでも我慢するべき。誰とでも仲良くできるのが正義。
時にはそんな声が聞こえてくることもあります。
しかし、苦痛に耐えて心を壊してしまっては本末転倒。一番大切なのは自分の心です。
もし居場所に属することを苦痛に感じるのなら、無理に居場所にこだわらなくてもいい。
嫌なことからは逃げてもいいし、居場所がないことを気楽に感じるのであればそれも選択肢の一つ。価値観を合わせるよりも自分らしさを優先しましょう。
居場所はなければいけないものではないし、無理に探さなくても大丈夫。
自分に嘘をついて手に入れた居場所は、本当に”居場所”と呼べるものではないはず。無理をして周りに合わせてまで居場所を作ろうとしなくてもいいのです。
居場所とは「あなたがあなたらしくいられる」場所だから。
ありのままでいられてこそ、心から「ここが居場所だ」と言えるようになります。自分を大切にすることは、本当の居場所に出会うための方法なのです。
「家に居場所がない」とき、家族みんなで仲良くしている人を羨んでしまう。
「友達といるのに居場所がない」とき、何でも話せる関係を持っている人を羨んでしまう。
自分にはない居場所を他人が持っていると、つい羨ましく思ってしまうこともあります。でも、他人と比較して「どうして自分には居場所がないのだろう…。」と落ち込んでいても居場所は見つからないもの。
羨むのではなく、その人とはまた違った”あなたらしい居場所”を見つければいいのです。
居場所がない人は、まだ自分に合った居場所に出会っていないだけ。
ここからは”本当の自分の居場所”を見つけるためにできることをご紹介します。無理に居場所をつくるのではなく、自然と居場所ができるきっかけになるものです。
今、居場所がないのは何も悪いことではありません。でも、もし”自分が自分らしくいられる居場所”ができたならとても喜ばしいことです。そのためにも少しずつ「居場所の種」をまいていきましょう。
居場所がない、居場所が欲しいと感じたときは「特技や趣味を増やす」ことで、居場所を見つけるきっかけを作れます。
「私には何もできないから…。」と孤独を感じている場合は、特技を身につけることで他人から必要とされる。
趣味を楽しむと、同じ趣味を持った仲間との出会いやコミュニティができる。
このように、自分の魅力を高めることが新しい居場所の発見にも繋がっていくのです。まずは「面白そう・できそう」と感じたものから始めてみましょう。
自分の居場所を見つけるために、毎日をなんとなく過ごさないように心がけてみましょう。
毎日同じ繰り返しが続いていると「居場所がない」日々もなかなか変わらないもの。今の環境で居場所が見つかっていないのなら、何か変化を起こすことも大切です。
普段とは違うことをしてみたり、少し勇気を出して新しいことを始めてみたり。
自分から考えて行動していけば、それが自分らしい居場所を見つけるきっかけになります。
私の居場所はここにはない。今いる場所では存在価値を感じられない。
居場所がない人は、人間関係の中で自分の居場所を見失っていることも多いもの。
小さなことでも感謝の言葉を口にする習慣をつけると、他人の行動に関心がわくと同時に、逆に自分は相手に対して何ができるのかを考えるようになります。
感謝の気持ちが人と人との関係を穏やかにし、探していた居場所が目の前にあったことを気づかせてくれるのです。
いつだったか、傷つけられたあの一言が引っかかる。
仲良しだと思っていた友人から、突然無視された記憶がよみがえる。
人間関係の中で起きた嫌な出来事や辛い記憶は、簡単に消せるものではありません。だからこそ、そのトラウマが影響して「居場所がない」と感じてしまうことも。
嫌なことは、ゆっくりと時間をかけながらでも忘れる努力をしてみましょう。心のモヤモヤが晴れ始めると、少しずつ居場所が見えるようになってきます。
今、あなたには好きだと思える人が一人でもいますか?
もしいるのなら、その人をより大切にすることで”かけがえのない居場所”が見つかります。
居場所は「多いほうがいい」「大人数がいい」ものではありません。規模や人数にとらわれて「居場所がない」と思わないこと。
たった一人でもいい。大切にしたい居場所を見つけたなら、それを守っていけばいいのです。
居場所がないと感じたときは、大好きな人の顔を思い浮かべてみましょう。
私には居場所がない。どこにいても虚しくて孤独で。
本当の自分を受け入れてくれる居場所が、たったひとつでもいいから欲しかった。
誰にも気づかれず寂しさを隠すために、愛想笑いだけは得意になっていた。
でも、そうやって過ごしていても居場所なんていつまでたっても見つからなくて。
居場所がない私に一番必要だったのは、他の誰でもなく”自分”を大切にすることだった。
自分を大切にしてくれて、ありのままでいられる居場所。
他人から必要とされて、誰かの力になれる居場所。
そんな居場所を見つけるために、焦らずゆっくりと自分のペースで歩んでみよう。
居場所がないのはまだ見つかっていないだけのこと。
人と違ってもいいんだよ。人生を通して、あなたらしい居場所を探していこう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。
今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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