2020.02.13
がむしゃらに求める恋愛が、本当の愛といえる?
セックスしたからって、愛情は証明できないでしょ?
男女の関わり方に悩み、考えた結果、私たちは「プラトニックラブ」という関係に行きついた。
精神的に支え合い、受け入れ合うことで、お互いに充実した毎日を送っている。
会うたびにワクワクするし、辛いことも一緒に乗り越えられる。
プラトニックラブは、私たちが私たちらしく生きるためにピッタリな愛の形。
セックスすることで生まれる感情が、必ずしも正解とは限らない。
求めすぎるあまり自分を見失ったり、セックスありきの恋愛で愛情がおざなりになったり…。
肉体関係に依存した恋愛は、脆く崩れやすい。
深く長く愛するためには、「プラトニックラブこそ理想の愛」だと気付いたんだ。
プラトニックラブとは、肉体関係を伴わない精神的な恋愛を意味します。
哲学者プラトンの「恋愛は肉欲ではなく、精神的な結合を大切にするべき」という名言が語源。
肉体や外見に惹かれるのではなく、精神的に惹かれる恋愛を理想とした言葉です。
この古代ギリシャの名言をもとに、現代では肉体関係無しの恋愛をプラトニックラブと呼ぶようになりました。
プラトニックラブではセックスがありません。「キス」や「手を繋ぐ」といった行為は、カップルによってする場合としない場合があります。
プラトニックな関係性では「精神的な繋がり」が最重要視され、性欲によるスキンシップは抜きで、関係性が構築されるのです。
あえてプラトニックラブを選ぶ人は、「真っすぐに相手の精神と向き合いたい」という意思を持っています。
プラトニックラブは究極の精神的恋愛。プラトニックラブだからこそ得られるメリットがたくさんあります。
ここからは、精神的恋愛に秘められた7つのメリットをご紹介。
頑張って恋愛しているつもりが、すれ違いばかりで辛い。
セックスやスキンシップで埋まらない何かがある。
そう感じる人にとって、プラトニックラブの考え方がマッチする可能性があります。プラトニックラブを実践することで、どんなプラス効果があるのか、一つずつ見ていきましょう。
なんとなく安心したいから、セックスがやめられない。
セックスしないと愛してもらえない気がする。
性格の相性はいいけど、セックスはイマイチ気持ち良くない。
セックスにはこうした悩みが尽きません。そして悩むほどに、自分の中の恋愛感情にモヤがかかり、見えなくなっていきます。
プラトニックな恋愛では肉体関係がないため、セックスに伴う悩みから解放され、恋愛感情に集中できるメリットがあるのです。
性欲が先行した恋愛は、気分の波や性欲の大小に、少なからず振り回されます。
プラトニックラブなら、そもそも精神面だけを重視しているため、不必要なすれ違いや衝突がなくなるように。これにより、通常の恋愛よりもストレスが軽減されるメリットがあります。
肉体関係は「幸福感」と「ストレス」の両方を招くもの。
依存すれば、何度関係を持っても満たされなくなります。
プラトニックラブにはセックスのような高揚感がない代わりに、ストレスを抱えるリスクも少ないのです。
性的な魅力に囚われすぎると、相手の本質を見失います。
性的な興奮に支配されている時の人の脳は、判断能力が著しく低下して、相手の精神面を理解する余裕がなくなるのです。
セックスありきで考えると、意識は相手の「外見」や「身体」に向きます。人の注意力には限界があり、相手を理解するための容量は、性欲に占領されてしまうように。
スキンシップを取ること自体にはメリットがあります。ところが、盲目になった場合と比べ、プラトニックラブの方が相手への理解が深まりやすいのです。
恋愛感情には2種類あります。性的な興奮を土台にしたものと、精神的な繋がりを土台にしたもの。
プラトニックラブは後者の恋愛感情です。
性的な興奮はいずれ弱まります。相手の魅力や性格に関係なく、一定の期間が過ぎれば本能的に落ち着いていくのです。
それに対して、精神的な繋がりによるプラトニックラブは、時間を経るごとに強固な絆へと成長するように。プラトニックラブは、長期的に見て恋愛感情が薄れにくいといえます。
肉体関係がないと、スキンシップや性的な駆け引きに注いでいた時間・労力を、対話へ向けられるようになります。
これにより、心を通わせる機会が増える傾向に。コミュニケーションの機会が増えれば、お互いの些細な心情の変化にも気付くことができ、結果的にすれ違いを防ぐ効果があります。
会うとセックスばかりで、愛されてるのか分からない。
お互い何を考えているのか、理解しきれていない。
こうしたカップルにとって、プラトニックな関係がプラスになる可能性があるといえます。
本気で人を好きになることは、簡単ではありません。肉体関係ありきで恋愛を続けるカップルは多く、付き合っているからといって、愛情を伴っているとは限らないのです。
肉体関係を伴わないプラトニックラブは、肉体関係ありきの思考では成立しません。本気で恋愛しないと、簡単に関係性は崩れ去ってしまうのです。
だからこそ、本気の恋愛をしたい人にとって、プラトニックな関係性は、愛情をはかる一つの手段になります。
肉体関係ありきの恋愛では、相手を外見や体型で選んでしまいがち。恋愛対象の幅を狭める原因になり、本当に気が合う相手を見逃す可能性もあります。
これに対してプラトニックラブは、「精神」に注目するため、相手の内面を見るように。今まで恋愛対象外にしていた人にも目を向け、自分との相性を見極めることができます。
また、人は少なからず、外見から内面を決めつけてしまうもの。
プラトニックな思考を持つと、内面から見る癖がつき、第一印象に振り回されないというメリットが生まれます。
プラトニックな関係のメリットを見ていくと、頷ける項目がいくつもあります。
でも、実際にプラトニックな関係は幸せになれるの?
理想的なのは分かるけど、プラトニックラブなんて現実に成立するの?
こうした疑問が思い浮かぶ人も中にはいるはず。通常の恋愛とは思考が異なるため、現実感が湧かないことも。
プラトニックラブとは、哲学者プラトンの名言が語源であると前述しました。
名言からは、「表面的な要素に囚われるより、内面を好きになった方が幸せになれる」という意味が読み取れます。
表面的な要素はいずれ衰え、飽きてしまうもの。外見や肉体関係ありきで辛い思いを重ねた人にとって、プラトニックな思考は、恋愛の価値観をプラスに変えてくれる可能性があるといえます。
精神的な繋がりを重視しない人にとって、プラトニックラブのメリットは理解しがたいもの。「肉体関係を我慢する」と考えると、プラトニックな恋愛に違和感を感じてしまいます。
今まで肉体関係ありきで恋愛している場合、肉体関係がないと逆にストレスを抱え込んでしまうことも。
そこでここからは、精神的な恋愛を楽しむ3つの方法をご紹介。プラトニックラブの効果を引き出すために、プラトニックな恋愛をすうえで、意識したいポイントをチェックしてみましょう。
セックスなどのスキンシップを通して、「寂しさや虚しさを埋めよう」とすると、精神的な恋愛から遠ざかります。
肉体関係に依存することで、心が完全に満たされることはありません。
他の方法でも、心の穴はしっかりと埋められます。それを見つけ出す方法の一つがプラトニックラブです。
肉体関係に依存している時、根本には何かしらの「負の感情」があります。目を逸らしたくなるかもしれませんが、自分とパートナーのために、別の解決法も思考してみましょう。
精神的な恋愛は、「ありのままの相手を受け入れること」に近いといえます。
恋愛するなら、この関わり方でなければならない。
恋愛対象にするなら、このステータスでなければならない。
こうした思考は、哲学者プラトンの名言にあった「表面的な要素に囚われている状態」です。
どんな関わり方であっても、確かな愛情があれば充分に幸せ。
どんなステータスになったとしても、相手の本質は変わらない。
そう考えることができると、表面的な要素が変わっても、安定したまま恋愛感情が継続します。
今まで肉体的な恋愛を楽しんでいた場合、プラトニックラブに移行することで、「楽しみを失った感覚」になります。
その分、2人の精神的な繋がりを楽しむようにしましょう。内面に興味を持ち、好奇心を抱くことで、相手への理解や幸福感に繋がります。
「表面的な繋がり=楽しみ」となっていた時期よりも、前向きに相手の人柄を理解して、確かな関係性を築くことができるのです。
表面的な楽しみは流動的ですが、精神的な楽しみは長く続き、マンネリに繋がるリスクが軽減されます。
肉体関係がない恋愛には意味がない。
セックスしないと付き合っている実感が湧かない。
こうした思考の根本には、「精神的な成熟」に至っていない背景があります。人との精神的な関わりに対して、楽しみを見出しきれない段階なのです。
プラトニックラブは、「肉体関係を持たなければ良い」というわけでもありません。
精神的な成熟を促すために、自ら肉体関係のない環境に身を置く。
精神的な成熟を得たから、肉体関係が必要ないと思えた。
こうした思考から、プラトニックラブという考え方を取り入れるようになります。
プラトニックラブを取り入れないとしても、精神的な繋がりを重視する思考は、幸せな恋愛をするために重要。
パートナーとの関わりを振り返るきっかけにしてみましょう。
プラトニックな思考を取り入れることは簡単ではない。
そして、プラトニックラブを成立させるには、お互いの歩み寄りが必要だから難しい。
それでもプラトニックラブを追い求めるのは、「本当の愛」に限りなく近づきたいから。
セックスに振り回されて、たくさん辛い思いをしてきた。
表面的な要素に囚われて、本当に相手を愛していたのか自信が無い。
あの人を愛し抜きたかったし、愛されたかった。
今も未来も、大切な人へ心から寄り添いたい。
この純粋な思考が、プラトニックラブという愛の形へ、私を突き動かすんだ。
恋愛感情は無意識だから難しい。どんなに好きでも、叶わない恋愛はたくさんある。
後悔の無い恋愛をするため、私たちにできることは何なのか、真剣に向き合ってみよう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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