2020.02.12
一生懸命生きているのに。
毎日毎日、必死に自分と向き合ってきたのに。
どうしても消えたい気持ちがなくならない。
死にたいなんて思いたくもないし、そんな勇気もない。
誰に伝えればいいのかも分からない。
この気持ちの行き場がない。
行き場を失った感情は、どこに押し込めればいいのですか?
もう自分の中だけに押しとどめておくのは限界です。
どこに行けば、「私」という存在ごと消し去ることができるのでしょうか。
誰も傷つけずに、誰にも傷つけられずに。
この世界から消えてしまいたいよ。
そんな風に気持ちが追い詰められて、どこに進めばいいのかも分からなくなってしまう時。
私たちの心には、どのような苦しみが突き刺さっているのでしょうか。
心に刺さった深い傷を取り除くためには、自分の消えてなくなりたい気持ちがどこから来ているのかを把握する必要があります。
ここでは、今すぐ消えてしまいたいと思う原因を3つご紹介します。
私たちが消えてなくなりたいと苦しく感じる原因の1つ目は、過去の経験が心の傷として残っているからです。
過去と言っても、経過している時間は出来事によって当然違います。
少し前の出来事で深く傷つき、苦しんでいる人。
ずっと抱えているトラウマが引っかかってしまい、いつまでも辛い中でもがいている人。
少しずつ前を向けるようになって来た時に、過去の記憶に引っ張られてしまうこともあるでしょう。
辛い思いをした出来事は、時間が経っても私たちの心に傷を残し続けるのです。
私たちが消えてなくなりたいと苦しく感じる原因の2つ目は、自分に自信を持てなくなってしまうことです。
大なり小なり、誰しも失敗を経験しながら生きています。
言葉にしてみれば分かりきったことでも、感情はそう簡単に切り替えられるものではありません。
失敗したことで不安になったり、次に進む勇気を失ってしまうこともあります。
私たちが消えてなくなりたいと苦しく感じる原因の3つ目は、将来や未来に対する不安を抱えていることです。
不安は、私たちを立ち往生させる大きな要因の一つです。
先行きが分からない、どうなるか分からないことに対しては、不安を感じてしまいます。
今がうまくいかないことは、未来に対する不安を余計に大きくします。
その不安が大きくなりすぎてしまうと、「これ以上進めない」と苦しくなり、消えてしまいたいとまで感じるようになるのです。
あなたが今、消えてしまいたい気持ちに支配されているのならば。
その気持ちは、あなた自身からのSOSかもしれません。
消えてしまいたいほどに、辛い。
全てが消えて解放されたいほどに、苦しい。
今そう感じている瞬間だからこそ、あなたは自分を助けだしてあげることができます。
そのために知っておきたいことや、実践できる方法を、一緒にチェックしていきましょう。
今この瞬間に苦しんでいるあなたに、知って欲しいことがあります。
消えたいと思っても、突然自分が消えるわけでもない。
消えたいからこそ、できることもある。
そんな時だからこそ、知って欲しい4つのことをご紹介します。
あなたは今、自分を自分で苦しめてはいませんか。
ここから逃げてはいけない。
絶対にやらなきゃダメだ。
自分にはここしかない。
そんな言葉で自分を追い詰めて、行き場を失ってはいませんか。
私たちがそう思ってしまうのは、小さな頃から「真剣に取り組むこと」や「最後までやりきること」を大切にすべきだと教え込まれたからかもしれません。
しかし、消えたいほどに苦しい時は、逃げる勇気を出すことも大切です。
これまでどんな出来事とも真剣に向き合って来た人ほど、逃げることは怖いと感じるでしょう。
今までとは違う「勇気」を持つ、一つのチャンスだと捉えてみてください。
私たちは、誰しも自分の人生を生きています。
しかし、自分の人生は自分だけで完結するわけではありません。
多くの人と出会ったり、別れたり、関係を育みながらできていきます。
それはとても素晴らしいことでありながら、時に他人の存在に苦しめられるのも確かです。
例えばもし、あなたが誰かの価値観に縛られて、自分を苦しめてしまっているのなら、その価値観の中から飛び出すことを目指しましょう。
ある日突然、自分だけで立とうとする必要はありません。
時間をかけながら、あなた自身の価値観を見つけていけば大丈夫です。
次第に消えてしまうのが勿体無いほどに、「自分」を生かしていくことが楽しくなるはずです。
生きていく中で、誰もが「成功」を願っています。
求める成功の形は人それぞれ違いますが、誰もが成功したいのです。
お金が欲しい。
地位や名声が欲しい。
仲の良い家庭を築きたい。
大切な恋人と一緒に居たい。
幸せになりたい。
失敗を願う人はそうそう居ませんが、失敗をしない人は居ません。
ですが、失敗をするからこそ、その先に成功が待っています。
上手くいかなかったことは決して失敗ではありません。
その経験があるからこそ、次のステップへ進むことができます。
ひとつひとつの失敗をネガティブに捉えすぎる必要はありません。
今すぐ消えてしまいたいと思う気持ちは、あなたが今の自分に対して満足できていないから生じるものです。
現状に満足している人は、「変わりたい」と思う気持ちを持たないこともあるでしょう。
しかし、現状維持は衰退とも言われるように、次に進むためには、「変わりたい」という思いも大切になります。
消えたいと強く願うならばこそ、その気持ちを成長へと生かしましょう。
時間をかけて、考えてみましょう。
消えてなくなりたいと感じてしまうほどに疲れ切っているのは、あなたが人生と真剣に向き合っているからです。
たとえば、自分の人生が「どうなってもいい」と思っている人は、悩むことすらありません。
失敗しても「自分は悪くない」と人のせいにしている人は、失敗を次に生かすことはできません。
あなたは自分と真面目に向き合っているからこそ、人生に疲れを感じているのです。
物事は捉え方しだいでまったく別物に見えます。
あなたの「消えたい」気持ちも、前向きに捉えることができます。
そうやって少しずつ、「消えたい」を自分の中で消化していきましょう。
辛くて苦しくて、この先どう進めばいいのか分からない。
そんな時は、次の一歩をひとつずつ大切に踏みしめてみましょう。
あなたにとっての一歩となれることを7つご紹介します。
一つ一つを大切に、ゆっくりで構いません。
7歩先に進めた時には、あなたの消えたい気持ちは少しだけ軽くなっているはずです。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい1歩目は、生活習慣を見直すことです。
私たちの気分がひどく沈んでいる時には、生活リズムが乱れていたり、食事や睡眠がまともに取れていない場合があります。
生活リズムが整って、健康的な食事や睡眠・運動が取れるようになると、気持ちが前向きになれることもあります。
まずは規則正しい生活を整えることからスタートしてみましょう。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい2歩目は、心の底から楽しいと感じられる物事を探すことです。
あなたが「楽しい」と感じられるのならば、どんなことでも構いません。
仕事が忙しくて趣味の時間が取れていなかったなら、大好きな趣味の時間を意識的に設けましょう。
時間がない中で楽しみを見つけたい時には、映画やドラマ、バラエティ番組などを隙間時間で見るのも楽しいかもしれません。
外に出る機会が減っている人は、少しでも散歩に出かけてみると、気分も入れ替わります。
あなたの心が自然と「楽しいなあ」と思えることに、時間を使ってみてください。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい3歩目は、辛い出来事を無理に消そうとしないことです。
私たちの心に残った傷は、簡単に消えるものではありません。
どんなに時間がかかっても、いつまでも苦しさに襲われることもあります。
早く次に進みたいんだと思えば思うほど、私たちは何とか忘れる努力をします。
忘れられないことは、無理に忘れようとしなくても大丈夫です。
むしろ「忘れよう」と考える回数が増えるということは、その出来事について考える頻度や時間も増えてしまいます。
その程度になれた時に初めて、私たちは苦しみを忘れていくのかもしれません。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい4歩目は、「今ここ」に居る自分と向き合うことです。
もしもあの時、あんな言葉を使わなければ。
もしもあの時、私が少しだけ我慢をしていたら。
もしも私が、あと少しだけ大人になれていたら。
「もしも」を考えはじめると、きりはありません。
そして、「もしもあの時」は、絶対に起こり得ることもありません。
「もしもあの時」と後悔する癖がついてしまっていたら。
「もしも今」と置き換えてみましょう。
今これからどうするか。
「今」の行動を変えることはできます。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい5歩目は、あなたが信頼している人に「助けて」と伝えることです。
苦しくて辛くて、どうしようもない時、その苦しみを全て一人で抱え込んでしまうと、より大きな苦しみが襲ってきます。
消えたい時に「自分は孤独だ」と感じてしまうことで、辛さが大きくなってしまうのです。
信頼できる人に対してSOSを出すことは、決して恥ずかしいことではありません。
今は遠慮せずに頼らせてもらう。
「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」を伝えることができれば大丈夫です。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい6歩目は、インターネット上で繋がる人とのコミュニケーションを活用することです。
近年、SNSは私たちの生活にとても身近なものとなりました。
使い方しだいでは、精神的に負担を与えることとなるSNS。
一方で、自分にとって負担がない使い方をすれば、あなたにとっての居場所となってくれることもあります。
辛い時に「辛い」と言える場所を持つことは大切です。
身近な人には言えないからこそ、遠い繋がりの人に伝えてみるのも一つの手段です。
ただし、未成年の方などは、自分だけで使用することで危険もあります。顔が見えないからこその危険性も十分に考慮した上で使用しましょう。
消えたい気持ちに苦しむあなたに進めて欲しい7歩目は、全てが未来に繋がっていると考えることです。
立て続けに辛い出来事が重なれば、それだけ苦しくもなります。
いつになれば解放されるのかと、消えたくもなります。
今のあなたは、未来のあなたを築く存在です。
今を乗り越えたり、失敗をしたり、傷ついたり。
そんな繰り返しを積み重ねていくことで、未来のあなたは完成していくのです。
この瞬間も、どこかに繋がっている。
過去ではなく、今を。
今、そして、これからを。
意識的に未来へと思いを馳せる習慣を持ちましょう。
それがあなたを強くしてくれるひとつの手段となってくれるはずです。
生きていくことは簡単ではありません。
ただ息をしているだけでは、お金も家も失ってしまうし、食事も取れない。
人間関係を全て断つことだって容易じゃない。
そんな事実に打ちのめされるたび、私たちは自分の弱さに情けなくなります。
それでいいのです。
強く生きる必要なんてありません。
醜くて、弱くて、情けない自分でいい。
それでも生きているあなたは、とても強い。
そうして向き合っているだけで、とてつもなく凄いことなのです。
あなたは、あなたの弱さを認めている人です。
弱さを認めることから、強さは生まれます。
自分の弱さに誇りを持って、明日へと一歩ずつ足を伸ばしてみましょう。
「消えたい」と願うあなたは、いつの日か消えてしまうはずです。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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