2020.02.11
仕事がしんどい。
毎日が辛くて苦しくて、自分の気持ちがどうにもできない。
思い浮かぶのは「働きたくない」の言葉だけ。
今まで、働くことでこんなに追い詰められたことはなかった。
辞めたいなと思うことはあっても、本気で働きたくないほどではなかった。
ここまで苦しくなってしまった今、私は何をすればいいのだろう。
自分だけがしんどいからと辞めるわけにもいかない。
生活がかかっているから、仕事をしないこともできない。
あなたはここまで、頑張りすぎるほどに頑張ってきたはずです。
辛い時には、逃げましょう。
逃げたっていいのです。
ただし、逃げ方にも色々な方法や選択肢があります。
この記事を通じて、あなたの「働きたくない」を一緒に見つめていきましょう。
働くことには多くの苦労が伴います。
いつもうまくいくことばかりではありません。むしろ、うまくいかないことだらけだと感じるかもしれません。
生活のためにはお金が必要だからといって、そのために心身に鞭を打ち続けることだって難しいものです。
心と体が壊れてしまえば、「働きたくない」は「働けない」にも変化し得ます。
毎日の仕事で消耗し、「もう働きたくないな」と感じてしまう時。
私たちは、何が原因で働きたくないと悩まされるのでしょうか。
働きたくない理由になりやすい6つのストレス要因をご紹介します。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の1つ目は、仕事上での人間関係によるものです。
人との間で何らかのトラブルが発生すると、精神的に辛く感じることは増えます。
人それぞれストレスに感じる程度も違うため、「辛い」と声をあげにくいことも多いものです。
それによってストレスがますます大きくなってしまうこともあるでしょう。
働く上で、人間関係は避けることができません。
どんな仕事であれ、自分以外の人との関わりが生じます。
それだけに、ストレス要因にもなりやすく、私たちを悩ませる原因になるのです。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の2つ目は、他人からのハラスメント行為によって生じる苦痛です。
近年ではパワハラやセクハラといった言葉が有名になっていますが、仕事上で上司や同僚から何らかのハラスメント行為を受けることは、実は少なくありません。
相手が冗談のつもりでやってきたり、「これくらい当たり前だろ」と言ってくることが、実はハラスメント行為である場合もあります。
相手や周囲の人がハラスメント行為を自覚していないがため、一人で抱え込んでしまうことも多く、働きたくないと辛くなってしまいます。
ハラスメント行為によって働きたくないほどの苦痛を感じている場合には、会社のカウンセリングルームや適切な専門機関への相談も必要です。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の3つ目は、重労働にもかかわらず低賃金であることです。
「毎日こんなに働いているのに、給料が安すぎる。」
「月の給料ではなく、時給で計算したらと考えると…。怖くて計算できない。」
働くことはお金をもらうことだけが全てではありません。
好きでやっている仕事に就いている人もいるでしょう。
とは言え、働くことはお金を得るための大切かつ重要な手段です。
当然、お金をもらうことのためだけに仕事をしている人だっています。
にもかかわらず、働く量や質に対して見合わない報酬額しかもらえなければ、「働きたくない」とマイナスな気持ちを抱きます。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の4つ目は、やりがいを感じられない仕事内容であることです。
仕事がお金をもらうための手段である一方、何よりもやりがいを大切にしている人もいます。
お金は少なくてもいい。
自分にとってやりがいのある仕事がしたい。
そのようなスタンスを持っている人が、仕事でやりがいを得られないと、大きなストレスとなって「働きたくない」と感じる原因になります。
全くやりがいを感じられない内容に嫌気がさして、転職を考える人もいるでしょう。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の5つ目は、心身が疲れ切ってしまっていることです。
仕事に対してどれだけモチベーションがある人でも、心と体が疲れ切ってしまえば、働きたくないとネガティブに感じることがあります。
元気がない状態で仕事に望み続けても、疲れは溜まる一方です。
仕事が苦しいと感じるのも無理はありません。
私たちに「働きたくない」と感じさせる原因の6つ目は、仕事に対して飽きを感じていることです。
特に、もともと飽きっぽい性格を持っている人は、ずっと同じ環境で同じ内容の仕事を続けることには向いていません。
飽きてくると、仕事に対するモチベーションも失われ、働きたくないと感じる要因になり得ます。
働くことが辛い時。
会社に会いたくない人がいる時。
苦しくてこの先のことが考えられない時。
そんな状況だからこそ、避けて欲しいいくつかの行動があります。
もしもあなたが今、仕事で苦しんで「働きたくない」と感じているのであれば、ここで紹介する3つのことだけは最低限気をつけてみましょう。
少し冷静になることで、自分のこれからに目を向けられるようになるはずです。
働くことが辛く、働きたくない時だからこそ、無断で会社を休むのは極力避けましょう。
会社を無断で欠勤すると、それ自体もストレスの要因になります。
そう思うと、次の日のことで頭がいっぱいになり、休んでいるようで休めません。
どうしても辛くて、出社が難しい時には、連絡をして休みましょう。
電話が辛ければ、声が枯れていて声が出ないためメールで連絡する、と伝えれば大丈夫です。
ここで注意したいのが、直属の上司によるハラスメント行為が原因で辛い場合には、周囲の人物に連絡をするので構いません。
時間を置いて、周囲に相談する方法を検討してください。
私たちにとっては、良い出来事も悪い出来事もストレスの原因になります。
どんなに嬉しい環境の変化であっても、心の中では「新天地」に対するストレスを感じるものです。
疲れている時・働きたくない時こそ、突然の環境変化は避けてください。
特に、辞めたいからと言ってある日突然会社を辞めてしまうのは、おすすめできません。
少し冷静になった時に、「とりあえず次の職場までの繋ぎにすれば良かった」と後悔するかもしれません。
全ての人間関係を放棄してしまうことで、大好きだった先輩や同僚との関係も無くなってしまいます。
「働きたくない」とどうせ辞めるのならば、自分が得をする形で辞めましょう。
辞める前に行っておくことで、自分が得する手続きはあるのか。
今の会社の就業規則はどうなっているのか。
辞めるんだからこそ、言っておきたいこと・泣き寝入りしなくていいことはないか。
このように、「どうせ辞めるから」と考えてみると、意外とまだまだやっておきたい手続きがあるかもしれません。
働きたくないことが原因で辞めるか悩んでいるのなら、突然退職するのではなく、会社に休職の申し出をしてみるのもおすすめです。
「働きたくない」と感じている時には、とにかく無理をしないことが重要です。
少しでも改善できるポイントは、積極的に変えていきましょう。
たとえば、いつも残業するのが当たり前になってしまっているのなら、働く時間を見直すことも大切なポイントです。
ダラダラと長く働く習慣がついていないか。
それによって、自分の疲れが溜まっていないか。
残業が避けられない仕事なら、朝は定時出社に変更できないか。
いつの間にか習慣となってしまった悪い癖が、あなたの「働きたくない」を助長している可能性もあります。
どんなに仕事が嫌になってしまっても。
今は働きたくないと感じていても。
あなたが「働けない人間」だというわけではありません。
今の職場の人間関係が原因かもしれません。
仕事内容が合わなかっただけかもしれません。
大切なのは、自分が合わなかった部分やストレスとなった点を見つけて、同じ状況に陥らないことです。
この記事を通じて、あなたの「働きたくない」が何によるものなのか、一緒に見つめていきましょう。
そして、これからの「働く」を考え直してみましょう。
人の数だけ、働き方がある。
あなたには、あなただけの働き方があるはずです。
ここからは、これから先の「働く」について考えていきましょう。
働きたくないと感じているあなたが働きたくなるためには、どのような方法を実践すべきなのか。
転職せずに働き続ける場合におすすめしたい3つの方法をチェックしましょう。
働きたくない人が今の職場で働き続けるための方法1つ目は、人間関係のストレスを解消することです。
職場で発生する人間関係の問題は、私たちに大きなストレスを与え、働きたくない気持ちを助長します。
どんなに仕事内容が楽しくても、嫌な人が職場にいたら、出社するのも辛くなります。
周りの人の力も借りて、人間関係で辛くならないように改善してみましょう。
働きたくない人が今の職場で働き続けるための方法2つ目は、一時的にお休みすることです。
特に、過労や心身の疲労が原因で働きたくないと感じている場合には、疲れきった心と体を休ませてあげる必要があります。
今ここで無理をせず、一度立ち止まってからまた歩きはじめませんか?
会社の休職制度や有給取得を活用して、お休みの時間を設けてみましょう。
休んでみたら、働きたくない気持ちもスッと消えていくかもしれません。
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無理をしないこと。それが今のあなたの仕事です。
働きたくない人が今の職場で働き続けるための方法3つ目は、自分の仕事に対する考え方を見つめ直すことです。
今の職場や仕事が長くなってくると、新鮮味も失われて、嫌な部分ばかりが目に付くことも増えます。
長くいるからこそ、人間関係のトラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。
そんな時こそ、自分の仕事を改めて客観的に捉えてみましょう。
「この仕事は自分が好きな業務内容だ」
「職場の人は実は良い人がいっぱいいる」
「働きたくないのは、疲れが溜まっているせい」
見つめ直していくことで、忘れていた初心を思い出せるでしょう。
また、自分が働きたくないと感じる原因も鮮明になってくるかもしれません。
もしもあなたが、働きたくない気持ちを改善するために転職を決めたのなら。
仕事が変わった先で、納得して仕事に取り組める職選びをしましょう。
ここでは、転職する場合に実践してほしい3つの方法をご紹介します。
新しい仕事を探す時には、3つのポイントを意識しましょう。
働きたくない人が転職を決めた時に意識したいポイント1つ目は、新しい職場に対して自分の理想全てを求めないことです。
今の職場で働きたくないと思う気持ちが強いと、新しい仕事に対して、夢や希望を抱きやすくなります。
企業の採用担当は、当然自社のメリットばかりを推してくるものです。
そうして期待が膨らんでいくと、「ここなら自分のやりたいことが全部叶えられる!」とウキウキしてしまうこともあるでしょう。
そんな時こそ、完璧なんてあり得ないことを心に刻んでください。
仕事だけではありません。
何事に置いても、「完璧」という状態はありません。
最初に理想ばかりを並べて、過剰な期待を寄せすぎると、実際に転職したあとに「思っていたのと違う」と不満を感じやすくもなります。
転職を考える際には、自分にとって譲れない軸をいくつかピックアップし、それが叶えられる職場を探しましょう。
あなたが「働きたくない」と感じている要因が極力発生しないポイントを抑えているか。
それが転職活動で見極めるべき点の一つです。
働きたくない人が転職を決めた時におすすめの方法2つ目は、信頼できる知人からの紹介をお願いすることです。
自分をよく知る人とは、自分の弱点や欠点まで知ってくれている人。
これまでの関係があるからこそ、苦手な環境やおすすめできない職種まで考慮してもらえるでしょう。
また、信頼できる人であれば、今の職場で抱えている働きたくないストレスについても事前に相談ができます。
ただし、全てを友人頼みにするのはNGです。
それを持った上で、相談を持ちかけてみましょう。
働きたくない人が転職を決めた時に意識したいポイント3つ目は、仕事に対して自分が何を求めているのかを予め絞ることです。
隣の芝生は青く見えます。
他人の深い事情までは見ることができません。
どうしても他人の良さそうに見える部分を、羨ましいと思ってしまうことはあります。
どんな環境に行っても、私たちはないものをねだってしまいます。
だからこそ、仕事を決める最初の段階で、自分にとって大切にしたい環境や条件を冷静に見極めましょう。
そして、自分の「働きたくない」が消えていく条件を見つけたら、それをメモとして残してください。
きっとあなたの働きたくない気持ちは、またどこかのタイミングで生じるでしょう。
そんな時に、あなたが最初に抱いていた気持ちを見返すことができれば、気持ちを落ち着けることができます。
あなたの働きたくない気持ちが最小限に抑えられる条件や環境を見つけてください。
これから仕事を探そうと思ったら、何を基準にして職探しや転職活動を始めていけばいいのでしょうか。
「自分がやりたい仕事ってなんだろう。」
「働きたくないのに出来る仕事なんてあるの?」
「向いている環境が分からない…。」
そんな時には、いくつかの軸の中から自分に向いている環境や職種を考えてみましょう。
ここでは、3つの特徴を生かした仕事をご紹介します。
あなたの仕事を決める上で、一つの判断基準にしてみてください。
まず最初に挙げるのは、人との会話が好きな人に向けた仕事です。
「一人でもくもくと作業をするよりも、人と喋りたい」
「誰かの悩みを解決する仕事がしたい」
「人が喜んでくれる姿が見たい」
このような気持ちがある人は、営業の仕事や接客業がおすすめです。
営業としてお客さまにとって有益なものを売ること。
お客さまの笑顔を見ることで自分も嬉しくなる。
人とのコミュニケーションが重視される仕事は、感情が多く作用するため、大変なこともたくさんあるでしょう。
しかし、コミュニケーションに自信がある人は、それを生かして仕事をするのがおすすめです。
今の仕事が営業で、働きたくないと感じている人でも、もしかするとストレスになっているのは仕事内容自体ではないかもしれません。
自分が働きたくないと感じている理由を分析することで、やりたい仕事も見えるようになってきます。
他人との接点が全くない仕事はありません。
仕事とは人と一緒に作り上げるものだからです。
全てを自分一人で完結させる仕事は非常に限られています。
しかし、人とのコミュニケーションに苦手意識があったり、人間関係で生じる摩擦に疲れてしまった人は、他人との接点が少ない仕事を選ぶのがおすすめです。
たとえば、最近目指している人も増えている、エンジニア。
エンジニアと言ってもさまざまな業務がありますが、プログラマーとして一人でコードを書く時間が長ければ、黙々と作業をすることが比較的多いでしょう。
一切人との接点が持ちたくないという人は、ハンドメイド作品を作ってネット上で売ってみたり、インターネット上で完結する仕事を選んで在宅での仕事をするのがおすすめです。
スキル次第で最初から多くの収入を得られるとは限りませんが、時間をかけながら自分が好きな環境を選んで仕事ができるようになります。
何らかの特徴的なスキルを生かして「自分を表現したい」人には、芸術に携わるお仕事がおすすめです。
芸術的なスキルを生かした仕事というと、絵描きや作曲家、歌手などが思い浮かぶかもしれません。
実は、それら以外にもさまざまな選択肢はあります。
たとえば、アーティストさんが作った作品を売る側に回るのも、芸術に携わるお仕事です。
音楽ライブを運営する側のスタッフとして携わったり、イベントの企画をする人もいます。
一口に「アートに関わること」とは書ききれないほど、たくさんの仕事があるのです。
もしあなたが、写真や絵画、音楽など、何らかの芸術が大好きなのであれば、それに関わることができる職種を選ぶのも選択肢の一つです。
自分自身が「表現すること」だけでお金を得るのはとても難しいことですし、時間もかかるでしょう。
向き合い続ける覚悟も必要となります。
そう思って諦めているのであれば、スキルを生かして出来る他の道を探してみてください。
あなたが働きたくないと思っているのは、やりたくないことを無理してやっているからかもしれません。
「働きたくない」が「働きたい」に変わるような分野の仕事を探すのも良いでしょう。
今のあなたは、働きたくないと思う気持ちに支配されているかもしれません。
しかし、それはきっと、あなたの本心ではないはずです。
私たちが「働きたくない」と感じるのは、「条件付きの働きたくない」です。
「人間関係で苦しめられているから、働きたくない。」
「労働条件が悪すぎるから、働きたくない。」
「自分のスキルアップに何の繋がりもないから、働きたくない。」
「本当にやりたいことは別にあるから、ここでは働きたくない。」
そう。
本当は、働きたいはずなのです。
お金のために働きたい人もいるでしょう。
夢の実現のために働きたい人もいるでしょう。
家族のために働きたい人もいるでしょう。
小さな目的は人それぞれ違いますが、私たちは皆、幸せになるために働きたいのです。
あなたにとっての「働きたい」は、どこから湧き上がってくるでしょうか?
働きたくない気持ちを見つめることでこそ、「働きたい」が生じます。
あなたの働きたくない気持ちが、いつか働きたい気持ちへと変化していくように。
あなただけの働き方を、模索し続けてください。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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