2020.02.09
「私には何もない。からっぽだ」
何も持ってない自分を自覚して、生きていて虚しい。
だって、自分には得意なことが一つもない。
学生時代に得意な科目の勉強なんてなかった。
仕事も特別得意なものはないし、それどころかミスばかりで怒られる。
周りの同期はすいすいこなしていくのに、自分だけが取り残されているみたい。
趣味だってそう。好きだけど、うまくできない。
絵を描くことが好きだけど、全然うまく描けなくて周りの上手な友人が輝いてみえる。
どうしてこんなに何もできないんだろう。
どうしてこんなに自分には何もないんだろう。
もっともっと、魅力的な自分に、ひとつでも何かある自分に生まれ変わってみたいんだ。
「自分には何もない」この言葉が頭に浮かんでいるとき、楽しい気持ちでいるという人はそうそういないはず。自分になにもないことに落ち込み、絶望して、どうしたらいいのかわからなくなってしまう。
でもどうにかして、何かが欲しい。何か自分にとって胸を張れるものが欲しい。そう思い、何かある人になりたいとがむしゃらに頑張る。自分を肯定して欲しいとどこかに向かってひたすら走り続ける。
でもそれでも何も得られなかった時、さらに心は落ち込み、しかしそれでも生きている限り何かある人に生まれ変わりたいと感じる。そしてこの納得していない自分の人生を変えたいと、なにもない人から何かある人に自分自身を変化させたいと思うのです。
自分には何もないと思っている時、その心は落ち込んで周りも自分も見えなくなっていることがあります。何かきっかけがあってなにもないと感じたはずなのになぜ自分には何もないと思っているのか、その原因に頭を巡らせることもできず、ただただ深い絶望に落とされてしまうのです。
一度落ち着いて、なぜ自分には何もないと感じるのか自分自身と向き合うことが大切。なにもないと感じる原因について紹介していきます。
「自分にはできることがないから、だから自分には何もない」
自分には長所が何もないから、できることがないと思ってしまう。原因の一つは、周りの人や友人が優秀でそれと比べた時に、自分の方が劣っていると思うから。
勉強や運動、家事や趣味など人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあります。決して何もできない、というわけではなくても周りと比べて技術が下だと認識すると、できることがない、と思い、自分には何もないと感じてしまうのです。
自分自身で自分には何もないと思うよりも先に、他人から「あなたは何もない人だ」と言われたことが原因で自分には何もない、と思ってしまうことがあります。
自分では一生懸命生きているのに、他人からの心ない言葉で傷つき「自分には何もないんだ」と落ち込んでしまう…。人それぞれ基準が違うため、それは他人の「何かを持っている人」の基準に自分が当てはまっていないというだけ。
しかし、家族や親しい友人など近しい人に言われると、とても大きなショックを受けてしまいます。
周りの他人と比べると、自分はなんの技術も持っていない…そんな時に自分には何もない、と落ち込んでしまう人も。特に周りにいる人が料理がとても上手だったり、絵画のコンクールで賞を取ったりと、何か秀でたものを持っている人だと尚更そのように感じるのです。
人並み以上にできる人が周りにいると、それを基準にしてしまいがち。高いハードルを常に見ているとそれよりも自分の立ち位置が低かった場合、「自分には何もない」と感じることに繋がってしまいます。
どんなに頑張っても感謝されたことがないという、自分の行いを褒められたことのない人の中にも、自分にはなにもないと思い込んでしまう人がいます。
自分で自分のことを認めることができず、他人からの評価だけで自分の価値を決めている人は、誰かに自分を認めてもらえないと自分は価値のない人間だと思ってしまうのです。
また、一度感謝されても次に感謝されなかったとしたら、「どこが悪かったんだろう、やっぱり自分はだめなんだろうか」と落ち込んでしまう場合もあります。
仕事をしている時に「自分には何もない」と感じる場合もあります。仕事でミスをしたり、「なんでこんなこともできないの?」と怒られた場合、真面目な人であればある程、自分を責めてしまうのです。
決して何もできないわけではないのに、周りからの評価で自信を無くし、「自分には何もないんだ」と落ち込んでしまう。そして、ネガティブな気持ちで行った仕事でミスをし、また怒られ、落ち込むの繰り返しになってしまうこともあります。
「どうして自分にはこんなにもなにもないんだろう?もっともっと何かができる人に生まれたかった」
自分にはなにもないと感じている人の中には、自分のことを「できそこない」だと思っている人もいるかもしれません。周りにできることが自分にはできない。他人はあんなに簡単に間違いのない仕事ができるのに自分だけがなにもない。なんて自分はできそこないな人間なんだろう。
しかし、本当に何もないのか、一度立ち止まり考えてみてください。今までの人生を振り返って、得意なことはないか、褒められたことはないか、ひとつずつ思い出してみることが大切です。
自分にはなにもないと思う時、それは自分で自分のことを否定しているだけで、本当は自分の中には光る何かがある、そんなことも多いのです。
自分には何もない、からっぽだという思い込みはちょっとした事で脱却することができます。すぐには考えを改められなくても、少しずつ努力をしていくことで自分に自信をつけ、「本当は自分にはこんなに魅力的な一面があったんだ」と気づくことができるのです。
なにもない人、と感じる自分を脱却する方法について、5選紹介していきます。
自分には何もない、というネガティブな気持ちから脱却するには、まずは一日一回自分を褒めるということから始めていくのがおすすめ。
自分には何もない、と感じているということは今の自分に自信がなくなっているということ。まずは、自分のことを褒めて自己肯定感を上げていくことが大切です。
朝きちんと起きられた、仕事で疲れていたけれどきちんと自炊をしたなど、日常の些細なことでもかまいません。自分で自分を認めていくことで、今までは気づかなかったけど自分は色々なことができたんだ、ということを思い出していくのです。
自分に自信が持てず、自分には何もないと思っている場合は、まずは些細なことでも勇気を持って行動してみることを始めてみてください。ほんの小さなことであっても、「自分から動いた」ということはのちの自信に繋がっていきます。
自分から苦手な仕事に挑戦してみた、新しいことに足を踏み入れた、気になる人に自分から声をかけられた…などちょっとしたことでも「自分にはできる」という勇気に繋がっていきます。
他人から否定されると落ち込んでしまい、「自分は誰かの期待に答えられない人間だ」と思ってしまう人は、拒絶を恐れないということが重要になります。
他人は自分とは違う人間です。基準も違えば、考え方も違います。その他人から否定や拒絶をされたとしても、自分の全てが否定されたわけではないということをまずは認識することが大切です。
誰かから否定されたとしても、自分のことを認めてくれる誰かもいるということを忘れないようにしてください。
自分には何もないと落ち込んでしまうと、毎日に幸せが感じられなくなってしまいます。そこから脱却するためには、一日一回自分が幸せだと感じることを行うことが大切。幸せだったことをノートに書き記しておくこともおすすめです。
デザートに食べた一粒のチョコレートが美味しかった、好きな服を着て好きな靴を履いて歩いてみたらとても楽しい気分になった。些細なことでも日常の中に幸せは落ちているものです。
やり遂げたいと思ったことを達成できたことがない、という人は何か一つでも挫折しないでやり遂げてみることがおすすめです。たとえあまりいい結果でなかったとしても、最後までできたという達成感は、「何かできた」という自分の自信に繋がります。
自分の立てたスケジュール通りに勉強ができた。期限までにコンクールの作品をきちんと終わらせられたなど、達成感で心を充実させることが大切なのです。
自分は空っぽだ、と思ってしまうと毎日が灰色になってしまうもの。毎日を晴れやかに過ごすためには、ひとつ強みを見つけることが大切です。強みをみつけることができれば、それから自信が湧き、自分には何もないという思い込みから抜け出すことができます。
強みというと難しく考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、大きなことでなくても、日常のふとした瞬間に見えるちょっとした自分の長所でいいのです。
小さい子供にも優しくできる。仕事を最後まで丁寧にできる。友達の悩みを思いやり深く聞いてあげられる…そんな事柄も強みのひとつ。自分自身が自分の素敵な部分に気づくこと。それができればなにもない自分から脱却することは簡単なことなのです。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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