2020.02.08
深くベッドに沈みこんで願うこと。
「何もしたくない。このままずっと寝ていられたらいいのに…」
目を開ける気力もなくて、手足も意志を失ったように投げ出したまま。
暗闇に包まれたこの部屋が、何より安心できる。
誰とも関わらずにひとりぼっちだけど、とても居心地が良い。
私、どうしてこんな風になっちゃったんだろう?
何も見たくないし、何もしたくない。思考するのがそもそも面倒。
やる気も尽き果て、生きる気力も湧いてこない。
深く眠り続けて、心も体も休めたいと願ってしまう。
何もしたくないなんて、ちょっと甘すぎかな?
優しい言葉も、気遣いもいらない。何もしたくない私を、ただ許してほしい。
今必要なのは、そっとしておいてくれる時間なんだ。
何もしたくないと思う時、私たちの心にはそう思わせる原因が潜んでいます。思い当たることがない人も、気がついていないだけで、実は自分自信を追いこんでいることがあります。
人はやる気と元気を失うことが続くと、最終的に何もしたくない状態になるのです。普段と違う元気のない様子を見て、「何かあったの?」と周囲から心配されてしまうことも…。
ここからは、何もしたくない時の心理と原因について詳しくご紹介します。
自分の身体をちゃんと労っていますか?
度重なる残業。おまけに付き合いの飲み会で、家につくのは深夜過ぎ。何もしたくないけど、そこから溜まった家事をこなす。眠るのは深夜二時過ぎ。翌日の朝、ずっと寝ていたいと思いながら出勤する。
このような生活リズムを続けている人は、度重なる睡眠不足が原因で、肉体的な疲労が溜まりやすくなっています。
「もっと寝て身体を休めたい」というサインが、何もしたくない心理として現れるのです。
普段から疲れを溜めないよう、しっかり寝て身体を休ませてあげることが重要です。
会社の上司に毎回自分だけが理不尽に怒鳴られる。誰にも相談できなくて、一人で悶々と過ごしている。
ストレスを溜めた状態が長く続くと、心身に悪い影響を及ぼします。その結果、何もしたくないと考えるように…。
ストレスを感じにくい人は、自分は平気だと思うでしょう。しかし、気づかないうちにストレスが蓄積されていっている可能性があります。
自分のなかに解消されずに残っているストレスはありませんか?もう一度、自分のことを振り返ってみましょう。
仕事で責任が重いプロジェクトの進行を任せられている。でも、進捗状況が悪い。
受験生だから塾に通っている。しかし、なかなか成績が上がらない。
なかなか結果が出せなくて、モヤモヤして過ごしていませんか?
努力してもそれに見合った成果が得られないと、私たちのやる気は削がれます。次第に自信を失くしていき、そこから一歩も踏み出せなくなることも…。
目の前に大きな壁が立ちはだかった時、人は何もしたくないと感じてしまうことがあります。「どうせやっても無駄だ」と予防線を張り、これ以上傷つかないように、自分を守ってしまうのです。
朝起きて会社へ行き、家に帰ったら寝るだけの暮らし。同じことを繰り返していると、飽きてしまうのが人間というもの。
「どうせ明日も同じことの繰り返し。もう何もしたくない」
何もしたくないと考える時、私たちは日常にありがたみを感じなくなっています。暮らしへの感謝を忘れ、何もしたくないと願ってしまうのです。
退屈さに心を蝕まれないよう、自分自身に刺激を与えることは非常に大事です。何か新しい趣味を見つけたり、新しい仲間を作るのも必要でしょう。
親から「ピアニストになりなさい」と言われ、毎日何十時間もピアノの練習をしている人がいるとします。真面目な人ほど自分を追いこみ、友人と遊ぶことも、家族と食事をとることも忘れ、練習に没頭するでしょう。
楽しい時間を無くして生きていると、人はだんだん自分が何のために頑張っているのかわからなくなります。
そうしてある日、退屈な毎日に嫌気がさすのです。
楽しみを削って頑張りすぎると、人は燃え尽きてしまうもの。それが、何もしたくない状態として現れます。適度に楽しみを設定してあげなければ、誰しも人生を投げ出したくなるのです。
今は何もしたくないけど、本当の自分はもっと元気でやりたいこともたくさんあった。
気持ちさえ切り変えることができれば、今すぐこんな状況を抜け出して活動を開始するのに…。
人生は一度きり。
何もしたくないと感じている自分が、時間を無駄にしているように思えてきます。
しかし、焦ってじたばたしても、急に気持ちが切り替わることはありません。まずは落ち着いて、今の状況を冷静に見つめてください。
何もしたくないと感じる原因がきっとあるのです。
何もしたくない自分を責めるのではなく、まず受け入れてあげましょう。
頑張り過ぎていたことを認め、心の声に耳を傾けてあげてください。
「何もしたくないのは、きっとあのことが原因だろう…」
自己分析をしたうえで、次にとるべき行動をみていきましょう。
何もしたくないと考える自分は甘えている。もっとちゃんとしなければならない。
そんな風に考えて、さらに自分を追いこんでいませんか?何もしたくない状態は、気合いや根性で変えられるようなものではありません。
しかし、何もしたくない状況から抜け出す対処法は存在します。
今からご紹介する7つの方法は、日常生活で実践できるものばかりです。自分ができそうなものから、ぜひやってみてください。
まずは、疲れ切った心と身体をデトックスしましょう。
ずっと寝ていたいなら、家に引きこもってOK。目が覚めたとき、少しだけ心が楽になります。
身体のストレスは、ヨガなどのストレッチや、温泉やマッサージなど、身体を動かして発散するのがおすすめです。
何もしたくない時は何かに悩んでいることが多く、思考を巡らせ頭が休まることがありません。何もしたくない状態から抜け出すには、ストレスから解放されて頭を空っぽにする時間が必要です。
心と身体は連動しているので、その両方をケアするように心がけましょう。
平日の寝不足を週末に寝溜めしてカバーしている。でも目が覚めたら夕方で、休みなのに何もしたくない気分になる。
乱れた生活習慣は私たちのリズムを狂わせ、落ちこむきっかけを作ります。
規則正しい生活ができない自分に不甲斐なさを感じ、イライラしてしまうことも…。まずは、土日であっても決まった時間に起きるようにしましょう。
毎日決まった時間に起床する習慣をつければ、自然と生活リズムが整い活動的になります。「早起きが苦手」という人は、土日の朝早くから友達と出かける予定を組むのもいいでしょう。
3.信頼できる人に相談する
悩み事があってストレスを溜めているなら、それを誰かに話すようにしましょう。
「何もしたくない」と部屋に一人でいると、余計なことまで考えてしまうからです。
相談するとストレスが軽減されたり、自分を客観視できたりします。また、人に話すことで今の状況を打開する方法が見えてくることも…。
相談相手は信頼できる人に限定しましょう。重たい話になっても、否定せずに聞いてくれるような人が理想的です。身近な人に言いにくい内容であれば、電話相談などを利用するのもおすすめです。
今自分が思い悩んでいることは、悲観的になってしまうような内容ですか?
ネガティブ思考に陥っている時は、心配しなくていいことまで気にしてしまうもの。結果的に、もう何もしたくないと投げ出したくなります。
「うまくいかなくても、命を取られるわけではない」そんな風に意識を少し変えるだけでも、心の負担は軽くなります。想像力を膨らませ、物事を少し楽観的に捉えるようにしましょう。
ポジティブな友人とランチに行くだけでも、気分が少し晴れるのでおすすめです。
「何もしたくない」と無気力になっている人は、大きすぎる目標にプレッシャーを感じている可能性があります。
最初から完璧になんでもこなすのは難しいこと。勇気をだして高い目標にチャレンジしても、失敗することだってあります。まずは小さな目標を立てて、それを一つずつクリアしていきませんか?
目の前のことを一つずつ達成しながら、最終的に高いハードルを超えればいいのです。
小さな目標をたくさんクリアすれば自己肯定感は高まり、「とにかくやってみよう」と行動できるようになっていきます。
何もしたくないと考えている人は、生活環境を変えてみましょう。
思い切って引っ越したり、しばらく実家に帰省してみたり…。普段とは違う刺激を受けると、やる気を取り戻すことがあります。
部屋の模様替えをする、新しいインテリアグッズを揃えるなど、身近な変化でも十分に効果は得られます。
普段と違う環境に身を置くことで、見落としていた普段の生活の素晴らしさに気がつくでしょう。前向きな気持ちで、日常を楽しめるようになるのです。
ずっと寝ていたいと思う時こそ、思い腰を上げて何かを始めてみましょう。それをきっかけに、何もしたくない状態が変わることがあります。
ただし、難しいことや面倒なことは、自分のテンションを下げる可能性があるので要注意。好きなことや興味をもったことにチャレンジするのをおすすめします。
何も見つからないという人は、部屋の片付けでも十分です。身体を少し動かすだけでも、清々しい気分を得られます。
いろいろ試したけれど、何もしたくない状態を変えられそうにない。
そんなときは、無理をする必要はありません。
無理を続けていると、症状は悪化していくもの。
変えようとしても上手くいかなかいときは「何もしたくない」その気持ちを優先し、とにかくゆっくり休息をとりましょう。
「この状態から抜け出さなければ」
そんな風に焦りを感じ、無理をして行動した反動で心が疲れきってしまうことがあるのです。
何もしたくない自分を必要以上に追いこまないように。
もう十分に頑張ったのですから、力を抜いて大丈夫です。
まずは自分を回復させることに努めましょう。
何もしたくない日からすぐに脱出したい。そんな風に焦っている人は注意が必要です。
何もしたくない日に無理をすると、症状が悪化する恐れがあるからです。急ぐ気持ちはわかりますが、間違った方法を試しても自分が余計に辛くなるだけです。
回復したかどうかは目で見えないので、完全に調子が戻っていないのに無理をしてしまう人も…。今からご紹介する3つのことは、何もしたくない日にしてはいけないことです。
当てはまるものがないか、自分の生活を振り返ってみましょう。
どうせ何もしたくないんだし、もうどうにでもなればいい。
そう思って会社を無断欠勤したり、友人の連絡先を消したりするのはやめましょう。
今は一時的に投げやりな気分になっているだけ。気分に任せて恋人に別れを告げたりすると、あとから非常に後悔します。
自暴自棄な行為は、すべて自分に返ってきます。本来の姿を取り戻した時に居場所が無くなってしまうのです。これまで大事にしていた環境や人を、疎かにしないように注意しましょう。
「何もしたくないと言っている自分は、きっと根性が足りない。」真面目な人ほど、そんな風に自分に厳しくしてしまうもの。
日々頑張っていれば、何もしたくない日があるなんて当たり前。自分を責める必要なんてないのです。
これまで頑張ってきた自分を労う時間も必要です。ゆっくり休んだ方が、良い解決策も浮かんでくるでしょう。
解決しなければならない問題を先延ばしにても、ストレスはなくなりません。
むしろ、休むべき時まで悩んで過ごしてしまい、自分の時間を無駄にします。そして悩みすぎると、最終的にはもう何もしたくないという気持ちに陥るでしょう。
いずれ答えを出す必要があるなら、決断は早い方がベター。嫌なことほど、先に終わらせてしまいましょう。
集中して答えを導き出し、残りの時間は自分を休めるために使ってください。
何もしたくないなら、たまには思い切って休んでみるのも大事です。
「何もしたくないから、今日は自分の好きなことだけをしよう」
そんな風にルールを設けて、楽しい一日を過ごしましょう。
「晴れているのに家で寝てるのは勿体ない。外に出るべき?」
常識や周囲の意見は考えなくていいのです。
自分がリラックスできる場所で、したいことをして過ごすのは何より大切なこと。
判断基準は、「自分の心が安らぐかどうか」です。
休むことに罪悪感をもってしまう人は、日頃から頑張りすぎてしまう傾向があります。
休むことは働くことと同じくらい大切だと、自分に言い聞かせてください。
リフレッシュして元気になれば、次の日からまた頑張る力が湧いてきます。
休憩を上手く取り入れて、何もしたくない気持ちを吹き飛ばしましょう。
いつも明るく元気な人も、疲れてしまう時はあります。
普段から、「こうあるべき」「こうしなくては」と考えてしまう人は、ストレスが溜まりやすいでしょう。
一生懸命で真面目な人ほど、休むことが必要なのです。
何もしたくない時がきたら、自分を思いっきり甘やかしてあげてください。
考えることを休んでもいいし、楽しいことに夢中になるのもいいでしょう。
長い人生、常に走り続けることは不可能です。何もしたくない時があるのは当然のこと。
何もしたくない時には何もしなくていいと、自分を許してあげてください。
回復に時間がかかっても焦らないで。
しっかり休憩すれば、何もしたくない状態から抜け出せるようになります。
リフレッシュする時間を楽しみながら、活動的な自分が戻ってくるのをのんびり待ちましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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