2020.02.03

「人生に疲れた。引きこもりたい」引きこもり体質の心理と原因&対処法

久保佳奈子

久保佳奈子

「引きこもりたい」は自分からのサイン。

もう疲れた、引きこもりたい…

家の外に出ることに疲れた。

毎日毎日、学校や会社に行く繰り返し。

外に出れば、自分だけの空間なんてほとんどない。

誰かと顔を合わせれば、愛想笑いをしたり、気を遣って世間話をしたり。

辛くても、苦しくても、それでもずっと。

ずっとこんな日々を続けていたら、顔は引きつってきたように感じる。

いつになったら、解放されますか?

いつからだろう。

心の中で、引きこもりたいと思うことがある。

学校も仕事も行かない。

毎日家で一人の時間を過ごす。

誰とも関わらない。

「一人にしてほしいんだ。」

どうすれば引きこもっていられるんだろう。

私、なんで引きこもりたいと思うようになったんだろう。

私の毎日が、私の人生が、少しずつずれてきたような気がする。

世界は歪んだように見えてしまう。

「引きこもりたい」と感じる心理とは?

現代において、社会問題としても取り上げられることがある「引きこもり」。

程度の差は様々ありますが、引きこもりたいという気持ちを抱いたことがある人は数多くいることでしょう。

私たちが「もう引きこもりたい」と感じるのは、どのような瞬間なのか。

外に出るくらいなら、家の中で引きこもりたい。

引きこもりたくなる時の心情をチェックしてみましょう。

1.絶望的なショックを受けた

私たちが引きこもりたいと感じるようになるきっかけの1つは、何らかの問題やトラブルがきっかけで、人生に対して大きなショックを受けてしまうことです。

「大切にしていた人に裏切られた。」

「ある日突然、大事な家族を失った。」

「事故などが原因で、自分の夢を断たれてしまった。」

「大好きな恋人と別れることになった。」

人生に絶望を感じるのに、まだまだ生きていかなければならない。

もう生きることに希望が持てない…。

そう感じている疲れた心は、引きこもりたいと思う気持ちを呼び起こします。

2.人と関わることが億劫になった

外に出ると、当然自分以外の人が居ます。

毎日の社会生活では、他人との関係をうまく構築することも求められます。

しかし、ずっと他人との関わりを続けていく中で、張り詰めていた糸がプツンと切れてしまうかのように、人と話をするのも関わるのも嫌になってしまうことがあります。

誰かと話をするのが面倒で、いっそのこと引きこもりたい。

引きこもりたいと思う気持ちは、人間関係に疲れた心から生じることがあります。

3.学校や会社に行きたくない

何らかの理由があって、学校や会社に行きたくないと感じている時にも、「引きこもりたい」という心理に陥ることがあります。

学校でいじめにあっていたり、勉強がストレスになっていたり。

また、過労で疲れきった体に鞭を打ちながら会社に行くことに限界を感じてしまったり。

学校や会社は、毎日行く場所です。

それだけにストレスの要因となるきっかけも多くあります。

特にストレスの原因となることを自覚していなくても、「何だか疲れた」と感じる日もあります。

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4.考えることが面倒になってしまった

自分の人生のこと。

これから先の将来のこと。

自分自身の気持ちと向き合うこと。

生きていく中で、「自分」について考え、向き合う瞬間は定期的に訪れます。

終身雇用が崩壊しつつある現代日本では、就職した後も「これから」について考える機会が必然的に多くなっているとも言えるでしょう。

考えることは、決して簡単なことではありません。

考えれば考えるほど不安が募ってしまうことも多いです。

その結果、何もかもが辛く面倒になり、引きこもりたいと感じる原因になります。

5.傷つきたくない

私たちが「引きこもりたい」と感じるきっかけとなる心理の1つには、傷つきたくないと恐れる感情があります。

特に、誰かと関わることで大きな傷を受け、過去をトラウマに感じている人は、「もう人と関わることで傷つくのは嫌だ」と思うものです。

引きこもっていれば、良くも悪くも一人です。

傷つけることも、傷つけられることもない。

人との関わりを断つことで、傷つくことを回避しようとするのです。

6.好きなことをしている方が楽

引きこもって家にずっと居る人の中には、とにかく自分が好きなことだけをずっとしていたいと思う気持ちを最優先している人もいます。

休日くらいは家で休まないとやっていけない…。

平日は会社に勤め、休日だけ引きこもっている人もいるでしょう。

人と関わるのが嫌だから、ずっと引きこもりたい。

年がら年中ずっと引きこもっている人もいるでしょう。

中には、「ただ家で好きなことをしていたい」と思っている人もいるのです。

引きこもり体質を招く6つの原因

ずっと家にいることが絶対的に悪いわけではありません。

元々インドア派で、とにかくお家が好きな人だっています。

しかし、引きこもりたいと感じている人の中には、心身の疲れなどが原因となって外に出られなくなる人もいます。

引きこもりたいという思いには、どのような本音や状況が隠されているのか。

引きこもり体質に陥る原因として、6つ順にチェックしてみましょう。

1.仕事が忙しく自分をケアする余裕がない

毎日毎日、忙しすぎる。

きっと多くの人が抱えている悩みの一つでしょう。

仕事ではとにかくスピードを求められ、時間的にも精神的にも身体的にも追い詰められてしまうことがあります。

そんな状況に陥った時、私たちは自分自身を大切にする余裕を持てなくなっていきます。

睡眠時間が全然足りていない。

前は趣味を楽しんでいたのに、そんな時間も、心のゆとりもない。

食事はとにかく適当に、楽なもので済ませる。

仕事が中心で、仕事三昧の日々になった時、気づかないうちに心身が疲れ切ってしまうことも。

そして、張り詰めていたものが切れてしまうと、引きこもりたいと願うようになるのです。

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2.仕事や学校での失敗を恐れている

不安や心配を強く感じている人も、その恐怖心から逃れるために引きこもりたいと思うことがあります。

仕事で大きなプロジェクトを任された。

昇進のチャンスだ。みんなに認めてもらわなきゃ。

でも、本当は怖い。

誰にも言えない。心の中で怖がっていること。

クラスで変なことをすれば、すぐに仲間はずれにされる。

何がいじめられるきっかけになるか分からない。

あの子の機嫌を損ねないように。

あの子と仲良くいられるように。

いつだって気を張っていなきゃ。

こんな風に、いつも何らかの失敗を恐れていると、心は疲れたと感じてしまいます。

不安によるストレスの感じ方は人それぞれ違います。

自分にとって「もう限界だ」と感じるレベルの不安が心の中に溜まっていくと、引きこもりたいと感じる原因になっていくのです。

3.人間関係の疲労感

人と関わること自体に疲れたと感じるようになると、引きこもりたいと思う原因になります。

毎日関わっている人。

仕事でのお客さま。

上司や同僚。

クラスメイト。

親戚関係。

私たちの生活は、誰かとの人間関係の上で成り立っているとも言えるほどに、人間関係で溢れています。

毎日毎日人と関わっていると、「もう疲れた…」と一人になりたくなることもあるものです。

4.出かける目的や喜びを見いだせない

「家にいたい」と感じる気持ちが強いのではなく、「外に出たい」と思う気持ちが弱い場合もあるでしょう。

たとえば、仕事がとても楽しくて、明日も早く働きたい!とずっと思っているのであれば、外に出る目的になります。

一方で、仕事自体が嫌で嫌で仕方がない人は、当然「家から出たくない」と思うものです。

あるいは、休日に映画館で映画鑑賞をするのが趣味の人なら、映画館まで行く喜びがあります。

しかし「趣味はインドアなこと」という人や、趣味を楽しむ余裕がなくなっている人は、外出に対してポジティブな気持ちがありません。

家にいたいというより、外に出たくない。

そう思うことから、引きこもりたいと感じている人もいるのです。

 

5.家にいると不安や孤独から開放される

引きこもりたいと感じている人の中には、外の世界で感じる不安から逃れたいと思っている人もいます。

人と一緒にいるのに、孤独を感じた経験がある人はきっと少なくないはず。

私たちは、一人の方が落ち着くことも、一人の方が安心することもあります。

人間関係のストレスから解放されたい。

そう願っている時には、引きこもりたいと思うことがあるのです。

6.ゲームなどにハマっている

インドアな趣味を持っている人の中には、定期的に引きこもりたいと感じる人もいます。

例えば、テレビゲームが趣味であれば、家でしかできません。

イラストを描いたり、静かな環境で読書をしたい人、楽器の練習がしたい人、とにかくゴロゴロしたい人。

インドアな趣味もたくさんあります。

趣味ができる環境に居たいと思うのはごく自然なことです。

家で楽しめる趣味を持っている人は、「家に引きこもりたい」と思う瞬間が人より多いものでしょう。

可能なら引きこもりたくない…

おかしな話に聞こえるかもしれない。

引きこもりたいのに、引きこもりたくないのです。

でも、本心から思っていることで。

心の底から引きこもりたいと思っているわけではない。

引きこもることなく、楽しく笑って過ごす日々を続けられるのなら、続けていきたい。

それなのに、心も体も限界なのです。

私、何が原因でこんなに疲れているんだろう…。

どうしてこんなに疲れているんだろう…。

引きこもり体質を改善するための対処法

自分自身の疲れや心身が感じているストレスが原因となって「引きこもりたい」と感じている場合には、現状を改善していくことが大切です。

「引きこもりたい」と願う気持ちは、もしかすると自分からのSOSサインかもしれません。

引きこもりたい気持ちをなくすためには、何ができるのでしょうか。

自分からのSOSを見逃さず、自分を労る心を大切に持ちましょう。

まずはここでご紹介する7つの方法を実践していきましょう。

1.原因を特定する

自分がどうして「引きこもりたい」と願っているのか、原因が分からない…。

自分の引きこもりたい気持ちがどこからやって来るものなのか把握していない人は、原因を探すことが大切です。

どんなことであれ、物事を解決するためには原因を知ることはとても重要になります。

この記事でも引きこもりたいと感じる原因を紹介してきましたが、あなた自身に当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

紙などに自分の思っていることをひたすら書き連ねて、本音を探っていくのもおすすめです。

2.一人の時間を意識的に設ける

引きこもりたい気持ちが強い時に、無理に自分の気持ちを否定する必要はありません。

定期的に「一人になりたい」と思うのはおかしなことでもないのです。

引きこもりたい時だからこそ、あえて自分だけの時間を作ることもおすすめです。

あなたが引きこもりたいと感じているのは、人との交流に疲れているからかもしれません。

それならば、自分を癒してあげる時間だって大切です。

誰とも関わらずに、一人で好きなことを有意義に楽しむことだって、素敵なことです。

「引きこもりたいなんて思っていちゃダメだ。」

そう自分を否定せず、定期的に自分のガス抜きをしてあげましょう。

3.目的を決めて少し出かける

引きこもりたい時には、意味もなく外出することにストレスを感じやすいです。

外出の際は、「今日は何をしにいく」と何らかの目的を決めて行きましょう。

友達との約束のために、外に出る。

仕事のために、会社に行く。

買い物のために、少し遠くまで出かけてみる。

理由はどんなことでも構いません。

ただし、目的があることに義務感を感じてしまう場合には、あえて意識しないこともおすすめです。

義務的な外出に疲れてしまう場合もあるので、自分にあった方法を実践してください。

4.小さくていいので新しいことを始める

何か新しいことに挑戦するのも、引きこもりたい気持ちと向き合うためにおすすめの方法です。

大きなことでなくても大丈夫。

「ちょっとやってみたいな」と思えることに、自分の意思で取り組めることが大切です。

引きこもりたいと思う気持ちが強くなっていると、新しいことに挑戦する意欲もなかなか湧いてこないことがあります。

そんな時だからこそ、自分が少しでも興味を持てることにチャレンジしてみましょう。

少しずつ気持ちが前向きになり、新しいリフレッシュの方法も見つかるかもしれません。

5.外でできる趣味を作る

アウトドアな趣味を持っていない人は、外で出来る楽しみを見つけるのも良いでしょう。

メジャーなもので言えば、ランニングやサイクリングなどのスポーツ系の趣味が挙げられます。

とは言え、「引きこもりたいと思っているのに、いきなりたくさん動くなんて嫌だ…」と感じる人も多いはずです。

そんな人は、散歩やカフェ巡り・好きなお店巡りなど、本格的に体を動かすものではないことで外出するのがおすすめです。

散歩やカフェを巡るだけでも、体力は消耗するもの。

引きこもりたい気持ちがあっても、外で楽しめることを見つける。

そのためには、自分に無理がなく、楽しめることを選びましょう。

6.気軽に行けるお店・場所を見つける

引きこもりたい気持ちを解消するには、行きつけのお店を作るのも良い方法の一つです。

何となく気になっているけど行ったことはないお店。

通勤途中にいつも通りかかる、雰囲気が落ち着いているお店。

人が少なくてリフレッシュ出来る、会社の近くの公園。

毎日通る道の途中にあるお店や、会社の近くにある場所を、自分が居心地の良い場所にする。

それによって、外出先でずっと張り詰めている空気をリフレッシュすることができます。

引きこもりたいと感じているのは、日々の生活で息抜きする時間や自分をリセット出来る場所がないことも原因として考えられます。

「自分だけの特別な空間」を見つけることができたら、家以外にも心地よく過ごせる場所を増やすことができます。

7.休むと決めたらしっかり休む

仕事や学業、家事や育児で毎日多忙を極めている人の中には、そもそも休む時間が足りていない場合があります。

私たちが元気に活動を続けるためには、そのために休憩する時間も必要です。

休まずにただひたすら動き続けていれば、当然疲れたと感じ、心身ともに苦しくなることにも繋がりかねません。

「自分だけの空間で引きこもりたいなあ…。」

ぼんやりと引きこもりたい気持ちが強くなってきたら、自分がいつ休んでいるのか・必要な分の休息が取れているのかを見直しましょう。

「休む」とは、「ダラダラとスマホやテレビを見る」ことではありません。

休むことを意識し、しっかりと心身を休めることが重要です。

活動するためにも、休み方もあわせて改善していきましょう。

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ゆっくりで大丈夫。自分に合った方法で改善しよう。

毎日どこかに出かけて、毎日何らかの人間関係に揉まれ続けている。

自分一人の時間なんて、全然ない。

そんな生活が続いている中では、「一人になりたい」と思う気持ちから引きこもりたいと感じることはあります。

引きこもりたいと思うことは、決しておかしなことではないのです。

しかし、引きこもりたいと願うあなたの心は、本当は「疲れた」とサインを出しているのかもしれません。

今の自分が引きこもりたいのはなぜか。

休みは足りてる?

無理ばかりしていない?

そうやって、自分との対話を広げていく。

「引きこもりたい」と思ったことで、気付ける自分の姿もあります。

本当の自分が感じていることを、自分自身に問いかけてあげましょう。

ゆっくり進んでいくうちに、あなたが過ごしやすい時間や空間の使い方が見つかっていきます。

 

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

 

人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。

久保佳奈子
久保佳奈子
1994年生まれのライター・エッセイスト。不安障害/うつの経験から、生と向き合うようになりました。健やかに生きるための方法や、メンタリティについてをメインに書いています。

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