2020.02.02
好きなことに一生懸命取り組む人を見ると眩しい。
自分もあんな風になりたい。全力で何かに情熱を注ぎたい。
でも、実際は好きなことがないから困ってる。
夢中になる感覚がよくわからないんだ。だって、経験したことないから。
没頭している人の姿を見て、他人事のように思って生きてきた。
仕事をこなして、友達と食事に行って、買い物して…。
不自由のない毎日を送っているはずなのに、物足りない感覚が消えない。
きっとこの虚無感は、好きなことがないのが原因。
でも、好きなことの見つけ方すらわからなくて悩む。
このまま平たんな人生を歩みたくない。
メリハリのある毎日を楽しんでみたい。
そんな願望ばかりが、頭に浮かんでくるんだ。
自分の好きなことっていったい何?
何かを「好き」と思う感情は、自然と湧き上がるもの。意図的ではないからこそ、いざ熱中できることを探そうとしても、見つからずに悩んでしまいます。
好きなことの見つけ方を知るためには、「好きなことがない状態」を作り出す思考や性格を理解することが大切。好きなことを見つけるきっかけは、心理的な特徴が生み出しているのです。
好きなことの見つけ方を知る過程で、自分の思考の癖や弱点を見つめることができます。「好きなことがない状態」は、他の事柄にも派生しているのです。
「好き」と感じる時、何を基準にしているか?
「好き」と感じない時、頭の中で何を考えているか?
自分の胸の内を見つめながら、好きなことの見つけ方を一つずつ確認していきましょう。
好きなことがある人には共通する特徴があります。考え方や行動のパターンが、自然とワクワクや感動を生み出すのです。
また、新しいことを前向きに挑戦できる思考も、物事の楽しさに気付く要素の一つ。「楽しい」という気持ちを感じて初めて、人は「好きなこと」だと認識します。
好きなことの見つけ方を考える時、そもそもの「好きだと思う仕組み」を知ることが有効。どんな特徴が当てはまるのか、見ていきましょう。
まずは「面白そう!」「やってみたい!」という気持ちがあってこそ、行動力に繋がります。そのため、好きなことがある人は、好奇心旺盛な性格の持ち主であることがほとんど。
好きなことの見つけ方を知りたい時、好奇心が湧く瞬間があったかどうか振り返ってみましょう。
好奇心が刺激された場合と、理屈で考えた場合では、同じ経験でも達成感や喜びが違います。
先に感じたワクワクが満たされて嬉しいから、「もう一回経験したい!」となるのです。
好きなことがある人は、「真面目に頑張る時」「はしゃぐ時」「リラックスする時」など、ONとOFFの切り替えが上手です。
このONとOFFが上手く切り替えできないと、心から楽しむ余裕がなくなります。その結果、何かに挑戦しても熱中するまで気持ちを向けられないのです。
好きなことの見つけ方を知りたい時、仕事・学校・プライベートなどの切り替えができているか振り返ってみましょう。「一人の時間がない」場合も、ONとOFFができなくなっている可能性があります。
やりたいことを見つけるには、行動力が必要です。そして、行動するためには「失敗を恐れないこと」が重要。
完璧じゃない自分を直視したくない。
失敗したら恥ずかしいから、無難に振る舞おう。
こうした思考は行動力を低下させるだけでなく、何かに挑戦している最中も注意力散漫にさせます。
例えばスポーツする時、擦りむくのを恐れてはファインプレーができません。
何かに夢中になれる人は、失敗を恐れず全力投球できるから、楽しいのです。
好きなことがある人は、行動力と好奇心があり、心から物事を楽しんでいます。こうした心の仕組みが「満足感」を与え、ストレス発散や気分転換に繋がっているのです。
そのため、やりたいこと探しをすると、心のバランスを保つきっかけも生まれます。何かに熱中する瞬間は、悩みやストレスを抱える人にとって必要です。
好きなことの見つけ方に迫るため、なぜ「好きなことがない」のか、その原因を見ていきましょう。
好奇心の根本には「知りたい」という意欲が隠れています。未知の経験をするとどんな感動があるのか、自分の目で見て確かめたい思うから、実践すると満足感も得られるのです。
「知りたい」と思わないのには、いくつか理由が考えられます。
変化のリスクが怖いから現状維持を望む。物事に先入観を抱きやすい。
普段から疑問や意見を持たない。興味の有無を基準に行動しない。
こうした思考が好奇心を削いでしまうのです。同時に、クリエイティブな思考が少ない傾向にも繋がります。
人には変化を恐れる本能があります。
大人になって理性が発達するにつれて、この思考は深まり、好奇心よりも「面倒」「疲れる」「時間の無駄」「手間」といったネガティブな思考が勝るのです。
このネガティブな思考は、現状維持を肯定する「理由」を後付けで生み出しているだけ。考える時間が長いほど、人は「挑戦しない理由」を考えるようになります。
ところが、現状維持を続けても、実際に人生の満足度が上がるわけではありません。
新しいことに挑戦すれば、新しい人間関係も生まれます。一から人間関係を作ることで、少なからずストレスを伴うことも。
もともと人間関係に消極的な人は、「一人の時間」や「程よい距離感」を求めます。人間関係で苦労した経験があると、「同じ苦痛はもう嫌だ」と思って、避けてしまうことも。
こうした場合、集団で取り組むのではなく、個人プレーで楽しめる何かに挑戦することがおすすめです。
また、同じ価値観を持つ集団であれば、逆に人間関係が心の支えになることもあり得ます。
好きなことがある人の特徴と、好きなことがない人の原因を知ると、どんな思考を取り入れれば解決に近づくのかイメージが湧くようになります。
続いて、好きなことを見つけるために具体的に何をすればいいのか、5つの方法をご紹介。「好きなことの見つけ方」は、日ごろから取り入れられるちょっとした工夫で成り立っています。
急に性格や思考を変える必要はありません。少しずつ、新しい自分の一面を増やしていきましょう。そうすることで、プレッシャーなく自然体で楽しめます。
嫌いなことと接する時間が長いと、人は常にストレスに囚われるようになります。次第に一人でいる時も、嫌いなことについてばかり考えるように…。
ストレスを感じる時間が長いと、好奇心は薄れます。
神経が疲弊して、ワクワクする余裕がなくなるのです。
好きなことの見つけ方として、自分をストレスフリーにすることが大切。自然体でいられる時間を増やし、「辛いこと」よりも「楽しむこと」について考える瞬間を増やしましょう。
好きなことの見つけ方で大切なのが、まずは多くの人とコミュニケーションを取ること。「これが好き!」と思う瞬間は、一人でいる時には生まれにくいです。
誰かに刺激を受けたり羨ましいと感じた時、人は影響を受けて「私もやってみたい」となるのです。
また、複数の人間関係を持つことで、たくさんの思考に触れることができます。多様性は「未知への興味」を引き出し、価値観を広げてくれるため、様々なバリエーションの人間関係が持てるとベスト。
「好きなことの見つけ方」と聞くと、「新しいことを始めないと」と思ってしまいがち。
今の自分ではいけない。変化しないといけない。
そう思うとどこか自己否定が生まれて、楽しめない原因になります。無理せず自分が得意な「楽しい」「気楽」と感じる分野で、何か始めてみましょう。
例えば、運動が得意だからマラソン大会に出てみる。
料理が好きだからホームパーティに参加してみる。
歌が好きだからバンドサークルで歌ってみる。
どれも得意分野の延長です。
好きなことの見つけ方を見失う原因に、「自分が楽しいかどうか」を基準に行動していないことが挙げられます。
どうすれば適切か。相手が満足する対応は何か。無難に行動したい。
このように理性が働いている状態では、「自分が楽しいかどうか」は反映されていません。他人に気を遣う性格の人ほど、好きなことがない状態になりやすいのです。
迷ったらまず「楽しい方に進んでみる」ことで、気付いたらワクワクする日常に変わります。
失敗を恐れると、行動できなくなったり、行動しても心から楽しめなくなります。泥だらけになって走り回る子供のように、失敗を恐れずまずはやってみましょう。それが、好きなことの見つけ方の基盤です。
好きなことの見つけ方に悩む時、多くの人は「理性」や「理屈」で物事を考えています。
恐れや不安から、失敗しないようにストッパーをかけて、感情の動きも止めてしまうのです。
人生が終わるような失敗でなければ、失敗してもOKです。何でも前向きにやってみましょう。
「好きなことの見つけ方」とは、自分の内面と向き合い、「無意識のうちに感情と理性の間に作ったバリア」を緩めること。
他人を優先しすぎる人は自分を犠牲にして、「楽しむこと」を忘れてしまう。
「自分さえ我慢すれば」と思うと、嫌なことに囚われすぎて自由に動けなくなる。
失敗した後の未来に耐えられないから、安全な道を選んで挑戦をやめる。
こうした思考は果たして本心からの行動なのか?
心から望んだ未来だったのか?
何かに熱中している人は、自分の中の「感動」や「好奇心」に忠実です。「他人や社会がどう思うか」と「自分がどう思うか」を別々に捉えています。
周囲の意見に耳を傾けつつも、自分が楽しいと感じる道を選択する。
これが、最もシンプルで重要な「好きなことの見つけ方」なのです。
好きなことの見つけ方がわからない。好きなことを見つけなければならない。
このような思考には、「今の自分ではいけない」という焦りが隠れていた。
見つけ方を知ることで、今の自分が変えられる。
見つけ方が分かれば、問題は解決できる。
そう思って、特別なスキルを習得するような感覚になっていたんだ。
だけど、自分にはそもそも「好きなことを見つける仕組み」が備わっていた。
周囲の目を気にして、理性的な思考を優先して、気付かないうちに「楽しさ」に蓋をしていただけ。
探していたものは、案外近くにあったんだ。
行動するのは怖い。失敗したくないし、傷つきたくない。
でも、失敗しても死ぬわけじゃない。失敗しても何度でもやり直せる。
自分の中に湧き上がる「好奇心」に従って、勇気を出して行動してみよう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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