2020.01.27
22歳の私は、一人暮らしを始めて1年とちょっと。
目黒区に住んでいる。
デザイナーズのアパート。1k。お風呂とトイレ別。築4年程度。
周りの子はまだ、大学生が多いから、「いいな」「羨ましい」なんて言われる。
ちょっと見栄を張って、この家を借りた。
家とオフィスを行き来する毎日。正直、家は寝るために帰るだけの場所。
それでも、少しいい家に住みたかった。自分の生活の基準を上げたかった。
それは、周りからどう思われるかじゃない。
自分自身が、ただ、より良い暮らしをしたかった。
お金を切り詰めなくてもこの家に住めるように。そうなりたくて、この家を借りた。
窓の外、冷たい風が頬を撫でて、冬を知らせてくれる。
目黒区という街は、私に似合っている。
今の私には、ここがちょうどいい。
住宅街でありながら、駅の周りには何でもある。
それでも、部屋着で駅前を歩けるくらい、敷居が低い街。
22歳という歳になって、周りには年下も増えてきた。
どこに行っても「一番若い」生活から、「二番目に若い」「三番目に若い」くらいになってきた。
中目黒の行きつけのバーに行けば、いつもいる女たち。そのせいで、昔から周りは10歳以上上の人ばかり。
お世辞にも、もう若いとは言えない年齢の彼女たち。
彼女たちに、月曜〜木曜日に会うことはない。でも、金土日は必ずと言っていいほど居る。
なぜか分かる?
金・土・日に会っていた男たちは、みんな結婚して奥さんや子供を大切にしているからよ。
そんな彼女たちは、30歳を超えた頃から、口を揃えて言う。
「私も若かった頃は…」「私も25歳くらいで結婚すると思ってた。」「22歳なんて、まだ何でもできる。」「まだ焦らなくていいよ。先は長いから。」
わかってる。私は若い。まだ、十分若い。
でも、それに甘えてはいけないこともわかってる。
いつも会う彼女たちは、20代に港区で遊び、外資・経営者・広告代理店…様々なハイスペック男性と遊び、男性を選んでいた女たち。
バリキャリと呼ばれるような、キャリアも積み重ねて、会社には後輩だらけの女たち。
そんな彼女たちは、酔うと必ず言うセリフがある。
結局、男に嫉妬される女は、最後選ばれることはない。
男性の都合に合わせられない女は、結婚してもらえない。
30歳を超えたら、どこに行っても「結婚を焦ってる」、なんて言われる。
私は悟った。
「私は、最後に選ばれないタイプの女」だってこと。
諦めるのはまだ早いなんて、周りからも言われる。自分でも分かってる。
でも、一人で生きていく力をつけて、一人でも生きていける女でありたい。
そう思ってしまうの。
アラサーになれば、考えは変わる?
一生働きたいと思っていても、結婚できる?
結局、家事ができて一緒にいて落ち着く女性がいいと思うのが、男性じゃないの?
「かっこよく生きてる女性が好き」「頑張ってる子が好き」なんて言う周りの男性たちは、結局仕事をすぐにやめられる女性と結婚していた。
なぜだろう。
女性としての幸せを手に入れる未来が全く見えない。
もちろん、キャリアを積み重ねながらも、結婚して出産する女性はたくさん居る。
今は、そういった女性も増えてきた。
それでもなぜだろう。私には、そんな未来が全く見えない。
今の仕事に精一杯で、まだまだやりたいこともたくさんある。
『結婚=幸せ』とは限らない。
それでも、女として、結婚して子供を産みたいという気持ちがある。
一人で生きていく強さを手に入れながらも、女性として守られて愛されたい気持ちもある。
時には一人ベッドの中で、「寂しい」と思う夜がある。
それでも、22歳になると、プライドが生まれている。
だから、「誰でもいいからそばにいて」なんて思うことはなくなった。
でも、たまに、ふと思う。
あの頃の方が、か弱くて、可愛かったんじゃないかって。
「好きな人が欲しい」そう思うようになった。
でも、恋もしていない。ドキドキなんて、いつからしていないんだろう。
今までは、ずっと好きな人がいる生活だったのに。
22歳になった今、どうやって恋をしたらいいのかもわからない。
また、振り出し。この繰り返し。
いつまで慣れないピンヒールを履いたような恋愛を繰り返すのだろう。
いつになったら、身の丈に合った恋愛で満足できるようになるんだろう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事