2020.01.27
人と話す時、相手の反応が怖くてたまらない。心臓がバクバクして、声が裏返りそうになる。
私はいわゆる「緊張しい」な性格。誰かに注目されるのが心底苦手。
緊張する必要はない。
緊張すると逆に失敗しやすくなる。
そう心の中で唱えても、逆に「緊張しい」は悪化する一方。
「緊張しい」な性格は、改善しようと頑張るほどに逆効果だから、余計に辛くなるんだ。
本当はもっと相手の気持ちに寄り添う余裕がほしい。
人と話す時、「楽しかった」と心から言えるようになりたい。
どうしてこんなに「緊張しい」になってしまったのだろう?
「緊張しい」な人生から脱却して、自信を身に着ける方法なんてあるのかな?
緊張を治すための方法を、探してみよう。
緊張しいとは、もともと関西方面の言葉。読み方は形容詞の「美しい」などと似ていますが、ここでの「〇〇しい」は何かしらの特徴がある人のことです。
「緊張しい」は「緊張する特徴がある人」を意味します。そのため、対義語は「惰気のある人」や「リラックスした人」。
緊張しいな人は、誰かと話す時に辛いほどプレッシャーを感じたり、自分らしく振る舞えないなどの問題を抱えがち。
緊張しいな人がプレッシャーを感じる場面は多岐に渡ります。人前で話す時、電話応対をする時、会議中、店員に話しかける時など…。
緊張しいな人が悩むのは「本当はもっとスムーズにやり取りしたい」と思っているから。緊張したくないのに緊張するから、思い描いた自分が遠ざかってしまいます。
緊張しいな人には共通の特徴があり、根本には考え方の癖が見られます。自然と自分にプレッシャーを与える思考になっているのです。
まずは「緊張しいの特徴」を知り、自分がどれくらい緊張しいなのか、度合をチェックしてみましょう。
また、緊張しいの原因となる思考を知ると、自分の中で緊張が湧き上がる仕組みが分かり、不安を取り除くためのヒントに繋がります。それでは、緊張しいの内面に迫りましょう。
緊張しいな人は、他人の気持ちに関心が向く傾向にあります。自分にしか興味がない人は、他人にどう思われるか、そこまで気にならないのです。
言い換えると、緊張しいとは「他人の気持ちを優先して考えている」と捉えることができます。
相手は今どう思っているのかな?
不快になっていないかな?
この対応は相手の気持ちに対して適切かな?
こうした相手思いな性格が、時に自分を追い込んでしまうプレッシャーになるのです。
自分に自信が無い状態だと、何をするにも「正解かどうか」を気にしてしまいます。自信がある人は、「どんな結果になっても大丈夫」というポジティブ思考で、不安がすぐに完結するのです。
そのため、緊張しいを脱却するには、対人関係に自信を持つことが近道。
また、対人関係でトラブルを経験して、それが心の傷として残っていると、自分に自信が持てない状態になりがちです。
「今と過去は違う」「失敗しても問題はない」と認識できると、少しずつ楽になります。
おすすめ記事
自分に自信がない性格をゆっくり克服しよう!
ariame.jp/2019/12/21/post-30738/
行動すれば結果が伴います。ですが、結果ばかり気にしては、頭の中が迷いでいっぱいに…。「何をするのが正解だろう」と考えすぎれば、必要以上にプレッシャーを抱えてしまうのです。
緊張しいから脱却するためには、「自分がどうしたいか」を大切にしたり、「ミスしてもやり直せる」という柔軟な思考が効果的。
「絶対に良い結果を出したい」と思うほど、空回って緊張が悪化していくため、結果主義な思考を和らげましょう。
誰しも他人に期待を抱いています。
思った通りに動いてほしい。
思った通りの結果になってほしい。
こうした思惑を全く持たない人は、なかなかいません。そして、他人の期待を察知して、それに応えようとしすぎると、神経をすり減らす未来に繋がるのです。
他人の期待に目が向いている時、コミュニケーションの全てが「間違い探し」のような感覚に。間違えるのを恐れるほど、会話を楽しむ余裕はなくなり、自らを追い詰めます。
過去に失敗した経験があり、それを引きずっていると、「同じ失敗をしたくない」と考えるようになります。
人とやり取りする時、「楽しい会話になるかどうか」よりも「どうしたら過去と同じ失敗を避けられるか」に注目してしまうのです。
頭の中では常に失敗した場合の未来が過るように。この状態でのコミュニケーションは、心にかなりのプレッシャーを与え、緊張しいな性格を作り上げます。
緊張を抑え込もうとすると、逆に緊張は悪化します。
緊張してはいけない。
緊張するのは悪いこと。
こうした思考が、さらに緊張しいを助長して、自分を追い詰めてしまうのです。
人と話す時、誰しも少なからず緊張を抱えているもの。緊張自体は悪いものではありません。
緊張を程よく保持しながら、同時に自分のモチベーションを保つのが、安定した心の状態といえます。
緊張しいな人は、緊張した自分に対して厳しいのです。
緊張しいでも問題がなければ、上手く特徴と付き合っていくことができます。「緊張する性格を何とかしたい」と感じるのは、いざという時にコントロールが効かないから。
緊張しいな人は、肝心な時ほどプレッシャーを感じやすく、思った結果が出せないたびに後悔してしまうのです。
緊張する特徴が一概に悪いとはいえません。適度な緊張は、慎重さや丁寧さに繋がります。
大切なのは、緊張したくない時に上手にコントロールできるようになること。
自分の中で「これをすると大丈夫」という方法を具体的に把握しておくと、大事な時だけでも緊張から脱却できるようになっていくのです。
そこでここからは、緊張しいな特徴をどうやって変えていくのかに焦点を当てていきます。
緊張した時にそのまま振り回されるのは、緊張へ対処する方法が分からないから。緊張する仕組み自体は消せなくても、緊張した後の対応次第で結果は変わります。
緊張を克服するためには、緊張を拒絶したり、緊張を抑え込むことはNG。緊張しいな自分と正面から向き合いつつ、考え方を工夫していくことが効果的です。
それでは、緊張しいを克服するための7つの方法を見ていきましょう。
克服するには、緊張を恐れすぎないことが大切。
緊張している自分を「否定する」のではなく「受け入れる」ようにしましょう。
ストレスと楽しみは表裏一体です。緊張することで、人は毎日を活き活きと過ごせます。そして、緊張感は慎重に判断するうえで欠かせません。
人は「緊張感を完全には消せない仕組み」になっています。緊張のプラス要素に目を向け、良い緊張感で何事も望めると、緊張と上手く共存できるようになるのです。
自分に自信がないと、緊張が高まると前述しました。自信をつけるためには「事前準備」が効果的です。
電話応対が苦手なら、あらかじめ受け答えのテンプレートをマニュアル化しておく。
人前で話す前には、話したい内容を全てメモしておく。
人との会話が苦手なら、会話のハウトゥー本を読んで対策する。
こうした準備を徹底することで、「自分は行動したからきっと大丈夫」と思えるようになります。逆に、準備を怠るとどこかに不安が残るから、緊張するのです。
緊張した時、焦りや不安に飲まれると、パニック状態になってしまいます。緊張した時ほど、慌てずできるだけリラックスすることが大切。
どうしてもリラックスできない人は、リラックスするための手段を複数持っておきましょう。
例えば、緊張に効くツボを押す、緊張を和らげる食事を摂る、日光を浴びる、自己否定をしない、深呼吸をする…。
様々な対処法を知っておくと、安心感が変わっていきます。
緊張するということは、プレッシャーを感じるほどの困難と直面しているということ。困難を乗り越えると、人は各段に成長します。
緊張した時は、自分が大きく成長するチャンス。経験値として生きる糧になるため、前向きに捉えて臨みましょう。
緊張しいな人は物事を慎重に考えるため、一つの経験から多くを学べる長所を持っています。周囲より緊張しやすいのは、その分深い思考を持っているということなのです。
失敗することに対する苦手意識は、緊張を増幅させるだけでなく、成長の可能性も止めてしまいます。
自転車に乗った時を思い出してみましょう。
何度も転んで擦りむいた経験があるから、自転車を優雅に乗れるようになるもの。
膝にできた傷に目を向けすぎると、自転車に乗れる未来が遠ざるように…。
失敗した時はとても傷つくし、再度挑戦するのが怖くなります。でも、その先にある成功を見据えて、「失敗=成長」だと意識することで、恐れを振り払ってゴールに進めるのです。
人は無意識のうちに、イメージした未来に近づこうとします。「失敗するイメージ」を持てば、成功するものも失敗へ向かうのです。
また、プレッシャーを感じやすい人は、行動するまでにたくさん失敗を連想して悩む傾向も。イメージするほどに、ストレスは高まります。
緊張しいを克服するには、「成長した自分」を思い浮かべたり、目の前に集中することが効果的です。辛い過去や未来は切り離しましょう。
ゴールを一つにすると、「こうでなければならない」というこだわりが生まれ、正解と不正解が生まれます。
ところが、人生は無数の選択肢が枝分かれしているもの。満点が取れないケースもたくさんあります。
自分の中で成功のパターンを複数考えることができると、妥協できるラインが増え、「ここまで頑張ったから上出来」と思えるように。結果的に、自分を追い詰めずに済みます。
真面目な人ほど一つの成功を追い求めがち。
自分のために、考え方を柔軟にしましょう。
人と話すのはプレッシャー。その思考の裏には「完璧に振る舞わないと」という前提が隠れていた。
対人関係が自分を追い込むと思っていたけど、実際には完璧主義な性格が、自分を追い込んでいたんだ。
器用に振る舞えなくたっていいじゃないか。
思い通りにならなくなっていいじゃないか。
何かしらの行動したという事実が、頑張ったという事実が、私の中の「向上心」を物語っている。
緊張している自分が許せないのは、自分に厳しいから。
仮に目の前にいる誰かが緊張しいだとして、私からネガティブな感情を抱くことはない。
同じように、自分が思っているよりも、力を抜いてリラックスしていいんだ。
緊張しいな自分と上手に付き合って、私にしかない長所を引き出そう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事