2020.01.25
自制心とは「自分の感情や行動をコントロールできる心持ち」を意味します。
「目の前に欲しい物があっても、買う前に一旦考える。」「怒りたい感情が湧き上がってきても、冷静になってから言葉を口にする。」
このように、自制心がある人は気持ちの赴くままに行動することがありません。自制心があれば、一時的な感情に流されて後悔する・他人に迷惑をかけることを防げます。
「自制心がない」というとルーズなイメージを抱きがちですが、感情を抑えない=自分の気持ちに素直に生きているともいえるのです。
自分の”欲”がわかるからこそ、考え方を変えれば「求めている自分」を手に入れられるようになります。
自制心がないかあるかは、少しの考え方の違いと日々の積み重ねで変わるものです。
「自制心がないから後になって困ることが多い…。」
“自制心がない人”は先にある見えないものよりも、目の前にある気持ちよさを優先します。そのため、何気なくとった行動が後から自分を困らせてしまうことも。
「今を大事にしたい」「楽をしたい」と思うのは、人として素直な感情です。だからこそ、感情をなくすのではなく自制心で上手くコントロールできれば生きやすくなります。
自制心がない人の特徴から、今までの行動を一つずつ振り返ってみましょう。
自制心がない人は、感情的になりやすい特徴を持ちます。
楽しいと感じる時は思いきり夢中になれる。その一方で怒りの感情がこみ上げた時にも、思ったことをそのまま口に出してしまう一面があるのが”自制心がない人”です。
イライラしている時は普段より口調が強くなりやすいもの。そのため、自制心がないと感情的になり「少し言いすぎたな」と後悔してしまいます。
自制心がない人は怒った時に周囲が見えにくく「怖い人だ」と誤解されやすいのです。
「何事も長続きしない」のは、自制心がない人の特徴です。
何かを続ける過程では、どうしてもうまくいく時といかない時があるもの。自制心がない人は、最初は好奇心を持って取り組んでいたことでも「結果が出ない」「つまらない」と感じた瞬間にやめてしまいます。
自制心がない人は、続けた先にある見えない結果よりも”今うまくいっているかどうか”に基準を置いているのです。
誰でもうまくいっている方が「楽しい」と思うものですが、自制心がない人は”常に楽しい”状態を求めるところがあります。
節約ができないのは自制心がない人の特徴です。
自制心がない人は「今これだけ使ったら、後から苦しくなる」と、計算してお金を使うのが苦手なところがあります。「今必要だから」「後から何とかすれば大丈夫」と楽観的に捉えているのです。
不必要な出費を減らす・考えてお金を使うことは、なんだか小難しく感じてしまうもの。
自制心がない人は「使いたいと思ったら使えばいい」という”感覚”を優先しています。
自制心がない人の特徴として「時間を守らない」ところがあります。
自制心がない人は”時間の約束はあくまでも約束”という感覚を持っているのです。「少しくらい遅れても大丈夫」「遅くなったら言い訳をしよう」と考え、あまり重大なこととして捉えていません。
約束に間に合うように準備をしたり、時間前行動をしたりするのは苦手です。
自制心がない人には、一度時間に遅れたことを許してもらえると、安心して時間を気にしなくなっていく傾向があります。
自制心がない人の特徴にサボり癖が挙げられます。
仕事・勉強・予定など、いざ当日になると「なんだかやる気が出ないな」と感じる時もあるもの。
そんな時、自制心がない人は自分を奮い立たせて目標を追いかけるよりも、目の前の楽しさを優先しやすいところがあります。そのため、直前になってサボってしまうことが多いのです。
サボることは自分にとって心地よく感じられるため、自制心がない状態が癖づいてしまいます。
自制心がないからといって自分を責める必要はありません。自制心は行動の継続から作られるものだけに、環境が大きく影響してきます。
自制心がない人は”ありのままの自分らしい姿”で生きているともいえます。だからこれからもあなたらしく、自制心は自分のペースで作り上げていけばいいのです。
そのためにも自制が効かない理由を知って、自制心がない自分を見つめ直すきっかけを作っていきましょう。
幼少期に我慢をしてきたことが自制が効かない理由の一つです。一口に我慢といっても、いい我慢と辛い我慢があります。
例えば「お菓子が食べたい」と甘えた時。「勉強が終わったら食べていい」と言われるのか「お菓子なんて絶対にダメ」と怒られるのか。
前者の場合は自制心が作られますが、後者の場合は否定されて辛い気持ちになります。この積み重ねで、大人になってから「我慢したくない」という思いが解放されるのです。
世渡り上手なために自制が効かなくなるケースがあります。
友人・恋愛・仕事などあらゆる関係の中で上手く立ち回り、苦労を避けてきた人は「自制をすること」自体に慣れていないのです。
コミュニケーションが得意だからこそ、我慢をせず楽に生きることが上手。
他人との関わりの中では心地良くいられるものの、自制心がないために自分と向き合う場面では「コントロールが難しい」と感じてしまうのです。
ストレスが溜まっていると気持ちの余裕がなくなり、自制心が失われることがあります。
もともとは自制心がある人でも、ストレスの影響で自制心がない状態になる場合も。自制は自分をコントロールするために”考える気力”が必要です。
ストレスが溜まっていると深く考えることが難しくなり、自分の行動が正しいかどうかの判断がつきにくくなってしまいます。
本来の自分と自制心を取り戻すには、原因となるストレスをなくすことが大切です。
今は自制心がない状態でも、自制心は思い立った瞬間から鍛えられるもの。
ここからは、9つの自制心を鍛える方法をご紹介します。
何から始めても大丈夫。自分が少しでも「できそうかな」と感じたものから取り入れてみましょう。
自制心を持つには、”できる範囲で継続して習慣にすること”が何よりも大切です。当たり前にすることで、無理せず自然と自制が効くようになっていきます。
自制心を鍛える方法の一つ目が「早起きを習慣にすること」です。
自制心がない人は”時間にルーズ”な特徴を持っていることが多いもの。まずは早起きを習慣にして生活のリズムを整えることを心がけると、時間に対する感覚が少しずつ変わります。
早起きをするだけで「約束の時間を守れる」「頭がすっきりして深く考えられる」など、自制心に関わるメリットがいくつも得られるのもポイント。
時間の使い方をコントロールできるようになれば、自制心は次第と身についていきます。
自制心を鍛えるためには、まずは予定を立ててから行動してみましょう。
誰しも感情には波があるものですが、自制心がない人は一時的な感情から行動をした結果、取り返しのつかない事態を招いてしまうことがあります。
まずは「今日はこれとこれをする。」とあらかじめ予定を決めておくこと。決めた予定をこなせたら、思いきり自分を褒めてあげましょう。
手帳に予定を書き込んでクリアしたら印をつけるようにすると、楽しく続けられるのでおすすめです。
自制心を鍛えるために、時間に余裕を持って行動することを心がけましょう。
自制心がない人にとって、時間に対する意識は感覚として染みついているものです。そのため、頭ではわかっていても直すのは難しいということもあります。
時間に余裕を持てないのであれば、予定の時間自体を「本来の時間の15分前」に変えてしまうのもいい方法です。思い込むことで、普段より少しずつ早めの行動ができるようになっていきます。
自制心を持つには、自分で時間をコントロールすることが大切です。
「常に部屋をきれいに保つ」ことで自制心を鍛えていけます。
自分の部屋が散らかった状態だと、なんとなく気持ちもすっきりしないもの。整理していない方が落ち着くという場合もありますが、それは自制心がない状態への甘えともいえるのです。
きれいな部屋にいると頭の中の雑念がなくなり、思考が働きやすくなる傾向があります。
更にこの状態を保つことを意識すれば、何かを継続することへの抵抗が減って”自制心”を強くできるのです。
自制心を鍛えるためには、一度お金の使い方を見直してみましょう。
何にお金を使っているのか。その中に不要なもの・収入に見合わない支出がないかを振り返るのです。
欲しいと思った洋服をすぐ買ってしまって、お給料前になると食費すら足りない。
例えばこのような状況であれば「月いくらまではOK」と制限をつける、欲しいと思ったら一日考えるなどの対策が効果的です。
自制心がないからといってお金を使わないのではなく、考えて使うことで自制心は身につきます。
「興味のあることを勉強する」ことで、自制心を鍛えていけます。
自制心を鍛えるためには、何かを無理なく継続することが大切です。興味を持っているものであれば楽しく取り組めるので、継続することへのハードルがぐっと下がります。
「もっと知りたい」「面白い」と感じると自然と続けたくなる。そのため、「頑張って続けている」という感覚を抱きにくいのです。
嫌なことを続けるよりも面白いことを継続することで、前向きに自制心を鍛えていきましょう。
自制心を鍛えるために「達成できる小さな目標を立てる」のはいい方法です。
例えば毎週日曜日だけ自炊をするとか、明日は少し早起きして出社前にカフェに行くとか、どんな小さなものでも構いません。
小さな目標を一つずつクリアしていくことで、目標を達成できる自分が当たり前になってきます。まずは少しずつでも積み重ねていけばいいのです。
小さな達成感をたくさん得られれば、それが自信となり”自制心”へと繋がっていきます。
決定の前に一旦考えることで、自制心を鍛えていけます。
自制心がない人は決断が早いという特徴があるため、後になってから後悔してしまうことも。そこで、まずは決定する前に一呼吸置くようにしてみましょう。
感覚で答えを出す前に、一旦冷静になって考える時間を作るのです。最初は「早く決めてしまいたい」と感じることもありますが、ほんの少し時間を空けるだけでも違った答えが出てきます。
自制心を強くするためには「考えてから決める」習慣を癖づけることが大切です。
自制心を鍛えていくにあたって、この先の自分の姿を想像してみましょう。
もし自制心がないままだったらどうなっているのか、自制心のなさがもたらす弊害を考えてみるのです。
例えば、感情的になることによって大切な人が離れていってしまう可能性があります。逆をいえば、自制心を身につければ避けられる場合もあるということです。
このように自制心を鍛えることで変えられる「自分の未来」について考えてみると、意味のあることだと感じられます。
今からでも遅くない。自制心は自分次第で強くできるもの。
自制心がないのなら自制心を鍛えればいい。
“自制心”は生まれた時から平等に与えられるものではないから。
自分の素直な気持ちに従って生きてきた、そんな人間らしいあなただからこそ。
自制心を鍛えることでもっと輝ける。ワンランク上の自分になれる。
与えられたものじゃない、自分の手で自制心を掴みとったあなたの姿は美しいもの。
たった一度きりの人生だから、自分に振り回されるのはもう終わりにしよう。
自分で自分をコントロールして、今まで見えなかった素晴らしい世界へ一歩踏み出そう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。
今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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