2020.01.15
私の彼氏は本当にデリカシーがない。
悪気ない言動なのは分かってる。だからこそ、私が怒るとイジメられたみたいな表情を浮かべる。
彼のデリカシーのない行動に怒りたくない。本当はニコニコ笑っていたい。
デリカシーの意味は、繊細さ・配慮・気配り。背景を汲み取って行動できなかったり、相手の繊細な心情を察知できず心を傷つけると、「デリカシーがない」と言われます。
デリカシーのなさは価値観の違いともいえ、当人は無自覚であることがほとんど。そのため、不快感を味わう側は、どこまでも我慢してしまうことが少なくありません。
男性よりも女性の方が感受性が強い傾向にあり、デリカシーのない彼氏に何度もうんざりすることも…。
今までの環境で許されたことが、彼女の前では許されない。
これはお互いが基準にしてきた価値観とギャップが生じているということ。
ギャップが大きいほど「デリカシーがない」と認識するのです。
デリカシーがないと思われる男性は、自分なりにマナーを守り敬意を払っているつもり。それが逆に悪びれない様子に映り、さらに彼女が「デリカシーがなさすぎる!」と怒ることに繋がります。
デリカシーの問題は人によって感じ方が異なるからこそ、解決が難しくて悩むのです。
「デリカシーがない」という言葉の定義はとても曖昧です。
「マナー」の問題であれば具体例が出せます。ところが、デリカシーは繊細な部分を指し示すので、指摘する側が「私が怒るのって正解?」と判断を迷うことも。
そこで、まずは「デリカシーのない彼氏」の7つの特徴を知ることが大切。自分の中で「許せる・許せない」のボーダーラインを持つことで、むやみに怒るリスクが軽減されます。
具体的にどんな行動が「デリカシーがない」と思われるのか、ひとつずつチェックしてみましょう。
その場の状況や雰囲気を察して、求められる行動を取ることができないと、「空気が読めない」と言われます。
空気が読めないと、時には人の心を傷つけることに繋がり、デリカシーがないと思われるきっかけに。
デリカシーとは繊細な感情や背景のキャッチを意味します。
空気が読めない人は、その場にいる人物の表情や言動から、ピリピリした感じやシリアスな雰囲気を察知できないのです。
後から「あの言動はまずかったよ」と指摘されても、デリカシーのない人は、何のことかサッパリ分からないことも。
他人に配慮できない原因として「自分の意見を重視しすぎている」可能性もあります。
人と会話していれば、多少の価値観の不一致は生じて、時には否定されるもの。そんな時、デリカシーのない人は、すぐにキレてしまいます。
否定意見を一切受け入れないと、自分以外の人の考えは尊重されません。また、相手のことを思って否定意見を言う人も中にはいて、こうした心情もデリカシーがないとないがしろにしてしまうのです。
デリカシーがない人は周りの目を気にしません。なぜなら、「自分がどう思うか」に重きを置いて、他人の心情には興味がないからです。
ですが、特に日本は同調意識の高い文化であるため、周囲と違う行動を取れば目立つことに。
その結果、「協調性がない」「社会性がない」「デリカシーがない」と言われてしまいます。
デリカシーとは個人の心情を察知することだけでなく、周囲の心情も指し示すのです。社会と同調する意識がない場合も、デリカシーがないと判断されます。
デリカシーがないと、「他人が傷つく事柄」に対して不用意に踏み込みます。
他人の欠点や失敗を責め立てたり、気にしている点をズバズバ突っ込んだり…。「この人デリカシーがなさすぎる」と思った周囲の人間は、次第に距離を置くようになります。
他人の欠点や失敗を不用意に叩いても、人は成長しません。「責め立てる」ことは相手思いの指摘ではなく、「自分を正当化したいだけの行為」になるため、デリカシーのなさとして挙げられるのです。
デリカシーのない男性は、女性が気にしていることを平気で言います。
顔の作り、肌荒れ、メイクのヨレ、髪の傷み、体型、恋愛経験…。デリカシーがないと、こうしたタブーともいえる領域に簡単に踏み込み、自分の考えを伝えます。
男性がわざわざ言わなくても、女性は自分でしっかり気付いているもの。そして、気にしつつも簡単に改善できない問題だってあります。
でも、こうした背景すら読み取れないから、デリカシーのない男性は平気で言葉にするのです。
デリカシーのない人は「悪口」にも罪悪感を抱きません。
悪口は他人を否定することで、自分が優れていると思い込む行為。
デリカシーのない人は、自分が優越感に浸ることが最優先なのです。
どこで誰が聞いているか、本人の耳に入ったらどうなるかなんて、全く気にしていません。ただ、自分が悪口を言いたいから言うだけ。
こうした男性と付き合うと、次第に彼女の悪口すら言うようにもなります。デリカシーのない男性は、付き合った後に態度が変わるケースが多々あるのです。
デリカシーのない人は、「自分が優位であること」に固執していることも。そのため、相手の話にはとにかく否定的です。
疑いから入り、試すようなリアクションを取り、必死に欠点を探す…。このような対応をされれば、話している側は不快になり、「デリカシーなさすぎてもう嫌」と思ってしまいます。
逆に「デリカシーがある人」は、相手の話を肯定的に聞き、話し手の感情に合わせて共感するようなリアクションを取るもの。真逆の行動を取ってしまうから、周囲に与える印象も差が出るのです。
デリカシーのない彼氏の特徴を知ると、どう付き合えばいいのか分からなくなることも。彼氏に悪気がないからこそ、対処が難しく感じます。
デリカシーのない彼氏相手に「我慢」や「許し」は禁物です。妥協するほど「自分の言動は正しい」と思わせてしまいます。
そのため、不快に思った行動があればハッキリと「何が原因」で「どんな気持ちになった」から「どうして欲しい」のか伝えることが重要。
デリカシーのない彼氏は、分かりやすい言い方をしないと、傷ついていることすら気付きません。「言いにくい」と感じても、頑張って正直に伝えましょう。
また、否定語を使うとデリカシーのない彼氏は「攻撃された」と思うため、「あなたが悪い」ではなく「あなたの行動で私はこう感じた」と伝えることがポイントです。
デリカシーのない彼氏とはいえ、「好きなところ」もあるからこそ、改善してほしいと思うもの。デリカシーさえ身に付けば、素敵な男性に成長する可能性だってあります。
そこでここからは、デリカシーのない彼氏を「改善させる方法」を解説。
デリカシーのない彼氏は、そもそも過ごしてきた環境でデリカシーが重視されなかったケースがあります。必要に迫られなかったから、デリカシーがないのです。
彼氏を育てるつもりで、これからご紹介する方法を試してみましょう。
人に新しい価値観を教える時、「後から注意する」よりも「その場で注意する」方が効果的です。後から掘り出されると、自分には非がないと思い、言い訳や開き直りを始めます。
特にデリカシーのない男性は、後から指摘を受けても話を飲み込みません。不快感があったら我慢せず、リアルタイムで注意しましょう。
指摘する時は、短時間に分かりやすく、相手の価値観は真っ向から否定しないことがポイント。長時間怒ったり責めると、ケンカに発展して意地を張らせてしまいます。
優しい性格の持ち主や、怒るのが苦手な人は、ついついデリカシーのない言動に我慢しがち。
ですが、相手の悪い態度を許容しすぎると、逆にデリカシーのなさを助長させてしまいます。
デリカシーのない彼氏を改善させるには、我慢しすぎずしっかり伝えて、話し合うことが重要です。
我慢した後だと「辛い気持ちを分かってほしい」と思って、彼氏を責める言葉も増えるように。早い段階でデリカシーのない言動に言及することで、その後の関係性がスムーズになります。
デリカシーがない状態で関係性を築き、一度デリカシーのなさが許される環境に慣れてしまうと、軌道修正が難しくなります。そのため、環境が違う第三者から注意を受けることが、時には効果的。
「デリカシーがなくても問題ない」と思うと、わざわざデリカシーを身に着けたいとは思えません。「デリカシーがないと違う環境の人に悪く思われる」という認識を植え付けましょう。
周りの人に協力してもらう際は、その後もしっかりと彼氏と向き合い、何度もお願いしないように気を付けることも重要です。
彼氏が「デリカシーがなくても付き合い続けてくれる」と思っていると、どれだけ指摘しても聞き入れてくれません。
もちろん、もともと繊細なやり取りが苦手な男性も中にはいます。でも、あまりに酷いようなら、「デリカシーがない人では将来が不安」とハッキリ伝えましょう。
付き合うだけなら自分がデリカシーのなさを我慢すれば済むもの。
ところが、結婚を考えると親戚・子供・近所など、コミュニケーションの幅が広がり、一緒に苦労を背負うことになります。
彼氏のデリカシーのなさに幻滅して、「なんでデリカシーがないの?」とイライラしていた。
でも、デリカシーってよく考えるととても難しいテーマかもしれない。
何を持ってデリカシーというのか?
どうしたらデリカシーが守れるのか?
面と向かって聞かれると、私も「何が正しいのか」分からなくなることがあるんだ。
完璧な人間なんていない。私にだって、何かしらのデリカシーのない側面があるのだと思う。
自分では自分の欠点に気付けないもの。私も私自身の欠点にどれだけ気付けているか確証はない。
こうして自分を客観視できる思考が重要なんだ。
デリカシーのない彼氏だからこそ、許容範囲が広くて指摘しないでくれることもあるはず。
デリカシーのない彼氏を改善させようとする一方で、私自身もデリカシーについて学んでみよう。
そうすることで、2人で同じ目標に向けて進めるようになって、きっと良い関係性に繋がるから。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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