2020.01.15
DarieMeへの初寄稿、かつ連載第一回目。2019年、年の瀬にご依頼をいただき、年明けすぐに行われた打ち合わせの結果、今このように指でキーボードを叩いているわけだ。
ご存知の通り、このメディアのテーマは『メンタルヘルス』。しかも、ファッションメンヘラではなく、“ガチ”な人向けという説明を受けた。
何を隠そう、私自身もこの“ガチ”側の人間であり、もっと言えばその特性と上手く付き合いながら、今日もこうして仕事に勤しんでいる。
当事者ではある反面、“ガチ”を冷静に客観視できるようになったひとりの人間として、DariaMeで何を書けばいいのか…。
恋愛や性愛などと比べ、もっと深く、それでいて難しいテーマが故に頭を抱えてしまった。
なので、この連載は読者の皆さん…“ガチ”な人たちと一緒に作っていきたいと考えていたりもする。
連載に関する意見や感想、取り上げてほしいテーマがあれば、ぜひTwitterやここの問い合わせフォームに投げてほしい。
せっかくの第一回目を皆さんへの呼びかけだけで終わらせるなんて、そんな野暮なことはしない。
手始めに少しだけ“ガチ”な人たちに対して、先の見えない未来のイメージがほんの少しでも希望を抱けるような実体験を綴ろう。
私も10歳から22歳ぐらいまでは、まさにTHEメンヘラだった。今もその気質は若干残ってはいるものの、特にその12年間はそれはもう見事な典型的メンヘラ。
上記に加え、心療内科への通院経験もあったりするので、ファッションメンヘラではなく正真正銘の“ガチ”だと信じていただきたい。
「一人じゃ生きれない」「一人になるぐらいなら、死んでやる」「好きな人と結ばれない人生なんて、生きる意味が無い」
思考回路がそういった言葉たちに支配され、たまに幸福感はあれど、些細なきっかけですぐさま不幸に染まるという地獄のような日々を過ごしていた。
けれど、今は当時と同じ種類のきっかけがあったとしても、脳内に浮かぶ言葉はこう変化したのだ。
私の中の“ガチ”が暴れだしそうになる瞬間が完全に失くなったわけではない。でも、誰かとの縁が切れそうになったり、それこそ恋愛感情を抱いていた相手と離縁したりしたとしても、すべてがこの言葉に帰結する。
私たちは、一人でも生きていけてしまうの。残念ながら、生きれるの。
「この人がいなきゃ死んでやる」「どんなに頑張っても幸せになれない」だとしても、生きていける強さを私たちは持ち合わせてしまっているのだ。
弱さの可視化は簡単だけれど、強さの可視化は何故か上手くできない。
でも、弱い人と強い人の違いはそこの違いのみ。今は強さが分からなくてもいいし、そもそも弱いことは悪でもない。
“ガチ”だっていい。だから、気張らず生きていこう。
15歳の私は20歳で死ぬと決めていたけど、今年で25歳になるのだから。
大丈夫、どうにでもなれる。どうにでも生きていける。
マドカ・ジャスミン
著書「Who am I?」発売中
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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