2020.01.03
今の自分には満足できない。納得いかないことばかり。
昔に戻るなんてこと、できないって分かってる。
でも、ついつい考えてしまうんだ。
過去に戻りたい。
あの頃に戻れたらいいのに…。
やりたいことも、頑張ってみたことも、全然うまくいかない。
何も実らないし、何も残らない。
こんな自分、もう嫌だ。
時間を巻き戻すことができたなら、何の迷いもなく過去に戻りたいのです。
過去にしがみついて、もう一度もがいて、やり直したいのです。
今の自分とは早くさようならをしたいから。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
あの頃の私なら、もっとうまくやれたはずなのに。
あの頃の自分は、今よりずっと笑顔で居られたのに。
あの頃は、時間の制約なんて気にもならないほど、無我夢中で頑張れたのに。
過去を振り返れば振り返るほど、今の自分の情けなさを思い知る。
あの時のあれも。あの時のこれも。
全部全部やり直したい。
そのために、過去に戻りたいの。
今の自分にはできないから、あの時の自分にもう一度だけ。
どうかチャンスをくれませんか…。
やり直したいと願う気持ちを叶えてもらえませんか。
私たちは、辛い出来事や苦しいことに出会った時、「過去に戻りたい」と感じることがあります。
過去に戻りたいと思う理由は人それぞれ違います。ポジティブな意味で過去に戻りたい人も居れば、ネガティブな理由から過去に戻りたいと感じている人も居るでしょう。
それでは、過去に戻りたいと思う時、私たちの心の中にはどのような心情が隠されているのでしょうか。
ここでは、その中で3つの例をご紹介します。
私たちが「過去に戻りたい」と願っている時に抱く心理1つ目は、「今の自分が気に入らない」という気持ちです。
誰しも自分に対する劣等感や嫌悪感を抱くことはあることですが、それが特に今現在に集中してしまうことで、過去に戻りたいと感じるようになります。
現状の自分に満足できないから、もう一度やり直せるように過去に戻りたい。
あの頃の失敗を取り返すために、過去に戻りたい。
このように、現状を変えるために過去に戻りたいと感じてしまうことがあるのです。
私たちが「過去に戻りたい」と願っている時に抱く心理2つ目は、物理的に時間が足りなくて困っているという気持ちです。
現代を生きる私たちは、何事にもスピードを求められます。
仕事は早ければ早いほど「できる人」だと思ってもらえる。
メールもSNSも素早い返信を求められる。
成長スピードも早いことを望まれる。
そんな環境で過ごすうちに、慢性的に時間不足だと思ってしまうのです。
単純に時間が足りない時、「もっと時間が欲しい」という意味合いで過去に戻りたいと感じてしまうこともあります。
私たちが「過去に戻りたい」と願っている時に抱く心理3つ目は、過去に対する未練や後悔を抱いていることです。
「あの頃は良かったのになあ。」
「学生時代は楽しかったのに。」
「前職は自分の思う通りに仕事ができたのに。」
「あの頃の恋人は素敵な人だった…。」
「どうして、あの状況から離れてしまったのだろう。」
このように、過去に自分が下した判断を後悔したり、過去の環境と今の自分を比較して、後悔してしまうのです。
しかし、「昔の方がよかった」と感じることで過去に戻りたいと思っている時は、多くの場合、過去を美化してしまっている可能性があります。
「あの頃はよかった」の「あの頃」が本当によかったのかどうかは、実は確実ではないのです。
それでは、私たちが過去に戻りたいと思う理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
「過去に戻りたい」と感じる時には、何らかのきっかけを持っている場合が多いのです。
ここでは、過去に戻りたいと思う代表的な理由を3つご紹介します。
今のあなたに当てはまる理由や、置かれている状況はありませんか?
私たちが過去に戻りたいと感じやすい理由の1つ目は、大切な恋人との別れを経験することです。
最愛の人と別れることは、振る側であったとしても、振られる側であったとしても、私たちに精神的なダメージを与えます。
どんなに考えて、お互いに話し合いを重ねて、円満に別れたとしても。
まったく後悔しない別れなんて存在しないことでしょう。
相手を思っていたからこそ、それだけ傷つき、二人で幸せに居られた過去に戻りたいと願うのです。
できることなら関係をもう一度やり直したいと願うのです。
しかし、「そんなことで悩んで居られない」、「いつまでもうじうじして居られない」と自分を責め、傷を手当てできないまま苦しみ続けてしまう人も居ます。
無理な我慢を続けることは、時に傷を大きくしてしまうのです。
私たちが過去に戻りたいと感じやすい理由の2つ目は、自分が歳を重ねたことが嫌だと感じてしまうことです。
たとえば、職場では若手が活躍していて、自分は追いつけないと気づいた時。
たとえば、これまでは「若さ」で乗り切れたことが、歳を重ねて思うように進まなくなった時。
「若さ」に対する未練や、歳を重ねることに対するネガティブな気持ちを持ってしまうと、過去に戻りたいと思う原因になり得ます。
自分ももう一度若手に戻ってやり直したいと思うこともあるでしょう。
私たちが過去に戻ってやり直したいと感じやすい理由の3つ目は、仕事でうまくいかない出来事があったことです。
仕事での失敗は、それが大きなものであればあるほど、時に取り返しがつかないこともあります。
そんなトラブルを経験すると、今の状況がただひたすら苦しくなってしまうのです。
あの時に戻れたら判断を間違えないのに。
もう一度やり直せたらうまくできるのに。
過去に戻りたい。このまま仕事を続けるのは苦しい…。
生活の大部分を占める仕事だからこそ、トラブルと向き合い、考える時間も増えてしまいます。
そうして過去に戻りたいと感じる原因になっていくのです。
どんなに過去に戻りたいと願っても、過去をやり直したいと願っても、私たちは「過去」を生きられない。
私たちが生きているのは、「今」だけなんだ。
「過去に戻りたい」と叫んでいるのも、今の自分。
過去を後悔しているのも、今の自分。
結局今この瞬間から離れることはできないのです。
だったら、今を楽しんでみない?
今の自分を変えてみない?
過去も未来も、私たちに変えられるものではありません。
私たちが変えられるのは、今この瞬間だけです。
今を変え続けることで、やがて未来は変わっていく。
未来が変わっていくことで、いつか振り返った時には過去も良い思い出となる。
何よりも大切なのは、今を楽しむことです。
ここでは、今を思い切り楽しむために重要な7つのポイントをご紹介します。
あなたの「今」が、少しでも心地よく楽しいものとなるように、できることからスタートしていきましょう。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、興味があることに挑戦し続ける姿勢が大切です。
私たちは一日一日、人生を進めています。
そして毎年、歳を重ねます。
そうやって「自分」が形成されていくうちに、挑戦することが怖いと感じるようになることもあります。
しかし、今を変えるためには新しい自分を探し続けることが大切。
どんなに小さな挑戦でも、どんな分野のことでも、大丈夫です。
あなた自身が興味を持てることに、怖がらずに挑戦してみましょう。
やってみることで新しい景色が見えるようになることでしょう。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、リスクを恐れない姿勢も忘れてはなりません。
そもそも私たちは、リスクを感じる生き物です。何のリスクも感じられなければ、危機管理能力の低さから命を失ってしまうことになるでしょう。
だからこそ、「リスクを恐れない」と意識することが重要なのです。
リスクを怖がりすぎるほどに怖がってしまう、あなただから。
時には「リスクを取ってみよう」と挑戦することもおすすめです。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、新しい出会いを求めることも良い手段の一つ。
決して多くの人と関わり続ける必要はありません。友人が多ければ良いというわけでもありません。
しかし、人との出会いによって、今の自分の価値観や環境が変化することは多くあります。
「こんな環境に入ってみたい」と思うコミュニティに参加し、出会いたい人と出会ってみましょう。
類は友を呼び、あなた自身も少しずつ変化することができるはずです。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、「自分を自分として評価すること」も大切です。
過去に戻りたいと思ってしまう時。実は「自分自身」ではなく、他人との比較で劣等感を感じてはいませんか?
あの人はあんなに幸せそうなのに。
あの人はあんなに仕事がうまく行っているのに。
あの人には才能が溢れているのに。
このように、他人と自分との比較をし続けることで、自分を傷つけてしまいます。
他人と比べるのではなく、未来の自分と今の自分を比べてみましょう。
未来の自分、つまりは理想の自分。
そうすれば、理想の自分に追いつくための道を模索することができます。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、自分だけの「幸せ」を見つけることが重要です。
他人と比べることだけでは、あなた自身は変わらない。
自分がどう在りたいのかを、自分で決める必要があります。
過去に戻りたいと願う前に、今の自分はどうすれば幸せになれるのかを、今一度考え直してみましょう。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、後悔のない毎日を過ごすこともおすすめです。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、そのくらいに毎日を思い切って楽しく過ごすことは、今の自分を満足させられることに繋がっていきます。
「過去に戻りたい」と願わずに今を楽しむためには、今の自分が何を持っているか見つめ直すことが大切です。
過去に戻りたい時、私たちは失ったものに対する未練や後悔を感じている場合が多いものです。
つまり、今はもう自分の手元にはない、失ったものや捨てたものに対して未練を持ち続けているということ。
あなたは何かを捨てた代わりに、今は別の何かを手に入れているはずです。
今のあなたが持っているものは何ですか?
もう一度自分の手元にあるものを見つめ直してあげましょう。
「過去に戻りたい。」
どんなにそう願ったところで、私たちが過去に戻ることはできない。
時間が戻ることは決してない。
そして今日も私たちは、「今」を生きるしかないと気づかされる。
時には落ち込む。
もう立ち直れないと苦しむ。
それでいい。
無理に過去を忘れる必要もない。
忘れられないなら、今はそのまま胸の中に取っておいてもいい。
だって、あなたは知っているでしょう?
「過去には戻れない。」
そう分かっているだけで十分だ。
たまには思いを馳せたっていいんだよ。
過去に思いを馳せてみたり、時には未練でうじうじとしてみたり。
そんな時間を重ねていくことで、私たちの心は自然と「過去」を「過去」として受け入れられるようになっていく。
いつの間にか「今」を生きることに必死に、夢中になっていく。
そんな「今」も、いつかは「過去」になってしまう。
一瞬一瞬の今を重ね続けること。
それが私たちの人生。
たとえ過去に戻れない人生だったとしても、後悔しない今を重ねていくことで、自分だけの人生が完成する。
いつの日か「過去」を置いてきて、「今」だけを生きよう。
「未来」を自分のものにするために。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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