2019.12.27
珍しく一番乗りで職場に着いた日、新入社員が当番の掃除を代わりにやっておいた。
出勤した上司が席に着いて早々、こちらをみて一言。
珍しく朝早いね。掃除までしちゃって、今日は大雨にでもなりそうだ。
本人は冗談めかして言っているつもりだろうけど、こちらからすれば嫌味に聞こえる。清々しい朝の気分もぶち壊しだ。
とりあえず愛想笑いをしてその場を立ち去ったけど、仕事のモチベーションすら下がってしまう。
どこの職場にも必ず一人くらい嫌味な人がいるものだけど、思い出して無性に腹が立つ。
気にいらないなら、直接言ってくれればいいのに、なんだかとても不条理な気分になる。
そもそも嫌味っぽい人なのか、それとも本当はいい人なのに悪気なく言ってしまっただけ?
嫌味を言われたら、そんなことを考えてしまうでしょう。
相手の意図が理解できずに、深読みしてしまうことも…。
どちらにせよ、突然嫌味を言われたら誰しもいい気はしません。直接的に攻撃されたわけのではないので、面と向かっては言い返せず、後から思い返して悶々とするだけ。
相手が不機嫌だったからではなく、自分が失礼なことをしたのではないかと自信を失くすことすらあります。
無駄に動揺することがないように、嫌味な人の心理について知っておきましょう。
今後嫌味を言われたら、相手がどの項目に当てはまるのかを考えてみてください。
他者に嫌われたいと思って生きている人はいません。嫌味を言われたら、多くの人は不快に思う。それに気づけないということは、他者への想像力が欠けているのです。
タチが悪いのは、嫌味だと認識しながら発言しているケース。嫌味な人の心理と特徴を、5つご紹介します。今後嫌味を言われた時のために、参考にしてみてください。
肩書きのある人が自分の実力を示すため、もしくは尊敬の眼差しを向けてもらうために、わざとらしく嫌味を言う時があります。自分に落ち度がなかったら、構って欲しいだけなのだと捉えましょう。
「自分は何者にもなれない」「自分には何もない」と思っているからこそ、自分に持っていないものを持っている人を見ると、嫉妬から嫌味を言ってしまうことがあるのです。
過去に実績も残していて、優秀だと言われて育ってきた人が、自分より優秀な人を目の前にすると、嫌味を言ってしまうことがあります。
どうにかして自分の地位を守りたいのに、このままだと追い越されてしまう…と、心の中で思っている場合があるのです。
プライドが高く、負けず嫌いな人に多く見られる行動。自分のプライドを守るために嫌味を言うのは、正々堂々と戦うことを恐れているということなのです。
自分は正しく完璧で、間違いなど犯さない。このように、自分に絶対的自信を持っている人は、周囲の人が小さなミスをした時に、「何でできないの?」「こんな簡単なことなのに」と、嫌味を言ってしまうことがあります。
優秀な人生を送ってきたので、できない人の気持ちが理解できないことがあるのです。
「こんなこともわからないの?」と呆れた表情を浮かべてしまうのは、できない人の気持ちがわからないことが原因。
適度な距離を置きながら、「生きてる次元が違うから、人を見下してしまってもしょうがない。頑張ろう。」と思う気持ちが大切です。
ヘラヘラしていたり、ちょっと調子に乗った人に嫌味を言うのは、自分が舐められるのを恐れていることに原因があります。
小さなことでも許し過ぎて相手を甘やかせば、いつか自分に敬意を示さなくなるのではないか?
そんな不安に襲われて、嫌味を言ってしまうことがあるのです。舐められたくないと思って嫌味を言っている人も、悩みを抱えていると思えば、少し心を広く持つことができます。
周囲からどのように見られたいかを意識するあまり、自分の思い通りの反応が返ってこないと腹が立つのです。
自分の価値観が絶対で、それを少しでも脅かされそうになると攻撃してしまう。不器用で自己表現が苦手な人ほど、嫌味を言ってしまうことがあります。
自分の価値観を否定されると、自分の全てを否定された気持ちになってしまうため、自分を守るために嫌味を言ってしまうこともあるのです。
嫌いな人の言葉が、嫌味のように聞こえる場合もあります。
自分が相手を嫌っているから、相手も自分を嫌っているに違いない。
そんな一種の思いこみが根底にあって、受け取る言葉が刺々しく感じられるのです。
相手は本当に嫌味を言っていたのか、冷静になって考えて見ましょう。無意識に、そう聞こえた可能性もあります。
人間は見たいようにしか物事を見れないことがあるので、曲がった物差しで相手を見れば、なんともない発言も嫌味に聞こえてしまうことがあるのです。
実は相手は、あなたを気遣って冗談っぽく言ってくれただけかもしれない。そのような場合もあるため、偏見を持ち過ぎずに接するようにしましょう。
嫌味を言われ時、どんな反応をしていますか?
周りくどい言い方だと、こめられた悪意に気づくのにも時間がかかります。後になって思い出した時、一人でムシャクシャしてしまうことになり、余計なストレスを抱えてしまうことに…。
嫌味っぽい人に毎回振り回されずに済むように、今から5つの対処法をご紹介します。
こちらが何も悪くないのに嫌味を言われたら、相手の心に問題があることがほとんどです。真に受けて落ちこむ必要はないので、右から左へと受け流してみましょう。
笑顔で「そうですね」と言っておけば、それ以上面倒なことは言ってきません。反論してしまうと、ヒートアップしてしまうことがあります。
相手が正しいと認めたように見えてしまいますが、自分の気分が悪くならないための一つの手。
嫌味が効いたふりをして、ひとまず相手を納得させてあげましょう。気分を害する時間を減らすためには、やり過ごすのが一番です。
こちらの注意を引きたくて嫌味を言ってくる人には、反論しないのがベター。何かこちらから返してしまえば、火に油を注ぐようなもの。反応があるのが嬉しくて、相手は更に攻撃を続けてしまいます。
取り合わない、関わらないをモットーにストレスを回避してください。
くだらない理由で嫌味を言われたら、まともに取り合うだけ時間の無駄になってしまいます。大事な自分の時間を、嫌味な人のために使わないようにしましょう。
筋が通っていない理由で嫌味を言われたら、相手に同情してあげましょう。
実際に口に出して「プライドが高いですね」と言ってしまうと、口論に発展します。なので、心の中で思っておくだけにしましょう。
自分の心の中で、「この人は実力もあるし、プライドが高くて当たり前。仕方ないことだな。」と折り合いをつけることで、真っ向から全ての言葉を受け止めなくなります。
嫌味を言う人からしたら、流されてしまうのが一番辛いこと。その状況が続けば、自然と嫌味を言うことをやめてくれます。全てを受け止めないことも、大切な対処法なのです。
うっすら聞こえるぐらいの距離で自分の嫌味を言われたら、聞こえないふりをましょう。嫌味な人のくだらないちょっかいに付き合わされる必要はありません。
何度も無視しても、当て付けのように嫌味を言われたら、「あまり聞きたくない内容だったので」と自分の気持ちを伝えましょう。
自分が傷ついていることを伝えない限り、相手には気持ちが伝わらないこともあります。
自分を不快にさせる原因からは、なるべく距離をとってください。精神衛生上、非常に大切なことです。
職場で嫌味を言われたら、その内容にもよりますが、上司に相談してみましょう。相手の言動をチェックしてもらい、自意識過剰ではなく事実として嫌がらせを受けていると理解してもらうのです。いきすぎた発言があれば、上司を通じて注意してもらうこともできます。
下手に自分が言い返せば、こちらが悪者にされる危険性があるので、中立の立場で物事を判断してくれる上司を巻きこみましょう。
下の立場である自分が何を言っても伝わらないと判断した時は、より良い環境で仕事を続けるためにも、職場の人を頼ってみることをおすすめします。それにより、問題が早急に解決する場合もあります。
この世の中に生きていれば、職場・プライベート、様々な場面で嫌味を言う人と出会ってしまいます。関わる人が選べない職場で出くわしたら、付き合っていくしかありません。
嫌味を言われたら、いちいち気にするだけ自分の時間が勿体無い。
短い時間、短い人生の中で、不快な思いをする時間を長く持つよりも、幸せな時間を持っていたいと思うもの。
嫌味を言う人の中には、自分のプライドを傷つけられることに怯えている人や、周りから舐められることが怖いと思っている人や、無意識に虚勢を張ってしまっている人がいます。
嫌味を言う人も、性格が悪いのではなく、悩みを抱えているんだと知ることで、うまく付き合っていくことができるのです。
嫌味を言われたら、相手が反面教師だと思って、自分を振り返ればいいだけ。自分が悩んだ時は、人に当たってしまう前に、悩みを人に相談して解決に向かっていこうと思うだけでいいのです。
ポジティブな気持ちを忘れずに、自分らしい毎日を過ごすためにも、嫌味な人との関わり方を覚えていきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。
今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事