2019.12.19
人はこの世に生をうけた瞬間から、いずれ訪れる死に向かって生きていきます。どれだけ生きられるのか誰にも予測できない人生のなかで、人は人生を歩んでいます。
人は自らの意志のもとに生まれてくるわけではなく、生まれた瞬間から「何かのために生きる」という使命があるわけでもない。
「何のために生きるのか」という問いは、すぐ答えが出せるようなものではありませんし、すぐ答えを出すようなものでもありません。それに、一度答えが出たと思っても、人生経験を積んでいくことで様々な形に変化していくこともあります。
でも、この問いに対して、自分の人生を歩む”支え”となるような答えを見つけることができたとしたら、人生は今より豊かなものになるのかもしれない。
「何のために生きるのか」と聞かれたとき、自信を持って答えることができない。
私は生きている。間違いなく生きている。息をして、自分の足で立ち、目で見て、耳で聞き、鼻で匂いを感じ、舌で味わい、日々、様々なことを感じている。
決して派手な人生ではないし、誇れるようなものでもないけれど、自分の人生にそれなりに満足はしている。
ただ、何のために生きるのかを考えたとき、その答えがわからない。
人は、人生に意味づけをし、目的を持ち、「何かのため」に生きなくてはいけないのだろうか。
ただ、目の前のことを考えて、自分なりに、あるがままに、必死に人生を生きていくだけではダメなのだろうか。
「何のために生きるのか」この問いに答えられる人はいるのでしょうか。
私は確かに生きている。でもなんで生きてるんだろう?「何のために生きるのか」そう聞かれたらわからない。
生きることに目的がなきゃダメ?生きることに目的なんて必要?
私は私なりに生きてる。ちっぽけな夢や理想、目標や希望を持って。それに、大好きな人に会えなくなるのは嫌だし、死にたくない。だから生きてる。生きることの目的なんて、正直考えたこともなかった。
目的が絶対になきゃダメなんてことはない。生きる目的がなくても生きてこれた。辛いこともあったけど、必死に生きて、それなりに幸せを感じている。
だから、何のために生きるのかわからなくても、生きる目的がなくても、大丈夫。これまでの私の人生が自信となって証明しているんだ。
「何のために生きるのか」その答えがわからないのは決してあなただけじゃない。
みんな生きる理由を探しながら必死に生きている。
一人一人違う環境で生まれて、育っていく。だから、”生きる意味”に正解はない。
あの人の生き方が正しくて、あなたの生き方が間違いなんてことはない。その逆もまた同じ。
生きることに答えを探しても見つからないのは、人生に答えがないから。生きることに答えはないんです。
どこを目指して、何を求めて生きていくか。正解は探すのではなく、自分自身で正解を決めていかなくちゃいけない。
人は、これまで歩んできた道も考え方も何もかも違います。どんな考えを持ち、どんな決断し、どんな人生を歩んでいくのか。その問いに正解はないのです。
それでも、人生を生きるうえで、自分なりの答えを導き出していくことは必要です。自分なりの答えを持つことで、自分の人生を歩んでいくことができます。
ここからは、正解を見つけず、自分の人生を生きていく方法を8つご紹介します。
1つ目は、小さな幸せを大切にすることです。
美味しいごはんを食べることができて、スマホがあればどんな情報でも手に入り、温かいお風呂にゆっくり浸かり、ふかふかの布団で寝る。
そんないつもの当たり前の生活が、当たり前のように毎日送れる人生が、何にも代えがたい幸せであることを感じてみてください。
当たり前のことを当たり前だと感じて人生を生きていると、小さな幸せを見落としてしまうようになっていきます。普段から頭と心で意識をして、幸せと感じる沸点を下げてみましょう。
幸せを感じる時間が増えることで、自分の人生に自信を持てるようになっていきます。
2つ目は、愛することを忘れないことです。
家族やパートナー、親友など、あなたがこれまでの人生で出会ってきた大切な人を心から愛してください。誰かを愛すること。それは、「これほどまでに愛せる人が私にはいるんだ」と自分一人では気づくことのできない感情を与えてくれます。
相手のことを思い、寄り添い、愛することは、相手だけではなく、あなた自身の心にも良い変化が生まれるのです。
心が通いあう存在がいて、「ありがとう」を伝えたくなる。それが、自然と生きる意味に感じられることがあります。
3つ目は、感謝の気持ちを忘れないことです。
あなたは一日に何回「ありがとう」と口にしているでしょうか?嬉しいことをしてもらったとき、人は自然と「ありがとう」を言います。
しかし、家族や友達など深い関係の間では、照れ臭くてなかなかありがとうが言えない、なんてことも。また、「やってもらって当たり前」と日頃思っていることに対しては、もはや感謝の感情すら忘れてしまっている場合もあります。
日々の当たり前に気づき、自分の感情に心を委ねてみる。そうすれば、今まで気づかなかった感謝の心があなたに宿っていることに気づくはずです。
感謝の気持ちで溢れている人生は、生きることに答えを探さなくても満たされたものになっていきます。
4つ目は、少しだけ自己中になることです。「自己中」は、あまり良いことではないように感じるでしょう。
ここで伝えたいのは「自分のことだけ考えて人生を生きる」ということではなく、「まず自分のために人生を生きて」ということです。
今あなたが生きているのは、あなたのための人生です。まずは自分自身が人生を幸せに生きることが大切。
人生において、他者のことを想って生きることも、大切なことであり素敵なことです。でもまずは、あなたがどうしたいか、どうありたいか、自分自身と向き合い、自分のことを中心に考えてみてください。
それができて初めて、「自分の人生」を歩き出すことができます。
5つ目は、自分のために投資してみることです。自分の人生を幸せに歩んでいくために必要なことの一つに、自己投資があります。
やりたいこと、伸ばしたいことにチャレンジすることは、なりたい自分に近づいていくためには大切なことです。しかし、自己投資は、後からその結果が返ってくるために、自己投資をしたタイミングでは、不安が募るものだったりします。
それでも、行動しなければ新たな道を拓くことはできません。自己投資は人生の糧となり、自分の人生を歩む手助けとなります。
6つ目は、命を大切にすることです。
万国共通でどんな立場の人でも唯一平等なこと。それは一人の人間に宿る命は一つしかないということです。
そして「命を大切にする」には「死と向き合うこと」が必要です。人は人生のなかで、必ず自分以外の誰かの死に直面します。そのとき、「その現実を自分のなかでどう受けとめるか」で、生きることや死ぬことについて深く考えることができます。
命はいつまでも輝きを放ち続けることはできません。いつかその幕を下ろします。それがいつなのかは誰にもわかりません。今、命あって生きていることが絶対ではないことを感じて人生を生きていくことが大切です。
7つ目は、自分の心を労って生きることです。
人生を歩むなかで、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、たくさんあります。そんなときは、自分の心を労ってあげることが大切です。心の調子が悪いとき、そのまま放置していたら、いつか心が病んでしまいます。
そうなる前に「心の元気がないな」と感じたときには、好きなことをしたり、癒される場所に行くなどして心を休ませてあげましょう。
ときには人生の休息をとることが、自分の人生を客観視するきっかけにもなります。
8つ目は、喜びや笑顔を忘れないことです。
人が人らしく生きているときはどんなときなのか?それは、感情をありのままに表現できるときです。なかでも、楽しいことや嬉しいことがあったとき、感情のままに素直に喜ぶことが大切です。
そして、何よりも忘れてはいけないのは「笑顔」です。笑顔でいることで気持ちも上向きになり、日々起こる様々なことをプラスに捉えていくことができます。
さらに、感情のままにいることで、体にかかっていたストレスが解放され、ありのままの自分でいることができ、人生も豊かになっていくでしょう。
「自分らしくいれば良いんだよ!」この言葉で、心の過呼吸から救われることもあれば、耐えきれない重みで心が押しつぶされることもある。
人は変わっていきます。様々な人生経験をするなかで、自分という存在が、美しく鮮明になることもあれば、靄に包まれたように見えなくなることもあります。
だから、「自分らしさって何?」「自分らしくなんて言われてもわからない」となることは、決して珍しいことではありません。
大切なのは、たとえ自分らしさがわからなくなっても、自分らしさとは何かを考え、追い求め続けることです。
自分は何者かわからなくなってもいいのです。
だって、あなたはあなたでしかないから。
世の中の何が真実で何が偽りか、なかなか判断がつかない。何を疑い、何を信じたらよいか、わからないことも多い。
でも、何の疑いもなく信じることができる確かなことがあるとしたら、それは、今私たちはここで確実に生きているということ。
「何のために生きるのか?」「生きる目的は?」難しいことはわからない。でも、私たちの命は動き続けている。この命の鼓動を感じて、少しずつでも確実に、私たちは私たちなりに必死に生きている。
人生は一度しかない。だから自分の人生を生きたい。
正解なんてわからないし、一つの決まった答えなんか存在しない。たまには歩んできた道を振り返って、現在地で幸せが不幸を少しでも上回っているのなら、これまでの道を正解にしていいのだ。
生きているという真実を抱きしめ、愛し、決して離さないように。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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