2019.12.17
偽善者は、悪者だと思われている。
本当は悪い人なのに、良い人のふりをしている。
自分のためなら他人を貶めてでも、偽善的な行為をする。
自分のために、本心とは違う「良いこと」をする。
自分ばかり良い思いをする、偽善者。
他人のことなんて全然大切にしていない、偽善者。
たとえそれが、本当に「良いこと」だったとしても、偽善者は良く思われない。
「自分のため」になることが含まれていたら、いつの間にか偽善者だと言われてしまう。
人のためになることだったとしても、偽善的な行為は悪いことなの?
偽善者はどうして嫌われる?偽善者の何が悪いの?
人は誰しも、自分にとって良いことが起きるような行動をするものです。
それは、みな幸せになりたいと願っているから。
自分が幸せになるための行動や言動を起こすことは、何もおかしなことではありません。
しかし、その「自分のため」の行動は、時に他人から良く思われないこともあります。
特に、偽善的な行動を取る偽善者は、他人から嫌われる傾向にあるのです。
偽善者とは、見せかけの良い行いをする人のこと。
他人を貶めて自分を良く見せる偽善者と、他人には悪い影響を与えない偽善者がいます。
たとえ他人のために繋がる行為であったとしても、偽善的な行動や言動が原因で、いつのまにか他人から「あの人は偽善者だから嫌だ」などと裏で言われてしまう可能性もあります。
それでは、いつのまにか偽善者になっている人にはどのような特徴があるのでしょうか。
悪事を働かず、他人に悪影響を与えない行為であれば、偽善的であっても批判される理由はありません。
しかし、「自分のため」に行っている行為全てを悪く言う人もいます。
なぜ偽善者が悪く言われてしまうのか。そして、偽善者はどのような特徴を持っているのか。
偽善者が持つ9つの特徴をチェックしていきましょう。
あなたはいくつ当てはまりますか?
偽善者の特徴1つ目は、「社交的な性格を持ち合わせている」ことです。
たとえ偽善的であったとしても、他人との交流を持つことができなければ偽善的な行動すら起こすことはできません。
他人と関わることが好きで、社交的な一面を持っているからこそ、偽善的な行動をするきっかけを多く持っているのです。
偽善者の特徴2つ目は、「世話焼きな性格」であることです。
偽善者の中にも、他人には悪い影響を与えないタイプの偽善者がいるとお伝えしました。
このタイプの偽善者は、単純に人のためになることが好きで、ついつい世話を焼きたくなってしまう性格を持っている場合もあります。
自分はただ、人のためになることが好き。
誰かが喜んでくれるのが嬉しいから、良いことをしたいと思っている。
そう思っているだけなのに、裏で「偽善者」と呼ばれることがあり、苦しい思いをしてしまうのです。
偽善者の特徴3つ目は、自己愛が強い一面を持っていることです。
ナルシスト気質があり、自分が好き。
自分が好きだからこそ、他人にも良く見せたい。
そんな気持ちが作用して、偽善者に見られるような行為が増えていくのです。
自己愛が悪いように作用してしまうと、自分の保身のためだけに行動してしまい、それが他人には偽善者として見えてしまいます。
偽善者の特徴4つ目は、承認欲求が強いことです。
承認欲求。中でも、他者承認欲求が強く、いつも「誰かから認められたい」と思う気持ちを持っています。
他人から認められるためには、たとえ偽善的であっても、他人に良く思われる行動をしたいものですよね。
しかし、それが裏目になって、「あの人は自分のためだけに良く思われようとしている」と偽善者認定されてしまうのです。
偽善者の特徴5つ目は、他人の悪口をつい言ってしまう点です。
私たちが他人と交わす会話の多くには、何らかの人間関係が含まれています。
私たちの周辺で起こる問題の多くにも、何らかの人間関係が関わっています。
多くの人間関係の中で生きている私たちが、他人に対する不平不満を口にするのは無理もないことです。
しかし、偽善者な一面を持つ人は、悪口を通してそのまた別の人との交流を生んでいくことがあります。
事実か定かではない情報を自分から言ったり、又聞きした情報をつい盛って話したり。
他人の悪口を、そのまた別の人との交流ツールとして使い、自分にとって有利な状況に持っていこうとする。
そのような行動や言動は多くの人に見抜かれるため、人が離れていくきっかけとなってしまいます。
偽善者の特徴6つ目は、他人の辛い出来事が大好きな点です。
偽善者が現れるのは、誰かが辛そうな瞬間。
そう思って、相手を助け出そうとする行動もあることでしょう。
しかし、それが結局自分のためだったり興味関心からの行動であれば、相手は良く思いません。
中には、相手の辛いことを聞き出して、それを噂話として広めてしまう偽善者もいます。
どんなに相手のためを思っていたとしても、配慮に欠ける行動や言動が続けば、当然相手は良く捉えません。
真剣にそう思っていても、相手からは「偽善者」にしか見えない行為を行っている可能性もあります。
偽善者の特徴の7つ目は、自分から何らかの行動を起こすのが苦手な点です。
偽善的な側面を持っている人は、「他人のこと」のために行動を起こすことが多いです。
それは、自分のために何らかの行動をするのが苦手だからです。
自分のために行動をするのは怖い。
でも、誰かのためなら動く勇気を持てる。
そんな風に、「あなたのため」という目標を掲げて、それを自分のモチベーションにしていることもあるのです。
偽善者の特徴の8つ目は、熱しやすく冷めやすい一面を持っていることです。
偽善者の中には、自分にとって都合が良くなることだけを選びとって行う、他人に悪影響を与えやすい偽善者がいます。
このタイプの偽善者は、自分に都合が良いことであればすぐに動き、自分に関わりがないことであればその熱は一気に冷めます。
自分に関わりがあって、一時的にとても興奮する。
でも、次の瞬間には「もう興味ない」と、突然居なくなる。
偽善者の中にはこのような一面を持っている人も居るのが現実です。
こういった「自分勝手」なイメージが偽善者を悪く思う原因となってしまうのです。
偽善者の特徴9つ目は、他人に嫌われることを恐れている点です。
偽善的な行動をする人の中には、他人からどう見られるかを気にしているから、「人のためになりそうなこと」をしている人もいます。
しかし、人に嫌われないためにする行動は、結局自分のためです。
「自分が」誰かから嫌われないために、人に良いことをする。
主語はあくまで「自分」なのです。
それが他人から見てとれてしまうと、結局自分勝手な偽善者のように見られてしまうのです。
ここまで、偽善者の特徴をご紹介してきました。あなたはどのくらい「偽善者」の特徴に当てはまりましたか?
偽善者と言われてしまう人の中には、他人のためを思って行動している人も多くいることがお分かりいただけたでしょう。
あなた自身が偽善者の特徴に当てはまったとしても、それは決して悪いことではありません。
人のために何らかの行動を起こそうとできるのは、素晴らしいことです。
全部が自分のためじゃなくてもいい。
結局「幸せ」が自分のもとに舞い込んでくることでもいい。
それは誰でもできることではありません。
ただし、他人を貶めるような行動が中心となっている人は、「悪い偽善者」を卒業して、「良い偽善者」になる努力を重ねてみてください。
世間では悪く思われることが多い、偽善者。
他人から「偽善者嫌い…」と批判的に言われることもある。
そんな時に、自分が偽善的な行動をしているように感じると、心が苦しくなる瞬間もある。
もう人のために行動しようとするのを諦めようとすることもある。
でも、別に嫌われたっていいんだ。
それが結果的に「相手のため」になることで、必要なことなら、嫌われ役になってもいい。
嫌われ者を演じられる偽善者は、なかなか簡単になれるものじゃない。
誰かのために行動できる自分に、誇りを持っていいんだ。
「偽善」。「偽りの善いこと」と書く。
たとえ偽りであっても、それが誰かにとって良い結果となるのなら。
たとえ偽善であっても、それが「あなたのために」と思った上での行動なら。
全てを否定される必要はない。
人のために生きることは簡単じゃない。
時には「偽善者」のように思われてしまうこともある。
難しいことだからこそ、他人に分かってもらえないことも、否定されることもある。
でも、その行動も経て、あなたの行動はさらに磨かれていく。
人のために動くことがもっともっと上手になっていく。
いつかのあなたは、たとえ偽善者だと言われても、何も気にすることはないはず。
だってあなたは、みんなの幸せを願うことができる人だから。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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「良い偽善者」だってたくさんいるんだから。