2019.12.11
友達が欲しい。
ただの友達じゃない。
本当の友達が欲しい。
私にも友達はいる。
定期的に遊んだり、ご飯に行ったり、電話をしたり。
SNSのアカウントは知っていたり。
時には「親友」と思える子がいたこともあった。
でも、本当の友達かどうか、分からなくなってしまうんだ。
あなたは私のことを本当の友達だと思っているの?
私以外にも仲のいい友達はいるでしょう?
私たちは、本当の親友同士なのかな?
そんなこと聞いて、友達じゃないよって言われたら…。
怖くて、結局問いかけることはできない。
「仲のいい友達」って何だろう。
いつも一緒にいれば、仲良しなのかな。
たくさん連絡をとっていれば、仲良しなのかな。
友達期間が長ければ、仲良しになれるのかな。
でも、私は彼女に本音を言うことはできない。
どんなに仲良くしていても、本当に辛い時には頼れない。
一緒に笑うことはできても、一緒に泣くことはできない。
「親友だよね」って言い合っても、心の中は一人で寂しいまま。
本当の友達って何?
親友って何?
私にとって、友達って何なのだろう。
本当の友達なんて、どこにも居ない気がする。
私たちにとって大切な存在の一つである、友達。
友達が居る人、友達が居ない人、友達は居ても本当の友達だと思えない人。
様々な友人関係を持っている人がいることでしょう。
しかし、友達だと思っている人に対して「本当の友達じゃない」と感じた時、私たちは「友達とは何だろう」と悩みを持ちます。
それでは、私たちが友達に対して「本当の友達じゃない」と感じるのは、どのような瞬間でしょうか?
ここでは、4つの場面をご紹介します。
友達だと思っていた人から見下されているように感じた時、私たちは「本当の友達じゃないかもしれない」と思うようになります。
本当の友達とは、同じ高さで付き合いあえる関係であるはずのものです。
本当に大切に思う友達であれば、相手を見下すような言動や行動はしない。
そう思っているからこそ、相手から見下されると違和感を覚えるのです。
仲のいい友達のはずなのに気を使ってしまうことが多い時にも、本当の友達じゃなかったと気づくことがあります。
どんなに仲良しであろうとも、親しき仲にも礼儀あり。本当の友達であっても、当然気を使う場面は必要です。
しかし、自分が言うべきこと、伝えたいことを正面から伝えられない相手だと気づいてしまった時。
「この人は本当の友達じゃないかも」と感じるのです。
本当の友達だと思っている人から、あまりにも頼み事ばかりをされ続けると、「本当の友達じゃない」と感じます。
本当の友達からのお願いだから、聞いてあげたい。叶えてあげたい。
そう思って聞いてきたけど、あまりにも頼まれることが多すぎる。
もしかして、利用されてるだけなのでは…。
このように感じた時、相手を「本当の友達だ」と思う気持ちは薄れていきます。
どうしても相談したい悩みを「忙しいから無理」と聞いてもらえなかった時にも、私たちは「本当の友達じゃない」と判断することがあります。
特に、相手側の話はたくさん聞いているにもかかわらず、こちらの話を聞いてくれない相手に対しては、「本当の友達」としての関係性に疑問を感じざるを得ません。
つまり、お互いを思い合う気持ちがないと感じられる行動や言動を取られた時に、本当の友達ではないと感じるのです。
では、「本当の友達」とははたしてどのような友達なのか。
あなたの親友は、本当にあなたにとっての親友なのか。
お互いが親友だと思い合えるようになるためには、何が必要で、何が大切なのか。
これから本当の友達を作るためには、どんな関係性を目指せばいいのか。
「本当の友達」と呼ぶことのできる相手を見つけるために、まずは本当の親友同士の姿を知りましょう。
本当の友達とは、お互いの嫌いなところを指摘しあうことができます。
そういう言い方、失礼だからやめた方がいいよ。
私はあなたのこういうところは、違うと思うな。
こんな風に、「自分はあなたの姿勢・意見には反対です」と相手に伝えることができる。
それが、本当の友達同士の本来の姿です。
いくら仲がいい友達であっても、他人である限り意見の食い違いや価値観の不一致は起こりうるものです。
それをお互いに話しあって、相手のことを知って、それでもなお一緒に居られる。
時に喧嘩をしても、話をできるからこそ一緒に居られる。
それが本当の友達です。
本当の友達同士は、誰にも言えなかった秘密を打ち明けることができます。
誰にも言いたくない。
でも、彼女にだけは相談しよう。
そう思える相手は、あなたが心の底から「本当の友達だ」と思えている証拠の一つです。
しかし、秘密を打ち明けたのにそれを広められた時には、当然裏切られたと感じます。
その瞬間、本当の友達じゃなかったと思ってしまうこともあるでしょう。
本当の友達同士は、空間を共にすることが他の人に比べてストレスになりにくいものです。
そのため、一緒にいるのに沈黙が続いても全然平気な場合が多くあります。
何も喋らなくても、一緒に居るだけでいい。
「何か話さなきゃ」と焦ることもない。
このように、とても穏やかな関係を築くことができます。
時には「あなたは間違っている」と指摘して怒ってくれるのも、本当の友達が持つ特徴です。
相手を怒るのはとても疲れることです。怒る側にも労力が発生します。
例えばそれが仕事であれば、仕事として部下を怒る責任を持っていますよね。
しかし、友達でいることには何の責任もありません。
相手が気に入らなければ、そのまま自然と離れるふりをしてフェードアウトしても問題ないのです。
それをわざわざ指摘し、怒ってくれる。
本当の友達だからこそ、あなたに介入したい。
そう思っている一つの証とも言えるでしょう。
本当の友達同士であれば、会う頻度は関係ありません。
どんなに間が空いても友達としての関係性に変化がないのは、一つの特徴です。
反対に、どんなに頻繁に会っていたとしても、本当の友達とは呼べない関係性もあることでしょう。
たくさん会うのは、時間さえ作れば簡単です。
たくさん会っていないのに良い関係を築くのは、むしろ難しいことです。
相手の幸せを心の底から一緒に喜び、祝福できるのも、本当の友達である特徴の一つです。
お互いに嫉妬することや、羨ましいなと感じることがあるのは当然のこと。
友達同士で近い環境や近い年齢であれば、なおさらです。
にもかかわらず、相手の幸せを本当に嬉しいと感じることができる。
それは自分のプライドや意地よりも、相手の方がよほど大切だからです。
気軽にご飯に行ける友達は何人居るか。
SNSの友達は何人居るか。
友達と撮った写真は何枚あるか。
属している友達グループは何個あるか。
このような「友達が何人居るか」を気にしてしまう人はたくさん居るでしょう。
「自分は友達が少ない」と恥ずかしく感じてしまう人も居るでしょう。
しかし、友達の本質は数にありません。
友達が多ければいい、なんてことはないのです。
どんなに友達がたくさんいても、心の底から信頼できる相手が一人も居なければ、空虚な気持ちを抱きます。
数よりも、質の高い友達を作ること。
大切な友達を作ることが、あなたの心を暖かくするきっかけとなります。
ここまで、本当の友達がどんな特徴を持つか紹介してきました。
そこで新たに悩みを感じた人もきっと多いことでしょう。
本当の友達が作れるのかどうか。
そのためには、あなたが「どんな人と友達になりたいのか」を明確に知っておくことが重要です。
さらにもう一つ。
あなた自身も、相手にとって「本当の友達」になろうと思う気持ちが大切です。
むやみやたらと友達を増やしてみても、なかなか本音で話せるようにはなりません。
あなたは、その人のことを思いやることができるのか。
あなたは、その人のことを「親友」というステータスではなく、心の底から親友で居たいのか。
友達に対する視点を変えることで、「本当の友達」を作ることができます。
ここでは、具体的に本当の友達を作るために出来る行動を7つご紹介します。
ただ相手任せで待っているだけでは、友達はできません。ましてや親友になることはできません。
本当の友達が欲しいなら、自分の行動から変えてみましょう。
本当の友達を作るために出来る行動1つ目は、相手と本音で接することです。
友達に対して本音で話すことができないと感じている時。
それは、相手が話すに値しないと思っているからですか?
それとも、あなた自身が「話すのが怖い」と思っているからですか?
もし後者ならば、まずはあなた自身が本音で話す勇気を持ちましょう。
全ての人に本音でぶつかる必要はありません。
あなたが本当の友達になりたい相手と、本音で接する勇気を持つのです。
本当の友達を作るために出来る行動2つ目は、相手の陰口を言わないことです。
もしもあなたが本当の友達だと思っていた人に、裏で陰口を言われていたと知ったら、どんな気持ちになりますか?
当然、傷つきますよね。もう信じるのをやめようとも思うはずです。
他人に対して劣等感や嫉妬心を抱いてしまった時、私たちはつい「陰口を言う」という形で何とか自分を保とうとしてしまいます。
しかし、それは自分本位な行動であり、相手を傷つけることに他なりません。
本当の友達で居たい相手のことを陰で悪く言うのはやめましょう。
本当の友達を作るために出来る行動3つ目は、二人だけで話をしたり行動を共にすることです。
二人だけで深く話をする時間を作れば、お互いを深く知ることができます。
行動を共にすることで、相手がどんな人なのか自分の目で確かめることができます。
そうやって自分の目で見て、知った相手に対して、「本当の友達になりたい」と感じた時に、親友になれる機会ができるのです。
決して大人数の場が悪いわけではありませんが、お互いをよく知るためには二人の時間を作ることがおすすめです。
本当の友達を作るために出来る行動4つ目は、興味のあるサークルに参加することです。
こんな風に感じている人は、まず友達となりうる人の数を増やすことが必要です。
自分が興味を持っている分野のサークルに参加すれば、同じ趣味を持っている人が見つかる可能性は高まります。
共通の趣味を通じて友達になることができれば、そこからお互いをより深く知って、やがて親友となることもあるでしょう。
本当の友達を作るために出来る行動5つ目は、自分の意思を持つことです。
友達が欲しいから、友達に合わせてしまう。
嫌われるのが怖いから、いつも共感しているフリをしている。
そんな経験がある人はきっと多いでしょう。
本当の友達を作るためには、我慢ばかりする自分から卒業する必要があります。
相手が思っていることに同調するのは簡単です。
ただ頷いて、「分かる」と言ってあげればいいだけのこと。
ですが、その繰り返しを重ねたところで、あなたと相手の心が近づくことはありません。
本当の友達になりたい相手には、あなた自身を見せる必要があります。
友達を前にした時こそ、自分を持つように意識しましょう。
本当の友達を作るために出来る行動6つ目は、無理に友達を作ろうとしないことです。
「本当の友達が欲しいから」といって闇雲に友達の数だけ増やしても、親友が出来るわけではありません。
結局「本当の友達なんてできない」と最初に戻ってしまう可能性すらあります。
友達が欲しくても、きっと相手が誰でも良いわけではないはずです。
親友が欲しい時こそ、ゆっくり焦ることなく、じっくり相手との仲を深めていきましょう。
本当の友達を作るために出来る行動7つ目は、相手の話をきちんと聞くことです。
そもそも友達とは、対等な関係であるべきはずですよね。
しかし、「本当の友達じゃない」と感じてしまう関係性は、どちらか一方に負担がかかりすぎている可能性があります。
一方が頼るばかりで、もう一方はずっと頼られっぱなし。
一方が話すばかりで、もう一方が話をしても聞いてもらえない。
そんな関係が続けば、当然友達としての関係性は保てません。
本当の友達を作るためには、相手に興味を持つことが大切です。
興味を持てる人と友達になることが大切です。
「自分ばかり」にならないように、相手の話を聞きましょう。
そして、「この人の話をもっと聞きたい」と思える人と、友達になりましょう。
そう思える相手と付き合えば、いつの間にか聞き上手になっているはずです。
「本当の親友。」
心の底から、そう信じることが出来る相手であれば、わざわざ「親友」なんて言葉で表さなくてもいいのかもしれない。
定期的に連絡をしなくても、頻繁に会わなくても、大丈夫なのかもしれない。
友達との関係は、一人一人違う。
だからこそ、本当の友達を見つけるのはとても大変で、そんなにたくさん出来るわけでもない。
たった一人の、大切な友達を。
誰と比べることもなく、あなたが大切に出来る友達を。
あなたが大切に思ってもらえる友達を。
時間をかけて作っていこう。
人間は誰しも他人の力を借りながら生きている。
どんなに寂しくて、頼れる人なんて居ないと思っていたとしても、誰かの力を気づかないうちに借りている。
もしかすると、もうあなたの近くには大切な友達がいるのかもしれない。
あなたが一緒に居たい人と、大切な友達になれますように。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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