2019.12.10
「生きる」なんて、当たり前すぎて疑問にすら思わないはずのこと。
それなのに、どうして私は生きることがこんなにも苦しいのでしょうか。
生きていれば、嬉しい瞬間がある。
その瞬間のために生きてみよう。
人生どうにでもなるって!
そんな言葉は綺麗ごとにしかきこえません。
嬉しい瞬間なんてごくわずかでしかない。
人生なんて、大半は辛くて苦しい時間でしょう?
苦しくて苦しくて、涙が止まらなくて、悲しくて。
そんな瞬間をあと何回、人生の中で経験するのだろう。
生きること。
私たちが今生きているこの日本では、「生きること」は当たり前のように捉えられています。
誰もが当たり前に朝起きて、学校へ行き、やがては働き、「生きる」をまっとうする。
しかし、この「当たり前」は決して当たり前にできることではありません。
生きることが苦しくなって、人生の意味を問い、思い悩んでしまうことも多くあるのです。
なぜ私たちは、人生について考え、時に苦しむこととなるのか。
それは私たちが人間であるからです。
人間であるがために、考えることができます。
人間であるがために、その「思考」に苦しめられることもあります。
もし、あなたが今、自分の人生について考え、苦しみが増しているのならば。
人生を暇つぶしだと捉えてみませんか?
人生なんて暇つぶし。
死ぬまでの暇つぶしゲーム。
一見するとネガティブに感じられるかもしれませんが、時にこの考え方があなたの苦しみを和らげてくれることもあります。
あなたも私も、自らの考え方しだいで、人生を自分のもとに取り返すことができるのです。
私たちの「人生」について、一緒に考えていきましょう。
私たちは、人生に対して様々な悩みを抱えることがあります。
「悩む」ということは、それだけ思いを持っていることとも言えるでしょう。
悩みの原因には、どのような種類があるのか。
なぜ私たちはたくさんの悩みを抱えているのか。
今あなたが悩んでいることは、どんなことが原因なのか。
一緒に見ていきましょう。
生きていくために、食べていくために、私たちにはお金が必要となります。
健やかな生活を手にいれるために、私たちは働きます。
外に仕事をしに行く人。
家を守りながら家中の仕事を引き受ける人。
在宅で仕事をする人。
夢を追いかけて、好きなことを仕事にする人。
「仕事」には様々な形があります。
しかし、自分の仕事の在り方で悩みを持つ人は多いものです。
悩んでいるから、他人が羨ましく感じたり、自分が不甲斐なく思える瞬間もある。
ただ生きるために必要であったはずの仕事。
いろんな形の仕事があるからこそ、そして費やす時間が長いからこそ、私たちは仕事と人生を照らし合わせて悩むのです。
恋愛は、現代の私たちにとって大きな存在です。
恋愛にも様々な形がありますが、多くの人は人生の中で恋を経験します。
恋愛には必ず「相手」が必要です。
一人では恋することすらできません。
そして、その気持ちが募れば募るほど、悩みも大きくなるのです。
大切に思う気持ち。大切にされたい気持ち。
さらには、恋愛が派生して「家族」となってから生じる悩み。
ジェンダーに関する悩み。
恋仲となった相手とは、人生の中でも多くの時間を共に過ごすこととなります。
深い話をすることも多いからこそ、うまくいかないことだってある。
「恋愛」と一言には表せないくらい、私たちの人生に密接に関わっている恋愛に対しても、悩みを抱えることがあります。
私たちが人生を過ごす中で抱える悩みの多くに、何らかの人間関係が関わっています。
人生で抱える悩みの原因を大きく分けたならば、「人間関係」の中に含まれることがたくさんあるでしょう。
仕事でも、恋愛でも、家庭でも、趣味でも、学校生活でも。
どんな場面にも、「あなた」と「それ以外の他人」が登場するはず。
それだけ、私たちの人生は他の人と一緒に作られているものなのです。
だからこそ、人間関係における悩みは尽きません。
逆に言えば、私たちは周りの人間関係に縛られていることがたくさんあります。
言われてもいないのに、人の目を気にしてしまったり。
好きでもない人のご機嫌を伺ってしまったり。
人間との関わりで疲弊している瞬間はきっとたくさんあるはずです。
人生で抱える悩みを全て細かく分けていくことは、ここではできません。
一人ひとり抱えている悩みは違います。
同じ事柄に対する悩みを抱えていたとしても、あなたと私では違う視点で悩むものです。
しかし、ここまで挙げてきたような人生で生じる悩みの原因たちが、次第に「生きること」について考えるきっかけとなります。
悩みが生じて、辛い。苦しい。悲しい。
だから、私たちは「生きるって何だろう」と考えはじめるのです。
生きるのが辛いから、人生について悩みはじめるのです。
人生が辛いと感じている時、あなたは自分の人生がどんなものだと考えていますか?
「価値がない」、「意味がない」、「必要がない」。
「生きるのが下手」、「生きるのが向いていない」。
きっと、こんな風にマイナスに捉えてしまっていることもあるでしょう。
それでいいのです。
そのままのあなたでいいのです。
人生を上手に進めようと思う必要はありません。
失敗を恐れる必要もありません。
あなたも私も、気楽に生きていいのです。
そう言われたところで、簡単に気が楽にあるわけではありません。
「考えたくなくても考えてしまうんだ…。」
ここで登場するのが、最初にご紹介した「人生なんて暇つぶし」という捉え方です。
人生を死ぬまでの暇つぶしゲームだと考えると、気持ちは少し軽くなるでしょう。
「人生なんて暇つぶし」と考えることでどのように楽になれるのか。ここでは4つご紹介します。
人生について深く悩んでしまう。
その悩みから抜け出せなくなっている時、あなたは真面目になり過ぎていませんか。
真面目は、良い作用をもたらしてくれることもあれば、時には私たちを苦しめる要素となりうるものです。
「少し考えるのをやめて、時間を置いてみよう。」
「明日になったら何か変わっているかもしれない!」
「絶対にうまくやらなきゃいけないのに、どうして私はダメなの…?」
こんな風に、すぐに解決しなきゃと急いだり、自分を責めてしまう時。
もしかすると、真面目に考え過ぎて主観的に狭い視野でしか物事を見れなくなっているかもしれません。
たとえばこんな時に、人生は暇つぶし思考を思い出すことができたら。
時間を置いて、冷静になることができる。
自分ばかり責めて、必要以上に苦しむことがなくなる。
真面目なあなただからこそ、時には人生を暇つぶしだと思うくらいのんびりすることも必要なのです。
人生が死ぬまでの暇つぶしだと考えることができたら、あなたは今から何がしたいですか?
すごく嫌で辞めたくてたまらない仕事をやめる。
長年付き合ったけど今は不満しかない恋人と別れる。
手が届くか分からない高嶺の花である女性に告白する。
一度行ってみたかったあの国に行ってみる。
人生を暇つぶしだと捉えることは、今のあなたが怯えている恐怖から解放されることでもあります。
たしかに、自分の人生をどう進めていくのかは冷静に判断する必要はあります。
でもきっとあなたは、これまでも自分と真剣に真正面から向き合い続けてきたはず。
苦しんで苦しんで、どうしていいのか分からなくて。
次の一歩をどこにおろせばいいのかすら分からない。
それくらい、人生に悩んできたことでしょう。
人生に失敗はつきものです。
失敗を恐れるのも当然のことです。
だからこそ、「暇つぶし思考」を利用して、少しでも心を軽くしてみて欲しいのです。
こんな風に思ったことはありませんか?
自分の人生のはずなのに、いつも嫌なことばかり連続して起きる。
面倒なことや損することを引き受けるばかり。
自分の人生なのに、いつも脇役。
人生の脇役から抜け出すためにも、人生は暇つぶしと考えることが有効です。
暇つぶしゲームの中で、主人公である「自分」をどうコントロールしていくか。
それこそ、育成ゲームかのように自分の攻略方法を探していけばいいのです。
主観の枠にハマってしまうから、自分をどう動かせば楽しめるのかが分からなくなってしまう。
だったら、自分を「客観的な存在」として置いてみればいいのです。
人生の主人公を自分にするために。
暇つぶしの時間を、あなた自身の人生で楽しんでみよう。
人生について悩みを抱えた時、つい自分を他人と比較してしまうことはありませんか。
あの人はもっと良い仕事で、お給料をたくさんもらっている。
あの人は自分が大好きなことを仕事にしている。
あの人は素敵な恋人と素敵な毎日を過ごしている。
あの人は大切な家族と仲睦まじく幸せそうに暮らしている。
あの人も、あの人も、あの人も…。
みんな自分より輝いている。
他人と比較してしまうことが原因で、負の連鎖に入っていくこともあるでしょう。
そんな時、「人生は暇つぶし」だと考えることができれば、あなたはあなただけの人生を楽しみ始めることができます。
自分の人生ゲームです。
誰かと比べることもなく、あなたが作りたい人生を作ればいい。
そう思うことができると、いつのまにか消えてしまう悩みがきっとたくさんあるはずです。
「人生は死ぬまでの暇つぶし。」
こう捉えることは、私たちの人生に良く作用してくれる瞬間があります。
しかし、ここでもう一つお伝えしたいことがあります。
本当のことを言えば、人生は私たちがやるTVゲームやスマホのゲームとは違います。
「死ぬまでのゲーム」と言えば、たしかに同じ。
でも、私たちの命には制限があります。
一度なくした命は取り戻すことができません。
死ぬまでの暇つぶしだろうと、人生ゲームだろうと、どう捉えてもいい。
ただ、命は帰ってこない。
だからこそ私たちは、失敗を恐れるのです。
この一点だけを忘れずに生きていければ、私たちは自分を何者にでも変えることができます。
命だけ持っていれば、私たちは何度でもやり直せる。
何度転んでもいい。
何度失敗してもいい。
何度泣いてもいい。
何度やり直したっていい。
怖がらずに、進んでみよう。
「生きること」に悩んでいく中で、自分の生きる理由を探すようになった人も多いでしょう。
私たちに生きる理由は要りません。
だから、あなたの好きに決めていいのです。
辛くて苦しい時には、「暇つぶしで生きている」と考えたっていい。
それを制限する他人は、誰もいません。
だってあなたの人生は、誰のものでもなくあなた自身のものだから。
そんな辛さにぶち当たったこともあるでしょう?
その分、自分で決めて、自分だけの人生を作っていいのです。
辛い時に、それ以上の辛さをわざわざ自分で作り出す必要はない。
妄想でもいい。冷やかしでもいい。
そうやってあなたの心が少しでも休まる時間を作ってあげることで、何よりも大切なのです。
人生は暇つぶしだと考えてもいい。
人生は辛くても苦しい中で頑張るものだと考えてもいい。
人生は茨の道であることにこそ意味があると考えてもいい。
だって、結局あなたの人生はあなたのものでしかないんだ。
どう考えるのもあなたの自由で、捉え方次第で人生の進め方を変えていくのも、あなた自身。
でも、あなたの心が少しでも疲れているのなら。
一度立ち止まって、「暇つぶしゲーム」としての人生について考えてみて欲しい。
真面目に進んできたからこそ、少しは立ち止まることも大切にして欲しい。
そして、人生を楽しめない瞬間が続いているのならば、暇つぶしとしての人生でいいから、少しでも笑う時間を作って欲しい。
たくさん泣いていい。
でも、あなたが笑顔で居られる時間が少しずつ増えていった時。
きっとその頃には、人生の暇つぶしは必要なくなっているはず。
あなたの気持ちを楽にするために、少しの時間だけ、人生の暇つぶしを楽しんでみない?
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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