2019.12.07
彼女には男友達が多い。社交的で男女問わず優しく接する姿を見て「素敵な女性だな」と思ったのは事実。
でも、いざ付き合ってみると、男友達の存在が気になって仕方ないんだ。
男の影がチラつくたびに「もしかして…」と、最悪の事態を連想する。
「きっとやましいことはない」「彼女を信じよう」と言い聞かせている自分は、内心彼女のことを信じ切れていないのだろう。
でも、彼女の交友関係を制限する気持ちにもなれない。男友達は、今の彼女を作り上げた大切な人間関係の一つ。
それを奪ったところで、彼女は悲しむだけだから。
彼女には正直に伝えた方がいい?それとも、受け入れる方法なんてある?
湧き上がる嫉妬と向き合うため、「男友達の多い彼女」について、男女別の意見を紐解いていこう。
彼女に男友達が多いと、どうしても「嫉妬」に苛まれてしまいます。男性は本能的に闘争心が強く、他の男性の存在を意識して競争する性質を持っているのです。
通常のコミュニケーションでも、無意識に他の男性のステータスと比べてしまう。それが、付き合っている彼女の男友達であれば、強く意識してしまうのは自然なことです。
「嫉妬してしまう自分が情けない…」と思った時、その裏には様々な心情が隠れています。
自分に自信がない。男友達の方が勝って見える。彼女から愛されている確証が得られない。浮気された過去を思い出す。
こうした自分の中の問題を自覚しているからこそ「情けない」と感じることに…。本当は嫉妬なんてしたくないと思っているのです。
大切な彼氏がいるのにも関わらず、他の男友達と遊ぶ。この彼女の振る舞いには賛否両論あります。
「男女の友情」をアリだと思う人、ナシだと思う人の2つに分かれるのと同じく、恋人がいる状態での異性との関わりも2極に分かれるのです。
男友達と遊ぶ彼女は、おそらく前者の「男女の友情はアリ」だと考えるタイプといえます。
彼女たちの思考を理解するためにも、まずはどんな心理で男友達と会っているのか、見ていきましょう。
男友達を「異性」ではなく「ただの友達」として見ているパターンが考えられます。彼女にとって、友達になるのに性別は関係ありません。偶然友達になった人が男性だっただけです。
とはいえ、男友達も同じ感覚を持っているかどうか、彼氏からは分からないからこそ心配になるもの。
男性よりも女性の方が「男女の友情はある」と考える傾向にあり、そもそも認識にズレが生じやすいテーマなのです。そのため、彼氏はハラハラしていても、彼女は本気で友情として捉えている可能性があります。
仲良く遊んでいるグループの中にいた男友達と、偶然一緒になっただけ。これも可能性としてあり得ます。
「2人で仲良くする」という発想はそもそも無く、あくまで自分が所属しているコミュニティの一員。彼女にとって「異性として意識する以前の段階」といえます。
もちろん、こうした関係性から恋愛に発展するケースも。ですが、彼氏がいる状況では全く眼中になく、人間関係を円満にするためのコミュニケーション程度に関わっているのです。
長年関わっている男友達や幼馴染だと、「異性」というより「兄弟」という感覚になってきます。
家族に男性がいたとして、恋愛対象に見ることなんてない。それと同じように、恋愛とは違う概念の信頼関係を構築しているからこそ、気にせず会うことができるのです。
家族のような存在というのは、少なからず心の拠り所になっています。
無理に奪ってしまえば、彼女の心が消耗して苦しくなることに…。
そして、彼氏という存在だけで、その穴が埋められるとは限りません。
人と接するときに「相手が異性か同姓か」を意識して入る場合と、「相手がどんな人間か」を意識して入る場合の2パターンがあります。
この2パターンに「どちらが正しい」という概念はなく、人それぞれ考え方が違う個性の一部です。
そのため、彼氏から見ると「異性かどうか」が気になっていても、彼女からすると「気が合うかどうか」だけを重要視している可能性があります。
彼女はそもそも、出会った人が異性であることに執着していないのです。
社会的に目上の立場だったり、困った時に助けてくれたり。「お世話になっている」という事実があるからこそ、無下にはできないこともあります。
「異性だから」という理由だけで人間関係を断つと、失うものも出てきてしまいます。いざ仮に彼氏がいなくなった時、「もう一度仲良くして」と言うのは自分の都合です。
長期的に見て「切るべき人間関係ではない」と判断しているからこそ、彼氏がいても会っているといえます。
男友達と会ったり遊んだりする彼女には、彼女なりの理由があることが分かってきました。では、男友達が多い彼女に対して、彼氏はどんな本音を抱えているのか?
前述したように、男女では異性に対する意識の違いがあります。そのため、彼女にとってしっかりとした理由でも、彼氏の理解が得られにくい可能性も…。
実際に男友達が多い女性は、彼氏の心境を知るために、これからご紹介する彼氏の本音をチェックしてみましょう。
抑えられない嫉妬心は、やがて束縛を生みます。彼女が浮気していないかどうか信じられない。だからこそ、彼女の行動を制限するために束縛をするのです。
でも、本当は彼女を信じたいし、束縛によって不信感を与えたくもない。彼女に「意地悪な束縛男」だと思って嫌われたくない。
このように、不満を口に出さない彼氏であっても、心の中に葛藤を抱え込んでいます。内心は彼女に「安心させてほしい」と望んでいるのです。
男友達と何もやましいことはないと信じている。でも、不安で仕方ないから確かめて真実を知りたい。このように、男友達とのやりとりが気になってしまいます。
自分が見ていないところでのやり取りに「絶対」はありません。
仮に浮気をされたとしても、自分には確かめる術がないからこそ、不安になるのです。
彼女は全てを知っているから安心できたとしても、全貌が分からない彼氏からすると、安心できる要素は見つけられません。
彼女の口から、他の男の名前が発せられるだけで苦しい。彼女の頭の中に、他の男性がいるだけで嫌。こう考える男性も少なくありません。
楽しそうに男友達とのやり取りを話した日には、嫉妬は頂点に達してしまいます。
彼氏に対して隠し事をするのはNG。ですが、彼氏の前で不用意に男友達の話題を出すことも、とてもリスクのある行為です。浮気などはしていなくても、彼氏はたちまち不機嫌になってしまいます。
男性は女性以上に「異性であること」を意識する性質があると前述しました。彼氏は男性だからこそ、こうした「男の思考」を理解しています。
そのため、異性と2人きりになることに危機感を持っていない姿を見ると、「理解できない」と感じてしまうのです。
実際に「男友達だと思っていたのに急に態度が変わった」という経験をする女性は少なくありません。友達関係は建前。チャンスがあれば行動に移そうと、頭の中で考えている可能性は充分にあります。
「怒り」や「嫉妬」などのネガティブな反応は、自分の限界を証明するようなもの。自力では対処しきれないから、力業で解決を図るのです。
このことを理解している男性は、「心の広い男」になるため、何事にも寛容な態度で接しています。
でも、寛容に振る舞っても、彼女が男友達と遊ぶのはどうしても気になってしまう…。「心の狭い男と思われたくない」という理性が、かろうじて嫉妬心に蓋をしている状態ともいえます。
大丈夫そうに見えても、彼の心は徐々にすり減っているのです。
人は「分からないこと」「不明瞭なこと」に対して、漠然とした不安を抱きます。心霊現象やホラーが恐怖の対象になるのは、未知の出来事だから。
それと同じように、全貌が掴めない「男友達との遊び」という事柄は、彼氏の不安を激しく煽ります。
彼女にとっては分かり切っていることだから「何でそんなに心配するの?」となっても、彼氏にとっては分からないから不安がどんどん膨らんでいく。これが彼の抱えるネガティブな心境の正体です。
「彼女に愛されている」という実感は、彼氏の心を強くします。ですが、他の男の影がある場合は逆。どんどん心が消耗して、ついには自信すらなくなってしまうのです。
恋愛は人の心を強く揺さぶる経験。彼氏を満たすことも傷つけることも、簡単にできます。「他の男性と会う」という行為は、単純なことに見えて、一瞬で心を傷つけるのです。
彼氏の情緒が不安定になってきたら、それは「彼女からの愛を感じられないから」とも考えられます。
「嫉妬してしまう自分が情けない」という気持ちには、「本当は彼女を信頼したい」という願いが隠れています。
つまり、彼女を信頼さえできれば、心が軽くなるということ。
思い切って彼女の男友達に会ってみたり、不安に感じている現状を伝えて話し合ったり、何かに打ち込んで心配する時間を減らしたり…。彼女への不信感を解消していくことが解決への近道です。
彼女に気持ちを伝える時は、感情的にならないことが大切。気持ちをぶつければ、彼女も身構えてしまいます。
解決の糸口を一緒に探す提案をしましょう。
まずは、自分自身が「劣等感」や「自信の無さ」を抱えていないか向き合ってみる。
そして、どうしても難しいようなら、パンクする前に彼女と向き合ってみることを、おすすめします。
女友達も男友達も多い彼女は、たくさんの人に慕われている。それが彼女の魅力だと分かっているのに、彼女に嫉妬を向けてしまった。
実は思い切って、嫉妬心を彼女に相談してみたんだ。そうしたら、彼女から意外な答えが返ってきた。
「私が愛しているのはたった一人」「あなた以上の人なんていないよ」
そうだ、自分が求めていたのは真実を知ることではない。彼女から愛されている実感が欲しかったんだ。
それなのにいつしか、男友達と自分を比べて「自分が彼氏にふさわしいかどうか」に囚われてしまっていた。こんなに真っすぐな愛情を向けてくれる彼女に感謝したい。
これからも不安に感じることがあるかもしれない。そんな時には、最愛の彼女と愛情を確かめ合って、2人で乗り越えていこう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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