2019.12.02
現実と向き合うためには、辛くて苦しい時間を過ごす必要がある。
仕事や家庭、恋愛、友人。
どこを見渡しても「現実じゃなければいいのに」なんてことばかりで、現実逃避が止まらない。
どうせこのまま過ごしていても、現実で幸せになれることはない。
だったらせめて、現実逃避くらい許して欲しい…。
でも、現実逃避って良いイメージがない。
現実と向き合えずに逃げているのだから。
このまま現実逃避を繰り返していたら、どんなことに対しても逃避癖がついてしまうのだろうか。
毎日の生活の中で辛いことや苦しいことが発生した時、私たちは現実逃避をすることがあります。
中には、現実を見つめて向き合うのが怖くて、すでに逃避癖がついてしまった人もいるでしょう。
ストレスが増えれば増えるほど、当たり前のように現実と向き合うのは大変になります。
しかし、現実から逃げようとする自分に対して嫌悪感を抱くようになったり、「どうして向き合えないのか」と自分を責めるようになってしまう人がいます。
現実逃避してしまうのは、決して悪いことばかりではありません。
時には現実逃避することで、自分を守ることもできるのです。
この記事では、現実逃避癖がつくNG行動や、現実逃避したいと感じた時の対処法をご紹介します。
現実逃避してしまう自分を責めるのではなく、そんな時にどう解決すればいいのかを把握していきましょう!
そもそも、現実逃避がしたいと感じる時、私たちの心はどのような状態になっているのでしょうか。
ここでは、現実逃避したいと思う時、私たちが抱えている心理と特徴を8つご紹介します。
自分の現実逃避癖にはどんな原因があるのか。
あなた自身の心を知ることからスタートし、少しずつ解消していきましょう!
現実逃避したくなる時、仕事によるストレスが大きくのしかかっていることがあります。
仕事は私たちの生活の中において、時間的に大きな比重を占めている存在です。
その分、仕事でストレスを強く感じるようになると、精神的に辛いと感じる時間が増えるものです。
もうこんな仕事、やってられない…。
そう思いながら、毎日終業後にお酒を飲んで気を紛らわせる。
このように、ストレスが原因でお酒に頼ることがある人も多いのです。
自分の目の前に何か問題が発生している時。
あまりにもその問題が大きすぎて途方に暮れてしまうと、私たちは現実逃避したくなることがあります。
また、これまで直面したことがない問題が発生した時にも、対処の方法が分からず、「現実を見るのが怖い」と目を逸らしてしまうこともあります。
現実逃避してしまう人の中には、将来の目標が決まっていない人もいます。
目標があれば、目標を叶えるための行動に向かえばいいので、進むべき道が定まっているとも言えますよね。
しかし、「自分には目標がない」と感じている人は、この先何をして生きていけばいいのか、どこに向かっていけばいいのかが分からないのです。
目標を掲げていたのにその夢が絶たれてしまった人も、同じように「何をすればいいのか分からない」と感じるようになってしまいます。
飽き性で一つのことを長期的に続けるのが苦手な人も、現実逃避癖を持っている場合があります。
飽きやすい性格であることは決して悪いことではありません。飽きやすいからこそあらゆるベクトルへの好奇心が強い人だって居ます。
しかし、飽きやすいことが原因となって、自分の軸が定まっていないように感じてしまう人もいるものです。
飽き性な人は、「自分はどんなことなら続けられるのだろうか」と悩み、時には現実逃避したくなることもあるのです。
現実逃避したくなる人の特徴として、自己管理ができていない点も挙げられます。
たとえばこれからやるべきタスクが決まっているのに、なかなか気が乗らなくて実行に移せないことがあったとします。
そんな時に、自分を律することができずに結局ダラダラと時間を過ごしてしまった経験がある人も多いことでしょう。
これも自分をコントロールできないことが原因となって発生した、一つの現実逃避と言えるのです。
肉体的にも精神的にも、限界まで頑張ってきた。
とにかく疲れてしまって、何も考えることができない。
このように、疲れが原因で現実逃避をする人も居ます。
仕事で疲れていて何も考えたくない休日に、わざわざ仕事のことを考えようと思うことはまずないでしょう。
疲れているからこそ、自分を守る・保つために、あえて現実逃避する人もいるのです。
現実逃避してしまう人の特徴には、「完璧主義者であること」も挙げられます。
完璧主義な性格を持っている人は、全てが完璧じゃないと気が済みません。自分が気になってしまったことは、絶対に完璧にしたいのです。
しかし、ずっと完璧主義を抱え続けていると、自分で自分を疲れさせてしまいます。
自分を自分で守るために、時に現実逃避することで、完璧主義的な側面と上手に付き合っていることもあるのです。
現実逃避癖がある人の中には、神経質でストレスに弱い性質を持っている人もいます。
同じ出来事に対しても、ストレスをどの程度感じるかは人それぞれ異なります。
全くストレスを感じない人も居れば、強いストレスを感じる人もいます。
人よりも敏感で様々なことに気づく人はストレスも感じやすく、それが原因となって「現実逃避したい」と感じることもあります。
現実逃避は無意識のうちにやっている場合も多いです。
あなたが気づかないうちに、自分自身で現実逃避癖を招いてしまっている可能性もあります。
ここでは、現実逃避癖を招くことに繋がりやすい5つの行動をご紹介します。
「いつの間にかやっていた…。」とあなた自身に当てはまることがありますか?
自分の行動を振り返ってみましょう!
現実逃避癖を招く原因となる行動1つ目は、問題を先延ばしにすることです。
何か問題が発生したのは把握していても、「また今度やろう」と後回しにした経験は、誰もがあるでしょう。
小さな問題であったり優先度が低い問題に関しては、その判断は間違っていません。むしろ良い現実逃避の方法と言えます。
しかし、絶対に放置できない問題や今向き合わなければならない問題を先延ばしにしてしまうと、現実逃避はより進んでしまいます。
目を背ければ背けるほど、向かい合うことが億劫になったり、しんどくなります。
大切な問題は現実逃避して放置せず、向き合える時に対処することが必要になります。
現実逃避癖を招く原因となる行動2つ目は、問題を置いてそのままやめることです。
たとえば命の危険が差し迫っていたり、心が辛くて「これ以上持たない」と感じる時には、逃げる選択を取ることも重要です。
しかし、些細な問題や解決のための手段が残されている状態のまま、そのままやめてしまうことは、現実逃避癖を招く行動となってしまいます。
現実逃避癖を招く原因となる行動3つ目は、苦手意識を持ってしまうことです。
人にはそれぞれ得意なことや不得意なことがあって当然です。苦手なことがあっても、何も悪いことではありません。
しかし、どんなことに対しても苦手意識を持った瞬間に本当にどんどん苦手になってしまうことがあります。
苦手意識を自分の中に植えつけてしまうことが原因で、「もう向き合えない」、「解決の方法がない」と、自分で自分を苦しめてしまっている可能性もあるのです。
現実逃避癖を招く原因となる行動4つ目は、自分の力で解決せずに逃げることです。
物事の全てを自分一人で抱えることは誰にもできませんよね。私たちは皆、誰かの力を借りながら日々暮らしているものです。
とは言え、全部を他人に任せきりにして、自分で解決する力を身につけることができなければ、困った時に「逃げる」以外の手段が思いつかなくなってしまいます。
その判断をできるようになるためには、自分の力で解決するために必要なことを考える力を養いましょう。
現実逃避癖を招く原因となる行動5つ目は、言い訳をすることです。
言い訳ばかり並べてしまう人は、無意識のうちに「だって」や「でも」が口癖になっています。
物事がうまく行かなかった時、責任の全てを自分一人だけで背負おうとする必要はありません。
しかし、「なぜうまく行かなかったのか」を考え、見極める力が必要なのです。
現実逃避したいと感じているのは、少なからずあなたは何らかのストレスがかかっているからです。
つまり、現実逃避したいと感じた時には、根本的なストレスを解消していくことが重要になります。
ここでは、現実逃避したいと感じてしまう人がストレスを減らすためにできる8つの行動をご紹介します。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の1つ目は、現実逃避をポジティブに捉えてみることです。
現実から逃げてはいけない。
逃げるのは悪いことだ。
そう考えれば考えるほどに、現実に目を向けるのが辛くなった経験がある人も多いはずです。
現実逃避は必ずしも「悪いこと」と決めつけられるものではありません。
あなた自身の心身の健康や活力のために、大切な充電期間となってくれることもあります。
時には旅行や普段とは違う行動で現実逃避をし、現実逃避を上手に使ってみましょう。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の2つ目は、自分で問題を解決する力を養うことです。
現実から逃げるのが癖になってしまい、大切な場面でも逃げてしまうことが続くと、いずれ自分にとって面倒なことや余計に厄介なことが発生するようになってしまいます。
未来の自分のためには、現実逃避をしてばかりの自分から抜け出して、自分で解決する力を身につけることが大切です。
逃げてしまうことが多いと感じている人は、逃げる前に立ち止まって「自分で解決するためにできる行動は何だろう?」と考える習慣を持ちましょう。
自分で解決をするためのアドバイスをもらうために、人に相談をするのはとても良いことです。
周囲の力も借りながら、自分自身で問題と向き合えるようになっていければ大丈夫です。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の3つ目は、成功体験を多く積むことです。
現実逃避癖が染み付いて、逃げることが続いてしまうと、成功する前に逃げてしまうことになります。
つまり、現実逃避癖がある人は、成功した経験が少ないのです。
どんなことでも失敗するのは怖いことです。誰もが失敗を恐れながら毎日を進んでいます。
しかし、成功体験を積むことで、失敗に対する恐怖心が緩和されたり、自分に対して自信を持てるようになります。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の4つ目は、目標達成後に自分へのご褒美を用意することです。
ご褒美が待っていると分かれば、「あともう少し踏ん張ってみよう!」と問題に向き合い続けることができます。
小さな出来事に対してもご褒美を設定していくことで、毎日の中に喜びが増えます。同時に、成功体験を増やすこともできるのです。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の5つ目は、将来を見据えて前向きな目標を持つことです。
目標には様々なものが設定できます。
仕事、恋愛、家庭、友人、趣味、夢。
どんなことでも構いません。自分がポジティブになれる目標を設定しましょう。
たとえば短期的に自分の人生を見たときにはネガティブな物事しか思い浮かばなかったとしても、長期的に自分にとって前向きな目標を考えることはできます。
心が前に進みたいなと思えるような目標を持つことで、現実逃避したいと思うようなストレスは緩和されます。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の6つ目は、自分の苦手を明確にすることです。
そう思った人も多いのではないでしょうか。
確かに、自分の好きなことを知るのも重要です。
しかし、それ以上に重要なのが、自分の「嫌い」や「苦手」を知ることです。
苦手が分かっていれば、「これは苦手だから仕方ない」と割り切ることもできます。
また、苦手や嫌いを避けていれば、現実逃避したいストレスも減らせるようになるのです。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の7つ目は、頑張る時間を決めることです。
辛いことや苦しいことがあるのに、「頑張らなきゃ」とずっと気を張り詰めていたら、苦しさはより大きくなってしまいます。
頑張ることは悪いことではありません。しかし、頑張る時間を決めることで、メリハリをつけることができるようになります。
この繰り返しで自分をコントロールしていくことが重要です。
現実逃避癖を減らすためにできる行動の8つ目は、一度立ち止まって休むことです。
あまりにも辛い状況や、大きなストレスを感じながら、それでも現実と向き合い続けるのはとても苦しいものです。
現実と向き合うためには、思い切って立ち止まることが必要な瞬間もあります。
自分の心の声に耳を澄ましながら。
休むことも大切にして行きましょう。
「現実逃避したい」と思う気持ちは、自分が自分に向けて出しているSOSです。
現実逃避したいほどに疲れています。
現実逃避しか手段が思いつきません。
一度現実逃避して、休ませて・・。
そんな声をあなたの心が叫んでいるのです。
出されたSOSと向き合うことで、現実逃避をしなくて済む場面も次第に増えていきます。
現実逃避癖がついている人は、「自分とどう向き合えばいいのか分からない」と感じている人です。
時には現実と向き合うことが必要になる瞬間もある。
そんな時に、逃げることなく向き合えるように。
自分との向き合い方や、心の状態を知ることが大切です。
逃避癖を解消して、あなたの毎日がより過ごしやすくなるように。
この記事を参考に、自分との向き合い方を見つめ直して行きましょう!
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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