2019.11.30
大人になると、働くのは当たり前だと言われるようになっていく。
毎日同じ電車に乗って、毎日同じ会社に行く。
職場の人と顔を合わせて、挨拶をし、時々談笑を交えながら、一緒に働く。
人間関係でややこしいことが起きても、何とか乗り越えて。
お客様に無理を言われても、嫌な顔はせずに対応して。
みんな当たり前のように働いている。
当たり前のように社会と向き合って、仕事を頑張っている。
でも、私は働くのが怖い。怖くて怖くてたまらない。
他人に励まされたところで、みんなと同じように私も大丈夫なんて保証はどこにもない。
働く先はどこで見つければいい?
失敗したらどうすればいい?
この不安な気持ちはどこに置いて行けばいい?
今のままじゃ、働くのが怖い自分から抜け出すことはできません…。
働くことが良しとされやすい私たちの社会ですが、「働くのが怖い」と感じる人も実はたくさんいます。
しかし、働いている人の姿に圧倒されたり、劣等感を感じてしまい、働くことに対するネガティブな感情をどこにぶつけていいのか分からなくなってしまうことも多いものです。
それでは、私たちが働くのが怖いと感じるのはなぜでしょうか?
ここでは、働くのが怖いと感じてしまう原因や理由を4つご紹介します。
働くのが怖いと感じる理由の1つ目は、就職をした経験がないことです。
学生で初めてアルバイトに挑戦しようという時、誰しも怖いと感じるものです。また、新卒で初めての就職を迎える時も、「正社員として頑張れるだろうか」と不安に感じます。
誰でもやったことがないものに対しては恐怖心や警戒心を抱くものです。就職の経験がない時には、当然働くのが怖いと感じてしまいます。
働くのが怖いと感じる理由の2つ目は、過去に仕事をしていた場所でのトラウマが残っていることです。
例えば上司とうまくいかなかった経験や、何らかのハラスメントを経験したことがある人は、働くことに対して苦手意識を感じてしまいます。
働くのが怖いと感じる理由の3つ目は、こころの病気などが原因となっていることです。
何らかの精神疾患を抱えていたり、こころに不安症状がある人は、仕事に対しても怖いと感じることがあります。それは決して悪いことではなく、症状やこころの状態が作用して、自然に怖いと感じてしまうのです。
働くのが怖いと感じる理由の4つ目は、社会復帰までのブランクが長く、時間が空いていることです。
例えば出産や子育てを機に家庭に入っていた人が久々に外での仕事を始めるとなれば、時間が空いている分心配になる部分も増え、働くことが怖いように思えることもあります。
「働くのが怖い」と思ってしまう気持ちを、自分の心の中だけで抱えていると、不安な気持ちはどんどん膨らんで行きます。
そうやって他人と自分を比較して、自分ばかり劣っているようにも思えてしまうのです。
しかし、働くのが怖いと感じていたり、働くことにまつわる悩みを抱えている人は、決してあなた一人ではありません。
働ける気がしない。
そう思うことは、決して悪いことではありません。自然と発生する感情の一つです。
自分の気持ちをネガティブに感じて、一人で抱え込まないようにしてください。
働くのが怖いと思うようになる時、置かれている状況によって様々な感情を抱えることとなります。
ここでは、働くのが怖いと感じやすい4つの状況についてご説明します。
まずはあなた自身の辛い気持ちがどのようなものなのか、知ることからスタートしていきましょう。
働くのが怖いと感じる状況の1つ目は、新卒の学生です。
高校や大学を卒業したばかり、もしくはこれから卒業して就職をする時、これからスタートする仕事に対して不安を感じます。
人間関係も分からなければ、今まで居た環境とは全然違うところに行くわけです。働くことに対して不安を抱いてしまうのも当然と言えます。
働くのが怖いと感じる状況の2つ目は、ニート・無職の人です。
例えば長年働くことをやめていて、ニートを続けている人は、久しぶりに働くことが怖いと感じるようになります。
また、前の仕事をやめて無職になりまだ日が浅い人は、これから仕事が決まるのだろうかと就職の不安を感じます。次の仕事が決まっている人でも、新しい仕事に不安を覚えたり、前職での失敗が思い返されて心配になることもあるでしょう。
働くのが怖いと感じる状況の3つ目は、家に引きこもっている人です。
働くことは、ただ家の外に出るだけではなく、固定の人間関係が生じたり、自分の深い部分を他人に見せる瞬間が出てきたりします。
引きこもりの人は、そもそも外出をすることが苦手だったり、人との関わりに苦手意識を抱いている人もいます。そのため、働くのが怖いと不安を感じるのです。
働くのが怖いと感じる状況の4つ目は、家庭に入っている主婦さんです。
子育ての期間は家庭に入っていた人や専業主婦として家事に専念していた人が、久々に働くことに決めた時、「今の社会で自分は通用するのだろうか」と不安を感じることがあります。
ブランクが生じてしまえば、同じ職種であっても勝手が変わっていることは多く発生します。それだけに、自分の実力がどこまで通用するだろうかと心配になるのです。
働くのが怖いと、働ける気がしなくなって就職することに対してもネガティブに考えるようになってしまいます。
私たちがそう感じてしまうのは、なぜでしょうか。
ここでは、働ける気がしないと思ってしまう理由を4つご紹介します。
自分の実力が社会に通用するのだろうかと思ってしまう時、私たちは社会に出て働ける気がしないと不安になってしまいます。
社会に出ると、たくさんの他人が居ます。人が多ければ多いほど、争う相手や比較対象となる他人も増えてしまうため、自分に自信を持ってなくなるのです。
例えば転職をする場合でも、会社に新しい人が入ってくる場合でも、同じことが発生します。
「自分よりも優秀な人がいるのだろうか。」と、無意識のうちに他人と自分のレベルを比較してしまいます。
自分よりも優秀な人材が居れば、それだけ自分の存在感は薄れますし、仕事を奪われてしまったり同僚に比較されるきっかけとなります。
そんな自分にとって不利な状況が発生したり、失敗をするのが怖いため、働くのが怖いと感じるようになっていくのです。
働ける気がしないと思うのは、人間関係がネックになっていることもあります。
「働くこと」は、イコール「自分以外の他人と関わること」とも言えます。働く上で他人と全く関わりを持たないのはなかなか難しいものです。
働く上では人間関係が発生し、それによるトラブルは非常に多く発生します。実際に、人間関係が原因で、仕事や職場に疲れてしまう経験がある人もいるのです。
働ける気がしないと感じるのは、自分の時間がなくなることに対する不安を抱いていることが原因の場合もあります。
特に、これから初めて就職を迎える新卒の学生さんは、今までのような自分の時間を取れなくなったり、友人や恋人との大切な時間を取れなくなるのではないかと心配してしまいます。
働ける気がしないと思ってしまう人の中には、一生働き続けることに自信を持てなかったり、絶望感を抱いている人が居ます。
たとえ今の仕事がうまく行っていたり、悪い条件ではなかったとしても、「これが一生続くのだろうか」と考えた時にふと不安を感じた経験はありませんか?
働くことは、お金を稼ぐ手段です。そのため、お金のために働いている人はたくさんいます。だからこそ、ずっと続けていく自信を持てなくて働くのが怖いと思ったり、「もう辞めたいなあ」と弱気になる瞬間があるのです。
働くのが怖いと感じると、仕事に対してポジティブな気持ちは持てなくなっていく。
何のために続けるんだろう。
何のために就職するんだろう。
働くことって、本当に必要なの?
こんな風に、自分の人生を考えてしまう瞬間もあります。
しかし、そもそも働くことはあくまで生きるために必要な手段でしかありません。
それ以上の価値を見出せている人もいるでしょう。
でも、働くことにネガティブだっていいのです。
無理にポジティブにならなくてもいいのです。
私は、私と私の周りの人が生きていくために。
あなたは、あなたとあなたの周りの人が生きていくために。
だって、もともと仕事ってそういうものでしょう?
あまり考えすぎなくても、いいのです。
たとえ生きるために続ける「働くこと」であったとしても、働いている時間は少しでも楽しくしたいものですよね。
働くのが怖い時、それでも働くことを楽しむためにはどのようにすべきなのでしょうか。
ここでは、働くのが怖い時こそ、働く楽しみを感じる方法7選をご紹介します。
働くのが怖い時、仕事に対して自分の全てを注がないことで、楽しい気持ちを残すことができます。
そう強く思ってしまうと、プレッシャーはその分大きくなります。
働くのが怖いからこそ、気楽に仕事をするイメージを持ちましょう。
人間関係が原因で働くのが怖いと感じているならば、思い切って環境を変えてしまうのも良い手段の一つです。
仕事をする上では、人間関係はどこに行っても発生します。だからと言って、「これくらいは我慢しなきゃ」と自分を抑えすぎてしまうと、ある日突然辛い気持ちが爆発してしまう可能性もあります。
働くのが怖いと思ってしまうほどに人間関係で悩みが発生したら、働く環境を変えて再スタートを切ることも検討してみましょう。
働くのが怖いと感じている時でも楽しく過ごすためには、プライベートの充実も大切にすることが重要です。
仕事は生きるために必要だからといって、ずっと仕事のことばかりになってしまえば疲れはどんどん大きくなって溜まってしまいます。
働くのが辛い、働くのが怖いと感じるからこそ、プライベートを充実させましょう。プライベートが充実していれば、たとえ仕事で失敗をしても、「自分には帰る場所がある」と思えるようになります。
働くのが怖い時には、仕事はあくまで「お金を稼ぐための手段」として捉えるのもおすすめです。
毎日の中で多くの時間を費やす仕事に対して、様々な感情が生じたり、嫌なことが発生するのは、ある意味当たり前です。向き合っている時間が長ければ長いほど、それだけ辛いこと・苦しいことも多くなります。
だからこそ、働くことと真剣に向き合いすぎるのを辞めてみるのも一つの手段です。
こんな風に、仕事を人生の大切な一つと掲げている人は確かにかっこいいですよね。
しかし、そんな働き方が誰にでも合うわけではありません。
「自分は働くことが嫌いだ」、「働くのが怖いから仕事は嫌い」、などと感じるのであれば、仕事はお金のための手段だと割り切って考えてみましょう。自分に必要以上のモチベーションを求めることがなくなって、気持ちが楽になります。
「働くのが怖い」と思う気持ちが強く、この先の就職や就労に不安がある場合には、キャリアカウンセラーに相談をするのがおすすめです。
一人でずっと悩んでしまうと、行動を起こすのはより怖くなってしまいます。全部自分だけで解決しようとせず、時には他人の力に頼ってみましょう。
働くのが怖いと感じる原因が自分の社会的な弱点にある場合、その弱点を克服するためにできる行動を起こしましょう。
例えば、長年のブランクが原因となって働くのが怖いのであれば、資格を取って自分が力になれることを見つけるのもおすすめです。
克服できない弱点であれば、その弱点が仕事に直結しない形で働ける職種を探してみましょう。
働くのが怖いと思ってしまう時には、無意識のうちに自分に対する負荷をかけすぎていることがあります。
頑張って稼ぐために、無理して年収が高いけれど仕事量が多い職場を選んではいませんか?
人間関係は良くても、自分が楽しくない業種を選んではいませんか?
仕事において大切なことは、人それぞれ違います。あなた自身が仕事で大切にしたいことを大切にできる環境を選びましょう。
それが幸せのための近道になってくれることでしょう。
働くのが怖いと叫ぶことは、難しいかもしれない。
みんなが頑張っている中で、自分だけ弱音を吐けないと思うかもしれない。
でも、不安じゃない人なんて本当は一人も居ない。
不安なままでいいんだ。
働くのが怖いあなたのままでいいんだ。
そのままでいいから、そのまま思い切って進んでみよう。
何か起こした行動が、次の何かにまた繋がっていくはずだから。
初めての就職をする時も、久々の社会復帰をする時も、ストレスがかかるのは当たり前。
そして、そのストレスの感じ方は人それぞれ。
あの子がもっと頑張っていたとしても、あなた自身が限界を迎えていることだってある。
あの子が好きな仕事だったとしても、あなたは嫌いな仕事だってこともある。
その気持ちだけ持って、「働くのが怖い自分」からまずは抜け出してみよう。
いつかそのうち、「あ、ちょっとだけ楽しいかも。」なんて思えるようになるはずだから。
ゆっくりと、自分のペースで、働くことと向き合っていこう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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