2019.11.20
この世界にいるのは、自分だけじゃない。
毎日毎日、たくさんの他人と関わりながら、いろんな人間関係に揉まれながら暮らしている。
人間関係に助けられることもあるけれど、人間関係がストレスになることだってある。
社会に組み込まれて、他人の目を気にしながら生きてきたせいでしょうか。
人といると疲れるのです。
嫌われないように無理をして、結局あとで疲れが来たり。
誰かの自慢とか、愚痴とか、色んな感情に付き合ったり。
ちょっと見栄を張ってしまう自分に嫌気が差したり。
人と話すことは嫌いじゃないはずだけど、とても疲れる。
同じ空間で他人といると疲れる。
一人の時間が欲しいのです。
しばらく一人で、そっとしておいて欲しい…。
私たちの生活は、様々な人間関係のもと成り立っています。
他人と関わりを持たない日の方が少ないでしょう。
コミュニケーションを取るためには、当然のことながら会話が発生します。
しかし、その会話が原因となって、「人といると疲れる」と感じてしまうこともあります。
人と話すのが嫌いではないはずの人であっても、疲れを感じてしまうことだってあるのです。
私たちが人と話すことで疲れてしまうのはなぜでしょうか。
この記事では、人と話すことがきっかけで人間関係にストレスを感じやすい人の特徴、人間関係による疲れを解消する方法をご紹介します。
人といると疲れると感じるのは、あなたの心が出しているサインかもしれません。また、疲れの原因を知ることで、あなた自身の心の特徴を知ることもできるでしょう。
この記事を通じて、人間関係で溜まりがちなストレスを解消していきましょう。
人間関係でどのくらいのストレスを感じるかは、人それぞれ感じ方が違います。
他人に何を言われてもへっちゃらな人も居ますし、些細なことが気になって「他人といると疲れる」と感じる人も居ます。
では、人間関係でストレスを感じやすい人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
ここでは、人間関係が原因となってストレスを感じる人が持つ7つの特徴をご紹介します。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴1つ目は、他人の評価を気にしてしまうことです。
私たちは生活の中で多くの時間を自分以外の他人と共に過ごします。
そんな中で、「自分はこの人からどう思われているだろう」と気になってしまう人は、人といると疲れることが多くなってしまいます。
他人の人生の中で生きているような感覚は、他人との時間を苦痛に変えてしまうのです。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴2つ目は、他人の気持ちを先読みしすぎてしまうことです。
他人との関係において、相手の気持ちを推しはかることができるのはとても素敵なことです。
しかし、相手を思うばかりで自分を大切にするのを忘れてしまうと、次第に自分の気持ちが辛くなってしまうもの。
「相手のために」、「悪い気持ちをさせないように」といつでも他人の気持ちに寄り添うことを大切にしすぎてしまうと、結果的に自分を苦しめる可能性もあります。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴3つ目は、他人の前で無理をしてしまうことです。
「他人に良く思われたい」と強く感じてしまうと、ついつい素の自分よりも頑張ってしまいがちになります。
全然大丈夫じゃないのに、大丈夫なふりをする。
本当は辛いのに、絶対に人前では笑顔を崩さない。
このように、他人の前で強くあり続けようとする姿勢が原因となって、人間関係でストレスを感じてしまう人も居ます。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴4つ目は、過去に人間関係が原因となって失敗した経験を持っていることです。
生きている中で、失敗が全くない人なんて居ません。失敗は重ねて当然です。
しかし、失敗した経験は私たちの中に強い記憶として残り、次なる挑戦を躊躇する原因ともなってしまいます。
過去に人間関係における失敗を経験した人は、それだけ他人との付き合いに対しても臆病になります。
その結果、人といると疲れると感じるようになってしまうのです。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴5つ目は、HSPという性質を持っていることです。
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略語です。
病名ではなく生まれ持った性質を指す言葉として広まっています。
その割合は5人に1人とも言われるほど、実はHSPを性質として持っている人は多くいるのです。
HSP気質な人は繊細で敏感な性格を持つため、人といると疲れると感じることが多くなります。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴6つ目は、他人から嫌われることが怖いと感じていることです。
人といると疲れる原因には、「相手に嫌われるんじゃないか」という不安感が常に伴っていることが挙げられます。
相手の反応を気にしてしまうため、人といると自分らしく過ごすことができないのです。
本来の自分を見せることができないと、人といるより一人の方が楽だと感じるようになります。
人間関係にストレスを感じやすい人の特徴7つ目は、虚栄心が強いことです。
虚栄心が強い人、つまり見栄っ張りな人。他人に対して見栄を張ってしまう人は、他人の前では「作り上げた自分」を崩すことができません。
弱い自分を見せたり、失敗することが許されないと感じてしまうのです。
そのため、他人の前ではいつも気を張っている必要が生じてしまいます。
虚栄心を張り続けたまま他人と過ごせば、ありのままの自分を見せることができないため、次第に他人との空間に疲れを感じるようになっていくのです。
上司とか、仕事のお客さまとか、目上の人とか。
そういう人だけじゃないんだ。
どんなに仲の良い友達でも、大好きな恋人でも、一緒にいると疲れてしまう。
相手は「一緒に居ると気が楽」なんて言ってくれるのに。私は疲れが溜まっていくばかり。
一緒に居る間は大丈夫でも、一人になった途端に疲れがドッと溢れてくる。
自分の発言一つ一つに注意を払って。
相手を傷つけないように。
嫌われないように。
悪く思われないように。
本当は、ただ仲良く一緒に居たいと思っているだけなのに。
どうして疲れてしまうんだろう。
人間関係でストレスを感じてしまう人の中には、相手が誰であっても疲れてしまうという人も居ます。
どんな相手であれ、他人と関わることは疲れるものです。だからこそ、自分が疲れすぎないように対処する方法を把握しておきましょう。
ここでは、人間関係で疲れないために意識すべきことを7つご紹介します。
人間関係で疲れないために意識すべきこと1つ目は、「自分の言いたいことは言う」です。
他人と話すと疲れてしまう人は、自分の意見を我慢している場合があります。
もちろん、相手の気持ちを一切考えずに自分の主張ばかりしていれば、人間関係にヒビが入ることもあるでしょう。
しかし、あなたは無意識のうちに相手の気持ちを考えすぎていませんか?
そんな時には、あえて自分の気持ちを大切にしましょう。
無理な頼みごとに対してはNOと断るなど、少しずつ自分の意見を言えるように意識してください。
人間関係で疲れないために意識すべきこと2つ目は、「人とのコミュニケーションを適度にとり続ける」ことです。
他人と関わりたくないと思って、全ての関係を放棄してしまうと、たしかに楽にはなれますよね。
しかし、その後「また他人と関わってみよう」と思った時に、人と関わることに対するハードルが一気に高くなってしまいます。
特に、他人と上手に話せないと感じている人は、数をこなすことで他人とのコミュニケーションに慣れることができます。
嫌いなコミュニケーションだからこそ、適度に取ることを意識して、苦手を克服していきましょう。
人間関係で疲れないために意識すべきこと3つ目は、SNSから離れることです。
SNSは私たちの生活に浸透していますが、実はこのSNSの中にも人間関係がたくさん潜んでいます。
他人の投稿が気になって、ついついSNSを見る時間が増えていませんか?
他人が楽しそうな様子を見て、自分だけ取り残されたような感覚に陥ったことはありませんか?
SNSの返信が気になって、自分の時間に集中できなくなった経験はありませんか?
SNS経由で発生する人間関係は、場所も時間も選びません。その分、一緒に居ないのにとても近い距離感になってしまうのです。
人間関係に疲れたと感じる時は、意識的にSNSを遠ざけてみましょう。
人間関係で疲れないために意識すべきこと4つ目は、「自分は自分、他人は他人」を忘れないことです。
人と話すと疲れると感じている人の中には、他人からの評価を気にしすぎてしまう人がいます。
そんな時には、自分と他人をごちゃまぜにして考えることがないように意識してみましょう。
他人と比較することで自分のモチベーションが上がるなど、他人との比較が良く作用することもあります。
しかし、不要な比較ばかりしていては、自分への劣等感や嫌悪感が募るばかりで、疲れの原因となってしまいます。
あなただけの「生きる」を進んでいくには、他人に流されずに自分軸を貫くことが大切です。
人間関係で疲れないために意識すべきこと5つ目は、ストレスの原因になる人物から距離を置くことです。
他人といると疲れると感じる人の中には、ある特定の人と付き合いに疲れを感じている人もいます。
ストレスの原因となる人物がはっきりと分かっている場合には、その人と距離を置くように意識しましょう。
物理的に距離が取れない時には、心を開かずに全て受け流すなどの方法で、精神的に距離を置くこともできます。
人間関係で疲れないために意識すべきこと6つ目は、失敗を引きずりすぎないことです。
生きていれば誰しも失敗するもの。とは言っても、失敗は辛いですよね。
失敗の辛さや恥ずかしさは、次に活かすためのパワーに変えてしまいましょう。
失敗を生かして次に進むことができれば、その先で成功が待っているかもしれません。
その繰り返しを続けていくことが、失敗を引きずらないことにも繋がっていくのです。
人間関係で疲れないために意識すべきこと7つ目は、寂しさを人間関係で埋めようとしないことです。
人間関係でストレスを感じて、他人との距離を取った時。結果的に、「やっぱり寂しい」と孤独を感じることがあります。
しかし、その寂しさを人間関係で埋めるのは避けましょう。
人間は人間に助けられて生きています。
しかし、孤独を埋めるために寄り添いあうことは、さらなる孤独を呼ぶものです。
あなたが寂しいのは、本当に一人で居ることが原因ですか?
誰かと一緒に過ごすことで寂しさを埋めようとする前に、まずは一人で自分と向き合ってみましょう。
他人と関わるのは怖いことです。
嫌われるかもしれないし、批判されるかもしれないし、嫌な顔をされるかもしれない。
結局「自分が」否定されるのが怖いから、他人と関わるのが怖いのです。
他人と関わるのが怖いから、他人といると疲れるようになってしまうのです。
嫌われてもいい。否定されてもいい。
そんな時、「自分」という大切な存在が側に居てくれたら、私たちは一人でも強く居ることができます。
他人と関わることで自分が疲れきってしまうのなら、関わらなくても大丈夫。
いくら他人のために行動しても、肝心の自分が疲れてしまったら意味がありません。
「今は一人になりたいな」
そう感じる時は、一人の時間を持てばいい。
「またあの子の話が聴きたいな」
そう思ったら、会いに行けばいい。
あなたにとって適度な距離を見つけて、他人と楽しく付き合っていきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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