2019.11.01
何かあったわけじゃない。大きな失敗をしたわけでもない。でも何だろう。自分の心にじわじわと押し寄せるこの感情。
私、生きてる価値がないかも。
日常の些細な人間関係やコンプレックスで心は静かに崩壊しかけている。
自分の存在を認められずに「生きてる価値がない」という絶望的な感覚に襲われることはありませんか?
原因は分からないけれど、辛くて苦しくて、全てを投げ出したくなってしまったあなたへ。
今回は生きる価値が見いだせなくなってしまったあなたに、生きる価値を見出す方法をご紹介します。焦らないで、ゆっくり自分と向き合ってみましょう。
落ち込んでいる時には、なんだか周りがやけに眩しく見える。みんなすごく人生を楽しんでそう。
どうして私は生きる価値が分からないんだろう。
でもそんな気持ちは他人になんて言えない。変に心配をかけてしまうのも嫌だし、「病んでる」って思われるのが辛い。
インターネットで「生きる価値とは」なんて調べてみても、ちゃんとした答えはどこにも書いてない。
誰か、私の生きる価値について教えて!
長い年月を生きること自体に意味を感じなくなり、生きてる価値がないと思うようになってしまうには、それなりの背景があります。
過去に大きな失敗をした。
健康や恋愛や仕事や人間関係からくる不安がある。
自分で自分のことを認めてあげることが難しい。
理由は人それぞれですが、「自分は生きてる価値がない人間だ」と思ってしまっているのなら、まず、どうしてそんなに辛い考えが浮かんでしまうのかを紐解いていきましょう。
自己肯定感とは、自分自身のことをプラスに捉え、正当に自分を評価し認めて、自分を褒めてあげる力のことです。
必ずしもポジティブである必要はなく、辛いときには辛い気持ちを受け入れ、「それでも私は大切な存在なんだ」と感じることが必要です。
自己肯定感はもともと人間が持っているものですが、その能力の高さは人それぞれ。これまで育ってきた環境や周りから受けた評価や言葉によって、この力が育ったり削られてしまうのも悲しい事実。
生きてる価値がないと思う時はとにかくこの自己肯定感が弱っている状態です。
つらい経験をして、ストレスの量や強さが心のキャパシティを超えてしまうと、体だけでなく心が疲弊してしまいます。
その状況からうまく脱することができないままでいると、まず体がしんどくなっていき、次に鬱っぽさが強くなります。更に辛くなると精神疾患の症状が出てしまいます。
心が張り裂けそう。
一度心にケガを負ってしまうと、それを治すためには時間と労力をかけて安心できる環境を整えることが必要です。
症状によって、日々の生活がうまく運ばずに家事や仕事ができなくなってしまうと、自分には生きてる価値がないと思うようになってしまいます。
いじめはいつだってなくならない。
今までの人生のどこかでそんなことに巻き込まれてしまった人や、今その渦中にある人は、本当に頑張って生きている人です。
「いじめられるほうも悪い」そんな身勝手な加害者の意見には耳を貸す必要はありません。いじめは常に加害者が悪いのです。
あなたは悪くない。
あなたが蔑ろにされたり、生きる価値を奪われていいはずがない。
だけど、実際そんな経験をしてしまうと「私なんかいないほうがいい」そんな気持ちに追いやられてしまうのです。
人生の中で立ち塞がってくる多くの課題。失敗や成功を繰り返して人は成長していきます。
でも、中にはその失敗が取り返しのつかないような決定的なミスだった場合や、時には環境や人間関係すらも左右してしまうような場合もあり、そんな失敗を経験すると、自信が一気に喪失してしまいます。
失敗の不安がついて回って、何もかも怖い。
今まで積み重ねてきた成功よりも、失敗のことばかり考えてしまうようになると心も次第に後ろ向き。
こんな私には生きてる価値がない。
やらなければならないことに追われ、あまりに忙しい日々を送っていると、心も身体も疲れ切ってしまいます。
特に責任感を問われることをずっと続けて休んだり逃げたりできない状況だと、自分自身のケアは後回し。
やっと家に帰ってきても、次にやらないといけないことばかり考えてしまって心も身体も全く休まらない。
全部が嫌になってしまうこともあるかもしれません。
私は何のためにこんなに頑張っているんだろう?
恋愛をして結婚をするなんて子供のころは当たり前に想像していたことが、実際にはこんなにも難しい。
大好きな人から別れを告げられてしまったり、自分を選んでもらえなかったり。心に傷を負うような失恋を経験したことがある人はなかなか立ち直れない。
カップルだけでなく、結婚してからの夫婦の関係がうまくいかず、別々の道を歩むことになる人たちもいます。
「私は選ばれなかった」
「私は嫌われた」
「私から離れていってしまった」
という考えが強く残ってしまうと、それは次第に人への不信感へ繋がります。
どんなにいい人に出会っても、「きっとこの人もいずれは私から離れていってしまうんだろう」「あんな目にあうくらいならもう恋愛はしない」という気持ちになってしまいます。
心ない誰かに自分の存在を否定されたり、「生きてる価値がない」と罵られたことがあるかもしれません。
「生きる価値がない」という言葉は人の心にとてもダメージを与えます。気持ちが弱っているときにそんなひどい言葉を受けてしまうと、うまく受け流すことができずに「本当に私は生きてる価値がないのではないか」と感じるようになってしまうのです。
関係が良好な場合は、とても強い絆で結ばれているかけがえのない家族やペット。
そんな相手も命ある存在でいつかはお別れが来ると分かってはいても、時には悩む時間すら与えてくれないほど突然奪われてしまうこともあります。
心が結び付いて支えてくれる相手がいなくなった時のショックと喪失感、悲しみはとても大きいもの。
「あの人がいなければ生きてる価値がない」
孤独や喪失感から来る胸が引き裂かれるような気持ちは非常に辛い感情です。
人生の中で避けることのできない、課題や試験。
長い時間と労力をかけて沢山勉強して準備してきたのに、緊張などで自分の力を発揮できずに失敗してしまうことがあります。
失敗してしまっても、時間は進んでいきます。
早く切り替えてなんとか次の作戦を練らないといけないのに、どうしたらいいか分からない。
これらの中に複数の理由があり、なかなか改善するのが難しい場合、「私には生きてる価値がない」と思ってしまうかもしれません。
私には価値がありますか?
その質問には、誰も答えてくれません。この答えを持っているのは、たった一人、あなた自身だけなのです。
でもそれを解き明かしたり、解決するために一人で考え続けるのは大変です。
「生きる価値や意味を見出せない」
「私には生きてる価値がない」
そんなつらい状況を抜け出して、あなたが生きる意味を見つけ出せるために取り組めそうなことを以下でご紹介します。
あなたが今、生きる価値を見失ってしまい人生に意義を見出せなくなってしまっているのなら、そんな時に大切な自分を抱きしめてあげるための方法があります。
少しずつでよいので日々の生活に取り入れたり意識するだけでも、ボロボロの心がこれ以上傷つかないように守ってあげることができます。
辛い時ほど、視野が狭くなるもの。自分で考えるのは難しい時もあるかもしれない。そんな時にこのページを参考にしてみてください。
人間には誰しも長所と短所があります。
もちろんあなたにも。
自分のよい部分である長所を大事にしてみましょう。
しかし、「あなたの長所はなんですか?」と聞かれても何も浮かばない時は、逆に短所のほうが思いつきやすくなるものですがこれは良い部分を見つけるための大きなヒントです。
落ち着きがない、せっかちであるならフットワークが軽い。
頑固なら自分の考えをしっかりと持っている。
心配性であるから慎重に物事に取り組める。
あなたの短所は言い換えれば素敵な長所になるから。
こんな素敵な部分、どうか見つけ出してあげてください。
心と身体の調子が悪くて、やる気が起きない、挑戦すること自体が億劫、何か行動することが怖い…様々な理由で身動きが取れなくなってしまうことはあります。
そんな時に「こんな私はダメな人間だ」と自分を責めても何もいいことはありません。「なんとかしなければ」と心身にムチを打って頑張ろうとするのも逆効果。
こんな時は、深呼吸して休んで。
人はそれぞれ価値観が違う中で生きています。
周りに適応しようとするあまりに、自分の気持ちや意見を押し殺して他人に合わせて生きていくと、「自分」が分からなくなってしまいます。でもこれだけは忘れないで。
あなたの人生は、誰のものでもないあなただけの人生だから。
時には、誰かの機嫌をとることを必要とされる場面もありますが、あなたはあなたの価値観で生きていいのです。
目の前にいろいろな課題が転がっていると、どれから手を付ければいいのかわからなくなってしまいます。
全部解決しないといけないと思ってしまいがちですが、ゆっくりで大丈夫。
まずは、問題をリストにして書き出して、ほんの少しずつでいいのです。着実に取り組んでいきましょう。
問題に取り組んでいる途中に、「疲れたな」と思うときが来ると思います。それは、心と身体が発したSOSのサイン。
そんな時は、休みましょう。
今の状況や環境を変えたいという気持ちはとても大切ですが、その焦りに押し潰されてしまうことのないように。
回復して余裕が生まれたらまた次のことを考えてチャレンジしてみる。そんな繰り返しでいいのです。
自分の生きてる価値がないと感じてしまい自分で自分を肯定することが難しい時には、家族でも友人でも支援者でも専門家でもよいので、あなたの存在を肯定してくれる信頼できる人との時間を増やしてみましょう。
自分を受け入れてくれたり、時に元気を分け与えてくれる存在は心を穏やかに保つのにとても重要です。落ち込んだ時には正直にそのつらい気持ちを吐き出せる相手がベスト。
それであなたが元気になれたなら、もし今度相手がつらい気持ちでいるときには、あなたがその気持ちを受け止めてみましょう。
信頼できる人に寄り掛かるだけでなく、支えあいながら。
自分で取り組んだり、誰か味方の意見を取り入れたりして、少しずつ悩みの種が見えてきたなら、今度はそれを取り除くことに挑戦してみましょう。
どんな問題があるのか。 つらい気持ちを生み出しているのは、どんな環境や特性なのか分析してみましょう。
一度にすべて解決することは難しいものですが、悩みの数々はひとつずつ取り除くことで、少しずつほぐれていきます。
犯罪を犯しているわけでもないのに、何かにつけてあなたのことを批判し否定する人がいる。
「これはあなたの為だから」なんていいながらさも正論のように意見を押し付けてきます。
でもそれって「その人の価値観」だから。
あなたがあなたの人生を生きるのに正しいかどうかを決める権利は他の人にはないのです。
違いを理解したうえで、互いの気持ちを大切にしてうまく折り合いをつけられるような人と関係を作っていけると良いですね。
「他の人とは違う特別でいたい」と思っているのに、みんなと合わないとなんとなく不安になる。
幸せの形は人それぞれです。世間が求める一般的な幸せを求めて、同じような仲間を作るのももちろんありですし、周りに理解されなくても自分の幸せを追い求めることが幸せだと感じるなら、怖がらないであなただけの人生を歩んでみて。
自分の持つ課題や、原因となる環境が見えてきたら、それを解決するためにきっと頑張ろうとするでしょう。でも、それで疲れて動けなくなってしまったらまた自分の生きる意味が不透明になってしまいます。
息抜きしながら、前向きな気持ちを生み出せる7つの行動をご紹介するので、実践して一歩前に進んでみましょう。
あなたの得意なことは何ですか?
他の人よりも少しうまくやれることがあるのならそれは社会で十分に戦える「強み」です。
趣味や日常の中にその得意なことを取り入れて、才能を伸ばしていきましょう。
自分のスキルに自信がつき、誰かから必要とされるようになると「生きる価値」についてポジティブになれるかもしれません。
時には、住んでいる地域を離れて一人旅に出てみませんか?
自分だけの力で目的地を設定し、自由にごはんを食べて気ままに観光をする。その行動の一つ一つに自分自身を確認するきっかけがあります。
準備は少し大変ですが、自分だけの自由な時間を特別な場所で過ごすことは、人生でも貴重な時間になるでしょう。
あなたに尊敬できる人がいる場合は、話をするだけで思わぬ答えや考え方を教えてくれることがあります。
年齢に関係なく、様々な挑戦をして成功を収めていたり、苦境の中でも自分の力を発揮して輝いている人というのは「自分の価値」や「生きる価値」について前向きに捉え考えている人が多いので、良い刺激になります。
自分が好きだと思える人と話をしてみましょう。
好きな人やものがあると「そのために生きよう」という気力につながることも多くあります。
小さな理由でも十分です。何か好きなことがあってそれを追いかけたいという気持ちや、趣味を続けたいという気持ちは、生きる活力につながります。
何かを純粋に好きになれることはとてもポジティブな気持ちになれるので、大好きなことをどんどん増やしていきましょう。
心がごちゃごちゃしている時には、身の回りもごちゃごちゃとしていることがよくあります。
物だけではなく人間関係や、日常生活を送るためにやらなければならないこと、仕事や誰かとの約束など。
身の回りの物事を取捨選択し、いらないものはなくしたり、優先順位を後回しにして、今必要なものをしっかりと見極めてみましょう。
すっきりとした気持ちになることができます。
自分が生きてる価値がないと思うほど追い詰められてしまう環境にるなら、思い切って身の回りの環境を変えてみるのも心の栄養になります。
引っ越しや、転職、転校などの大きな変化には多少の苦労はありますが、辛い環境から脱出できた解放感と心身にかかる圧力から解き放たれた時の喜びは何にも代えられません。
簡単なものだと、SNSのアカウントや連絡先を変えるなどして、周りの人間関係をリセットすることも効果的な方法の1つです。
好きになれなかったりうまくいかないことや人に接することで自分を責めてしまうようなら、一度断ち切ってみましょう。
休んで得意なことを伸ばして自分に自信がついてきたら、また挑戦してみてもいい。
でも、どうしても立ち向かう気になれなかったり、自分が傷ついてしまうのなら、時には逃げても大丈夫。
あなたがあなたの心を守るという行動ほど、大切で立派な選択はないのだから。
なかなか他人に気持ちを打ち明けれられずにいるのであれば、専門家の力を借りてみましょう。社会には、メンタルヘルスに関する問題を専門とするあなたの味方がいるのです。
臨床心理士・カウンセラー・精神保健福祉士・精神または心療内科医。
地域によっては、同じ悩みや病気を持つ仲間「ピアサポーター」を紹介してくれる場合もありますし、心に病気を抱えているのなら医療や福祉があり、病気ではないけどなんだか辛いという人でも受けられる相談窓口があります。
自分一人で限界を感じた時には、心の専門家の力を借りてみましょう。
生きてる価値がないと強く思ってしまっているあなたが、この記事で少しでも気持ちを前向きにするための考え方や取り組めることを見つけられたら。
「自分には生きる意味はないのではないか」
この答えはNOです。
どんな時だって、あなたには間違いなく生きる意味があるのです。辛い時こそ、誰かに頼ったり時には自分を甘やかしてあげながら自分の人生を楽しむことができる方法を探してみましょう。
実は誰だって明確な生きる意味なんて分からずに日々を生きているのです。
日々を過ごしながらゆっくり探すのも悪くはありません。
生きるのって大変。
辛くてもこうして生きる理由を探しているあなたはとても魅力的です。
辛くても生きていこうとするそんなあなたはとても偉いから。
普通に生きるのだってしんどいのに、生きる理由ときちんと向き合うことはとても難しいことなのです。
たまには休憩しながらゆっくり自分の生きる理由を探してみましょう。
たくさんの関係や出来事を通して、あなたがあなた自身を優しく愛してあげられますように。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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