2019.10.21

対人恐怖症の原因&治し方とは?「仕事のためにも、克服したい!」

私、対人恐怖症かもしれない…

「もしかしたら、私は対人恐怖症かもしれない…。」

人と接するのが怖い。目が合うと緊張して体がこわばってしまう。人の前でリラックスすることができず苦しい…。

このような不安を抱えたことはないでしょうか?

「もっと人前でも気楽でいられたら…。」

人と接することに大きなストレスを感じる、誰かと一緒にいてリラックスできたことがない。人前ではあがって喋れない。このような人は、もしかしたら対人恐怖症にあてはまるかもしれません。

今回この記事では、対人恐怖症について詳しく説明していくとともに、治し方についてご紹介していきます。

対人恐怖症とは?

対人恐怖症とは、社会不安障害の一部です。

他人からの目線に極度の不安を感じたり、人と関わることに過度な緊張を感じてしまう症状のことをさします。対人恐怖症の人にとっての不安や緊張は、通常の人が感じる一般的な不安ではなく、日常生活に支障をきたすほど強く大きなプレッシャーを与えます。

・緊張して人前でうまく喋れない。

・人の前に立つと赤面してどもってしまう。

・人の目が気になってうまく喋れない。

・緊張しないで人と接することができない。

対人恐怖症はあがり症とも表現することがあります。人とのコミュニケーションに強く不安を感じ、自分の日常生活まで脅かされてしまう人は対人恐怖症にあてはまると言えます。

対人恐怖症はとくに日本人に多く発症する症状といわれています。

感情的になったり人前で失敗をすることを恥とする日本では、「失敗しちゃいけない。」「人前で恥をかいちゃいけない。」などのプレッシャーがとても強い国です。このような文化的な背景が対人恐怖症の発症につながっていると言われています。

対人恐怖症は、他人の目を極度に気にしてしまうことで、自分の行動を制限してしまったり人間関係を築くことさえ嫌になってしまうなどの症状をさします。

対人恐怖症かもしれない11の症状

対人恐怖症かどうかはなかなか自分では分からないものです。

「こんなことで辛いなんて言っちゃいけない。」「周りの人はもっと大変なんだ。」

自分が何を苦しく思うかは他人の基準ではなく、自分が決めること。だからこそ辛いことは辛いと受け止めてあげましょう。

もしかしたら、苦しんでいるのは自分だけじゃないのかもしれない。

次の章では、対人恐怖症にあてはまる11の特徴についてご紹介していきます。

いくつ自分に当てあまるか、確認してみましょう。該当する項目が多いほど対人恐怖症に当てはまる可能性が多くなりますが、大丈夫。ゆっくり時間をかけて、自分が生きやすい方法を一緒に探していきましょう。

1.極度の緊張で自分を表現できない

対人恐怖症の特徴として最もあてはまる人が多いのが、極度の緊張です。「人前に出ると途端に緊張してしまう。」「人混みを歩くだけで緊張する。」このような強い緊張感は、自分の行動に大きな圧力をかけます。

「本当はこんなんじゃないのに…。」「自分はもっとできるのに…。」

対人恐怖症の辛さとは、緊張感だけではなく、極度の緊張により行動が制限され自分らしさを表現できない悲しい辛さを経験する人が多いのです。

2.会議や大人数の集まる場所が苦手

対人恐怖症の人は、とにかく人の目が気になってしまいます。

友人との集まりやグループでの食事、会社の会議やプレゼン。多くの人が集まっていればいるほど、自分のプレッシャーは増すばかり。

「自分のことをどう思われているのだろう…。」

対人恐怖症の人はこうした大勢の場にいると、自分の身振りや会話がおかしいのではないか、何をすれば正解なのかと他人の目を気にしてしまいます。

「うまく話せなかったらどうしよう。」「嫌われたら…?」そんな恐怖が体を支配し、ますますコミュニケーションがとれなくなるのです。

特に強制的な集まりの場ではなおさら緊張感にとらわれてしまいます。帰りたい。一人になりたい。そんな思いが先走り、また人付き合いがうまくいかなくなる。

対人恐怖症は、このように自分で改善したくてもできないほどの緊張感を与え、心身を追いつめていくのです。

3.誰かを不快にさせていないか常に心配

対人恐怖症の人は、自分のことを考えるよりも先に他人のことを考えてしまう優しい人に多い症状。

「今の自分の行動が誰かを不快にさせていないだろうか…?」

「自分がいることでみんなつまらない思いをしているのではないだろうか…?」

対人恐怖症の人は、常に自分の存在が誰かの迷惑になっていないかを気にしています。もとから自分の存在をマイナスなものとみなしているのです。

これは自信のなさも心に影響しているのですが、大丈夫。周りの人はあなたのことを優しい視線で見てくれるから。

4.緊張や不安の度合いが過剰

対人恐怖症の人は極端に緊張や不安を感じやすい傾向にあります。よく周りの人に「そんなことで?」と言われたことはないでしょうか?

他人から見たら大げさなことでも、強い苦しみを感じるのが対人恐怖症の人に多く見られる症状です。

「人のちょっとした仕草に不安を覚えてしまう。」

「誰かの何気ない一言で傷ついてしまう。」

このような敏感さを持つ人は対人恐怖症に当てはまる可能性が高いでしょう。

対人恐怖症の人は通常の人よりも不安や緊張の度合いが少しだけ他の人に比べて敏感で繊細なのです。でもその繊細さは他人を気遣い幸せにしてあげられる素敵な人だということを忘れないで。

 

5.他人と関わると極度の緊張に襲われる

ちょっとした人との関わりでもすぐに憂鬱になってしまう。強烈な苦手意識を抱いてしまう。そんな人はいないでしょうか?

初対面の人とのあいさつ。友達との遊び。仕事先での接客。

そんなちょっとした他人との関わりでも心が不安定になり緊張してしまう。人といる時間が居心地が悪くて仕方がない。

そんな人は対人恐怖症に当てはまるかもしれません。

「もしかしたら自分は他人を全く信用していないのかもしれない…。」

対人恐怖症の人は、その症状ゆえどんな人との関わりも憂鬱に感じてしまう傾向にあります。

6.不安な気持ちを悟られるのが怖い

対人恐怖症の人は極度の緊張感に陥りやすく、辛い経験をしたことがあるでしょう。

そのため、自分が緊張している・不安になっているということさえ悟られるのが無意識に苦手だと感じます。自分の心の内を知られることで、より自分が見られていること、誰かに見られているということを意識してしまうからです。

お願い。もうみんな私を見ないで…。

不安な気持ちでさえ悟られたくない。
誰にも自分を見て欲しくない。

このような気持ちに陥りやすい人は対人恐怖症の可能性があるかもしれません。

7.他人の評価が過度に気になる

対人恐怖症の人は、周りからの評価にとても敏感だという特徴があります。

誰に何を思われているのか。自分が周囲の人にどう見られているのか。

知ったらきっと後悔するけれど、気にせずにはいられない…。

対人恐怖症の人は自分が傷つくと知っていながら他人からの評価を求めてしまいがちです。自分があるがままでいることよりも、周囲から変に思われずに過ごすことを重視しているのです。

そのため、対人恐怖症の人は過剰なほどに他人からの評価を気にしてしまう傾向にあるのです。

8.他人からの視線が耐えられない

「他人はそれほどあなたに関心がないよ。」

もし、世界がこの言葉通りだとしたら、どれだけ楽だろう…。

対人恐怖症の人は周囲の視線を極端に気にする傾向にあります。

通りすがりの見知らぬ人は自分を見て何を思ったのだろう。後ろの人が自分の容姿を嘲笑っている。

それだけで対人恐怖症の人は、「もしかしたら私が笑われているのかもしれない…。」「今の自分はもしかしたらとても変なのかもしれない。」と感じてしまいがちです。

他人からの視線に強いストレスを感じる人は、とても辛い気持ちだと思います。無理な外出を控えたり他人との接触を減らすと少し気持ちが紛れるかもしれませんが、あまりに辛いと感じる場合は専門機関の力を借りることも必要です。

それは決して大変なことではなく、自分がもっと自由で自分らしくなれるためのサポートです。だから大丈夫。

一人で抱えないで。

9.緊張のあまり手や声が震える

箸を持つ手が震える。

顔が引きつり、うまく顔の筋肉が動かなくなる。

しゃべろうとしても声が震え、言葉がつまる。

人といるときに、このような症状に苦しんだことはないでしょうか?

そばに誰かがいるだけでいつもできていることができなくなったり、ひどい時には呼吸が上手くできなくなることだってあります。

対人恐怖症の症状の一つが、このような声や体の震えです。他人と関わることへの恐怖が行動となって現れるのですが、その症状で苦しんでいる人も多いでしょう。

無理に改善しようとしなくても大丈夫。ここでは一呼吸置いて、どうしても心が折れそうなら、その場を離れたり時間を置いてもあなたは何も悪くないのです。

ただ、あなたの心が繊細なだけ。

10.極度の緊張で赤面したり発汗する

対人恐怖症の中に含まれる症状として、赤面や発汗などがあります。人前に立つと極度に緊張してしまい、これらの症状を発症するのです。

対人恐怖症の人の中には、赤面したり発汗してしまうことに恐怖を覚え、そうした症状がでる場面を極端に避ける人もいます。赤面している自分を見られるのがいやだ、緊張するとすぐに汗をかいてしまう。そんな自分に自信が持てず、さらに人前にでることに恐怖を覚えてしまうのです。

でも、自分の心を恐怖に陥れてまで無理に人前に出ることを選ばなくても大丈夫。仕事や学校でも「どうしてもこれは無理です」という意思表示をして時には自分自身を守ってあげることも必要です。

11.レストランなどで安心して食事ができない

対人恐怖症の人は誰かと食事をとることにさえ緊張を感じてしまいます。

「手が震えてしまったらどうしよう…。」

「せっかくの食事なのに、他人の視線が気になって楽しい気分になれない。」

対人恐怖症の人は手の震えや赤面が発症することを恐るあまり、レストランに入ることをしんどいと感じてしまいます。向かいあって食事をとることや、店員とのやりとりにさえ不安を感じてしまう場合が多く、落ち着いて食事を楽しむことができない場合が多いのです。

 

対人恐怖症を自覚した場合は?

もし自分がこれらに当てはまる場合、どうしたら良いのでしょうか?

まず1つは、今までの苦しみが自分の本来の性格からきているものではないと理解することが大切です。対人恐怖症の人は、今までの苦しみが対人恐怖症の症状からくるものであるとなかなか自分で気づくことができません。

対人恐怖症の症状をよく理解し、治療することができるのだと言い聞かせることが大切です。

次の章では、対人恐怖症の症状を乗り越えるために具体的な解決策や考え方についてご紹介していきます。

あなたの心が少しでも軽くなることを願って。

対人恐怖症を治す行動4つ

対人恐怖症を治したいと思った時は、まずは自分にできる範囲から改善をしていきましょう。

病院に行くことになんとなく抵抗がある。自分で治していきたい。

そんな人はまずは自分の健康面から見直してみることがオススメです。

この章では対人恐怖症を治すための行動についてご紹介していきます。

1.規則正しい生活

対人恐怖症を改善するには、まずは規則正しい生活を送ることが大切です。

体がなんとなくだるい、寝不足の状態がずっと続いている。そのような状態では、対人恐怖症ではない人の場合でも良好なコミュニケーションを取ることは難しくなってしまうでしょう。

対人恐怖症を改善したい場合は、まずは自分の生活習慣をきちんと見直してみましょう。

睡眠不足や極端に不規則な生活をしている場合、漢方や薬に頼りながら少しずつ改善への道のりを目指すこともできるので、現在自分が頼れるものを取り入れてみることもよいでしょう。

2.適度な睡眠

対人恐怖症を改善するためにできることは、自分にたっぷり睡眠時間を取ってあげることです。

寝不足の状態ではより人とのコミュニケーションがうまくいかなくなるもの。対人恐怖症の症状と冷静に向き合うには自分の心を整えてあげる必要があります。

自分が休息する時間をしっかりとることで、自分の心が整い自然と改善に向かうこともあるのです。無理に眠ることや逆に眠りすぎてしまうことは逆にストレスになってしまうので、自然に気持ちよく眠れるように身の回りの寝具や睡眠環境を整えてみましょう。

3.軽く汗をかく程度の運動

軽く汗をかく程度の運動を習慣化していますか?

対人恐怖症の人はマイナス思考に陥りやすく、日々の生活にストレスを溜め込んでしまいがちです。

そんな時は硬くなった体を運動することでほぐしてあげることが大切です。また、運動したあとはマイナスな気持ちに陥りにくくなるので効果的な方法といえるでしょう。

毎週運動する時間を作ることで体も心も健康的になり、対人恐怖症の症状にゆったりと向き合うことができるようになります。

無理にすることは辛いので、まずは軽いウォーキングなどから取り入れてみませんか?

4.専門家の受診

対人恐怖症は別名「社会不安障害」と呼ばれる症状のことを指します。

「人と話すのが辛い。」

「物を食べるのも歩くことさえも人の目が気になってしまう。」

こんなことで病院なんかいけない…。ただただ、恥ずかしい。

そう思う人もいるかもしれません。しかし、対人恐怖症を克服するには周囲の人のサポートが不可欠です。

自分を責めたり抱え込むのではなく、限界を感じたらすぐに専門家の力を借りてみましょう。あなたのその辛い症状を一緒に解決してくれる先生と出会えたら、きっと明日のあなたは少しずつ変わることができるから。

専門家の受診は決して大掛かりなものではなく、あなたの心を軽くしてくれる大切なサポートの1つなのです。

 

この状況をどうにかしたい…

対人恐怖症の苦しみは、なった人でないとなかなか理解されにくいものです。

「人とうまく関わることができなくて辛い。」「日常生活を普通に過ごしたい。」今の状況を改善するにはどうしたら良いのでしょうか?

次の章では対人恐怖症を少しでも和らげるための方法についてご紹介します。急がなくて大丈夫。ゆっくり自分と向き合いながら1つずつこなしていくうちに、あなたの心が軽くなることを願って。

1.成功体験を多く積む

対人恐怖症の人は、手の震えやあがり症などの症状にひどく緊張感を覚えてしまいがちです。これらの症状を怖がるのではなく冷静に受け止めるためには、成功体験があるかどうかが大きな鍵となってきます。

身近な人に手伝ってもらいながら、対人恐怖症への恐怖を和らげてみましょう。

例えば、仲の良い友達に話す練習に付き合ってもらったり、家族に何かを発信するのも良いでしょう。同じ対人恐怖症の人同士の集まり会に参加してみるのもいいかもしれません。

自分が少しでもリラックスできる環境で、小さくてもよいので成功体験を生み出すことが大切です。

2.きちんと治療を受ける

対人恐怖症で悩んでいる場合は、専門家の助言を受けることも大切です。

対人恐怖症で苦しむ人の多くが、どもりやあがり症の原因を自分の性格だと思い込んでしまいます。

「本来の性格が臆病だから。」

「わたしはネガティブな性格だからこんなにも上手くいかないんだ。

意外とそうではなく、そのように自分を責めプレッシャーをますます感じるようになったのは対人恐怖症に原因がある場合もあるのです。

対人恐怖症は社会的には自己責任論で片付けられてしまいがちですが、そうではないので安心してください。

誰だって怪我をしたり風邪を引けば病院に行きます。同じ感覚で専門家の力を借りることも選択肢の1つに考えてみましょう。

3.無理のない範囲で恐怖対象に慣れる

対人恐怖症の人は、小さなステップアップを心がけてみましょう。

人前であがってしまうことが怖い。赤面してしまったらどうしよう。

こういった症状を恐れてしまうと、対人恐怖症の人はそれらの症状に出会わないように、自ら行動することをやめてしまいがちです。

症状を恐れて閉じこもるのではなく、自分は何に恐怖を感じているのか、どうしたら怖く無くなるのかを考えてみてはいかがでしょうか。

もし赤面してしまうことが怖いのか、そうなった先の人の反応が怖いのか。自分が恐怖を感じているのはどの部分なのかを細かくみていき、恐怖に静かに向き合ってみましょう。

対人恐怖症を乗り越えるためには、恐怖に慣れることも重要です。

人と話すことが怖い人は、信頼できる友人に会話の練習相手になってもらったり、信頼できる環境で対人恐怖症であることを告白してみることもよいでしょう。

無理をしなくていいのです。ゆっくり、でも確実に恐怖に慣れていきましょう。

4.他人のサポートを求める

対人恐怖症は自分だけの力で改善することは難しい場合が多く、専門家に助言を求めたり、周囲の友人や家族に理解を求めるなどすることはとても大切なことです。

人は誰だって追い詰められると狭い視野でしか物事を考えられなくなってしまいます。

対人恐怖症の症状に苦しむ時は、誰かにサポートしてもらいながら、静かに改善に向けて過ごすことも大事なのです。

大丈夫。ゆっくり治すことはできるから。

もう一生治らないかもしれない。ずっとこのまま緊張し続ける人生を歩むしかないのか。

いいえ、そんなことはありません。結論から言うと対人恐怖症は改善することが可能な症状なのです。

カウンセラーや専門家の力を借りたり、周囲の信頼できる人の協力があれば改善することができるので、一人で悩まないで一緒に解決方法を考えてくれる仲間を探しましょう。

自分なんて…

そんな考えがよぎったら、あなたのことを大切にしてくれる人を思い出してみて。

急がなくていいから、あなたらしく生きられるようにゆっくり歩きだしてみませんか?

 

今ある不安を取り除いて前向きに生きて!

対人恐怖症は、わかりにくい症状ゆえに性格の問題だと片付けられてしまうケースが多くあります。

まずはこの症状をしっかりと理解して、少しでも改善するために小さなことでもいいので行動してみましょう。

今感じている不安は必ず取り除くことができます。辛い時は必ずいつか楽になることを信じて。一歩ずつ進んでいきましょう。

不安を取り除いて前向きに生きられますように。

 

矢田部明里
akari
文章と心に向き合うことが好き。

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