2019.10.13
「私の居場所なんてどこにもないんだ」
家族や友人、恋人と一緒に過ごしていても、いつもどこかに見えない壁を感じてしまう。
だから、いつも寂しくて物足りなさを感じる。
一人じゃなくても、孤独を感じてしまう。
それは「誰か、私を必要としてほしい」という切実な願いの表れ。
どこでもいい。誰でもいいから、強烈に必要としてもらいたいんだ。
私には、無防備な心でいられる場所がありません。いつもそんな風に感じて、自分の居場所を探しています。
「居場所」とは、自分がありのままの姿でいることができて、安心できる場所。
一つあるだけで、辛いことや苦しいことがあっても乗り越える心の強さを育ててくれる場所でもあります。
居場所がないと、どこにいても落ち着かないと感じ、孤独や不安な気持ちに飲み込まれてしまう。
だから、人は「居場所」を求めるのです。
でも、居場所って簡単に見つけられるものではありません。
どこを心の拠り所にしたらいいのか。疲れたときにどこで力を抜き安らげばいいのか。
そんな不安を抱え、自分の居場所が欲しいと悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
なかなか居場所が見つからないと、自ら心を閉ざしてしまうことがあります。
でも、少しの勇気で自分にあった居場所は見つけ出すことができます。
また、居場所があると思っている人でも、誰かと一緒にいるとき感じるふとした寂しさの理由がわかるかもしれません。
自分を認められないと、どんどん自信は奪われていきます。自信が無くなると、「自分は価値のない人間で、ここにいてはいけない存在なのではないか」と思うようになってしまうのです。
「私は私であるだけでいい」そんなこと思えるはずがない。
自分の能力や魅力を実感することができず、他人から評価されることでやっと実感することができる。そのため、それが思うように叶えられないと、自分の居場所はどこにもないのだと確信を持つようになってしまいます。
自分は必要ない存在。いてもいなくてもどっちでもいい存在。明日突然いなくなっても誰も気にも止めないんだろうな。
それは友だちや恋人、家族といるときも同じ。どこにいてもなぜか疎外感を感じてしまいます。誰かに必要とされたいという強い思いが、「居場所がない」という不安を増幅させているのです。誰かに必要とされることだけが、居場所を作る方法ではありません。自分から誰かを必要とする気持ちを思い出してみてください。
自分の意見に自信が持てないことも、居場所がないと感じてしまう原因となります。無意識のうちに自分の意見に疑問を持ち、自分の意見を否定をしてしまいます。
そのため、勇気を出して意見が言えた時にも、自信を持って発言することができません。自信のない態度は、その発言の説得力を低くしてしまいます。説得力のない意見は、伝えたとしても誰にも支持してもらえず、さらに自信が持てなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
自分に居場所がないと感じる人は、そんな無限ループをずっと繰り返しているのです。
過去の経験がトラウマになってしまっていることで、現在に居場所を作ることができません。否定や避難されたことで深く傷ついた過去があると、批判されることに対し極端に臆病になってしまうのです。
自分では、「これが正しいんだ」と思って意見を主張してみても、誰からも「そうだね」と肯定してもらえなかった過去の辛い記憶。幼いころのそんな体験が積み重なることでも、心に深い傷をつけます。その傷がずっとじくじくと痛んで、居場所を作ることができずにいるのです。
自分の居場所がないと感じている人は、友だちや恋人に悩みや不安を打ち明けられずにいます。そして、そのことに深く孤独を感じてしまっているのです。悩みを打ち明けられない理由に、「悩みを打ち明けてバカにされたらどうしよう。『そんなちっぽけなことで悩んでたの?』と笑われてしまったらどうしよう」という不安を抱えていることが挙げられます。
自己防衛本能が働き、悩みや不安を打ち明けられずにいるのです。
一人で悩みや不安を抱え込んでしまうと、悲しみや孤独を感じざるを得ません。その辛い気持ちが、「この場所は居心地が悪い。自分の居場所ではない」と感じる原因を作っています。
居場所がないと感じている人は、自分が周囲の人に嫌われていると思っています。自分に自信がなくて、「こんな私を好きになる人なんているはずがない」と思い込んでしまっているのです。
自分の居場所がないと感じている人は、周りの些細な反応をネガティブに捉えてしまい、そう思い込んでいることがあります。少し素っ気なくされただけでも「嫌われている」と感じてしまう。だから、誰といても、どこにいても「居場所がない」と感じてしまうのです。
「嫌われたくない」その思いが、他人との関わり合いに一線を引いてしまう原因となっています。居場所がないと感じている人は、「嫌われる」ということに対し他人と比べて過敏になりすぎてはいるのではないでしょうか。
自分の居場所がないという感情は、心が臆病になってしまっていることがきっかけになって現れる感情でもあるのです。「嫌われていることをあからさまに示されたらどうしよう」という気持ちが、他人と深く関わることを無意識に避けてしまっています。
私なんか人から好かれるはずがない。でも、お願い、それを私に伝えないで…
他人と自分を比べ、比べた相手と一緒にいることに居心地の悪さを感じます。さらに、他人の良いところが自分のコンプレックスとなり、「自分はなんの取り柄もない人間だ」と、自分の劣っている部分ばかりに意識が向いてしまいます。そして、自分以外の人が、周囲の人から良い評価をされていることで傷はどんどん深くなっていきます。
隣の芝は青く見えるもの。人と比較することが癖づいてしまうと、自分自身を見失い「自分」という人間をさらけ出すことは、ますます難しくなるでしょう。
自分には居場所がないと感じている人が、自分は嫌われ物だと思っているのに、それでも人と一緒にいることには理由があります。それは、『一人でいることが恥ずかしいことだと思ってしまっている』からなんです。
一人でいると、周囲から浮いているような気がする。「あの人、一人でいるなんてかわいそう」そんなことまで言われている気がする。
そんな風に同情されるのに恥ずかしさや嫌悪感を感じてしまいます。だから、自分には居場所がないと感じている人は、苦しくても誰かと一緒にいることを選んでしまうのです。
どこにも自分の居場所がないと感じる人は、誰よりも自分の居場所が欲しいと切望しています。
誰かに必要としてほしい、ここにいていいよって言ってほしい。
幼い頃なら無条件に与えられたそれらの感覚を、今は見つけ出すことができなくて、寂しくて仕方ないんです。
また、自分の居場所がないと感じる人は、今までもいろいろな努力をして居場所を手に入れようともがいてきました。
でも思うような居場所を手に入れられなくて、「私の居場所なんて本当にあるの?」と途方に暮れてしまっています。
自分の居場所は自分でしか作れない。
そう頭ではわかっていても、結果が伴わなかったことで弱気になってしまっています。
それでも諦めずに行動してみませんか?
大げさなことじゃなくていいんです。ヒントは日常の中にたくさんあります。
職場は、社会人にとって一日の多くの時間を過ごす場所です。その場所で、自分の居場所がないと感じてしまうのはとても苦しいですよね。「自分の居場所を作る」と一言で言っても具体的にどうしたらいいのかわからず、「難しい」「自分にはできない」と思えてしまいます。
でも、実はほんのちょっと勇気を出すだけで、意外とすんなり居場所が作れることがあります。4つのヒントの中で、「これならできそう」と思えるものからトライしてみてください。
「自分の居場所がない」と感じる時、仕事以外のことに心を奪われていることが多くあります。周囲の空気や視線、様子がとても気になってしまう。そのことで、仕事がおろそかになったりパフォーマンスが落ちたりして、本来やるべきことが手につかなくなってしまっていませんか?
職場は仕事をする場所です。自分がしなくてはならない仕事をきちんとこなさなければなりません。仕事に集中することで、仕事がはかどるのはもちろん、周囲からの信頼も高まります。会社になくてはならない存在であれば、自然とそこはあなたの居場所になっていきます。
日頃の自分の表情を思い返したとき、少しうつむきがちだったり、あいまいな笑顔をしていたりしませんか?自分に自信がないと、それは表情に現れてしまいます。心当たりがある人は、明日から明るい笑顔を意識してみてください。
笑顔でいると、不思議と心まで明るくなってきます。明るい気持ちだから笑顔になるのではなく、笑顔だから明るい気持ちになれるんです。笑顔が苦手だと思っている人は、まず口角を上げることを心がけてみてください。口角を上げているだけでも普段とは違った印象を周囲に与えることができます。
ここは自分の居場所じゃない。自分の居場所じゃない職場にいるのは苦しい。
そして転職を繰り返してしまう。それが居場所を作れない原因になってしまっていることがあります。居場所を作ることは、一朝一夕で出来ることではありません。転職を繰り返すとその場所に定着しないため、より居場所は作りにくくなってしまうのです。
「ここは居場所じゃない」と早い段階で判断してしまうのではなく、少しだけ踏ん張ってみませんか?自分の仕事に集中したり、笑顔を心がけたり。転職するのを踏みとどまり、今いる場所で自分の居場所を作ってみましょう。
自分の居場所がないと感じる人は、「自分を評価してほしい」「認めてほしい」と思っています。そのため、仕事でも無理をしてしまいがちです。出来ないことも無理して引き受けて、苦しみながら仕事をすることになってしまったり、結局やりきれなくていたたまれなくなることもあります。
誰にだって出来ることと出来ないことがあります。出来ないことを「出来ない」と言ってもあなたの価値は変わりませんし、自分の出来ることで精一杯成果を出すことが、そこに居場所を作るきっかけにもなります。
本来は、自分を落ち着かせるための場所である家。そこで自分の居場所がないと感じてしまうのは、とても悲しく、つらいですよね。でも、そんな状況を変化させる方法があります。
一番の居場所になる家にさえ、自分の居場所がないと感じてしまう人へ4つのヒントをご紹介します。どれか一つでも引っかかるものがあったら、一つずつ改善していきましょう。
家に居場所がないと感じてしまうのは、不規則な生活が原因になっているかもしれません。夜中に帰宅して遅くまでテレビを見ていたりすると、一緒に生活している人はよく眠れないなど、あなたに対して不満を抱くようになります。
家に自分の居場所を作るためには、まず生活のリズムを正すことが効果的です。毎日同じ時間に起きる。三食しっかりご飯を食べる。同じ時間に眠る。そんな単純なことが、家の中のリズムや空気を整え、自分が落ち着ける居場所だと感じられるきっかけになります。
自分から感謝の気持ちを口に出していますか?ご飯を作ってくれて「ありがとう」。洗濯をしてくれて「ありがとう」。ソースを取ってくれて「ありがとう」。一緒に生活をしていると、様々なことが当たり前になって、感謝の気持ちを伝えることがおろそかになってしまいがちです。でも、当たり前なことは一つもありません。
「ありがとう」を口ぐせにすると、さらにいろいろなことに対して感謝の気持ちを抱けるようになります。感謝の言葉が、寒々しかった家を温め、少しずつ居場所であると実感出来るようになるでしょう。
生活リズムを整えても、感謝を口に出すようにしても、それでも中々居場所を作れないのなら、部屋にこもって心を休める時間を作るとよいでしょう。まずは、一人きりの空間で、心休まる「居場所」を作るのです。
好きなモノ、ときめくモノを部屋の中に増やしていくことから始めてもいいですね。そうして、自分の心を休める場所を作ることによって、物理的に家に居場所を作ってしまいましょう。
居場所がないと感じる人は、家の中であっても殻に閉じこもり、家族との関わりを避けてしまうことがあります。普段は家族とコミュニケーションが少なかったとしても、家族が困っている時だけは、役に立つことをしてみてください。
または、普段の生活の中の小さなことでも構いません。切れそうだった洗剤を詰め替えたり、気になったところをサッと掃除するなどでも立派な「役に立つこと」です。積極的に家族と関わったり協力したりすることは、一見面倒で疲れることのように思いますが、「誰かの役に立つ」という行為は、居場所を作るためにはとても大切な行動なのです。
友人といても、恋人といても自分の居場所がないと感じてしまう。
仲のいい相手や、大好きな人が隣にいる。それなのに、ふとした瞬間にひとりぼっちのような感覚に包まれてしまう。
誰かと一緒にいるのに、孤独を感じてしまうのは寂しいですよね。大切な人が自分の居場所になってくれたら、どれほど幸せなのでしょうか。友人や恋人とがあなたの居場所であると同時に、相手にとっても大切な居場所になれる4つのヒントをご紹介します。
友だちや恋人、誰と一緒にいても自分の居場所がないと感じて、いつも寂しい。でも、ほんとにひとりぼっちになってしまうのはもっと寂しいから、誰かと一緒にいることを選んでしまう。
そんな悩みを抱えている人は、思い切って、一度一人になってみましょう。相手に依存しすぎていることが、お互いに居心地が悪いと感じる原因になっている可能性があります。
どんなに仲のいい相手であっても、一緒に居すぎると窮屈になってしまうことがあります。一人の時間を頑張った人ほど、信頼できる誰かと一緒の時にリラックスができるようになるのです。
友人・恋人との関係に居場所がないと感じる人は、相手に何かを求めすぎているのかもしれません。それが満たされないことで、「私の居場所なんてないんだ」と思ってしまう。それならば、自ら「自分がしてほしい」と思っていることを相手にしてあげてみてください。
それは、自分が相手に何を求めているのか客観的に考えるきっかけにもなります。優しい言葉をかけてほしい、いつも笑顔でいてほしいなど些細なことだけでなく、無理難題を求めては、「満たされない」とモヤモヤしていたのかもしれません。
相手にとっても、自分にとっても心地よいと感じられたら、そこはあなたにとって、かけがえのない居場所になっていくはずです。
友人・恋人との関係に居場所がないと感じる人は、一緒に楽しい時間を過ごしているにも関わらず、完全に自分の殻から抜け出してはいません。どこかで一線を引いてしまっているのです。「自分の居場所」と思える場所は、自分をさらけ出せる場所でなくてはなりませんが、殻に閉じこもったままでは実現できません。
自分の弱みを見せることは、とても勇気のいること。でも、誰にでも見せる部分ではないからこそ、その不安や悩みを打ち明けた相手は、あなたにとって特別な存在になります。それと同時に、相手も「信頼されている」と感じられ絆は深まり、そこがあなたの「居場所」になるのです。
他人と自分を比較して、自分に足りないところを負い目に感じていませんか?誰かと一緒にいることで、強いコンプレックス感じてしまう。その状況が辛く、居心地の悪いものになってしまうことで友人や恋人との関係に居場所がないと感じてしまっていることがあります。
相手は受け入れてくれているのに、自ら壁を作ってしまうのはもったいない。他人と自分を比較することをやめ、ありのままの自分を受け入れることができたら、あなたの居場所はすぐに見つけられることでしょう。
自分の居場所がないと感じる人は、誰と一緒にいても「私はここにいてもいいの?」と寂しさや不安を抱えてしまっています。
たとえ違和感を感じている場所でも、孤独になってしまうのが怖くて、無理をして合わない場所を居場所だと思い込もうとしてしまう。
「物理的に一人であること」と、「精神的に一人であること」は大きな違いがあります。
自分の居場所がないと感じる人は、前者の方に意識が向いてしまっているのかもしれません。
一人になりたくない。孤独が怖い。
その思いが強ければ強いほど、居場所を見つけられない苦しみの沼にはまっていってしまうのです。
人は一人きりでは生きていけません。
そして、孤独は誰でも怖いものです。
そのため、温かく包み込んでくれる「居場所」があれば、強くなれます。
その大切な自分の居場所は、友人や恋人、同僚や家族との間にできることもあれば、自分自身の中にできることもあります。
どこにも居場所がないと感じる人は、自分に自信がなくて、誰かに自分を認めてほしいと願っています。
誰かが自分を認めてくれさえすれば、私の居場所がはっきりわかるのに。そんな感情を抱いています。
でも、無理をして苦しみながら誰かとの間に居場所を作ろうとするのではなく、まずは自分で自分を認め、自分自身の中に居場所を作ってみてください。
自分の中に自分の居場所を作ることができれば、他人との関係も少しずつ変化していきます。
ご紹介したヒントを手がかりにしながら、「私の居場所はここ」と言える自分に少しずつなっていきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事