2019.09.29
「驚くほど神経質な人が周りにいて、どう接すればいいか悩んでしまう…」
「大好きな人がいるけれど、とても神経質で一緒にいると疲れてしまう」
周りにいると周囲の人を悩ませてしまうことがある神経質な人。
神経質な人は時としてその性格で周囲の人を戸惑わせ、時には巻き込みます。
ちょっとしたことでも神経質な人の地雷に触れると、ピリピリした空気になってしまうことすらあるので、なかなか扱いに困るものです。
「なぜ神経質な人といると、自分の神経も削れていってしまうんだろう?」そう疑問に思ったことはありませんか?
周りを巻き込むその神経質さが、一体自分のどの部分を刺激して疲れるのか探ってみたいと思いませんか?
原因がわかれば神経質な人とも、もっと穏やかに一緒に過ごせるはずです。
「そもそも神経質な人ってどんな人なんだろうか?」そう思ったならまず、神経質の意味を知ることから始めていきましょう。
神経質とは、情緒が不安定で些細なことでも過剰に気にしてしまう性格を指します。
普通の人なら、「なんてことはないや」とスルーできることが、神経質な人は過剰に気になり、ぐるぐると頭の中で考えすぎてしまうことがあるのです。
さらに「もし、こんなことがあったらどうしよう」と”もしも”の出来事を考えてしまいがちなため、取り越し苦労をしやすい性格とも言えます。神経質な性格がエスカレートすると、不眠症や潔癖症など、心の病気や精神の不調が原因の症状を発症してしまう場合もあるのです。
仕事やプライベートで出会う神経質な人たち。よく観察してみると、神経質な人には神経質特有の特徴があることに気づくのではないでしょうか。
人間の性格は、意外と顔つきや言葉遣いにも現れやすいものです。
しかし、もっと深く掘り下げるために、ここでは性格面から見た神経質な人の特徴を紹介していきます。「確かに神経質な人ってこういう一面があるなあ」と思いつつ、自分にも当てはまる点がないか、チェックしてみてください。
神経質な人は大概の場合、マイルールを持っているもの。こだわりが強く、ゆずれない自分だけの決まりに則って生きているのです。そのため、自分の中のルールにそぐわないことについては、従うことを嫌います。
「シャンプーは絶対に特定の銘柄のものしか使わない」「車が汚れるから車内では絶対に飲食をしないで」など、神経質な人でも人によってそのこだわりは様々ですが、少し過剰なほど、その決まりを貫くことが多いです。
「ルールにこう書いてあるんだから、これは絶対に守らなければダメ」「常識的に考えて○○じゃない?」これらは神経質な人がよく言う口癖。
神経質な人は、物事に課せられた規則やルールを絶対的なものとして行動することが多いです。ゆえに、融通が利かず、頑固な一面で、自分を苦しめてしまうことがあります。
「常識的にはこうである」という考えに則って動くため、正しい人であるとも言えますが、その常識に外れたことを過剰に嫌うという一面もあります。
何度も何度も物事を確認したり、一度説明しても「本当に?」と疑ってくるのも神経質な人の特徴。基本的に、他人の言うことを信じ切っていないため、自分で本当だと確認するまで、物事を信じきれないのです。
心から信頼している人の言うことは信じますが、「神経質な人の信頼できる人」になるにはなかなか長い時間が必要。そのため、そこまで信頼関係が築けていなければ、容易には信じてもらえないこともあります。
「何をしているか気になるから30分に1度、LINEして」「明日出かけるの?どこに行くの?何をするの?」
神経質な恋人にこんなことを言われたという経験がある人はいないでしょうか。神経質な人は時として、周りにいる人を束縛します。疑ぐり深く、繊細な性格のため、裏切られることを常に恐れているからです。
それは相手が大切な人になればなるほど顕著に表れます。神経質な人は思い込みが激しいことが多いため、「恋人が自分の知らない間に浮気をしているのでは?」と疑ってしまうのです。
緩くマイペースに生きている人は、周りからの評価をあまり気にしません。自分らしく生きていければそれでいい、というスタンスでいるため、周囲の目を気にしないのです。
しかし神経質な人はその真逆。自分ルールに縛られ、また周りからの視線にも縛られています。
非常識な人が嫌いなため、自分もまた非常識の枠に入り込んでいないか、常に心配なのです。そのため、「私はこんなに正しい」というのを周囲に掲示していないと落ち着かない、自己顕示欲の強い人になってしまうのです。
ちょっとした言葉でも傷つきやすく、気にしやすいのも神経質な人の特徴。普通の人なら流せてしまえる言葉でも、神経質な人は逐一心に留め、それについて考え続けます。
神経質な人は、心がガラスのように繊細なので、ふとしたことでも心に響きやすいのです。
大雑把に生きている人にはなかなかわかりづらく「どうしてこんな些細なことを考え続けているの?」と疑問に思うかもしれませんが、神経質な人にはその些細なことも重要なことに当てはまるのです。
「LINEを既読のまま放置する」「約束の時間に電話をするのを忘れる」ということを神経質な人は行いません。LINEは読めばすぐに返信を返し、約束の時間にはぴったりに連絡します。つまり連絡がとてもマメなのです。
マイペースな人にありがちな、「待ち合わせの時間に遅れる」ということも神経質な人は行いません。きっちりしっかり、時間に間に合うように家から出る時間を計算します。しっかりものではありますが、そのあまりの几帳面さを息苦しく感じる人もいるでしょう。
例えばパーティーで「全員にお皿が行き渡っているかな?」ときちんと確認したり、「サラダ盛り付けるね!」と全員の皿に食事を盛り付けてくれるのも、神経質な人が多いです。
神経質な人は常に周りのことを気にしています。そのため、周りが不快な思いをしていないか、不備がないかと常日頃気にしているのです。ほころびがあれば、神経質な人はそわそわし、自分で直しに行かずにはいられなくなってしまいます。
「ねえなんで、こんな些細なことも気にするの?」「細かいことまで口出ししてきて面倒くさい」
神経質な人と接していると、あらゆる自分ルールや細かい指摘を受けて「この人と付き合うのは面倒だな」と思うこともあるでしょう。あまりに自分と性格が合わなすぎて「なんでこの人と関わってしまったんだろうか」と後悔することもあるかもしれません。
しかし、神経質な人であっても、ストレスなく付き合う方法は必ずあるはず。
そして、それは神経質な人の嫌な面ばかりに目を向けていれば発見できません。「神経質な人は面倒くさい。関わりを断ちたい」と思う前に、まずは神経質な人とよりよく過ごす方法を見つけてみてはいかがでしょうか?
「神経質な人とどうしたら仲良く接することができるかな?」「自分にとっても相手にとっても、ストレスのない付き合い方をするにはどうすればいいだろう?」
どんな人でも折角関わるなら、良い関係を築きたいもの。神経質な人とは付き合い方が難しいと思うかもしれませんが、少し工夫すれば、双方に負担なく、上手に付き合うことができます。神経質な人との上手な付き合い方を模索してみませんか?
神経質な人には独自のルールがあります。それに対して否定したり、反発したりするのは控えるようにしましょう。誰でも自分の信じているもの、正しいと思っているものを否定されるのは気持ちのいいことではありません。
まず、神経質な人の言葉をよく聞く、聞き上手になりましょう。今まで「偏っている」と感じていた神経質な人の言葉の中にも、真摯に聞けば頷ける考えが必ずあるはず。頭からの否定は、視野を狭めることに繋がります。
自分の意見をしっかり持っている人は、人の意見を聞かずについつい自分の意見を先に言ってしまうもの。自分の意見を聞いてほしい気持ちも分かりますが、まずは人の意見をきちんと聞きましょう。これは神経質な人と会話をする時にも当てはまります。
神経質な人が話している途中に、「それは違う」と言いたくなる時もあるかもしれません。しかし、最後まで聞けばあなたの考えを変える結論が、待っているかもしれないのです。
口出ししたくなる気持ちをぐっとこらえて、まずは神経質な人の意見を最後まで聞いてから、自分の意見を述べるようにしましょう。
世の中にはさまざまな人がいます。せっかちな人、のんびりとした人、強い人、弱い人…。
神経質な人もそのさまざまな人の中の一人です。
自分のペースと会わなかったとしても、神経質な人のペースを否定せずに、彼らにペースを一度合わせてあげましょう。
自分のペースを乱されることを、神経質な人は特に嫌います。急にペースを乱されると、さらに神経質が加速し、お互いにストレスが溜まる原因にもなり得るのです。
「自分は褒めて伸びるタイプだ」「自分は怒られて伸びるタイプだ」など、人には自分の長所を伸ばすために、どんな風に接されたら良いか、それぞれ違いがあります。しかし、基本的に人は、怒られるよりも褒められる方が嬉しいもの。神経質な人にとってもそれは同じです。
神経質な人のいいところを見つけて、余すところなく褒めてあげましょう。「いつも気を配ってくれてありがとう」「細かい作業は〇〇さんが一番だね!」など、長所を褒めることは神経質な人の自信にも繋がり、お互いに気持ちよく過ごせるはずです。
より良い付き合いのために、双方の意思疎通は大事なこと。「きっとこういうことだろう」とよく理解していないのに、分かったふりをしていると、重大な失敗や、人間関係の悪化にも繋がります。
神経質な人と話していて理解に不安があることについては、きちんともう一度確認しましょう。
お互いが分かり合うために相互理解は大切なことです。「さっき言ったことはこういう意味でいい?」「私はこんな風にやりたいと思っているんだけど大丈夫?」と、優しい言葉遣いで意思確認をこまめに行うようにしましょう。
仲良くなることは良いことです。しかし、馴れ馴れしいことは良いこととは言えません。
相手が嫌がっているのに、無理やりに距離を縮めようとするのはタブー。自分にとっては問題のない距離感でも、神経質な人にとっては「近すぎる」「これ以上近寄らないでほしい」と思う距離感であることもあり得ます。
神経質な人は、他人に対して心を開きにくい傾向があります。そのため、神経質な人が受け入れられる距離感を見極め、神経質な人が嫌がる深入りはしないようにしましょう。
いくら神経質の人と分かり会いたいと思っていても、「神経質すぎてそれは受け入れられない!」という点もあるもの。付き合いきれない部分がでてきたらはっきりと「その意見は自分は受け入れられない」と伝えることも大切です。
どんなことでもYESと答えていると、いざNOと伝えた時に、「いつもは受け入れてくれていたのにどうして?」と、突然の否定を神経質な人は受け入れられず、関係が急激に悪化してしまうことがあります。
「これはOKだけど、これはダメ」という、あなたにとってのルールも、きちんと神経質な人に伝えるようにしましょう。
神経質な人がカリカリし始めた時、「あ、スイッチが入ったな」と思うことはありませんか?神経質な人は一度「神経質スイッチ」が入ると、考えすぎてしまう性格も相まって、なかなか神経質のスパイラルから抜け出すことができなくなってしまいます。
スイッチが入ったと思ったら、まずはそのスイッチをオフにするために、気分を変えることが必要です。
気分転換に外に出かけたり、美味しいランチを食べに行ったりなど、神経質な人が好きなことをして、「神経質スイッチ」を切ることを心がけましょう。
神経質な人は、時として自分のルールを守るために、ヒステリックになるもの。ヒステリックな人が周りにいると、自分も影響されて反論も冷静さを欠けがちなのです。双方が冷静さを欠いてしまえば、まとまるものもまとまりません。
きちんと話し合うには、とにかく冷静さを欠かないようにしましょう。反論する前に一度深呼吸をして、神経質な人のペースに巻き込まれないようにすることが大切です。
神経質な人は、心がとても細やかで繊細です。そのため、傷つくことのないように、常にピリピリとして、自分に危害を加えるものを排除しようとします。
神経質な人の心を和らげ、信頼してもらうには、まずは安心感を与えることが大切です。「私はあなたを傷つけないよ。大丈夫だよ」という気持ちを常に伝えていきましょう。一度だけでなく繰り返し伝えていくことが重要です。繊細な心は安心感によって和らぎ、神経質な人もだんだんと心を開いて行くことでしょう。
神経質な人は、一度約束したことは例え口約束であっても必ず守ります。そんな神経質な人とした約束を「忘れていた」「本気じゃなかった」などの理由で破った場合、どうなるでしょうか?神経質な人はあなたに裏切られたと感じ、一気に信頼を失います。
約束を破らないためには、約束をしなければいいのです。絶対に破らない、忘れないと自信があるもの以外は、神経質な人のことを傷つけないよう、極力約束をしないようにしましょう。
長く神経質な人と接していると、相手がどんな場面で機嫌が悪くなるのか、どんなことに対して自分ルールがあるのかが分かるようになってきます。そのため、相手の地雷を踏みそうなことがあったら、先回りしてその行動をしないように配慮することが重要です。
神経質な相手にとっての禁則事項が分かれば、それを事前に取り除き、相手に対して配慮することができます。
神経質な人には神経質であることの長所ももちろんあります。神経質であるがゆえに、仕事では細かい書類のミスに気づき、周りの様子に気を配れます。それは誰にでもできることではありません。
自分たちでは気づかなかったけれども、神経質な人が気づいてくれた事があれば、積極的に感謝の気持ちを伝えて行きましょう。素直に褒めることは、相手を尊重し受け入れることにも繋がり、人間関係を円滑にするための架け橋にもなります。
神経質な性格は、時として繊細過ぎて多くの悩みを抱えたり、自分の中のルールを変えることができなくて周りを巻き込んだりします。その一面から「神経質な人は面倒くさい」「扱いづらい」というイメージを持たれることもあるでしょう。
しかし、神経質であることは全てが悪いことではありません。
大雑把な人ができない緻密な作業を得意としたり、さまざまなことが目につくため、周りの人が見落としていたミスを発見できたりします。
それは誰にでもできることではなく、まさに神経質な人の長所と言えます。
神経質な人との上手な付き合い方を考えて、お互いにストレスのない毎日を送っていきましょう。神経質な人のことを良く知れば、案外仲良くなれるかもしれませんよ。
私は多分、とても神経質だ。
「あなたって神経質ね」「細かすぎて疲れない?」
よくそんな風に言われてきた。
自分の中のルールに則らないものがあるとイライラしてしまう。
常識を守らない人に対してすぐに怒りたくなってしまう。
時には周りが見えなくなって、ヒステリックに怒ってしまうこともあった。
もっと緩くてマイペースな性格になりたい。
そうずっと悩んでいた。
でもある日「細かいところまで気がついて偉いね」と言ってくれる人がいた。
「あなたの緻密な作業のおかげで助かっている」と言ってくれる人がいた。
そんな暖かい言葉の数々が、涙が出るほど嬉しくて。
その時から、私は神経質な私のことをほんの少しだけ好きになれたんだ。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
次に読みたい記事は?
人気の記事