2019.09.07

忖度の意味とは?簡単にわかりやすく解説!使い方&例文をご紹介!

忖度が流行語になったわけ

少し前から、紙面やテレビで頻繁に使われるようになった”忖度”という言葉。「あれってどういう意味だったっけ?」「そもそも何で流行ったんだっけ?」思い出そうとしてもハッキリとは思い出せない。

あなたは「忖度」がどんな意味か、また、なぜ流行したのか説明できますか?

そもそも「忖度」という言葉は、造語でも新語でもなくずっと前から日本に存在していた言葉です。

これまでほとんど使われることがなかった言葉ですが、いわゆる森友学園問題がきっかけで認知度は急激に上昇。そのニュースを報道する新聞やテレビで、忖度という言葉が頻繁に使われるようになりました。

思いがけなく世間の注目を浴びた「忖度」。

その流行りにあやかるように忖度弁当や忖度まんじゅうというものも作られ、忖度という言葉は大流行したのです。それほどまでに注目された「忖度」は、2017年の流行語大賞を受賞しました。

「忖度」という発言をした政治家が長いものに巻かれる様が滑稽で、でもどこか共感できる意味があるのと同時に、字面の物珍しさもあいまって、世間を賑わした言葉となりました。

 

忖度の意味とは?

ではいったい忖度という言葉は、どのような意味なのでしょう?

見なれない単語ではありますが、これは古くから使われてきた日本語です。「忖」という字は、人の心を推し量るという意味を持っています。「度」も同じように、はかるという意味があり今でも度量衡という計測器に使われています。

つまり、忖度という言葉は、他人の内側にある感情や考えを想像して行動するということを指した言葉なのです。

政治的な問題により流行語となった言葉ですが、もともと忖度という日本語には、良い意味も悪い意味もなく中立的な意味を持った言葉であるということが分かります。

人の気持ちを考え、相手の心を満足させる行動をあえてとること。

忖度とは、人との関わり合いの中で、円滑なコミュニケーションをとるために欠かせない行動なのです。

 

忖度 類義語

忖度の意味は分かった。でもやっぱり実際に使うとなると難しい。忖度という言葉には堅いイメージがあり、会話の中で自然に使うことにハードルの高さを感じている人も多いのではないでしょうか。

「もっと上手く忖度を使いこなすにはどうすればいい?」「忖度をもう少し柔らかく使うには?」

そんな悩みを持っている人は、まず忖度と同じような意味を持った言葉を知ることをおすすめします。ここでは忖度と同じような意味を持っている類義語をご紹介します。

推察

忖度と似た意味の言葉に「推察」という言葉があります。推察とは、他人の事情や心中を思いやるという意味を持ちます。
推察は、他人の心を推し量るという意味の他に、目に見える状況や出来事を観察するときにも使われる言葉です。人の心だけを対象としている忖度とは違い、人・ものに対して使うことができるのが、この推察という言葉です。

憶説

忖度と似た意味の言葉に「憶説」という言葉があります。憶説とは、根拠のない意見、推測や仮説によって立てた意見という意味です。
この「憶」と言う漢字には、二つの「心」という字が使われています。このことからも分かるように、心という形のないものを対象に自分の説を述べる、ということをこの言葉は意味しているのです。

このように、憶説とは曖昧な基準をもとに意見を言うことであり、人の心を推し量るという意味をもつ忖度と、同じ意味合いで使われることが多いです。

推測

忖度と似た意味の言葉に「推測」という言葉があります。この推測という言葉には、ある事柄をもとにして推量するという意味があります。

憶説は、人の心や物事を曖昧な基準で予想することを意味していましたが、この推測という言葉は、実際に起こった出来事や情報、データなどをもとにして意見を述べるということを表す言葉です。忖度や憶説よりも、はっきりとした基準に基づいて予想することを推測といいます。

憶測

忖度と似た意味の言葉に「憶測」という言葉があります。この言葉は、自分で勝手に推測すること、つまり当て推量をすることを表します。

この憶測という言葉は、明確に言い切れない状況の中で、自分の意見を伝えるときによく使われる言葉です。自信のない意見や、情報が足りていない時に、「これはあくまで私の憶測ですが…」と前置きしてから自分の考えを述べることがあります。根拠のない意見であることをあらかじめ伝えたいときに便利な言葉です。

 

忖度 対義語

忖度の類義語はこれまでご説明した通りですが、もっと理解を深めるためには対義語も覚えておくと良いです。難しい言葉も、反対の意味を持つ言葉を知ることで格段に使いやすくなることがあります。

それでは、忖度と反対の意味を持つ言葉には、どんなものがあるのでしょうか。この章では忖度の対義語をご紹介します。

我儘

忖度と反対の意味を持った言葉に「我儘」があります。これは今までの言葉に比べると、比較的馴染みのある言葉です。

我慢とは、自分の思い通りに振る舞うことや、自分勝手な行動をとることを意味します。忖度には相手の気持ちを推し量るという意味がありましたが、我儘は忖度とは真逆の意味を持ち合わせていることが分かります。
相手の気持ちを考えることなく、自由奔放に振舞ったり、相手の迷惑になる行動をとることを我儘と言います。

 

 

利己的

忖度と反対の意味を持った言葉に「利己的」があります。我儘と同じような意味に捉えられることもありますが、これは我慢とは少し異なります。利己的とは、己の欲、とりわけ自分の得になることを追求する行動を指すものです。
我慢よりも、もっと狡猾で計画的に自分の利益を求め続ける、そんな人に対してこの言葉を使います。

自分の利益のためなら、他人を蹴落とすことも構わない。そんな風に常に自分の利益の事しか考えていないような人が、この言葉に当てはまります。忖度は相手の求めていることや隠れた欲望を推測し行動することを表すのに対し、利己的な人は自分の欲望にのみ忠実な人を表しているのです。

身勝手

忖度と反対の意味を持った言葉に「身勝手」があります。身勝手とは、利己的と我慢を合わせた単語です。
周りの人のことを考えず、自分の都合や利益のためだけに行動することを指します。漢字の意味が表す通り、「他人や周囲の状況よりも我が身の方が勝っている」そんな考えの人や行動に対して使う言葉です。

忖度は他人の感情に目を向ける行為ですが、身勝手とは自分の心が一番という意味を表す言葉になります。

 

忖度の使い方を超簡単にご紹介!

忖度の意味や反対語が理解出来たら、実際に会話の中に取り入れてみましょう。でも、意味を理解しただけではどのような文脈で使うのかまでは分かりませんよね。

自然に忖度という言葉を使うにはどんなスチュエーションが適切で、どんな言い方をするのが正しいのでしょうか。

流行りにただ乗っかるのではなく、せっかくならきちんと使いたい!

忖度初心者のあなたでも、今すぐ忖度が使いこなせるようになる簡単な例文をご紹介していきます。

 

忖度の例文

一見堅苦しい言葉に感じる「忖度」。だからこそ使えたらなんかかっこいい。でも、流行ってるからって意味も分からず使っているのはかっこ悪い。

使う言葉一つで会話の雰囲気は変わります。あなたの印象だって変わるかもしれません。

日本語って奥が深い。難しい言葉をサラッと使って、隠し味のように日本語を楽しんでみましょう。

「いつも忖度せずに行動してしまい、周りに迷惑をかけてしまう」

忖度とは相手のことを気遣う行為でもあります。

自分のなかで周囲に対する行動を思い量って行動することを忖度といいますが、それができなかった時、要するに客観的に周囲をみることができず、結果的に迷惑をかけてしまったときに、このように忖度という言葉を使うことができます。

「今回は取引先とのコミュニケーションから忖度し、決断しました」

お客様である取引先の心中を汲み取って行動することは、ビジネスにおいて重要なことです。取引先に対して”忖度できるかできないか”は、会社にもたらす利益に影響を与えるほど大切なことになだってなり得ます。

お客様の意向や、口には出していないけれど相手が思っていることを察知して実行してみる。このように忖度できる人はビジネス界においても活躍することができるでしょう。

「私の彼は忖度上手なので、いつも感謝している」

忖度という言葉は政治や仕事の中でしか使えない、と思ってはいませんか?この忖度という言葉は、日常的な人との付き合いや会話にも登場させることができます。

この例文では、いつも周りを見て行動できる彼のことを、忖度上手と言っています。周りに気配りができる彼を褒めるための言葉として、忖度が使われているのです。このように忖度という言葉は、相手を褒めるときなどプラスの意味でも使うことができます。

「両親へのプレゼントを忖度した」

これは自分の行為を忖度だと言っている例文です。忖度する場面の一つとして、誰かへのプレゼント選びの時があります。プレゼントを選ぶとき、相手がその場にいない場面を想像してみてください。

「どんなことをしたら喜ぶだろうか。」「何を欲しいと思っているのだろうか。」

相手に対する憶測でプレゼントを決めていきますよね。このように、誰かに贈り物をするという行為は、一番の忖度なのかもしれません。

 

忖度する人の特徴

「普段から忖度している人ってどんな人?」「忖度をすることでどんな意味があるの?」忖度の意味が分かると、そんな疑問が生じます。

意外にも、忖度をしている人はあなたの身近にもたくさんいて、あなた自身も忖度をしたことがあるかもしれません。つぎの章では、忖度する人の特徴について話していきます。

1.恋愛・職場でうまくいきやすい

今までに述べた通り、忖度とは相手の気持ちを推し量る行為を指します。これは日常的な人間関係から、ビジネスの取引、政治でも使うことができる行為です。相手の気持ちをよく理解できる人、つまり忖度できる人は、恋愛や職場でもうまくコミュニケーションをとることができます。

恋人といるとき「なぜあの人は私のことを理解してくれないのか?」とモヤモヤしたことはないでしょうか。そんなモヤモヤが無いとしたら、あなたのパートナーは忖度上手だと言えます。

また、職場で気づかぬうちにサラリと仕事を手伝ってくれる人はいませんか?助け舟を出すのが上手かったり、困っている人にいち早く気が付く人は、常に周りの気持ちを考えて行動できる忖度上手な人である可能性が高いです。忖度できることは、職場や恋愛で大きな価値のある能力となっていきます。

 

2.人と関わることが得意

忖度上手な人は、人と関わることが得意です。今相手は何を思っているのだろう?何をして欲しいのだろう?そんな風に考え行動に移せるので、「気が利く人」や「周りのことを考えてくれるいい人」として認識され多くの人に好意を寄せてもらえます。

忖度をすることで、相手もこちらの心の機微に気を配るようになるので、双方にいい関係を築くことができるようになるのです。

3.頭の回転が早い

忖度ができる人は頭の回転が早い人です。相手の心情を推し量るとき、態度や言動はもちろん、身振り手振りや目の動きも情報源になります。忖度できる人は、小さなサインも見逃しません。

忖度をするにはこのように、常に周りに気を配ることが大切になってくるのです。そのため、忖度を有効に使える人は頭の回転が早い人だと言うことができるでしょう。

4.空気を読むことができる

忖度ができる人は、空気を読むことができます。誰が何を思っているのか推し量ることに長けていることにより、不用意な発言を避けることができるのです。自分の発言や行動が、相手にどのような気持ちを起こさせるのかを忖度上手の人はよく理解しています。

 

他人の心を推し量るということ

他人の心を推し量るという行為は、「おべっかを使う」「媚を売る」という意味だと捉え、悪いものであるかのように使われることがあります。

忖度という言葉が有名になった場面でも、いい意味というより悪い意味で使われていた印象が強く、本来の意味を理解していなかった人も多いのではないでしょうか。

しかし、例文でも見た通り、忖度は気配り上手といったプラスの意味でも使うことができる言葉です。忖度という言葉自体に善悪があるのではなく、忖度する人の行動や選択に良し悪しが表れるのです。

忖度は上手く使えば、相手の心に寄り添い、気遣うことができる行為です。日常生活で、少しでも相手と自分の心が豊かになるように、忖度をしてみるのはいかがでしょうか。

 

矢田部明里
akari
文章と心に向き合うことが好き。

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