2019.07.23
電話をかけるの、LINEするのも、「会いたい」と言うのも私発信だった。
全部全部私からで、あなたが誘ってくれたことは何度あっただろう。
きっと、一度もなかった。
誘ってくれるのを待ってみたこともある。
LINEがくるのを待ってみたこともある。
でも一度として、あなたからの誘いはなかった。
ただ、一度でいいからあなたに追いかけてほしかった。
私ばかり「好き」だと伝えるんじゃなくて、あなたからの「好き」が聞きたかっただけ。
自分はこんなにしてるのに、あなたは何もしてくれない。
なんて、見返りを求めるようになってしまった。
「バイバイ、もう会わない」って言ったのは、あなたに引き止めてほしかったから。
「行かないで、お願い」って言ってほしかっただけ。
「離れたくない」「そばにいてほしい」「好きだよ」って言ってほしかっただけなの。
私が手放したら終わる恋。
勝手に終わって、勝手に壊れてる。
「別にそれでもいい」なんてセリフ吐いて、カッコつけてみたかった。
でも手放したら、そんなこと言っていられなかった。
いつも「会うのは今日が最後かもしれない」「彼はもう会ってくれないかもしれない」なんて思いながら会いに行く。
お気に入りのリップグロスを塗って、ヒールを履いて出かける。
いつもより気合の入ったメイクに、いつもより気合の入った服装。
友達の前で見せる姿とはまるで違う。
あなたにしか見せない姿があるなんて、あなたは気づいてくれなかった。
ここで投げ出したら…めんどくさいことを言ってしまったら…もう彼には会えなくなる。
そうわかっていたから、あなたには何も言えなかった。
どうしてこんなに好きなのに、裏切るの?
どうしてこんなに愛してるのに、傷つけるの?
どうして私の気持ちに気づいているのに、恋人のフリして期待させるの?
終わりはどこにあるの?この関係の出口はどこ?
出口は見えているんだ。見ないフリしているだけで…
その出口に手をかけたら、あなたに一生会えなくなると思ったら、私はその扉を開けることができなかった。
「勇気を振り絞って扉を開けても、あなたは追いかけてきてくれる」なんて淡い期待抱いて、私は出口を出たのに、追いかけてくるどころか、去った後も元気そうに生きてるじゃない。
私って、なんなんだろうね。
夜中にお散歩してコンビニまで歩いてる途中に「負けた方がアイス奢りね!」って言いながら無邪気に走るあなたが好きだった。
絶対負けてくれるあなたが好きだった。
仕事しながらソファーで寝ちゃった私に、優しくブランケットをかけてくれるあなたが好きだった。
そのままベッドまでお姫様抱っこしてくれるあなたが好きだった。
仕事から帰ってきて「おかえり」って抱きつくと、そのまま抱っこしてベッドまで連れてって「襲っちゃうよ」って言うあなたが好きだった。
ネクタイを緩めるあなたの姿が愛おしかった。
これからも、そんな日常が続くと思ってた。
「彼女じゃなくてもいい。付き合っているようなもんだから。」と思ってた。
それでよかった。
それでよかったのに、あなたは私に何の未練も残らないのね。
私はこれからも、好きな人の心に残るような女になれないの?
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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