2019.07.07
ただ恋人が欲しいと願う人はたくさん居る。
恋人が居ることには、幸せなイメージがある。
休日にはデートをして。
忙しい平日の中でも励みになる存在が居る。
刺激的で、彩り豊かな毎日。
でも、恋人が居るからといっていつも幸せになれるわけじゃない。
ケンカだってするし、嫌な気持ちになることだってある。
裏切られたり、好きなのに嫌いになったり。
いっそ一人で居た方が楽なのにって思うこともある。
恋人が居る=幸せな毎日、ではない。
恋をすると、その未来で結婚を思い描くこともある。
結婚をした人からよく聞くセリフ。
結婚ができれば、幸せなのでしょうか。
あくまで結婚は大切な人と一緒に居るための手段のひとつでしかなくて。
「結婚」が幸せを保証してくれるものではない。
二人で生きていくと決めたら、大変になることもたくさんある。
それでも世間は結婚=「幸せ」のイメージを捨てない。
大切な人ができることは素敵なこと。
文字通り「有り難い」こと。
でも、二人で居ても不幸が訪れることはある。
「二人で居ればずっと幸せだよね。」
そんな夢物語はどこにも存在しない。
誰と居ても、どこに居ても。
不幸と向き合わなければならない瞬間は絶対にある。
私は「あなた」と一緒に居る。
一緒に居ると、もちろん幸せはたくさん訪れる。
でも、「ずっと幸せ?」と聞かれれば、首を縦に振ることはできない。
私の世界の中には「あなた」だけがいるわけではないから。
私と「あなた」の間にも、色んな試練が待っているから。
全てを幸せだと捉えられるほど大人ではないから。
それでいいの。
あなたと一緒に居れば、不幸さえも受け入れられる。
幸せになりたい私たちは、いつも「幸せになること」に囚われている。
まるで幸せじゃない人は劣っているかのようにあざ笑う。
そのくせ幸せな人には嫉妬をする。
そこまで幸せに執着するのは、やめませんか?
幸せは自分の手で掴むこともできる。
どんなに頑張っても手に入らないこともある。
もがいて、苦しんで、叫んで。
そこまでして幸せに執着する必要はないんだ。
他人から見たら不幸でも、自分にとっては幸せ。
不幸で何がいけないの?
不幸があるから幸せが見えるんでしょう?
そうやって、不幸も幸せも愛せるようになればいい。
不幸さえも愛するのは、到底簡単なことじゃない。
幸せから解放されるのだって難しい。
でも、私には出来る。
あなたが居るから。
あなたが居れば、幸せでも不幸でもなんでもいい。
二人だけの道を作っていければそれでいい。
恋愛?結婚?
そんな使い古された表現だけに私たちの関係を収める気もない。
私たちは、「私」と「あなた」だ。
あなたと居られるなら、何でもいいの。
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