2019.04.09
あの、単刀直入に、言ってもいいですか。
人が怖いんです。生きるのが怖いんです。
人の輪の中に入って話をしたりとか、無理。心臓が破裂しそうなほどバクバク言ってる。
電車で人と目が合うだけで、「あれ、なんか私変?」って思って怖くなっちゃうし、みんなが笑ってる時は笑わないとって思っちゃうし、周りに変だと思われたくなくて、いつも必死なんです。
人が怖いせいで、生きるのが怖い性格になってしまいました…。
人が集まった場所、つまり「社会」も怖いんです。
会社に行けば、人がたくさん居て、毎日たくさんの人と関わらなくてはいけない。
会社の人とも、取引先の人とも、円満に、円滑に、やり取りを進めていかなくちゃって思うと、毎日がプレッシャーで押し潰されそう。
飲み会だって、誰の隣に座るのか問題から始まって、あの人のドリンクが足りていない、あの人はテンションがずっと低い、あの人は体調が悪そうとか、全部気になって、お酒だって進まない。
許されるのならば、 もう社会と関わらずに生きていきたいです。
生きるのが怖い自分を変えてみたいのです。
社会と関わらないなんて無理って知ってるんです。人と関わらないと生きていけないってことも知ってるんです。
それでも、人と話をしようとすると、緊張してしまうんです。緊張しちゃって、上手に話せなくって、相手から不思議そうな目で見られている気がして。そうすると、もっと話をするのが怖くなって、あとは負の連鎖。話すのがどんどん怖くなってしまいます。
人前で話をするのが得意な人とか、スピーチが上手な人とか、本当に羨ましい。本当に凄い。一体どんなメンタルしてるんですか?
人目が気になり過ぎてくると、恐怖心すら感じはじめます。「お願いだから、こっちを見ないでください…!」って言いたくなるくらいに。
分かってます、そんなにみんなが私のことを見ているわけじゃないってこと。自分の気にしすぎだってこと。取り越し苦労だってこと。
全部分かっているんだけど、それでも人目が気になって、怖いんです。
こんな私、どうしたら抜け出せますか。
「人目が怖い」という悩みを抱えている人は少なくないはずです。
他人の視線が気になって、思うように行動したり、話をしたり出来なくなってしまうこともありますよね。
そもそも、人目が怖いと感じることによって、生きるのが怖いと感じるようになった原因を考えたことはありますか?
一緒に人目が怖い原因を見ていきましょう。
まず、人目が怖いと感じる人は過去に何らかのトラウマがある、という人も居ます。「あの経験がキッカケで、今でも人目が怖いんです。」と断言できる人も居ます。
過去に自分が「失敗した」と思ったことが頭をよぎり、人目が怖くなってしまうこともあります。失敗したことと同じような結果になるのではないか、と不安になってしまうのです。
他人に迷惑をかけるのではないかと不安になっている状態も、人目が怖いと感じる原因の一つです。
自分が迷惑な要員となることを恐れているとも言えます。人からかけられる迷惑に対しては特に気にしない割に、自分が迷惑をかけることには敏感になっている人も、このパターンに当てはまります。
自分の行動や言動によって、他人から嫌われるのではないかと懸念している場合も、人目が怖いと感じる原因になっています。
このような原因の場合、自分で自分のことを評価してあげることが出来ず、他人からの評価によって自分の評価は決まる、と思っている人がいます。
自分の言動が、自分に対してではなく、周囲に悪影響を及ぼすことを懸念する人も居ます。
言動・行動によって、その場の空気を乱すのではないかと極端に心配してしまっているのです。
それによって、一つひとつの発言に必要以上な意識が張り巡らされて、結果的に発言できずじまいになってしまうこともあります。
ここまで、人目が怖くなってしまう原因を見てきました。
次は他人が怖いと感じるようになってしまっている時、私たちはどんな心理状態にいるのかを見ていきましょう。
他人が怖いと感じる時や生きるのが怖い時は、私たちは自分に自信を持てていないことがあります。
自分に自信があったら、人の目は気になりませんよね。自信がないからこそ、他人の目が怖くなってしまうのです。
人が怖いと思ってしまう時、生きるのが怖い時、私たちは必要以上に考えすぎていることがあります。
他人からしたら「そんなの考えすぎだよ」と分かるようなことでも、自分のこととなると考え込みすぎてしまうことがあるのです。
人が怖いと思う時、生きるのが怖い時、私たちは自分の失敗を恐れていることがあります。失敗を恐れているということは、つまり私たちは、自分に期待をしているのです。
成功する自分を期待しているからこそ、他人からの評価を気にするし、失敗を恐れるのです。
実際に「人が怖い」と感じた時、私たちは一体どのような対処方法を取ればいいのでしょうか。
人目を気にしない自分になれるための対処方法7選をチェックしましょう。
人が怖いと感じる自分を上手に対処して、人目を気にしすぎる姿を克服しましょう。
人が怖いと感じている時は、まずは物理的に他人から離れるのが、良い対処方法です。出来る限り、距離を置いてみましょう。
人が怖いと感じてしまっているのに、それ以上無理に対面しようとすると、より一層人が怖くなってしまう可能性もあります。
慌てて無理に関わろうとしなくても大丈夫です。状況が許す範囲内で、まずは距離を取ってみてください。
人の目が怖くなって、人間関係に疲れた時は、しっかりと休憩を取りましょう。寝不足や労働による疲れが溜まり、身体的に疲れていると、精神的にも疲れてしまうものです。
今度のお休みの日には、あえて外出せずに、自宅でのんびり過ごしてみてください。自分だけの時間をゆっくり過ごすと、心も落ち着きます。
人の目が怖いと感じている場合には、いきなり大人数の場を経験するのではなく、少人数の空間から経験してみましょう。他人が怖いと感じている時に、無理に大人数の他人と関わろうとしても、疲れる一方です。徐々に慣らしていけばいいのです。
少人数の他人との空間を、自分のペースで乗り越えることができたら、自分に自信がつきます。それから少しずつ、人数が多い場所に出向いてみるようにしましょう。
物理的な距離を取ることがなかなか難しい場合、例えば会社での空間などにおいては、人と自分との間に一枚の透明な板が挟まっているのをイメージするのがオススメです。
人が目の前に居ると、プレッシャーを感じることもありますよね。そんな時、透明な板で自分の空間は守られていると意識できると、心が穏やかに居られます。
私たちは、自分の失敗を恐れている時に「人が怖い」と感じることがあると前述しました。つまり、失敗を恐れて、成功する自分の姿を期待しているのです。
自分に期待をするのは、とても良いことです。期待して、挑戦して、その先に成功が待っていることだってあります。
でも、もし今あなたの心が自分への期待によって少し弱っているのであれば、自分への期待をやめてみてください。期待をしなくなると、その分プレッシャーも減ります。
私たちは、自分の成功を求める生き物です。失敗するよりは成功したいですよね。でも、そのプレッシャーによって苦しくなってしまうことがあるのも、また事実です。
そんな時は、「今は成功しなくても大丈夫」「上手く行かなくても大丈夫」と自分に言い聞かせてあげましょう。
心の底からそう思えなくても大丈夫です。言い聞かせているうちに、心の固まった部分が少しずつ柔らかくなって、人と関わることも怖くなくなります。
最近、落ち着いて呼吸をしたことはありますか?私たちは毎日いつでも、常に、呼吸をしていますよね。その呼吸に、意識を向けてあげてください。
失敗や成功の軸で話をするならば、私たちは毎日呼吸をすることに、ずっと成功しつづけています。
それを、褒めてあげてください。そして、その成功に目を向けてあげてください。
私たちは、人が怖くなることがあります。それは、人と関わっているからこそです。だって、そもそも人と関わっていなかったら、怖いと感じる瞬間すらないですよね。
いつも人と関わっているからこそ、ちょっと疲れたり、怖くなったりすることがあるんです。
だから、たまには逃げたって大丈夫です。少し逃げてみて、自分の心が落ち着いたら、戻ってくれば大丈夫です。
この記事で紹介した、人が怖い時の対処方法を参考に、ちょっとだけ今目の前にあるものから逃げてみてください。それが出来るようになったら、自然とあなたの心は他人の前に戻ってくることができます。
ここまで、他人が怖いと思っている人に向けてその原因や心理、対処法をご紹介してきました。
ですが、どれだけ対処法に取り組んでも、してはいけないことを続けていると、なかなか恐怖心から逃れることができません。
そこでここからは、「人が怖い・生きるのが怖い」と感じている時にしてはいけないことをご紹介します。
無理に人と関わろうとしすぎてしまうと、自分の辛い気持ちが大きくなりすぎてしまいます。
対処法を実践することで、徐々に「人が怖い」という気持ちが薄れていたのに、無理に関わろうと頑張りすぎてしまうせいで、自分の心を壊してしまうことがあります。
なので、自分の気持ちや心に負担をかけすぎない程度に、少しずつ取り組んでみましょう。
大勢の場に出かけることは、少しずつ取り組むもの。いきなりたくさんの人がいる場所に出かけてしまうと、息が苦しくなってしまったり、緊張のあまり汗が止まらなくなってしまうこともあります。
人が怖いと思っている時は、少人数の場に出かけるところから始めましょう。
大勢の人が集まる場所に無理に足を運ぶ必要はありません。自分の感情や心の苦しさとは、気長に付き合ってあげるようにしてください。
人が怖いという感情を無視して、なんでも取り組もうと頑張りすぎるのは絶対NG。
自分の心を壊してしまったり、もっと人や社会が怖くなってしまいます。
生きることも、他人も、社会も怖い時は、無理に関わろうとしなくていいのです。少しずつ少しずつ、自分の生活の弊害になっているものから取り除いていきましょう。
人の目が怖いと感じるあなたは、今、怖くなってしまっているだけ。この先ずっと怖いままなんてことは、ありません。
だから、人の前に少しでも早く戻ってこれるように、自分なりの対処や克服方法を身につけておきましょう。「人の目から逃れることはできるんだ」って知っているだけで、心は少し楽になります。
今は怖かったとしても、しっかり他人と向き合えるようになるその時まで、もう少しだけのんびりゆっくり進んでいきましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。
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