2019.03.14
そのセリフ、過去に何人の女性から聞いたか計り知れない。
この世に溢れる、莫大な数の「かわいい」。
分かった。
分かったから、一回落ち着いて考えてみよう。
それ、本当にかわいいの?
あなたにとっての、かわいいってなに?
かわいい人。
かわいい物。
かわいい洋服。
かわいい音楽。
かわいいお菓子。
かわいいメイク。
かわいい動物。
人それぞれ違う「かわいい」に対する軸を持っているはず。
人によってかわいいの感じ方は違うから、もしかしたらみんなが使う「かわいい」は本当にかわいいのかもしれない。
でも、あまりにもかわいいって言葉を多用しすぎじゃない?
大してかわいくもないものに、とりあえずかわいいって言っておこうみたいな節、あるでしょ?
私はある。
思考停止でとりあえず「えーかわいいー」って言ってしまうこと、結構ある。
「まじやばい超かわいい」って言ってしまうこともある。
というか、気付いたら口に出ている。
無意識で発してしまうほど、「かわいい」が染み付いてるのって、ちょっと怖い。
そして何より、悲しい。
だって、「かわいい」以外の言葉たちが、埋もれてしまうでしょう?
かわいい以外にたくさんある言葉って、なんだろう。
例えば、
良い。
素敵。
美しい。
綺麗。
儚い。
脆い。
憧れる。
敵わない。
勝っている。
センスがいい。
一つひとつの対象を絞っていけば、もっと色んな言葉が出てくる。
今私たちの中で全部「かわいい」でひと括りにしてしまっている気持ちは、かわいい以外の言葉でもっと深く表現し、伝えることができる。
私たちは、「かわいい」以外の言葉たちを、もはや放棄しつつある。
そのままでいいのかな。
かわいいって言葉は、良い言葉。
大抵の場合、褒め言葉として使われるし、使いやすい。
人を褒める時、物の魅力を伝えたいと思う時に、とても重宝できる。
でも、全部をかわいいで済ませていると、この先どうなっていくんだろう。
ますます「かわいい」以外の言葉を忘れうるし、そもそも知らずに生きていくことになる。
私、そんなの嫌だ。
せっかくたくさんの表現がある日本語を使うことができるのに、
言葉の魅力を忘れていくのは、絶対に嫌。
「かわいい」を越えて、
その一歩先の言葉を探しにいかない?
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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久保佳奈子
かわいい以外の言葉たちが、消えてしまう。