2019.02.27
少しずつ、暖かい日が増えてきたね。
私たち日本人は、この季節に名を付けた。
三寒四温。
3日間、寒い日が続いて。
その後4日間、暖かい日が続く。
春の香りが少しずつ匂ってきた。
私にも、もうすぐ春が来るのかな。
寒くて寒くて、凍えそうな3日間。
1日目は、寒さが辛くて、痛くて。
外に出ることさえままならない。
まるで失恋した日のようね。
2日目、3日目って日が進むにつれて。
いつの間にかその寒さに慣れてしまうんだ。
寒い中に居れば、それが当たり前になる。
次第に辛さも苦しさも感じなくなる。
寂しいような気はするけれど、
忘れるべきことは、忘れてしまった方がラクになれる。
寒い日々を、当たり前にしてしまおう。
そうしたら「寒いね。」なんて、いつか言わなくなるから。
急に暖かさが戻って来る4日間。
そんなことを期待して、ちょっと浮かれてしまう。
暖かな1日目。
貴方はそのまま、しばらく私の元に居てくれる。
だから私の勝手な期待は、どんどん膨らんでしまうの。
もしかしたら、このままずっと居てくれるのかな?
これからずっと、貴方と一緒に居られるのかしら…。
いいえ、そんなことはありません。
信じた私が、馬鹿でした。
もう寒い日なんて、二度と来ないと思っていたのに。
寒い日に慣れてしまった私なら、乗り越えられたのに。
私はまた、貴方が隣に居てくれる、暖かい空間に慣れてしまった。
貴方が居るのが、当たり前になってしまった。
その瞬間に、貴方はまた居なくなる。
貴方がここにずっと居るなんて、もう二度と期待しない。
…期待なんて、しない。
私は寒さに慣れていたいの。
その方がラクで居られるのを知っているの。
もうここには、姿を見せないで。
私ももう、戻って来ないから。
四季のある、日本。
日本に生まれた私たちは、知っている。
冬はやがて、終わる。
冬が終われば、やって来るのは春。
私たちって、日本に生まれて、四季を感じて。
季節それぞれに、思い出とか感情とか、色んなものを乗せることができる。
四季がある日本に生まれて良かった。
貴方が居なくなって。
その世界は真冬なわけだけど。
でもね、いつか私にとっての春は必ず来るんだ。
私は「春」を知っている。
だから私は、春を目指して。
貴方とはもう、これで終わりにする。
貴方は私にとって、冬の人。
冬が終わりを告げるとともに。
サヨウナラ。
私はまた、春を待ち望んでいます。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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久保佳奈子
私たちは、日本に生まれた。四季を知っている。春を、知っている。