2019.02.27

お姉さんは、どうして生きてるの?

久保佳奈子

久保佳奈子

小さな私は、ただ笑ってくれていれば、それだけで十分だよ。

何のために生きてるの?

ねえ。

お姉さんは、何のために生きてるの?

大人って、楽しいの?

もしも今、小さな女の子にこんなことを聞かれたら。
私は何と答えるだろう。

何のために生きているのか。

その答えは、どうやらまだ見つかりそうもない。

大人は楽しいのか。

自分が大人なのかどうかすら、そもそも分からない。

小さい頃の私

私が、まだ小さな女の子だった頃。

私はどんな思いで生きていたっけ。

小さな頃、私は漠然と、早く大人になりたいと思っていた。

17時のチャイムが鳴っても、帰らなくてもいい。

自由に使えるお金がいっぱいある。

平日の昼間に、学校に居なくてもいい。

そんな「大人」が、格好良く見えた。

スーツは光って見えたし、ヒールの音は大人の女性の音だった。

大人の私

今、私は、大人になっている。

小さい頃、私がなりたかった、大人になっている。

あの頃の私が描いていた姿とは随分とかけ離れているけれど。

私は、ピアニストになっているはずだったし、

私は、毎日ヒールをカツカツと鳴らしながら歩いているはずだったし、

私は、綺麗な黒ストレートの髪を揺らしていたはずだったし、

私は、結婚して子供を産んでいるはずだったし、

私は、宝くじを3億円当てているはずだった。

ごめんね。

お姉さん、あなたが思い描いている姿と、全然違う大人になってしまったわ。

でも、聴いて。

お姉さんは、「あなた」に戻りたいとは思わないのよ。

きっと理由なんてない。

生きてることの理由。

きっとそんなもの、ないんじゃないかしら。

こんなこと、小さなあなたに言ったら、生きることに絶望してしまうかもしれない。

…ごめんね。

でも、お姉さんは、世間では立派な「大人」と呼ばれる年齢になった今もなお。

ずっとずっと、生きる理由を探し続けているの。

その意味を探し続けて、生きている。

その答えが見つからないから、生きている。

もしかしたら、その答えが見つかる時って。

人がここから、サヨウナラをする時なのかもしれないね。

大人は幸せだよ。

大人が楽しいかどうかはね、お姉さんにも分からないの。

楽しいよ〜!って言ってあげられたらいいんだけれど。

でもね。

お姉さん、一つだけ確信していることがあるの。

大人は、幸せだよ。

私は、「あなた」から、今のこの自分になるまで。

たくさん苦しかった。

どうにもやり過ごせない気持ちを、
どこにもやり場のない気持ちを、

たくさん抱えて、全部投げ捨てようとしたこともあった。

でも、どの瞬間にも自分が自分で居られたの。

それは、お姉さんが「大人」になっていたから。

「あなた」はまだ、何も考えなくていいよ。

その代わりに、お姉さんがいっぱい考えるから。

たくさん向き合うから。

あなたは、今を、毎日を、笑って生きてね。
たまには泣いたり、喧嘩をしたり、怒ったり。
好きなように生きてね。

全部、お姉さんが、受け止める。

「あなた」が作ってくれた、「私」が受け止めるから。

 

人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。

 

久保佳奈子
久保佳奈子
1994年生まれのライター・エッセイスト。不安障害/うつの経験から、生と向き合うようになりました。健やかに生きるための方法や、メンタリティについてをメインに書いています。

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