2019.02.19
毎日、朝昼晩と薬を飲まないと、精神を安定させることができない。
夜眠ることができない。
そんな人はこの日本にたくさんいる。
それを知らない人たちは、「何で薬飲んでるの?」と言う。
でも、その問いに対して、答えたくないのも事実だ。
自分が薬飲んでるなんて、好きな人には知られたくない。
仲の良い友人にも、心配されたくないから、言いたくない。
でも、実際に薬がなければ生きていくことが難しい。
ちゃんと呼吸をして、ちゃんと笑って、ちゃんと外に出て、ちゃんと生活する。
この“ちゃんと”ができないんだ。
ご飯を食べたり、眠ったり、歩いたり、走ったり、仕事をしたり。
そんな当たり前ができないんだ。
毎日薬を飲んでいると、悲しくなる日だってある。
ある夜、いつも通り薬を取り出して錠剤を見た瞬間、涙が溢れてきた。
突然涙が止まらなくなった。
「後何年この生活が続くんだろう」とか「これがないとちゃんと生活できないなんて辛い」とか…
自分があまりにも弱くて、脆い。
その事実が受け入れられなくなってしまったんだ。
こんな自分を望んではいなかった。
小さい頃は、ちゃんとした大人になって綺麗なお嫁さんになると思っていた。
こんな醜い自分を望んではいなかった。
夜は気持ちを少しずつ地獄に落としていった。
立ち直れないんじゃないかと思うくらい泣いた。
日常生活の一部として服用している人がほとんどだ。
だから、気にならない。
これのおかげで生きてる!やった!と思える人もいる。
でも、自分の気持ちについていけなくなってしまった。
突然、自分の生活や自分自身を愛せなくなってしまった。
「こんな体…」「こんな心…」なんて自分を責めてしまった。
大丈夫よ、私は強いから。
大丈夫よ、私は薬を飲んでる自分もきっと愛せるから。
大丈夫よ、私は毎日笑ってるから。
これがないと生活ができないんじゃない。
これがあるから生活ができるんだ。
大切な友人や家族と笑って生きられるんだ。
きっとこれからも、耐え難い現実に向き合う日が訪れると思う。
でも、その時はとことん落ち込んで溢れる涙をこらえずに、全力で泣いてやろう。
そしたらきっと、いや、絶対。
私は昨日より強くなれているから。
「我慢して堪えるのは良くない」先生が言ってた。
自分の感情にも、自分の体にも、素直に生きていけばいい。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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Ayano
薬がないと、ちゃんと生活ができないなんて、信じたくなかった。でも、ありがとう。