2019.02.04
いじめ真っ只中のあの頃、私には居場所がなかった。
逃げ場がなかった。
誰に頼っていいのかも、誰に弱音を吐いていいかもわからなかった。
死にたいとの葛藤。
プライドの高い私は、「友達なんていらない。」「私には必要ない。」「一人で生きていける」なんて自分に言い聞かせてた。
本当は繋がりを求めていた。
本当は誰かに頼りたかった。
本当は誰かに愛されたかった。
本当は誰かと絆を結びたかった。
でも、私はそんなことできなかった。
そんな居場所を無くした私は、SNSに逃げた。
でも、SNSでもいじめがあった。
心無い言葉。顔が見えないからって言いたい放題。
私は、どこの世界に行っても認めてもらえない。愛してもらえないんだって思った。
だから私は…
気づいたら、自分の中に居場所を作っていた。
別人格が自分を愛してくれた。
自分の中の大きな部屋に数人集まった。
彼ら彼女らは、私を愛してくれた。
私を認めてくれた。
だから私も、彼ら彼女らの存在を認めることにした。
よくわからない感覚。
でも、生きることを肯定してくれた。
私に居場所を提供してくれた。
この世界に私の居場所がなくても、私の中には私の居場所があった。
それが私の中で支えとなった。
反対に、生きづらさは増すばかりだった。
生活は乱れた。友人関係は簡単に崩れるようになった。彼氏には見放された。
「本当のお前はどこだよ」「俺は、どのお前を信じたらいいんだよ」
元彼に言われた言葉だ。
わからないよ、私にだって、未だにわからないよ。
そして、全てを吹っ切れたと思ったけれど、未だに言われる。
「多重人格なの?」「二重人格なの?」「たまに恐ろしいこと言い出すし、そうかと思ったら笑い始める。」って。
私にだってわからないよ。でもいいんだよ、これでいいんだよ。
本物なんて知らないよ。
私は私だよ。
そして、私の居場所は私の中にあるよ。
今でも、会ってみたいと思う。
でも、会えなくていいんだ。
私の居場所をくれたって事実がそこにあるだけで。
私は生きているんだ。
急に死にたくなるのも私。
ハッピーで仕方ないのも私。
口が悪くて怒りっぽくなるのも私。
演じてるわけでもなければなんでもないよ。
そして、多重人格なわけでもない。
全部私で、全部私じゃない。
先生に言われた一言。
「逃げ場がなくて、自分の中に居場所を作ったのね。」
そう。生きやすくするために、多分たくさんの性格や人格を操るようになったの。
人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。
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Ayano
自分の居場所がなかったあの頃。気づいたら、自分の中に作っていた。