2019.02.04

もし戻るなら、なんて夜はありません。

ソフトドリンクとワインの差。

「もしあの時に戻れたら、ちゃんと話をしたい。」

午後10時、向かい合わせの席ジャズの伴奏が響くバーで、言われたのは、何年かもはや覚えていない。
なんて返したのかも。

「戻れたら」
そんな言葉で仮定されるのが嫌だった。

戻れないことなんか明白だ。

私はもうお酒が飲める歳になったし、一人で色々なところにいける年齢になってしまった。

もうワインを飲むあなたを横目にソフトドリンクを飲むような年齢はとうの昔だ。

そして、その年齢に戻る錬金術のようなものを私は知らない。

喧嘩もできなかったあの夜に。

喧嘩もできなかった。

でもそれは、
「好きすぎて」ではない。
「嫌われるのが怖くて」でもない。

面倒だった。

喧嘩をするような関係が。

喧嘩をしてまで一緒にいたいとは思っていなかったし、喧嘩なんてできるような仲でもなかった。

喧嘩をすれば何かが変わったかもしれないけれど、
変わらなかったかもしれない、何かが変わったという確信も確証もない。

ないのだ。

そんな不安定な夜になんて帰りたくない。戻りたくない。
喧嘩なんてしたくない。

”喧嘩するほど仲が良い” なんて戯言、ごめんだ。

もし戻るなら、なんて夜はありません。

戻れない夜があって、
戻れない過去がある。

それは全員に平等だ。

「もしああだったら」

「こうだったら」

「あの時に戻れたらこうして」

そんなものは永遠にこない。

今読んだこの文章も、思い浮かべた元カレたちも、裏切られた夜も、全て過去で、

戻ることなど絶対にない。

「もし戻れたら」
なんて思っている暇はない。

着々と進む時間は、下を向き過ぎているには勿体無い。

忘れろとは思わないし忘れなくてもいいとも思う。

ただし、進まないといけない。

少しずつ、1日1歩とは言わず、0.3歩でもいい。進まなくてはいけないのだ。

非常にも薄情にも憎たらしくも時間は刻一刻と進んでいて、止まってくれない。

進んで、進んで、進んで行かないといけない。

もし戻れるなら、と思いを抱えながらでもいい。

少しずつ前に。

 

人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。今辛い自分は、明日には笑えるかな?そんなあなたへ。待ってるね。

 

mayan
mayan
ファッション雑誌とメディアのライター。 「女の子が幸せになる未来があればそれでいいです。」

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