2019.01.20

覚えてないや。

Ayano

Ayano

今の恋。嫉妬の的は彼。ずるいよ、全部全部。存在が嫌いだわ。

好き、だから。

あなたが作り出すものすべて、好き、だから。

嫉妬なんて簡単な言葉じゃ足りないくらい、胸がざわついたの。

涙は勝手に溢れ、頬は朝飲んだコーヒーより熱かった。

あなたが紡ぐ言葉が、好き。

あなたが撮る写真が、好き。

あなたが考えていることすべて、好きよ。

面白いことばかりで、人生楽しそうね。

なのに、なぜだろう。あまり楽しそうな顔はしていないのね。

どんなに褒めたって、どんなに私が嫉妬したって、口角が少し上がるだけ。

キラキラした街で初めてあなたを見た日、ナイフで刺したいとまで思ったわ。

あなたがいる限り、私は仕事が手につかないんだもの。

初めて思ったの。

「負けたんだ」って。

勝ち負けじゃないことくらい、知ってるわ。

勝負してないことだって、理解しているつもりだわ。

でも、あなたの全てに、嫉妬してしまうの。

あなたの感性、全てが嫌いだわ。

私は、きっと、まだ子供なのね。

あなたが作り出すものにたくさん嫉妬しては、あなたが作り出すもの全てを、“嫌い” になることしかできないの。

あなたに、出会いたくなかった。

「SNSなんて、この世に存在しなかったらいいのに」と、初めて思ったわ。

嫉妬に狂って、携帯もパソコンも壊してしまいたい。

床に叩きつけて、水の中に入れて、その液晶は、一生動かないでくれたらいいわ。

そしたら、もう、あなたに嫉妬しなくて済むでしょう?

あの日から、私の時間は止まったまま。

動かない針は、この世に取り残されてることにも、気づいてくれない。

優しそうな目も、柔らかい言葉も、大きくて綺麗な手も、その指に綺麗にはめられたアクセサリーも、全部、全部…

お願いだから、もう、これ以上世の中にいいものを残さないで。

私の心には全部残ってしまうの。

あの日着ていたコートは、クローゼットから出たがらない。

あの日つけてたヘアオイルは、全てを思い出してしまうから、見えないところへ閉まった。

あの日の口紅は、唇に何度塗りつけても真っ黒に見える。

あなたの存在が、私の時間を壊していく。

あなたが紡ぐ言葉を見ているだけで、私の感情はおかしいことになる。

毎回毎回狂わせては、突き放されているようだわ。

大嫌いよ。

嘘。

大好きよ。

この感覚は…

今までの私の恋は、彼の感性に惚れるところから始まっていた。

彼が作る全てのものを愛し、心を奪われてから、その人の魅力にどんどんはまっていった。

でも今回は全然違う。

なんなんだ。この感覚は。

今までに味わったことのないような感覚。

胸が締め付けられて、嫉妬でおかしくなって、涙が溢れて止まらなくて、時間を止めて、鼓動は壊れそうなくらい早く動く。

もう永遠に会いたくないと思う。

頭から離れなくて、夜ベッドに入るとあなたの言葉ばかり、頭の中でぐるぐる回る。

それが嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で嫌で…

あぁ、もうすぐ雪でも降るかな。

今年の冬は、あの綺麗な白を見ることができないのかな。

私の心より冷たい風は、痛いくらい強く吹いている。

タクシーから見る都会の景色はいつだって、私が私とは分かり合えないことを教えてくれる。

きっと私の寿命は人より短いだろう。

メンソールのタバコは、この季節に似合ってはくれない。

カプセルを潰す音は、寿命を縮める音。

カップに口紅がつくと、金髪の彼にキスをしたくなる。

マフラーがなくてもいいように、髪を伸ばした。

お洒落のためなんかじゃないわ。

去年の冬、あなたに投げつけた言葉。

「口紅よりマスカラを落としてくれる、あなたが好きだわ。そんなあなたとは、他人でいたいわ。」

「あなたとは二度と、恋に落ちない。でも、地獄に落ちるときは誘ってほしい。あなたの隣は、私が一番似合うわ。」

次は春が来るんだね。

桜の花びらは、綺麗なピンクで嫌気が差す。

「新宿御苑にでも行こうか。」

お願い。

早くこの心臓に、さよならを伝えてよ。

 

Ayano
Ayano
株式会社DariaMe代表|22歳 バイセクシャル 『生きるという当たり前に真剣に向き合います』

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

DariaMeをフォローする