2018.12.15

現実逃避

「友達に戻ろうか」たった一言で279日は思い出に変わる。

あーやん。

あーやん。

あなたはいつも簡単に...私を手放すのね。私の心はあなたを手放せそうにないわ...

あの日の渋谷駅

12月の寒い冬。

頬に当たる風はもう痛いくらいに冷たくて、孤独を急に連れてきた。

「今日は素っ気ないのね。」

「そうかな。」

それが最後の会話。

ねぇねぇ、あの時「今日なんかあった?」って聞いてあげられていたら、まだ一緒に居ることができた?

ねぇねぇ、あの時「今日もお疲れ様。ゆっくり休んでね。」って言えていたら、まだ一緒に居ることができた?

なんで私は…

あの時の彼の変化に気づいてあげられなかったんだろう。

何百時間もあなたと一緒にいたのに。

なんで、なんで気づいてあげられなかったんだろう…

彼と私の距離は一瞬で遠くなった。

「離れたくない。」なんて言葉すら言わせてくれなかった。

あなたの「バイバイ」も、あなたの「おかえり」も、あなたの「いってらっしゃい」も全部大好きだった。

あなたが美味しいご飯作って待っていてくれることが幸せだった。

あなたが駅まで迎えにきてくれることが幸せだった。

今思い出したって、全部しょうがない。

今思い出したって…

もう全部遅い。

なんで人って終わってからしか気付けないんだろう。全部全部気づけないんだろう。

「友達に戻ろうか」なんて言葉

あなたの口から聞きたくなかった。

「友達に戻ろうか」なんて…

付き合って9ヶ月。

この9ヶ月、なんだったの?

「今までで一番好き」とか、

「これ以上好きな人もうできないと思う」とか、

「こんな子に出会えるなんて思ってなかった」とか…

そう言ってくれたこと全部嘘だったの?

使い回してまた新しい女の子に使うの?

そんな怒りすら込み上げるくらい、悲しかった。

周りの音が全部聞こえなくなって。

ぶつかって来る人に小さく謝った。

私たちきっと一生一緒にいるんだって思ってた。

特に素敵なことが起きたりもしないし、毎日アツアツで幸せにあふれた日々ではなかった。

でもちょっとしたことに一緒に笑えたり、寒い冬に一緒にマフラー巻いたり、桜が散る頃「ピクニック行こうか」って言って全然桜のないところに行ったり、夏になって一緒に食べたソフトクリームは今までで一番甘かった。秋になって「紅葉を見に京都に行きたい」と騒いだらふてくされながらチケット取ってくれたり。

今考えれば、全部全部幸せだった。

部屋で一緒にタバコ吸ってるだけで幸せだった。

Tシャツ一枚でベッドに寝っ転がって二人で借りてきたDVD見て。

そんな日々が、たったそれだけが幸せで仕方なかった。

たった一言で279日は思い出に変わる。

LINEで伝えられた「友達に戻ろうか」

こんな辛いことない。

渋谷は今日も寒くて、強く吹く風は彼も彼の愛も全部連れ去った。

私を置き去りにして、全て連れ去ったの。

279日、一緒に過ごした。

1日も欠かさず会って、気づいたら同棲してた。

休みは合わせて、あなたのライブは誰よりも近くで見た。

あなたが歌う声も書く歌詞も大好きだった。

あなたがたまに「お前の方が文章がうまくて嫉妬する」なんて言ってくれるのが嬉しかった。

私の口から飛び出す言葉の中から響いたものがあると30秒くらい見つめてきてその言葉をメモしてた。

気づいたら歌詞になってた。

そんな恋も楽しかった。

小さな部屋であなたがギターを片手にタバコを咥えて「こっちにおいで」ってしてくれるその声が好きだった。

いつだってあなたの声が耳にこびり付いて離れない。

映画のワンシーンを繰り返すような恋だった。

ノスタルジックな映画を見ているようだった。

せっかくならもっと苦しい言葉で永遠に私の心に残ってしまうようなひどい言葉をぶつけて欲しかった。

そしたら、永遠に忘れられるのに…

あーやん。
あーやん。
躁鬱病/バイセクシャル/DV/イジメを乗り越え、DariaMeを立ち上げ。 『生きるという当たり前に真剣に向き合います。』

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